T.ワークショップその2(平成22年11月12日)・各学年からの発表編

そこで! 2学期にごみ拾いを行ないました。 たくさんのごみを集めました。 その結果・・・
見つめよう!わたしたちのふるさと「うすいち」
昔は、日照りや洪水などで米作りが うまくいかず、困っていました。
薄市川は、とてもきれいな川です。 しかし、生活排水が流れている ところもあり、洗剤の泡も見られました。
 今回2回目となるワークショップは、薄市小学校で学習発表を行ないながら、その内容を元に
行ないました。 参加した子どもたちは3年生から6年生で、これからの「うすいち」を考えるという
形式をとりました。

1.はじめの言葉
  薄市小学校 藤 田 教頭先生
藤田教頭先生より、はじめの言葉があり、その後、全体進行をしていただきました。
 また、薄市小学校の総合的な学習時間について、「ふるさと学習」を中心に、環境教育・福祉教育を
柱に進めていることや、3年生以上は特にふるさと、地域、環境をテーマに関係団体の協力を得ながら
楽しい体験活動にしてきたこと、また、それらを学習の中に組み込んできたもの一部として、発表とする

2.校長先生のお話
  
薄市小学校 大  校長先生
大高校長先生より、そもそも「ワークショップ」とは何かということについて、児童の皆さんに説明が
ありました。また、今まで自分たちがそれぞれ勉強したふるさと「うすいち」について持ち寄って紹介
しあう勉強会であるというお話でした。そして、ふるさと「うすいち」のためにもっと役に立つような
大人・人間になろうという激励のことばをいただきました。
なお、今回の発表は各学年の途中経過の報告であるため、結論は出さず、さらに今後の疑問等への取り組みについての発表です。(下のボタンから、それぞれの学年発表へジャンプします。)
中泊町全体のごみ処理について
・1年間で320万キロ廃棄され、1日あたり8,800キロに相当するごみが出されている。
・ごみ処理費用(昨年)は、1億3,600万円もかかっています!
川・湖チームは、水質調査を行ないました。 内容は、PH(水素イオン指数 【酸性やアルカリ性を計る】)と COD(化学的酸素供給量 【水中の酸素量を調べ、水の汚れを計る】) について調べました。水をとったところは、 ・薄市川の汚れているところの水 ・薄市川の澄んでいるところの水 ・水道水  以上の3つです。  これらと、平成17年に調査した  データと比較してみました。
6年生のまとめ
(大校長先生のお話)
薄市川は良いところもあるけど、 心配なところもある。 良いところを守るにはどうしたら いいか、これからも考えていきたい!
リサイクルプラザへ行って、調べてみたい!
ごみ処理場(クリーンセンター)へ行ってみたい! そして、いろいろなお話を聞きたい!
5年生は導水路について、5つのキーワードごとに分けて、調べました!
アブラハヤ、ウグイ、タモロコ、ギンブナ、 オオクチバス、ドジョウなどが汚い水の 中でも生きていることがわかりました。
調べてみたいこと  ・パイプライン、導水路、排水機場   の意味と生活排水の関係について  ・導水路、承水路、排水路の違い   について
生活排水が流れている パイプの数が知りたくなったので、 調べてみたいです。
レッドリストとは、 世界で絶滅しそうな生き物のことを いいます。
疑問に思うこと  カワニナがいるということは、ホタルも  いるのでは?絶滅したのか?
(薄市川での生き物調査)
4年生のまとめ
5年生発表
キーワード「川・湖・生き物・自然・生活」
川・湖チーム
このことから、なぜ川の水は汚くなった原因を これから調べていきたいと思います!
生活チーム
(生活チームの発表)
(レッドリストについての説明)
(青森県のレッドリストについての説明)
意見交流編へ

