障害者差別解消法施行、しかし・・・
法の前に立ちはだかる根強い集団主義的発想。つまり、「一人一人を大事にする」という当たり前のことが、集団主義的発想からは中々培われ難いのだ。しかも、その傾向が強まっていると映る。
典型的なのは、障がい者が健常者と同じ様に扱って欲しいとの要望に対し、「前例がない」「特別扱いになる」等の対応だ。しかも、これは教師レベルでの話である。とても分かり易い差別だ。問題は、当人に「差別」しているという意識がないことだ。この意識改革は法の整備だけでは難しい。
そもそも、障がい者等が社会参加しにくいのはなぜか。それは、平均的男子を想定して社会の仕組みが作られているからだ。全てはこの発想が出発点だ。
とすれば、その様な社会構造自体を排除する「権利」を障がい者は持っていると考えるべきなのだ。法の整備も大変だろう。しかし、意識改革はもっと大変だ。これは、学習を待つしかないと考えている。
「人を能力で判断するのではなく、障がいで判断する」等という愚かさを犯してはならない。4月1日施行された障がい者差別解消法、「みんな違って、みんな一緒」という共生社会を目指す。学校などに「合理的配慮」を義務付ける。みんなで考え、悩み、少しでも目的実現の為に前進したいものだ。
以 上