最近、光学迷彩としてレンチキュラーレンズを使いたいという話が増えてきました。
そこで、当方で販売しているレンズを使って、どうなのか調べてみました。
画像や動画を使って説明すればよいのでしょうが、レンズの種類も多く、条件を変えて実験するのもたいへんなので
例によって文章でだらだらと説明してみます。
光学迷彩としてどのように見えるかは、ネットで検索するとたくさん紹介されているので、それらも参考にしてください。
そういう点で、どのレンズを購入されても大丈夫です。
ただし、向かないと思われるレンズが1つだけありました。
それは 200LPI のレンズです。
少しでも歪むとモアレのような模様が出てしまい、レンズがあることがばれてしまいますし、見栄えに問題があります。
このレンズはとても薄いのですぐに歪み(たわみ)が出ます。
印刷して小さいサイズで3D効果をねらうには最適なんですけどね(高度な印刷技術が必要です)。
レンズの後ろにいる人物を消す場合、
模様がない壁の前にレンズを横向きに置きます。これでレンズの凸が縦になります。
壁とレンズの間に人が入ると、レンズの後ろの物体が消えて見えます。
消えなかったら、レンズの向きを90度回転させてください。
その説明はこちらの動画でどうぞ
https://www.youtube.com/watch?v=E3QklyR_EEw
横に模様がずらーと並んでいると、模様はレンズ越しに見えるのに、人が消えます。
https://www.youtube.com/watch?v=pZMyWEWHCTM
こういう模様がある背景の方が効果的です。
やってみると、簡単にそこそこの効果が得らえます。
視野角が大きなレンズを使いましょう。
50LPI , 60LPI_0.43mm , 75LPI , 100LPI_0.33mm , 150LPI
これらのレンズだと後ろの物体の消え方が強いようです。
鉛筆だと10cmくらい離すとほぼ完全に消えてしまいます。
このうち、100LPI_0.33mm と 150LPI(0.26mm) は薄いので、すぐに折り曲がってしまう可能性があります。
何かに貼り付けて使う時はよいですが、耐久性を考えると、おすすめは、50LPI , 60LPI_0.43mm , 75LPI となります。
レンズ単体で独立して使いたい場合は厚いレンズが望ましいです。
後ろの物体を隠す効果は少し薄れますが、60LPI_0.71mm が候補になります。
視野角の狭いレンズは物体の消え方が弱いです。
消えるのは消えますがこだわるとうーんとなるでしょう。
鉛筆だと10cmくらい離した場合、ぼんやりと10cmくらいに広がった鉛筆らしいものが感知できます。
じっとしていればわかりにくいですが、えんぴつを動かすと、何かいるぞとわかります。
光学迷彩としての効果は薄くなるのですが、レンズ自体を気が付かなくさせる効果がちょっと期待できます。
レンズでの光の散乱が少ないので、レンズに透明感が出てきます。
背景に横に細かい模様がある場合、この細かい模様も見える傾向が強いです。
つまり、レンズがあること自体隠すことができるかもしれません。
先に書いた視野角の広いレンズの欠点は、屈折力が強いため、光の散乱が強くなる傾向があります。
つまり、レンズが全体に白っぽく見える感じがします。
そのため、そこにレンズがあるとわかってしまう可能性が高いです。
サバイバルゲーム等で使う場合、最初は効果があっても、レンチキュラーレンズを使っているとバレたら
すぐに気が付かれて効果は薄くなってしまうでしょう。
そんな時、あえて視野角が狭いレンズを使ってレンズの存在を気が付かなくさせることが有効かもしれません。
もちろん、当方はやっていないので実際に有効かどうかはわかりませんが、可能性はあります。
多くの人が視野角の広いレンズを使っている場合に、あえて挑戦する場合に限りますが、、、
この場合、隠したい物体(人物)と背景画像の色彩をできるだけ一致させるとさらにわかりにくくなります。
色彩迷彩と併用することで、レンズも人物もより効果的に消すことができる可能性があります。
当方で調べた結果、視野角が狭いのは次の順になります。
160LPI , 130LPI , 100LPI_0.58mm , 60LPI_0.71mm
どういう条件でどれが最適かというのは、難しいですね、、、
3Dやチェンジングとして使われてきたレンチキュラーレンズでこれほどたくさんの種類が存在しているのは、
一長一短があるからで、どれが最適かというのは言えないのと同じだと思います。