天皇主権から国民主権へ
選挙で政治を動かそうとする意識の希薄さを表す投票率の低さ。天皇主権から国民主権へ。憲法施行されて69年、意識改革の難しさを痛感する。同じことは政治家にも言える。
深刻なのは、主権者が立憲主義・民主主義の破壊に加担していることに気付かないことだ。「誰がやっても同じ」「自分の一票で国が変わる訳もないし」。これは、主権を放棄する者の常套語である。そして、これが怖いのだ。「自律心」の弱い他の主権者を狙い感染、拡大する力が潜んでいるからだ。
この様な状況は、民主主義の前提である主権者の自律心が育まれていないことの証である。自律心を育む主権者教育の強化が急がれる所以である。ところが、安倍教育改革は真逆である。つまり、国家に従わせる傾向を強めているのだ。そのことは、自民党憲法改正草案に色濃く表れている。主権者は、そのことをしっかり認識しておく必要がある。しかも、自律心は受験学力で身に付く代物ではない。
今日の政治状況を座視していては、早晩立憲主義、民主主義は崩壊する。知らなかった。その筈ではなかった。からでは遅い。そこで、今、主権者がすべきことは、まず憲法を読むことだ。自民党改正草案を読むことだ。これは憲法制定権者である国民の責務である。そして、立憲主義・民主主義を破壊する動きをする政党、その補完勢力に一票を投じないことだ。勇ましい言葉を弄して民衆を扇動する輩に目を奪われないことだ。
以 上