民主主義を脅かす教育環境
子どもの話を聴くのが教育の基本である。しかし、教育の基本は既に崩壊したと見ている。格差の拡がりは親から余裕を奪い、教育に対する過度な行政介入は教員から余裕を奪い、子どもの話を聴けない教師、保護者が蔓延しているからだ。代わって、命令、強制の傾向が強まっているのだ。
その結果、子どもを追い詰め「落ちこぼれ」をつくる。さらには、期待の裏返しが「自己否定感」を持つ子どもを量産することになる。これでは社会が膠着、柔軟な発想が期待出来なくなる。社会の将来の発展にとって大きな損失だ。
また、「意見を言うと後でどうなるか」という不安や失敗恐怖が渦巻いていることが多いと指摘する教育専門家。その傾向は幼稚園児から涵養されている様だ。「沈黙する善良な市民」の産声だ。これは、公正な社会の実現を目指す民主主義を脅かす。脅威だ。従順な子ども達が量産され民主主義の前提である「批判精神」涵養されないからだ。
ところが、これらの状況を歓迎する輩がいることを警戒しなければならない。同質圧力を強めたい面々達だ。そして、軍隊を保持したときの求人活動だ。現実味を帯びてきた民主主義の崩壊。どの様な不公正が待ち構えているのか。後景を想像する力が求められて来た。
以 上