私的メタル工房
木板、釘、油粘土、木ネジ、ビー玉、サビ止めスプレーか洗剤<石鹸水で良い>、石膏一袋、ステンレス針金、
鉛<オモリ、水道管など>、
仕上げの材料
アクリル系スプレー<各種多彩>、プライマーサーフェーサー、ウレタンフロアー、ホログラム、シリコンオフ。
あらかじめ、木板を4枚に切り、四方を止め枠を作る。
その中に油粘土を平らに敷いてから型を取りたいジグと、おさえのためのビー玉を半分埋め込む。
注・・・この時、必ずジグもビー玉もちょうど均等に半分埋まるようにする!
2・・・石膏の流し方と型作り
石膏と水の調合は袋の説明書通りに調合し、型に流し込み約2〜3日放置しておく。
完全に乾いたら、上面の石膏を下にして粘土を取り除き、またジグを型にはめこみ油か石鹸をたっぷり吹きかけ石膏を
流し込み、また2〜3日待って完成。
注・・・石膏で作った型は両面完成してからさらに3週間ほどねかせて完全に乾くのを待つ!
3・・・鉛の溶かし方
厚みのある鍋で鉛を約3分の1入れ卓上コンロを強火にし、完全に溶けたら上のアクをスプーンで取り除く。
それから中火にして3分ほど待ち、鉛の温度を少し下げる。
注・・・鉛を多く入れ過ぎると重くて型に流し込めなくなり、大惨事のもと!
アクを取り除く時は必ず皮手袋をする!
鉛の温度を下げなければ流し込む時、水蒸気が多量に発生しやすく鉛が弾け飛ぶ危険性あり!
4・・・石膏型への鉛の流し方
まず、ステンレスの針金でジグのアイになるものを作成しておき、石膏型にセットしたら万力で固定する。
石膏型が割れない程度で締め付けておく。
次に、あかかじめ中火で溶かしておいた鉛をゆっくり注ぐ。
最後まで注ぎ終わったら1分ほど待ち、型から鉛<ジグ>を取り出す。
注・・・出来上がったジグは表面が固まっていても何100度もの熱があるので、ラジオペンチなどで掴んで水バケツに
入れて冷やす。
注ぎ方によっては綺麗に出来上がらない事もあるので、少しコツが必要だ!
5・・・メタルジグの成型
型から取り出したメタルジグにはふちにバリ<鉛カス>が付いているのでニッパで切り取り、棒ヤスリ<荒、中、細>で
平らに仕上げる。
全体を紙ヤスリ<120、240、400>でなめらかに削ったら完成!
注・・・この工程では体を使うため防毒マスクをしていれば息苦しく感じますが必ずしてください!
6・・・着色、仕上げ
プライマーサーフェーサーを2回吹きつけ、乾きをみてから下地に白、シルバーなどを吹きつけする。
その後、背の部分に紙テープでマスキングしピンク、ブルー系を吹きつけする。
最後に、アクリル系のクリアラッカーで色止めをする。
注・・・・ラッカースプレーはアクリル系をおすすめします。
コーティングの際、ウレタン系だと同じウレタンに溶かされ色流れを起こします!
7・・・ホロシート、貼り付け
まず、塗装が完全に乾いたのを確認し、全体をシリコンオフでふき取る。
ホロシートの上にジグを載せ、型を油性か水性ペンで型取りし、ハサミで切り取り貼り付けする。
最後に目玉シール<市販物でOK>を貼り付けし完成。
注・・・ジグの表面にゴミや油がついていると後でホロシートが浮き上がる事があります!
8・・・コーティング、完成
ジグのアイに針金か糸でぶら下げウレタンフロアーにドブ漬けする。
一日一回か二回のペース<乾燥により>でドブ漬けしますが、この時アイに溜まったコーティング液は乾く前に
ふき取る。
これを6〜7回くり返して乾いたら完成。
注・・・ウレタンフロアーはラッカーと違い、蒸発しないので体には大変有害ですから必ず防毒マスクは着用すること!
ロングジグの場合は、ウレタンフロアーの容器を長い物<梅酒のビンなど>に入れ替えしよう。
以上が私的メタル製造工程ですが、他に木材やセメント、磨石などを使った方法などが用いられます。
形や素材の違いにより、製造過程も違いますが基本的には危険物を扱っていますので製作してみたい方は
必ず注意事項を守ってください!