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イワシの行方? |
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大陸棚がないのにどうして好漁場? |
3 |
法隆寺の秘密 |
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バナナはたったの8円 |
5 |
江戸時代に人口は増えない? |
6 | オリンピックはなぜ中止に? |
7 | 農産物が輸入ゼロになると! |
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1、イワシの行方
昭和62年度に水揚げされたイワシは約450万t,我が国の漁業生産量の30%強を占める。その内生食用が僅か06%,食料の自給 加工用が9,2%、驚くことに残りの90,1 % は餌肥料用となっている
国民一人当たりの年間のイワシの購入量は700g前後でここ10年間ほとんど変化はないが、その生産量は倍増している。いわしの生産量が急増した昭和53年は、養殖魚生産量が急増した年と一致する。
つまりイワシを含めた、サバ、サンマのいわゆる大衆魚が大量に投餌されているのである。
この素材を基にして養殖業の導入やその問題点の把握、食料の自給の問題を考えさせたい。
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2、大陸棚がないのにどうして好漁場なの
好漁場の条件として、陸棚を中心に考えがちになる。あたかも陸棚がないと好漁場ではないような錯覚に陥る。
ペルー沖のアンチョベータ漁場やカルフォルニア沖のイワシ漁場はどうであろうか。日本海中央部、北米ニューファンランドバンクはどうであろうか。さらに三陸沖、南太平洋、北太平洋はどうであろうか。
この素材は好漁場の条件を多面的に捉えさせると共に、さらに進んで200海里の問題にまで発展させることができると思う。
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3、法隆寺の秘密
世界に誇るべき木造建築「法隆寺」今なお威風を保ち続けているのはなぜか。太古より緩やな変化はあろうが、法隆寺を支えた木の存在や飛鳥人の知恵を忘れてはならない。
法隆寺の建物はほとんどがヒノキ材であり、特に太い柱は樹齢2000年以上、主要な所は樹齢1000年以上のヒノキが使われている。それは創建当時の強さとほとんど変わっていない。また至る所に木の特性を生かす工夫が施されている。さらに古代人の掘立柱を礎石式に変えたこともすばらしい知恵だと思う。
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4、バナナは1キロたったの8円
(イワシは1キロ12円)
参考文献である「一本のバナナから」の著者はこの授業の目的を南北問題の追求においている。つまり安くておいしいバナナ食料の供給の陰に、消費生活に伴う問題や国際理解、 南北問題、多国籍企業の問題等流通の仕組み 存在していることに気付かせようとしている。
この素材では、上記のことを念頭に置きながら、特に「流通の仕組み」について考えさせたい。さらにバナナの素材から食料問題や国際理解に触れることは出来ないだろうかと考える。
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現在約1億2千万の日本の人口はどのようにして増え続けてきのだろうか。太古より緩やかに増加してきたのだろうか。それともある時期に急激に増加したのだろうか。
なぜか1720年から1850年の長い間、人口が約3千万、「各地方別人口調べ」の人口増減率に注目させることによりそれぞれの特殊性にも気付かせたいと考える。
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1916年、1940年、1944年と、オリンピックが取りやめとなったのはなぜだろうか。今のこども達と密接な関係を持つオリンピックを題材としながら、国際平和と国際理解について考えさせたい。
中心資料として『オリンピック年表』及び『歴史年表』を置き、この二つの資料を見比べさせる活動を通して、まずオリンピックは”国際平和”と深い関わりがあることを捉えさせる。その後、国際平和のために”自分”は何ができるかを考える。
(似た実践に有田和正先生の”東京オリンピックの開催と国際社会への仲間入り”がある。)
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7.農産物が輸入ゼロに!
参考・引用文献:東北農政局青森統計事務所むつ出張所
平成9年に供給されたカロリー(熱量)は,2,619キロカロリー,そのうち摂取された熱量は2,007キロカロリー。普通の大人が必要なカロリーは一日当たり2300〜2400キロカロリーと言われる。
輸入がゼロになると平成9年(作付け面積495ヘクタールの場合)では1,760キロカロリー【6歳児の栄養所要量】,平成22年(予想作付け面積442ヘクタールの場合)になると1,620キロカロリー【五歳児の栄養所要量】、さらに予想作付け面積が360ヘクタールになると,なんと1,440キロカロリー【80歳女性の栄養所用量】にしかならないという.
日本における農業の現状と国際協力の必要性を子ども達と一緒に考えていきたい。
メニュー | 食料自給率(%) |
いわし寿司 | 99 |
鉄火巻 | 82 |
特上寿司 | 73 |
チャーハン | 68 |
カレーライス | 64 |
上カツ丼 | 52 |
カツカレー | 45 |
ざるそば | 30 |
ラーメン | 26 |
チャーシューメン | 23 |