DVD-Videoの作成    NEW NEXT2 NEXT3
DVD-Videoの作成
 DVD-Videoを作成するようになってもう何年経つんでしょうか。当初は、発売間もないPanasonic「DMR-E20」と「EZDV」を使って、キャプチャ・編集はPCで、DVD-Rへの書き込みは、「DMR-E20」でって言うのが、主流でした。まだ、ソースも「BSアナログ」がメインで、映画も「4:3」のLB映像でした。
 それが、PC用のDVD-Rドライブも価格が下がり、すべての作業をPCで行うようになり、より高画質を目指してきたのですが、最近では、ソースや目的により、家電とPCの棲み分けをするようになりました。
 というわけで、今回は、現在の作成方法をメインに記事を掲載していきたいと思います。
 なお、従来からの各ソフトの使用感は、随時掲載していきたいと思います。


            
■使用機材
・HDD/DVDレコーダー Panasonic DMR-E85H
・DVデッキ SONY WV-DR5
・メディアコンバーター SONY DVMC-DA2
             IO-DATA GV-1394TV
・D-VHSデッキ HITACHI DT-DRX100、DT-DR1
・DVキャプチャカード Canopus EZDVII
・MPEGキャプチャカード Canopus MTVX2004USB
・DVDドライブ 各種(使用システム参照)

■使用ソフト
・エンコード TMPGEncPLUS 2.5、TMPGEnc 3.0 XPress
       CINEMA CRAFT ENCODER Baisc(CCE Basic)
・MPEG編集 TMPGEnc MPEG Editor(TME)
・オーサリング・ライティング TMPGEnc DVD Auther(TDA)
・その他 DVD Decrypter、DVD Shrink、IfoEdit
      CapDVHS、AVIUtl

なお、この記事は2004年10月現在のものです。

初級編その1
■使用機材 Panasonic DMR-E85H (解像度:704×480 MAX 9.5Mbps 音声:AC3 256kbps)
■作成方法 「DMR-E85H」のHDDへFRモードで録画し、レコーダー上で編集後DVD-Rメディアへコピーする。
 このとき、初期設定で「DVD-R高速モード」をONにしておくこと。(コピー後、ファイラナイズが必要。)
■長 所 ■短 所
 録画自体を抜きにして、編集時間を加味しても、実時間以下でDVD-Videoを作成することが出来る。
 また、最近の機種は、レコーダー自体での編集も割と簡単に出来るようになってきている。
 民放の場合、HDDへ録画した段階でDVD-Rメディア1枚分にちょうど収まるように録画されているため、CMカット編集を行うとその分メディアが無駄になる。言い換えると、その分ビットレートが不足することになる。

■総 評
 やはり一番の魅力は、価格と手軽さだと思います。5万円台のレコーダーでそれ相当のDVD-Videoが気軽に作成できるのですから、初心者や入門者には一番お勧めします。特に地上アナログをメインに録画保存したい方には、コストパフォーマンスは良いと思います。
 ただ、やはり凝った演出やより高画質となると物足りなさが残ります。

初級編その2
■使用機材 Panasonic DMR-E85H (解像度:704×480 MAX 9.5Mbps 音声:AC3 256kbps)
■作成方法 「DMR-E85H」のHDDへXPモードで録画し、レコーダー上で編集後FRモードでDVD-Rメディアへコピーする。
 (コピー後、ファイラナイズが必要。)
■長 所 ■短 所
 DVD-Rメディアが有効に利用できる。
 (最大のビットレートを利用。)
 HDDからDVD-RへのFRモードでのコピーは、再圧縮となるため、多少画質が犠牲となる。
 また、コピー時間は、収録時間どおりとなる。
■総 評
 「初級編その1」と同様にコストパフォーマンスは良いと思います。確かに画質は若干落ちるとか、チャプタは5分おきと不満が残るところもありますが、複数番組や長編ものをDVD-Video化するのには、ベストな方法だと思います。

