逆風という突風

  参院選挙が間近に迫って来た。憲法破壊的政治の暴走を止める逆風という突風が吹かないものか。投票日の投票時間帯のみでいい。時代の危機に接し、そんな思いが募るばかりだ。
  民主主義とは、みんなで話し合い多数決で決め、決めたことには従うこと。この定義は、現在も健在なのだ。民主主義は人権保障の手段である、という認識が欠落している。これが、安倍政権を支えている風である。
  一方、どんな風が逆風になるのだろうか。「ウソ」「傲慢さ」「過去に学ばない」等。まず、内閣総理大臣安倍晋三氏の信用性、人間性、つまり、リーダーの資質の危険性はどうだろう。次に、政治的項目を突く。特に、民主主義、立憲主義の危機は逆風にはならないと考える。既述の通り、アベ政治は暴走と映らないからだ。
  安保法制違憲訴訟に630名を超える弁護士達が結集したという。が、弁護士登録者3万6千余名のうち2%に満たない。民主主義、立憲主義が瀕死の危機に及んでなお優先する価値を選択してのことだろう。
  この点、安保法制違憲訴訟の会、共同代表角田由紀子弁護士は次の様に述べている。「私達が準備している違憲訴訟について、弁護士の中にも少なくない慎重論がある。曰く、もし裁判所が合憲判決を出したら、どう責任を取るのかという類いの議論だ。しかし、それを恐れて今の恐るべき政治状況の中で、何もしないという選択はあり得ない。少なくとも私にはそれはない(「マガジン9:http://www.magazine9.jp/」より)。
  目頭が熱くなった。法曹界に限らず、その様な慎重論を言う類いの人々は何処にでもいる。おそらく、そちらの方が多いことだろう。これが、まさに日本人の悲劇的欠点と指摘される「積極的に一歩前へ踏み出して、これはおかしいと言おうとしない気質」である。憲法破壊的政治の暴走を許している元祖でもあるのだ。

                                                                               以 上