自信はあなたを変える
人間にはなぜ「自信」が必要なのか。それは、人間の成長を促すマグマであり、幸せの源であるからだ。
「自信」は、他者への思いやり、多様性を認め合う寛容の精神を育む。これは、日本国憲法13条前段の法意でもある。
ところが、「自分は自分でいいんだ」という自分に「自信」を持てない子ども達が多いのが心配である。後を絶たないいじめ問題も、この辺りに原因がある様な気がしてならない。
確かに、否定語のシャワーを浴びるが如く言われ続けては「自己肯定感」は芽生えるはずがない。子どもの欠点のみを指摘、強制、命令を多用する親、教師。これは、管理する側にとっては楽である。しかも、この傾向は親、教師の疲弊に伴い強まっているのでは。しかし、これでは「没個性」を涵養しても、子ども達の「自律心」は育たない。そして、「自信」が育つはずもない。「自信」を育む感動と教訓が得られないからだ。
しかし、次のメッセージを見て欲しい。「背中を見るな。背中を見せよ」。これは、県内の陸上競技名門校が会場に掲げる旗に書かれているものだ。
「まわりの目なんか気にするな。自分のやりたいことを自信を持ってやり続けろ」。これは、法曹を目指す人達を指導する「伊藤塾」の講義室に掲げられているものだ。主催する塾長伊藤真氏は、100年から200年に一人出るか出ないかの逸材である、との評価の高い人物である。是非、塾長の講演の聴講をお勧めしたい。
民主主義は何の為にあるのか。人権を保障する為である。であれば、人権保障の為には、民主主義の成熟は欠かせない。その為には、権力者側から嫌われる国民が一人でも多く誕生することが求められよう。なぜなら、民主主義は国民が権力を監視し、批判し、改善を要求することが出来るから進歩すると考えられるからだ。
日本の未来を担う子ども達。子ども達が育む土壌改良を急がなければ日本は国際社会から孤立するだろう。国民は、そのことに気づき始めた様だ。
以 上