児童相談所職員の資質向上に関する要請書

  以下は、青森県知事宛に提出した「要請書」である。

  2017年8月18日付東奥日報新聞朝刊に「児童虐待 過去最高」「社会全体の見守り必要」という見出しが躍っていました。
  その記事を読んだ感想を述べるため、青森児童相談所へ電話を致しました。その対応ぶりは、50年前の公務員の姿を彷彿させるものでした。人権を擁護する側に立って仕事をしている人とは、とても思えないものでした。対応した職員は児童福祉司を指導する立場の人と聞いて二度驚いたのです。「児童虐待 過去最高」との危機感とは程遠いものでした。素人でも、もう少しまともな対応をするのではないのでしょうか。公務員の質の劣化が心配です。

  私:私が喋るから少し黙って聞いてくれる?
  職員:黙っていればいいんですね。

  これに、強気のトーンが加わります。このふてぶてしい態度に、「聴く」技術の訓練が殆どなされていないことを痛感致しました。そして、自分が「話す」を優先させるタイプの人だと感じたのです。だとすれば、人権擁護に携わる仕事には不向きな典型的なタイプです。人権擁護は人権侵害を受けた者の話を聴いて、なんぼの世界だからです。
  児童虐待の防止に関する法律第1条は次の様に規定します。「この法律は、児童虐待が児童の人権を著しく侵害し、その心身の成長及び人格の重大な影響を与えるとともに、我が国における将来の世代の育成にも懸念を及ぼすことに鑑み、・・・児童虐待の防止などに関する施策を促進し、もって権利利益の擁護に資することを目的とする。」
  確かに、人権擁護に関わる仕事はとても重いものがあります。国民が人権に関する意識が伝統的希薄だからです、しかし、結局は児童虐待は、一般市民に降りかかってくる問題です。子ども達の人格育成に重大な影響を与えることがあってはならないのです。
  そこで、この法律を運用する公務員に、まず求められるのは人権意識の高さです。「一人一人は違って当たり前」という発想が不可欠です。そして、欠かせないのが「想像力」と「聴く力」です。これに「笑顔」が加われば「聴く力」は倍加することでしょう。そして、被害者により寄り添う愛情が試されます。
  とすると、人権擁護に関わる人には、それなりの資質が問われます。人権擁護するということは、口で言い、活字で言うほど簡単ではないということです。憲法は13条に「すべて国民は個人と尊重される」と規定します。人権を擁護する前にまず、この条文をしっかり学んで、実践して欲しいものです。
  確かに、児童虐待の底流はとても根深いものを感じます。しかし、統治機構は人権保障のためにあります。まず、ボールを社会全体に投げる前に、児童相談所に勤務する職員の資質向上に向けて短期、長期の研鑽を積み重ねることを要請致します。

  ※表記の件について、先般、子ども未来課に口頭にて、青森児童相談所職員の対応について、一部報告したところです。しかし、口頭のやりとりのみでは曖昧さが残る為、改めて文書にて要請した次第です。

                                                                                  以 上