墓石の製造工程 裁断と研磨

スマホからは画面を横向きにしてご覧ください。

墓石が作られ、設置されるまでには実に多くの工程が必要です。一般的には知られていない作業工程の数々を紹介いたします。

原石のカット
既製品以外のオリジナル墓石は、原石をカットすることから作業が始まります。
直径1mのダイヤモンドブレードを使い、流水で冷却しながらゆっくりゆっくりカットされてゆきます。
 
役物とアラ取り
曲線や細工が必要なパーツは「役物」と呼ばれます。大まかなカットは機械で行いますが、最終的な細かい作業はすべて手作業で行われます。アラはグラインダーやダイヤモンドカッターで削り落とします。相手が石だけに根気の必要な作業です。
 
研磨(磨き)
もっとも時間を要するのが磨きの作業です。大きな面は写真のように機械を使いますが、「小口」と呼ばれる小さな面は手作業になります。
職人の技術が問われる作業です。
 
字彫り
最終的な仕上げ段階です。
字は専用の細かい砂をコンプレッサーで細かいノズルから噴射して削り出してゆきます。
当店では風化による文字のぼやけを防ぐために、深めの字彫りを基本としております。
 

 基礎工事と設置

墓石の製造工程が完了したら、いよいよ現場で設置の作業ですが、多くの場合は古くなったお墓を解体して新しいお墓に建て直すことが多いようです。

解体と整地
解体作業は「魂抜き」をした後に始められ、埋葬されているご遺骨
はそれが古い土葬のものであっても一つ残らず掘り起こして大切に保管し、仏様を粗末に扱うことはありません。古いお墓の解体が終わったら、新しいお墓に合わせて
整地をします。仕上がりを左右する大切な工程です。
 
基礎組みと水平取り
基礎の地盤をしっかり作り、後々傾きが生じないように念入りに正確に基礎枠が作られます。
基礎枠が組み終わったら、全体の水平を取り、上質の生コンを流し入れて、しっかり固まるまで待ちます。
 
設置
基礎のコンクリートが完全に固まるのを待って、いよいよパーツの組み上げです。
ひとつひとつのパーツをクレーンを使って水平を取りながら丁寧に組み上げ、最後に目地をきれいにコーキングします。
 
完成
ここまでくればほぼ完成。
納骨室の蓋を設置し、花瓶や線香立て、経机などを定位置にセットしたら、あとはサオ部分に白いサラシを巻いて魂入れを待つばかりです。
墓石の製造から設置まで、約1ヶ月の時間が必要な場合もあります。
 

 

▲このページのトップへ