寺田最高裁長官の新任判事補に対する言葉
三権分立を司法府自らが崩壊させようとしているのか、と疑いたくなる文面に遭遇した。以下は、「One for One Times」(発行:一人一票実現国民会議サポーター)に掲載されていたものである。
【2017年1月16日、新たに裁判官として採用された78人の判事補に事例が交付されました。
寺田悦郎最高裁長官は、新任判事補に向かって、「社会としては、納得のいく落ち着き、そういう環境を求めているんだと思います。司法はそういう環境を作り出す大きな力の一つであります。社会からの期待を答える為のいろんな努力に是非期待したいと思います。」と呼び掛けられました。
寺田長官のいう「納得のいく落ち着き、そういう環境」が具体的に何を指すのか不明です。】
親が子に「人に迷惑をかけなければ何をやっても良い」と言っているのに似ている。子どもは、何が人に迷惑をかけるのか皆目見当がつかない。結局は、「考える力」は奪われ、空気を読んで生きていくことになる。
まさか、最高裁長官の指名権者である内閣に対する「忖度」ではないだろう。では、一体何の為に、誰の為に。長官自らの落ち着きの為だろうか。
不透明な時代だからこそ「法の支配」を強調すべきなのだ。横綱稀勢の里から学ぶことをお勧めする。
以 上