津軽こぎん刺し素材





 皆さん、津軽こぎんをご存知ですか。津軽に育った私も、こぎんという言葉は知っていたのですが、つい最近まで特段、興味がありませんでした。平成9年の暮れ、岩木山見物に出かけた先の土産物店で、おばさん達が、熱心に刺していたのが目にとまり、あ〜、これはホームページの壁紙に使えるかもしれないとのインスピレーションが湧いたのです。

 津軽こぎんの解説をちょっと

津軽こぎんの誕生は、財政に乏しい津軽藩が衣食住のご法度を定め、農民の衣服を紺麻に限ったことから始まりました。保温性に乏しい麻では、厳しい北国の冬を過ごすのは、現代の我々の想像以上に難儀なことだったと思いますが、下層階級の農民の衣服としては寒さにも強く、豊富に栽培、採集できる麻に頼らざるを得なかったのでしょう。私も小さい頃、麻の上着をきたことがありますが、肌にガサつき、冬は、とても寒かった記憶があります。衣服としては不適当な紺麻ですが、農民にとっては大切な衣服だったので、農民は長持ちさせるため、破れてから繕うよりはと、新しいうちに、僅かに使用を許された木綿糸で補強したのです。こうして実用的な必要性から生まれた刺しが、紺と白のコントラストから模様が編み出され、伝統民芸品に発展したのです。



 
こぎん刺繍のパターン作成をパソコンで作成に当たり、アイコンエデイターやドローソフトも考えましたが、パターの線の太さ、幅の変更が難しく、製作に着手できないでいました。そして、つい最近、もしかして、セルの幅、高さ、それに範囲コピーが容易なEXCELだったらパターンが簡単に作成できるのではと思い付いたのです。早速、試してみたら、おもいのほかうまくいきました。一つのパターン作成が簡単なものであれば、30分も掛かりませんでした。
 EXCELの表のセルを着色していくだけで簡単に、こぎん刺繍が作成できます。要領として左右、上下対称、繰り返しパターンが多いので、EXCELの範囲コピーをフルに活用できる様、基本パターンを作成すること、それと最初からセルの幅、高さを小さくするとコピー、彩色で難儀しますので、セルの幅、高さは3、7程度が良いです。パターンができたらセルの幅、高さを0.7、3(パターンの大きさにより0.35、1.5)に変更縮小し、罫線、枠線を消します。それから画面コピーをし、後は、PSP等の画像ソフトで加工します。
 本当に、30分程度の短時間で作成できますので、是非、チャレンジしてみてください。セルの幅などをより小さくすれば曲線が多い、他の刺繍にも応用できそうです。それでは、皆様の素晴らしい作品をお待ちしています。




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透明GIF素材


文字やイメージ、表などの前後にスペースを入れたいことがよくありますが、HTMLタグだけの記述では正確なスペース挿入は難しいようです。
そこで、イメージも文字と同じように挿入できることを利用し、透明GIFを作ってみました。
透明GIFは何度使用しても元は同じなのでHPスペース、表示時間の負担も極僅かで済みます。効率よくスペースを作れるように8*8,16*16,24*24,32*32,48*48,64*64のものを作ってみました。是非、活用してみてください。ただ、大きいサイズのものは、縦の幅が大きくなり、行改行と同じになってしまいますので、スペース送りだけにしたい時は文字の大きさに合ったものを複数並べると良いでしょう。
透明GIFは次の文章の文書段落頭のスペースから、画像をダウンロードする要領で取り出してください。




津軽こぎんは金木、木造、柏、五所川原などの北、西津軽一帯の三縞こぎん(みしま、北)と西目屋、駒越、岩木、相馬など岩木山麓一帯の西こぎん、黒石、尾上、大光寺、温湯等、弘前東部で刺されている東こぎんがあります。
三縞こぎんは、その名のように着物の肩から下に太い三本の縞があり、ダイナミックな美しさが印象的です。
西こぎんは細目の繊維で織られた布地に刺すため、繊細な美しさが、また、東こぎんは太目の麻糸の生地に大柄な模様が特徴的です。
こぎん刺しは、津軽地方だけでなく、七戸、五戸、六戸、八戸の青森県県南や岩手県二戸等の南部地方の『南部菱刺し』もあります。こちらはカラフルな菱形模様を組み合わせた華やかな印象が特徴的です。
長く厳しい冬の間、農家の娘達が、お祭りの晴れ着や花嫁衣裳として、寸暇を惜しんで一心に刺したという素朴なこぎん刺し、あなたも刺してみませんか。
津軽地方では岩木山に向かう岩木町物産館『四季彩館』2階で日曜、祭日作品販売と体験会が開催されています。




南部菱刺し