地域社会へ忍び寄る「人の支配」
「勇気の証言 ホロコースト展:アンネ・フランクと杉原千畝の選択」を観てきた。今の日本にそのまま通じるものを感じた。
ナチス・ドイツは「民主的」「民主制」という言葉を操り、「人の支配」を断行した。民主的に独裁政治を実現したのだ。そして、ユダヤ人絶滅・大量殺戮をやってのけたのだ。
憲法尊重擁護義務(99条)を無視する総理大臣。隣国へは「法の支配」を語る。だが、安倍政権は何をやっても、やらなくても支持率が下がらない。
私達は、子どもの頃から人と同じ様に生きることのメリットを叩き込まれてきた。加えて労働環境の劣化は国民から自信を奪い去ってしまった。その結果、しっかり「個」を埋没、考える力を奪い、考えても沈黙する傾向を強めている。そして、「人の支配」が地域社会へ音を立てず静かに忍び寄っている気配を感じるのだ。ポピュリズムの萌芽は早い内に摘み取らなければならない。独裁政治がとても好む土壌だからだ。そして、私達は急がなければならない。「法の支配」を学び、「民主的」「民主制」に対しても憲法の縛りが掛かることを身に付けなければならない。
同展でエレノア・ルーズベルト(1884〜1962 / 米国の第32代大統領フランクリン・ルーズベルトの婦人、国連代表、婦人運動家、文筆家、世界人権宣言の起草者の一人)の名言が紹介されていたので、写してきた。
「普遍的な人権はどこから始まるのでしょう。実は家の周辺など、小さな場所からなのです。余りにも身近すぎて、世界地図などには載っていません。ご近所の人が通っている学校、働いている工場や農場、会社などの個人の世界こそ、始まりなのです。」
以 上