2008年 |
タイトル | アート・オブ・ウォー2 |
出 演 | ウェズリー・スナイプス/アシーナ・カーカニス/ロックリン・マンロー/ウィンストン・レカート/ライアン・マクドナルド/レイチェル・ヘイワード |
監 督 | ジョセフ・ラスナック |
ストーリー | かつて国連の特殊諜報部員として活躍したニール・ショーのもとに、恩師の訃報が届く。恩師の娘と名乗る女性から父親の死がショーの過去と関係していると告げられた彼は、真相を探るため現場に復帰。やがて彼は兵器売買に暗躍する武器会社、政治家暗殺計画、そしてFBIも絡んだ陰謀の渦へと巻き込まれていく。 |
評 6 | 当時において世界的に問題視されていた“劣化ウラン弾”をとりあげてるところにまず注目した。それに“サリン”が出てくるのでオウム真理教事件は意外と世界的影響があったのだと知った。前作で引退したはずのニールは、そ知らぬ顔して復帰しているし、またもや裏切られちゃうし、あんたは学習能力無いのか?おまけに個人情報はいじくりまくられ、自己防衛が全くなっていない。こんな諜報部員っている?『彼(敵)を知り己を知れば百戦して殆うからず』きっとアクションスターなのにサングラスばっかかけてるから何も見えないんだよ。 |
2011.11.27記 |
タイトル | アイアンマン |
出 演 | ロバート・ダウニー・Jr/ジェフ・ブリッジス/テレンス・ハワード/グウィネス・パルトロー/ショーン・トーブ/レスリー・ビブ/ファラン・タヒール/サイード・バッドレア/サミュエル・L・ジャクソン/ポール・ベタニー |
監 督 | ジョン・ファヴロー |
ストーリー | 億万長者で発明家の軍需産業会社社長トニー・スタークは、視察に訪れた軍のキャンプでテロリストの奇襲に遭い、胸を負傷してしまう。やがて自分の会社の兵器がテロリストに悪用されている衝撃の事実を知ったトニーは、自ら戦闘用のスーツを作り、“アイアンマン”となってテロリストに闘いを挑む。 |
評 7 | 戦うCEO登場!やはり上に立つ者、社長であろうが率先して働かなくちゃ。島耕作も社長になっても頑張ってることだし。(関係ないか)メカメカな所が少年心をくすぐって非常に面白かったし、敵が“戦争”というのも好感。でも、冷静に考えたらこれ『ロボコップ』と大差ないや。もっともCGのクオリティは断然高いけどね。ところで『インクレディブル・ハルク』から続いてるエンドロール後の次ヒーロー紹介。やり方があざといと思ってたけど、今回発表された『アベンジャーズ』はマーベルの一大企画となるらしいので是非とも期待! |
2008.9.28記 |
タイトル | 愛のむきだし |
出 演 | 西島隆弘/満島ひかり/安藤サクラ/尾上寛之/清水優/永岡佑/広澤草/玄覺悠子/中村麻美/渡辺真起子/渡部篤郎/板尾創路/吹越満/古屋兎丸/堀部圭亮/宮台真司 |
監 督 | 園子温 |
ストーリー | 敬虔なクリスチャンの家庭に育ったユウは、ある出来事を境に神父の父に懺悔を強要され始める。父の期待に応えようと、懺悔のために毎日罪作りに励むうちに罪作りはエスカレートし、いつしかユウは女性ばかり狙う盗撮魔となっていた。そんなある日、運命の女ヨーコと出会い、生まれて初めて恋に落ちる。 |
評 |
【コリント人への第一の手紙 第13章】(ヨーコのセリフまんまです。) 「最高の道である愛。たとえ人間の不思議な言葉、天使の不思議な言葉を話しても、愛が無ければ私は鳴る銅鑼、響くシンバル。たとえ預言の賜物があり、あらゆる神秘、あらゆる知識に通じていても、愛が無ければ私は何者でも無い。たとえ全財産を貧しい人に分け与え、たとえ賞賛を受けるために自分の身を引き渡しても、愛が無ければ私には何の益にもならない。愛は寛容なもの。慈悲深いものが愛。愛は妬まず、高ぶらず、誇らない。