安保法制にも辺野古にも原発にも反対で、アベノミクスにも懐疑的だが安倍内閣を支持する主権者たち【「マガジン9 http://www.magazine9.jp/」】
なぜ、この様なネジレが起こるのか。「意見」と「行動」は別物。つまり、意見は言うが、行動は別というやつだ。行動する際の価値観を「善悪」という客観的基準より、共同体において「迷惑をかけたか否か」という主観的基準に求める社会風土。「寄らば大樹の陰」「皆さんがそうしています」という花が満開している様だ。これはまさに農耕民族が永年培ってきた土壌である。「和をもって貴し」。狩猟民族と大きく違うところだ(飛岡健著「日本人のものの考え方〜その欠点・弱点・貧しさ〜」)。
「日本にはブレーキをかけるメカニズムが欠けているのではないかと思います。それは悲劇的欠陥です」。述べたのは戦後日本に滞在していた著名な米国人である(2001年8月15日NHKテレビ番組より)。
「多様性認める精神」の涵養がキーワードと考えるが今は間に合わない。今の日本は「空気的大衆社会」だと指摘する社会学者竹内洋さん。だとすれば、「空気的大衆社会」を揺さぶる意見と行動を連動させる「ワンフレーズ」が欲しい。
以 上