木村りんご園の家族

六十路のりんご生産者です。とうとう老年と言われる年齢に達しました。

経営は、倅に全面的に経営委譲しています。
家族を不幸にさせないため、倅を一人前にするために頑張ってきたのですから、倅が一人前の農業者になったと判断した時点で、経営委譲しました。
経営委譲した直後は、緊張感がなくなり、少し寂しかったですが、それも慣れで克服しました。
今は、バックアップに徹しています。

以前は生産者組織の役員としても活動してきましたが、これも、いつまでも固執するより、次の人を育てることが大切だと思い、退任しました。今は、彼らの活動を少し遠目から眺めて、応援しています。

始めてパソコンを導入したのは、昭和62年のことですから、パソコン歴はかなり古いです。おそらくりんご農家としては先駆けであろうと思っています。
その延長線上で、このホームページと宅配を管理しています。ただ、特別の勉強をしたわけでないのでパソコンの知識は少なく、うろうろしている状態です。

妻と末っ子です。末っ子は重度な知的障害を持っています。

農業を営むには、この子を私たち夫婦だけで養育することはできませんでした。
そのために、就学時から施設で生活しています。
帰宅の機会をつくろうとしますが、現実には殆ど帰宅させることが出来ないのが実情です。
この子の将来を考えると、ゆううつになりますが、これも私たち夫婦に課せられた宿命だと思っています。
とくに妻は、殆どを犠牲して末っ子を中心にした、人生を過ごしてきました。それについては頭が下がります。
おそらく、これからも続くでしょう。
ただ、二人の姉兄も、この子に大きな人間形成をさせられたような気がいたします。
社会常識には欠けますが、この子も必死に生きています。

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20KB JPEG 長男の家族です。
長男は、当園の経営者です。
懸命に新しい経営感覚や生産技術を導入しようと努力しているのは認めますが、私たちは、そのために時々振り回されています。

長男は、同じ宅地内に別な住宅を建設し、親子で生活しています。
日常の生活は、できるだけ干渉しない・・・というのが、我が家流です。

ただ、少しでも孫の声がするたびに、そちらのほうに関心が向きます。
それにしても、同じ敷地内で暮らす孫は可愛いです。
そこには理屈はいりません。

長女の子供たちです。
2キロくらい離れた、当市の住宅地で生活しています。
正式な意味での家族ではありませんが、私ども夫婦にとっては大切な孫です。
成長と共に、なかなか来訪してくれませんが、時折の来訪は、私たち夫婦にとって清涼剤になっています。
何よりも健康で、成長してくれることを望んでいます。