スポーツのレッスン
NHK・Eテレ定期番組スポーツのレッスン。今回は「チアダンスは贈り物」。
コーチに共通しているのは子ども達に「自信」を与えることである。「自信」は「個」の尊重を育み、お互いの違いを認め合う寛容の精神に繋がる。さすが。「個人主義」を徹底する国々の人達の指導方法だといつも感心する。
中でも、今回のコーチは異色であった。それは「自分が他人と違うところを教えてくれる?」との問いかけから始めたからだ。日本人気質を瞬時に見抜く手法は見事であった。答えた人は一人もいなかった。これは、自らに「自信」のなさを宣言している様なものだ。自分の欠点はすらすら書けるが、長所は中々欠けない構造によく似ている。これらは、如何に没個性で生きているかを象徴するものである。同じ問いかけを部活の顧問、保護者にやっても結果は全く同じことであったろう。
この番組は、大人達にも人生の教訓を示唆してくれる。今、国民は自信を失いかけている。主因は「個」埋没にあると考えている。
せっかく子ども達が身に付けた「自信」を、学校で、家庭で壊さないで欲しい。その為には、大人達の更なる学習の必要性を感じる。今こそ「人格的自律」が必要かと考える。自分が変わらないで、子どもに変わることを求めてはいないだろうか。
以 上