3.各学年の発表 3年生〜6年生

6年生発表
5年生発表
川は、きれいで気持ちよかった 何度も行きたい
しかし、ゴミも落ちているところもある。 生き物にとっては、川は自分の家。 自分の家をこわされたくない!
薄市川に捨てられているゴミランキング
 1位 ビニル
 2位 空き缶
 3位 ガラスびん
川にごみを捨てることは 絶対いけない!
4年生発表
3年生発表
3年生発表
薄市川で体験したこと
そこで、薄市川のゴミ拾いを行ないました。 普段見てないところにも、たくさんありました。
(3年生発表の様子)
ごみがあると汚い。植物も生物も死んでしまう。人間も生きれなくなってしまう。 どうしたら、ごみを捨てなくなるのか?
3年生のまとめ
ひょうたん池のような 環境は、生き物にとって とても大切なもの!
これからの時代にも 薄市川を残していきたい。 そのためにどうすればいいか?
薄市川には、コバネイナゴやカワニナも たくさんいた。また図鑑にのってない 謎の生物もいて、すごい川だ!
4年生発表
ごみを減らし、町を守ろう
(中泊町役場より)
もっと、ごみでも空き缶や 電池などリサイクルして 少しでも減らせるのでは?
このような状況で、一人一人が ごみを減らせば、ごみの量や処理 費用が少なくてすむのではないか?
(ポイ捨てごみの種類の説明)
燃えないごみについては、4年生は空き缶のリサイクルを行なっており、 今まで、
このことから 1位が「おかしのから」ということで、子どもが一番ごみを出していることがわかりました。 また、草の生えているところなど、目立たない場所に多くごみがありました。
・スチール缶    811本 ・アルミ缶   2,239本  集めました!リサイクルされ、  ごみが少なくなり、  エコになります!
まず、PHについては、 薄市川の汚れているところの水が6.3、 澄んでいる水が7.2であり、両方とも 中性でした。
ただし、CODについては数値が高いほど、 汚れていることを示しますが、 薄市川で澄んでいるところで15.0で 平成17年のデータ比較で2倍、 汚れているところの水については、 なんと40.0で5倍も汚れていること が確認できました!
生き物・自然チーム
生き物・自然チームは、導水路に いる生き物について、実際さわったり しながら、調査しました。 また、ワンドについても説明しました。
(生き物・自然チームの発表)
導水路を工事するとき、コンクリートで 埋めてしまいます。そうすると、生き物が いなくなってしまう。そのために「ワンド」が あります。 ワンドは、コンクリートで埋めないで 底に石を置いたり、自然を取り入れ、 人にも生き物にもやさしい導水路です。 このワンドについて、アイディア募集中です!
生活チームは、生活について、わかったことを発表しました。
その後、整備が進み、生活が 楽になりました。
しかし、生き物がいることが わかりました。
5年生のまとめ
5つのキーワードで、このようなことを 調べ、導水路の理解を深めていきたい!
薄市の生き物とレッドリスト
  青森県のレッドリストの種類ごとの数 
 EXランク  県内ですでに絶滅したといわれる生き物  16種類
 Aランク  将来絶滅するといわれる生き物  161種類
 Bランク  絶滅の危機が増えてきている 205種類
 Cランク  県内での絶滅すると心配される  237種類
 Dランク  生息情報が不足している生き物  253種類
 LPランク  地域での絶滅の危機が心配されてる  16種類
   計  888種類
2000年の調査ではレッドリストの合計は、 624種類だったので、2006年の888種類と 比較すると、264種類も増加している。
また、薄市川と学校のグラウンドで、生き物調査をしたところ、
薄市川では、モクズガニ、アブラハヤ、トビハゼなど、 グラウンドでは、アオイトトンボ、マダラアシゾウムシ、 オオカマキリなど、たくさんいました。
薄市川にいる生き物は、 レッドリストにしたくない!
毎日出しているごみについてどうなるか、調べたくなりました。
どうやって、ごみを減らして、 町をきれいにするか、考えて いきたい!!
導水路について
(川・湖チームの発表)
6年生発表
青森県のレッドリストを調べてみたら、 ものすごく多かったため、自分たちで 何かできることがないかと思い、 調べようと思いました。
わかったこと  グラウンドにレッドリストのアオイトトンボ  が身近にいたこと。  薄市川は、モクズガニやカワニナも  いるきれいな川であること。