見苦しい振る舞いをせず、自分の利益を求めず、怒らず、人の悪事を数えたてない。愛は決して滅び去ることは無い。預言の賜物ならば廃りもしよう。不思議な言葉なら闇もしよう。知識ならば無用となりもしよう。我々が知るのは一部分、また預言するのも一部分である故に、完全なものが到来する時には部分的なものは廃れ去る。私は幼い子供であった時、幼い子供のように語り、幼い子供のように考え、幼い子供のように想いを巡らした。ただ一人前の者になったとき幼い子供のことは止めにした。我々がいま生きているのは、ぼんやりと鏡に映っているもの、その時に見るものは顔と顔を合わせたもの、私が今知っているのは一部分、その時には自分がすでに完全に知られいるように、私は完全に知るようになる。だから引き続き残るのは“信仰”“希望”“愛”この三つ。このうち最も優れているのは“愛”」 |
2010.1.10記 |
タイトル | 愛を読むひと |
出 演 | ケイト・ウィンスレット/レイフ・ファインズ/デヴィッド・クロス/アレクサンドラ・マリア・ララ/ブルーノ・ガンツ |
監 督 | スティーヴン・ダルドリー |
ストーリー | 1958年のドイツ、15歳のミヒャエルは21歳も年上のハンナと恋に落ち、やがて、ハンナはミヒャエルに本の朗読を頼むようになり、愛を深めていった。ある日、彼女は突然ミヒャエルの前から姿を消し、数年後、法学専攻の大学生になったミヒャエルは、無期懲役の判決を受けるハンナと法廷で再会する。 |
評 5 | 「『はねトび』の“朗読の時間”のさ、チョークってマジ痛かったよな」「馬場ちゃん、すぐ噛むんだもん」「確かに人前で“読む”って緊張するもんな。なんか心臓バクバクって“感じ”?」「“カンジ”って言えば、『Qさま!!』の漢字検定も大変だったじゃん。読めないし、書けないし・・・」「おい!映画の核心突くような事言うなよ」「まあ、ドイツ人はやっぱプライドが高いって事は分かったよな」「そんなことよりケイト・ウィンスレットのヌード、やべぇな。あの垂れた乳房に俺もむしゃぶりつきてぇよ」「秋山ぁ、お前、ずっと熟女好きを公言してたけど、俺らにも内緒で年下の子と入籍してたろが!!」 |
2009.6.21記 |
タイトル | 青い鳥 |
出 演 | 阿部寛/本郷奏多/伊藤歩/井上肇/重松収/岸博之/大谷尚輝/三浦萌/丸藤雄也/水嶋奈津季/宮崎悠里/水嶋瑞希/伊藤大翔/荒井萌/青木柊太/道辰洸太/山崎和也/堀田実那/沼沢千遥/河神将平/小幡彩花/尾林優樹/森桜子/鈴木達也/高田里穂/田中大河/小泉拓哉/篠原愛実/吉田佑/永易亜季子/仲原聖子/太賀/高橋和希/内田早香 |
監 督 | 中西健二 |
ストーリー | いじめによる自殺未遂などなかったかのような、平穏な新学期を迎えた中学校。そこへ新たに赴任してきた極度のきつ音である臨時教師の村内は、事件後転校した被害者生徒の机を教室に戻すように命じて生徒たちに衝撃を与える。そんなある日、いじめに加担したことに苦しむ真一は、その苦しい胸の内を村内にぶつける。 |
評 7 | “いじめ”というのは、どこにも存在するし、なくなるものではない。人は集団の中で生きているものであり、その中で自分が優位に立ちたいと思う者がいれば、自ずと劣位に立つ者が出てくる。そこで優位に立ちたい者に実力が伴えば問題はないのだが、それが出来ずムリヤリ他の者を劣位の者を仕立て上げようとする行為こそ“いじめ”なのだ。子供にはそれが悪いことだと知らずに行っていることが多い。大人はそれを見つけて叱らなければならない。罪を認めさせて一生背負わさなければならないのだ。最近のいじめ問題を見ていると親も先生も子供たちを見ていない気がする。子供と一緒に罪を負うことを逃げているようにしか思えない。キリスト教染みたこと言うのは嫌いだが、すべての人は罪人であることを隠してはならない。 |
2015.3.22記 |
タイトル | 赤い糸 |