中級編その1
■使用機材 Panasonic DMR-E85H (解像度:704×480 MAX 9.5Mbps 音声:AC3 256kbps)
■使用ソフト TMPGEnc DVD Auther 1.5
■作成方法 「DMR-E85H」のHDDへXPモードで録画し、レコーダー上で編集後DVD-RAMへFRモード(再圧縮)でコピー。
 次にそのDVD-RAMをPCのHDDへフォルダごとコピーし、TDAでオーサリング・ライティングする。
 PC上でのDVD-RAMのコピーに関しては、通常はエクスプローラーでコピー可能ですが、「TDA」からも直接作業が出来ます。
 なお、ファイルサイズの制限がありますので、これらの作業には、NTFS形式のHDDを用意してください。
■長 所 ■短 所
 「DMR-E20」の頃に比べ、メニューなどは良くなりましたが、チャプタに関しては、未だに「5分おき」となっており、TDAでの作成に一歩及ばない部分が多い。
 確かに、「TDA」もメニューが貧弱で、どうしても凝ったメニューを作りたい場合は、「DVD WorkShop」の出番となるのですが、「メニュー→本編」や「本編→メニュー」を自由に選択できるだけでも利用価値はあると思います。
 はっきり言って結構時間が掛かります。この大半は、DVD-RAMのコピー時間です。1枚のメディアにPCでも2倍速メディアでは、各30分程度掛かってしまいますし、「DMR-E85H」でFRモードでDVD-RAMへコピーする場合は、再圧縮する関係で収録時間分掛かります。
 また、再圧縮の関係で、直にFRモードで録画したものより、画質が低下してしまいます。
■総 評
 この方法の唯一の利用価値は、自由な場所にチャプタを付けたいときとかです。
 そのためにそれ相当の時間が掛かりますので、その時間が無駄だと思われる方は、「初級編その2」を利用したほうがいいと思います。画質は、「DMR-E85H」での再圧縮のみですので、「初級編その2」と同等です。
 なお、「DMR-E85H」と「TDA」を組み合わせるときは、「TMPGEnc」共通で使える「AC3パック」を導入してください。これがないと、編集時に音声が再生されません。(ただし、音声を「DMR-E85H」での状態で、そのまま出力することは可能ですが。)
         

中級編その2
■使用機材 Panasonic DMR-E85H (解像度:704×480 MAX 9.5Mbps 音声:AC3 256kbps)
■使用ソフト TMPGEnc MPEG Editor、TMPGEnc DVD Auther 1.6、DVD Shrink
■作成方法 「DMR-E85H」のHDDへXPモードで録画し、無編集でDVD-RAMへ高速コピー。
 次にそのDVD-RAMをPCのHDDへフォルダごとコピーします。このとき、1時間を超える場合は、DVD-RAM1枚に収まりませんので、CMなどを目安に、タイトルを分割しておきます。(1時間未満の複数番組も同様。)
 コピー終了後、「TME」を使ってCMカットなどの編集を施し、「TDA」でオーサリング行います。
 ただ、DVD-RAMが複数枚になりますので、1枚づつこの作業を繰り返すか、最初にすべてのDVD-RAMをコピーするかで、多少作業内容が変わりますが、フォルダ名やファイル名を変更することは忘れないようにしてください。あと、同一タイトルとしたい場合は、「TME」で編集時に結合してもいいですし、「TDA」でオーサリング時同一タイトルとして処理してもよろしいです。
 また、複数枚のDVD-RAMを使いますので、当然オーサリング結果も「4.3GB」を超えます。ですので、できればここで使う「TDA」は「1.6」のほうがいいと思います。こちらは「DVD+R DL」に対応しています。
 続いて、高画質版としてこのまま「DVD+R DL」として作成してもいいのですが、メディアがまだ高いので、これを「DVD Shrink」を使って「DVD-R」1枚に収まるように圧縮し、再び出来上がった「VIDEO_TS」を「TDA」を使ってライティングします。
■長 所 ■短 所
 「中級編その1」と同様に「TDA」でのオーサリングとなりますので、チャプタは自由に付けることができるということです。
 また、「DMR-E85H」での再圧縮より画質が上回っています。(まあ、これにはフリーソフトでっていうところもありますが)
 複数枚のDVD-RAMを利用しますので、「DMR-E85H」での高速コピーもPCでのコピーもそれぞれ30分程度かかります。
 まあ、並行処理することで多少の短縮は可能ですが、相対的に時間はかかります。
■総 評
 この方法は、キャプチャは安定性の良いレコーダーで、編集、作成はPCでという両者の良いとこどりの方法ですが、一番手間と時間が掛かります。でも、画質の面では、MPEGキャプチャとしては、一番良い結果が得られると思います。後で出てくるMPEGキャプチャもPCで行う方法とは、結局は、それらのチューナーやエンコードエンジンの差ということなり、画質面では、甲乙つけがたい状況です。
 あと、MPEGキャプチャでより良い画質を得るには、DLメディアを除き、再圧縮をしないとか、再圧縮する場合は、よりキレイに出来上がるソフトを用意するしかないと思います。(「DVD Shrink」は、フリーソフトでここまで出来ればというレベルですが、市販のソフトでは、これを上回るものもあると思います。)
  

上級編その1
■使用機材 Canopus MTVX2004USB (解像度:720×480 MAX 9.8Mbps 音声:MP2 384kbps)
■使用ソフト TMPGEnc MPEG Editor、TMPGEnc DVD Auther 1.6、DVD Shrink
■作成方法 「中級編その2」の「DMR-E85H」で録画する部分を、「MTVX2004USB」に置き換えた方法です。
 「MTVX2004USB」で直接PCのHDDへ録画しますので、「DMR-E85H」で行う方法と違い、DVD-RAMでのコピー時間が節約できます。
 「MTVX2004USB」では、最高15Mbpsでのキャプチャも可能ですが、DVD-Video化するために9.8Mbpsでキャプチャします。ただ、「DVD Shrink」を使用せず「TMPGEncPLUS」などで再圧縮を想定する場合は、15Mbpsでのキャプチャも利用価値はあると思います。
 あと音声については、「MTVX2004USB」では、MP2音声のみの対応とビットレートが「128、224、384Kbps」しか選択できません。通常は、このままで十分なのですが、一部MP2音声では再生できないDVDプレーヤーも存在しますので、後に「TME」などでAC3化するために「384Kbps」を選択しておきます。(AC3化するときは、映像がMAX9.8Mbpsなので、「256Kbps」に設定しています。)
■長 所 ■短 所
 直接PCへキャプチャするわけですので、遅いDVD-RAMのコピーが必要ない。
 また、家電の「DMR-E85H」などではサポート外になるHDDの交換・増量が簡単に出来るし、LANに接続されていれば、動画の配信や作業の分散化も可能です。
(「使用システム」のページにあるように、うちのPC群は、1000BASEでつながっていますので、サブPCでキャプチャしたMPEG2ファイル4Gクラスは、別のPCへ約5分程度でコピーできます。)
 すべての作業がPC上で行われますので、それなりの知識と経験が必要となります。


              
■総 評
 PCでのキャプチャですので、肝心のPCが一番重要になります。PC自体が安定動作や電源管理が正常に作動しないと意味がありません。
 特に自作する場合は、それなりの知識と経験が必要とされますので、初めての方は、それらに特化したメーカー品からはじめたほうが良いと思います。
(自作の場合は、俗にいう「枯れた」ものをご利用ください。)
 ただ、この問題がクリアされると、家電では無理なソフトの変更やHDDの換装などが自由に出来ますし、比較的簡単に映像配信も可能となります。事実、MPEG2ファイルの編集に、当初「MTVX2004USB」に付属してきた「MPEG CraftLE」を使用してみましたが、編集に音声が出ないこと、それとフレーム単位で編集すると全映像が再エンコードされてしまうことなどで、「TME」に変更した経緯もあります。
 最後に画質ですが、編集やオーサリングなどのソフトが同じですので、これを決定するのは、キャプチャ時だけとなります。
 「DMR-E85H」も「MTVX2004USB」のチューナーもそれなりというレベルで「3D Y/C分離」などがありますが、はっきりとした違いは感じられません。またMPEGエンコーダーに関しても同様です。
 また、これらはアンテナからのケーブルにも左右されますので、ここでの評価はむずかしいです。
■おまけ
 「MTVX2004USB」のMPEGキャプチャをNASへやってみました。NASは「BUFFALO LinkStation HD-HG300LAN」ですが、最大15Mbpsでもコマ落ちなくキャプチャできました。
 確かにこのNASとは、ギガイーサネットで接続されていますが、「HD-HG300LAN」はその帯域をすべて使えておらず、100BASEよりちょっと早いかな程度だったんですが、ちょっとびっくりです。
 ちなみに4GクラスのファイルをこのNASでコピーすると約10分程度かかります。