出 演 | 南沢奈央/溝端淳平/木村了/岡本玲/石橋杏奈/桜庭ななみ/柳下大/鈴木かすみ/田島亮/岩田さゆり/矢崎広/平田薫/若葉竜也/鈴木浩介/松田賢二/甲本雅裕/山本未來/小木茂光/渡辺典子 |
監 督 | 村上正典 |
ストーリー | 幼なじみの悠哉に恋をしてきた芽衣は、中学2年生のある日、悠哉が好きなのは姉の春菜だということを知る。10年来の初恋が終わった芽衣は静かな優しさを持った敦史と出会い、次第に傷ついた心も癒されていく。そんなある日、芽衣と敦史にまつわる衝撃の事実が判明する。 |
評 4 | TVドラマからの延長で最後に映画で締めくくるパターンはけっこうあるが、これはまず映画から始まりTVで同じ話を別の視線で見せつつ、本当のラストもTVの最終回で終わる。なので、この映画の結末知りたくてわざわざドラマシリーズVol.5を借りるハメになった。しかしながら所詮ケータイ小説で、自殺未遂やイジメ、ドラッグ等々いつものショッキングエピソードを組み合わせてるだけでした。まあ“デートDV”を世に知らしめた功績だけはあります。ところでこの原作は浜崎あゆみの『trust』の歌詞がお手本になってると言われています。「♪赤い糸なんて信じてなかった…」同感です! |
2011.5.1記 |
タイトル | アガサ・クリスティーの奥さまは名探偵2 〜バディントン発4時50分〜 |
出 演 | カトリーヌ・フロ/アンドレ・デュソリエ/クロード・リッシュ/キアラ・マストロヤンニ/メルヴィル・プポー/アレクサンドル・ラフォーリ/クリスチャン・ヴァディム/イポリット・ジラルド/イヴ・アフォンソ/アニー・コルディ |
監 督 | パスカル・トマ |
原 作 | アガサ・クリスティー |
ストーリー | 夜行列車に乗ったベレスフォード大佐の叔母のバベットは、ベレスフォード夫妻の家に向かう。夜、車中でふと目を覚ましたバベットは、併走する別の列車で起きた殺人事件を目撃する。バベットは車掌に伝えるが、夢を見て寝ぼけていたのだろうと相手にされない。翌日、プリュダンスに出迎えられ列車から降りると、バペットは開口一番、犯罪を目撃したと伝える。 |
評 5 | 「この映画、本当はミス・マープルが出てるのが原作なんだって。ミス・マープルって、あの椅子さ座ったまま事件ば解決するお婆ちゃんだべ。原作だば若(わげ)ぇお姉ちゃん、家政婦に差し向けることになってるんだずのんだけれども、これだば奥さん本人が家政婦なって乗り込んでるんだず。わだすもよく2時間サスペンスで演るから大変だって知ってんだ。あれま、おっちゃんのスカートまくれてまって、しょしねぇ(恥ずかしい)なぁ。マリリン・モンローの真似だべか?あんれー、奥さんが雪の中(なが)歩いてんのかんじき”でねぇが。わだすも昔、山形さ居たとき履いたことあるよ。んだ、わだす山形出身だよぉ。名前の最初があきた”だども秋田ではねぇんだず。よーぐ間違われるんだ」 |
2012.8.12記 |
タイトル | 秋深き |
出 演 | 八嶋智人/佐藤江梨子/赤井英和/渋谷天外/山田スミ子/和泉妃夏/鍋島浩/別府あゆみ/要冷蔵/芝本正/轟太郎/橋野香菜/海原はるか/海原かなた/佐藤浩市 |
監 督 | 池田敏春 |
ストーリー | 仏具屋を営む実家で両親と暮らす中学教師の寺田は、見合い話には目もくれず、ホステスの一代に夢中だった。ある晩、寺田が意を決して一代に求婚すると彼女は承諾し、二人は一緒に暮らし始める。しかし、自分の知らない一代の男性遍歴に寺田が嫉妬を募らせていたある日、一代が「胸が痛い」と言いだす。 |
評 7 | てめぇ!八嶋智人!!役得とはいえ、サトエリの胸触りまくりやがって!許せん!!だいたい足の爪くらい自分で切りやがれ!俺は自分の腹がジャマしてすげえ切りづらいけど自分でやってんだ!・・・という感情が沸きあがってきましたが、、切なくも心温かなファンタジーにほっこりしました。ったく、サトエリだったら、別におっぱいなくても俺ゃいいと思うけどなぁ。ところで、いままで気づかなかったけどガソリンってピンク色してるんだ。 |