上級編その2
■使用機材 SONY WV-DR5、SONY DVMC-DA2、IO-DATA GV-1394TV、Canopus EZDVII,、IEEE1394+DV Codec 「Iris」
■使用ソフト Canopus EzEdit、Ulead MediaStudioPro6.0、AVIUtl、TMPGEnc PLUS、TMPGEnc XPress、CCE Basic
        TMPGEnc MPEG Editor、TMPGEnc DVD Auther 1.6、DVD Shrink

■作成方法 「EZDVII」や「Iris」を使ってDVキャプチャをし、「MSP」などで編集をする。この編集は、CMカットなどの簡易編集だけではなく、トランジッションなどの場面切り替えやそれに伴う音声編集も行います。
 編集終了後、「TMPGEnc」などを使って、720×480のMPEG2や352×240のMPEG1などへエンコードし、それを「TDA」でオーサリング・ライティングします。
■長 所 ■短 所
 まず他の方法とは違い、素材がDVデータですので1フレーム単位での編集が容易にできます。また、シーンのチェンジにはトランジションや音声編集も簡単にできますので、より演出効果の高い映像を作ることが出来ます。
 次に「TMPGEnc」や「CCE」を使ってのソフトエンコードですので、より高画質なMPEGファイルを作ることができます。
 また、「TMPGEnc」は「AVIUtl」と併用することで、ノイズ除去やゴースト除去、色相変更などのフィルタを利用できます。
 この方法は、とにかく時間がかかります。1昼夜通しては当たり前の世界です。
 PCへのDVキャプチャ時間を無視しても、編集する時間も演出効果によりそれなりにかかりますし、ソフトエンコードの時間は、フィルタなしでもPen4の3GHzでも実時間の3倍程度掛かってしまいます。(フィルタを掛けるとそれ以上になります。)
■総 評
 確かに処理時間は膨大にかかりますので、すべての人に薦められませんし、その目的が地上アナログのDVD化であり、編集もCMカットだけって人には、お勧めしません。ただ、電波状態が悪く、キャプチャ時にノイズ除去などが無理な方は、時間は掛かりますが、フィルタを効果的に使うというのは致し方ないでしょうね。
 では、となると一番はやはりDVカメラでの撮影となります。このケースでは、やはりタイトルを入れたり、テロップを入れたりして演出効果を入れないとつまらない作品になってしまいますし、それを保存しておきたい人にはお勧めです。
 あとは、元ソースがハイビジョンなどの場合は、その劣化を極力抑える目的で使用するなら、価値はあると思います。
 ただし、2004年4月からBS・地上波デジタルともにコピーワンスがスタートしましたので、これらのソースをPCへキャプチャすることはできなくなりました。(ある方法と機材でできますが、他のページを参照。)

 というわけで、この方法は、時間と画質を秤にかけてってことになりますが、より高画質なDVD-Videoを作りたい人のみ限定ということになると思います。
         
その他
■使用機材 HITACHI DT-DRX100 DT-DR1、IEEE1394
■使用ソフト CapDVHS、DVD2AVI、TMPGEnc MPEG Editor、TMPGEnc DVD Auther 1.6、DVD Shrink
■作成方法 この方法は、PCのOSがWinXPに限定されます。
 録画は、「DT-DRX100」のL2モード(STDモードを使用する場合は、音声をLPCMへ変更します。)を利用します。
 そして、「DT-DRX100」とPCのIEEE1394を接続し、「CapDVHS」を使ってキャプチャします。(この際、映像は表示されません。)
 また、通常D-VHSには、「MPEG-TS」で収録されていますが、現在の「CapDVHS」では、これを「MPEG-PS」に変換できますので、そのまま「TME」でカット編集、「TDA」でオーサリング・ライティングが可能です。
 ただ、必要に応じて、「DVD2AVI」で音声(WAV)とプロジェクトファイルを書き出し、「TMPGEncPLUS」で再圧縮することも可能です。
■長 所 ■短 所
 これといった利点は、少なくなってきました。
 ただ、DVDレコーダーでも録画時間に制限がありますので、それ以上録画したい場合は、有効だと思います。
 ちなみに「300分」テープで、STDモードで5時間、L2モードで10時間録画することが可能です。
 元々ハイビジョン録画用のメディアなので、地上波録画に関しては、決して高画質とはいえない部分が多いです。
 ビットレート自体は、良いのですが、ついているチューナーは褒められる品物ではありません。
 また、BSや地上波デジタルでは、2004年4月からデジタル1コピーが始まりましたので、それらのキャプチャはできません。
メディア1枚に収めたい場合のビットレート   DVD-Videoの形式

  DVD関連ソフト    TOP NEXT3
Ulead DVD Workshop ver.1.2
仕様 キャプチャ(DV、アナログ)→カット編集→エンコード→オーサリング→ライティング
制限 特になし。
オーサリング可能なMPEG2は、最大9.5Mbps、音声は「MP2」「LPCM」。アスペクト比は「16:9」にも対応。
(ver.1.2から大幅に変更。)

 このソフトは、単品で一応すべての工程が可能です。ただ、キャプチャに関しては、AVI2(標準IEEE1394)のDVとアナログキャプチャにしか対応していません。(CanopusのEZDVなどのDV専用には対応していません。)また、編集に関しては、簡単なカット編集のみの対応です。
 エンコードの部分は、一応「NECプラグイン」で、「CBR/VBR」ともに対応しています。また、「ver.1.2」からは、元のMPEG2ファイルがDVD-Videoの規格に沿って作成されていれば「再エンコード」なしで、オーサリングが可能になりました。
 メニューに関しては、テンプレートも豊富だし、それを元に自由に変更も可能、そしてボタンなどの配置は、「揃え」なども簡単にできます。また、階層メニューも通常の使用では問題になることはないと思います。(メニューなしも作成可能。)
 次にチャプターに関しては、自由に設定できますが、素材が「VBR」の場合だけ多少設定にコツがいるようです。それは、素材を再生させて、チャプターを設定したいところで停止させると、別なところで停止されてしまいます。そのため、「VBR」のときだけは、スライダーと「Iフレーム」のコマ送りで位置を決めたほうが、簡単に正確に設定することができます。
(「ver.1.2」からどうも「Iフレーム」の検索に時間がかかるようになり、若干設定がむずかしくなりました。)
 素材として「MPEG2」ファイルを用意する場合は、従来と違いDVD-Videoの規格に沿って作成していれば、「再レンダリングしない(再エンコードなし)」のオプションを有効にするだけでOKとなりました。また、音声も従来の「MP2」のほかに「LPCM」にも対応しましたので、作成する素材に応じて多種多様なDVD-Videoの作成も可能です。

 あと今回のアップで「16:9」にも対応しましたので、従来オーサリング後に「IfoEdit」でアスペクト比を書き換えていた部分が省略できるようになりました。

 使用してみての感想は、ビットレートの制限が緩和されたり、「16:9」にも対応、そしてメニューの豊富さ、自由さ、チャプターの容易さなど、価格相応の魅力はあります。長編の映画ものやPV系のDVD作成など多種多様なDVD作成に適していると思います。惜しむらくは、音声の「AC3」への対応ですが、価格から考えると高望みかもしれません。


■検証結果
 映像の最大Bitは、9.8Mbps、音声も「BeSweet」などを利用することで、「Dolby Digital AC3」でオーサリング可能です。


TMPGEnc DVD Author
仕様 カット編集→エンコード→オーサリング
制限 チャプタ設定は、管理者がいままで使ってきた中で最高のレベル。ただ、惜しむらくは音声が出力されない。
 オーサリング可能な音声は、「LPCM」「MP2」そして「AC3」ですが、「AC3」のみライセンスの関係でエンコードは不可。


 2003年4月正式に発売が開始されました。このオーサリングソフトの最大に魅力は、チャプタの設定です。いままで主に使っていた「DVD Workshop1.2」では、MPEG2を利用するときには「Iフレーム」の検索に時間がかかり、設定に大分苦労しましたが、このソフトは軽快に作業できます。
 また、チャプタの設定で、一定時間間隔での設定や等間隔での総チャプタ数の設定も可能です。
(編集時に音声が出力されると文句なしなのですが・・・)
 また、ファイルの配置を、トラックとするかチャプタとするかも選べます。
 「メニュー」に関しては「DVD WorkShop1.2」などと比較すると貧弱な面もありますが、価格を考えると一押しのオーサリングソフトです。(管理者は、ほとんど「メニューなし」で作成していますので、あまり問題になりませんが。)
 もう1点、このソフトは「MPEG1」のインポートにも対応していますので「VideoCD」用のソースもオーサリング可能です。
この場合、音声のサンプリングを変換しているので多少オーサリング時間が掛かりますが、別途変換するより作業は楽です。このおかげで、複数前に収録してあった「VideoCD」を1枚の「DVD-Video」として保存できます。また、はじめから「DVD-Video」化したい場合は、音声を「48KHz」でエンコードしておくと時間が短縮されます。
(規格外VCD=2500Kbpsでも、4時間収録可能。)

 あと「DVD Workshop1.2」と違うところは、ESにも対応していることです。エンコードに「TMPGEncPLUS」を利用している場合はあまり問題ではないのですが(BeSweetでAC3化する場合は多重化処理が必要ですが。)、「CCE-Basic」では、「VBR」利用時はESのみの出力しかサポートされていませんので、多重化しなくてもオーサリングできるのは大変魅力です。
 これは当然、「DVD Workshop1.2」では無理だった「LPCM」でのオーサリングも可能ということです。
(管理者は、映像重視なので利用はしませんが。)

■追加情報
 ・「DVD-Video」の再オーサリングが可能。
  (プロテクトのないVOBファイルを読み込み編集可能。)
 ・「DVD-VR」フォーマットに対応。



Aplix WinCDR 7.52 ULTIMATE DVD
仕様 カット編集→エンコード→オーサリング→ライティング
制限 チャプター不可(ファイル単位のみ)、メニューは任意作成不可。音声は、「LPCM」と「MP2」の両方に対応していますが、「MP2」は224Kbpsのみ。映像は、「MP2」利用の場合、最大9.0Mbpsまで対応で、「16:9」も利用可能。
 (ただし、最大9.55Mbpsでもオーサリング可能でした。


 もともと古くからのライティングソフトに簡易編集、エンコード及びオーサリングを附加したもので、確かに「おまけ」の領域を出ていないという感じです。簡易編集やエンコードの部分は、「Aplix Media Encoder」として単品販売もされていますが、「VBR」は任意のビットに指定できないなど、初心者には向いているかの知れませんが、複雑な設定は無理なようです。
(エンコードエンジンは「Panasonic」製)
 メニューに関しては、規定の背景を変更可能なだけで、数個用意されたものから選択することしかできません。ただ、サムネイルに関しては、任意の位置に変更可能です。また、チャプターはファイル単位のみにしか対応していませんので、事前にファイルを分割しておかなければなりません。(タイムコードは、登録されない仕様です。)
 ただ、このオーサリングの優れた部分は、「おまけ」仕様なのに、最大ビットが高いことと、「16:9」に対応していることです。
 使用してみての率直な感想なのですが、メニューの貧弱さ、ファイルの分割、そして一番頭を傾げるのが、再エンコードしていない(ビットレート計測で確認)はずなのに、オーサリングに要する時間が異様に長いということです。HDDを別系統で処理しても4Gクラスのオーサリングに云うに1時間以上かかります。この部分がなければ、PV用途の高画質DVDには適しているオーサリングだと思います。

 オーサリング以外のライティングは、本来の機能ということもありなんの問題もなく、「LF-D321JD(DVD-R)」「DVR-104(DVD-R/RW)」とも利用可能です。

CyberLink PowerDirector2.0 Pro
仕様 キャプチャ(DV、アナログ)→編集→エンコード→オーサリング→ライティング
制限 オーサリング可能なMPEG2は、最大?Mbps、音声は「LPCM」のみ。アスペクト比「4:3」のみ対応。

 このソフトは、ドライブに付属してきたもので利用回数は少なく、詳しい内容は記載できませんが、編集部分は、「Ulead VideoStudio」なみの機能を持っているようです。
 オーサリング部分は、上記のとおり最大ビットがどのくらいのなるのか「?」がつきます。試しに最大9.5MbpsでエンコードしてあるMPEG2はすんなりオーサリング可能でした。ということは、「WinCDR」とは違い音声が「LPCM」のみの対応なので、トータル11Mbpsにも及ぶことになりますが、再エンコードなしでオーサリングしているようです。ただ、アスペクト比は「4:3」のみであり、メニューもある程度作成可能ですが、ちょうど「DVD Workshop」と「WinCDR」の中間という感じです。(サムネイルの変更が可能かは試していません。)
 また、オーサリング時間は、検証数は少ないですが、「DVD Workshop」より早いかもしれません。

SONIC DVDit!LE
仕様 オーサリング→ライティング(SE版は、エンコードも可能)
制限 オーサリング可能なMPEG2は、最大8.0Mbps、音声は「LPCM」のみ(PE版は、AC3も可能)。アスペクト比「4:3」のみ対応(PE版は、「16:9」にも対応)。

 一番古くから出ているオーサリング専用ソフト。確かに歴史は古く一番優れたオーサリングソフトかもしれません。ただそれは、一番高額な「PE版」であり、ドライブなどに添付されている「LE版」では制限が多く利用するにはちょっと物足りない感じです。
 音声は「LPCM」のみの対応なので、このソフトでオーサリングする場合は、「MPEG2」ファイルを作成する段階から音声は別ファイルの「WAV」にしておいたほうがいいです。
 また「LE版」では、チャプターも利用できませんので、「WinCDR」同様、別ファイルにしておく必要があります。そして、メニューは自由に作成できる反面、「揃え」が逆に難しいです。
(「LE版」では、サムネイルの利用も不可です。)

 使ってみての感想ですが、確かに定番ソフトで歴史も古いですが、逆に最新の機能が掛けているという印象です。そろそろ低価格で高機能なソフトが出てほしいです。

PC上での再生 解像度とアスペクト比
 最近、DVDレコーダからDVDドライブへ切り替えて感じたことなんですけど、せっかくオーサリングしたのにDVDプレーヤーで思ったように動作しないという経験が・・・
 確かにメディアの価格も下がってきているし、確認のためなら「DVD-RW」もあるのですが、「PowerDVD XP」を使うと、「IFO」ファイルを再生できることに気がつきました。
 これだと、「VOB」ファイルを再生するだけではなく、DVD-Videoと同様にメニューの動作も確認できます。
 PCでDVD-Videoを作る方には結構重宝されると思いますよ。
 意外と勘違いしやすいようですけど、「解像度」と「アスペクト比」はまったくの別物です。
 たとえば、「DV」の場合、解像度はすべて「720×480」となりますが、アスペクト比が「4:3」と「16:9」があります。当然この情報がプレーヤーなどでの必須情報なり、PC上やTV上で正常に再生されるわけです。
 解像度は、画面情報のきめ細かさ、アスペクト比は画面の再生比率とでもいうことになります。これは、「DV」や「DVD-Video」では必ず設定しなければ正常に再生されません。(再生側で強制的に変更も可能ですけど)
 ちなみに「VideoCD」はすべて「4:3」となります。

アスペクト比の変更
 「4:3」のスクイーズで録画してしまった場合は、「TMPGEnc」やアスペクト比情報を書き換えできる「AspectConv」というフリーソフトなどを利用すれば正常に「16:9」で再生できます。

DVD-Video作成過程   DVD-Video作成時間

未対応のオーサリングソフトで16:9
 動作保証はできませんが、「DVD Workshop1.0」などのワイドモードに対応していないオーサリングソフトで、「16:9」ワイド DVD-Videoを作る方法を・・・・

使用ソフト IfoEdit

 このソフトを使う前に、スクイーズで記録されたMPEG2ファイルをそのままオーサリングします。
 続いて、その作成された「VIDEO_TS」に保存されている「VTS_01_0.IFO」を「IfoEdit」で読み込み、
■「VTSI_MAT」の「Video attributes of VTSTT_VOBS」に保存されている「Aspect Ratio」を「16:9」に変更

 あとは、これを保存すればワイドの「DVD-Video」が出来上がります。
 もし、メニューがワイドになる場合は、メニュー情報を間違って書き換えていますので、その場合はもう一度やり直してください。(似たような名前が多いので注意してください。)
 また、後でソース自体の変更もする可能性がある場合は、「VOB」ファイル自体も「AspectConv」で変更しておいてください。

Dolby Digital Consumer
 「AC3」音声でオーサリングできるソフトは、高額だったり、種類が少なかったり、結局「LPCM」か「MP2」(DVD-Videoでは、オプション扱い。)音声を利用するしか方法がなかったのですが、「punipuni」さんからの情報で、「DVD Workshop 1.2」と「TMPGEnc」、そして「BeSweet」というソフトを組み合わせることにより、「Dolby Digital 2CH(AC3)」音声でオーサリングできるようになりました。
 これにより、一部の「MP2」音声非対応のプレーヤーでも再生できるようになりますし、もしかすると「Surround」再生も可能になるかもしれません。
(まだ、5.1CHでの取り込みなどの問題がありますが。)

使用ソフト BeSweet (BeSweetGUI)

 MPEG2にエンコード前のAVI段階であれば、その時点で「WAV」音声を取り出しておきます。エンコード後であれば、「TMPGEnc」を使って、音声を「WAV」で出力します。
(MP2音声でも可能ですが、「WAV」の方がよいみたいです。)
続いて、「BeSweet」を利用し、この「WAV」音声を「AC3」音声に変換します。
 後は、元の映像と「AC3」音声を「TMPGEnc」で簡易多重化し、「DVD Workshop1.2」へオーサリングすればOKです。
(「再エンコードなし」に設定してください。また、音声の設定は「MP2」音声の設定でOKです。)


MPEGエンコーダの画質
 「D1、D2」クラスまでのTVでは感じなかった「画質」。
 これらは、「NTSC」方式の標準画質に相当するものなのですが、いわゆるハイビジョン放送の画質を目の当たりにするとその画質の貧弱さが目立ってきます。
 そうです「DVD-Video」は汚いのです。
 しかし、ハイビジョン画質を簡単にそのまま保存できるのは、「D-VHS(HS)」のみです。(ブルーレイは・・・)
 これだとテープの価格や如何せんランダムアクセスに慣れてしまった人間には、旧世代の操作性です。
 で、DVDメディアに如何に綺麗に保存するかがミソとなります。
 そのためには、まずできるだけ元ソースは綺麗なものを用意する。「MPEGエンコーダ」はより高画質なものを用意する。ということです。
高画質な「MPEGエンコーダ」としてお勧めなのが、
TMPGEncPLUS
CCE-Basic
となります。これらは低価格でありながら、高画質なエンコードが可能です。

 続いて、綺麗なソースとなるのですが、
 最近では、BSデジタルのハイビジョン放送をD-VHSへHS録画し、それを標準のIEEE1394経由で「Iris」を使ってキャプチャしています。(キャプチャソフトは、「VideoStudio6.0」を使っていますが、「DVD Workshop1.2」でも可能です。

 この方法では、不思議なことに「デジタル1Copy」放送のものでもキャプチャ可能(EZDVは不可。)です。
 ということは、当然PC上でエンコード→オーサリング→ライティングが可能となります。

一応大分主観が入りますが、液晶プロジェクタ「VPL-HS2」で同じ映画を「市販DVD-Video」と上記方法で作成したものを比較すると、ビットレートにもよりますが、「字幕」は完全に後者が綺麗です。


   未定    TOP NEXT2