2011.11.13記 |
タイトル | アキレスと亀 |
出 演 | ビートたけし/樋口可南子/柳憂怜/麻生久美子/中尾彬/伊武雅刀/大杉漣/筒井真理子/吉岡澪皇/円城寺あや/徳永えり/大森南朋 |
監 督 | 北野武 |
ストーリー | 絵を描くのが大好きな少年・真知寿は、自宅を訪れた画家に自分が描いた絵をほめられて、赤いベレー帽をもらう。真知寿は、その日から画家になることを夢見て毎日のように絵を描くようになる。そんなある日、父親の会社が突然倒産して両親が立て続けに自殺を図ってしまい、真知寿の人生は暗転する。 |
評 6 | ビートたけしさんは何でもやんないと気が済まない芸人で、野球はするしピアノは弾けるしタップも踏めるというビックリするほど多才な人物である。絵画に関しても、チルディッシュながらビビットな絵を昔っから描いていた。『バトル・ロワイヤル』のラストに彼の描いた絵も出てくるが、これが非常にキワい。実は本作に出てくる絵もすべてが彼の作品。横山ノックをウォーホール風にしてたり、結婚写真を横尾忠則風にコラージュしてたり、分かる人が見ると笑える所が随所にあった。でも、もしかしたら彼はこの中じゃ、電撃ネットワークの芸が一番の芸術と思っているかもしれない。 |
2009.4.19記 |
タイトル | 新しい人生のはじめかた |
出 演 | ダスティン・ホフマン/エマ・トンプソン/アイリーン・アトキンス/ジェームズ・ブローリン/キャシー・ベイカー/リチャード・シフ/リアーヌ・バラバン/ブロナー・ギャラガー/ジェレミー・シェフィールド/ダニエル・ラパイン |
監 督 | ジョエル・ホプキンス |
ストーリー | ニューヨークのCM作曲家ハーヴェイは、離婚後別居していた娘の結婚式に出席するためロンドンに飛ぶ。だが、仕事で頭がいっぱいの彼は披露宴を辞退して帰国しようとするが、飛行機に乗り遅れてしまう。やけ酒を飲みに入った空港のバーで、ハーヴェイは偶然ケイトと出会う。 |
評 6 | 仕事にしても家庭にしても、人は人と人のつながりの中で生きているわけで、その中で自分の思い通りにならなかったり、逆に自分が必要とされなかったりすると、人にはストレスに苛(さいな)まれる。その時に人が求めるものは“理解者”だ。そのあてなく悩む者は多いと思うが、実はその者は自分のすぐ近くにいる。誰しも過去に傷を幾つか抱えているから、心開けば共感してくれることが往々にしてあるのだ。しかし年齢をとればこれがなかなかできなくなるというのは、私も最近実感してきた。それはともかく、他国に来たばかりの無職の男相手に「新しい人生」をはじめて不安じゃないか?まあ、玉置浩二と青田典子よりいいか。 |
2010.7.25記 |
タイトル | アナコンダ3 |
出 演 | デヴィッド・ハッセルホフ/クリスタル・アレン/ジョン・リス=デイヴィス/アンソニー・グリーン/パトリック・レジス |
監 督 | ドン・E・ファンルロイ |
ストーリー | 難病に効く特効薬を開発するため、密林の中にある製薬会社の施設で、研究者のアマンダは、巨大な大蛇を使って遺伝子の組み換え実験を行っていたのだ。しかし、出資者である製薬会社の会長が開発を急かしたのが原因で凶暴化した大蛇が檻を破り出てしまった。 |
評 |
方向転換なのかもわからんが、完全にホラースプラッター系と化してしまった。アナコンダも完全にモンスターに変貌してしまった。舌をナイフがごとく突き刺して、丸呑みせずに当り一面に血を撒き散らし、とてもヘビとは思えない。「ヘビから血が出て、ヘービーチーデー」って、古今亭志ん生か!(『スネイクフライト』でも同じネタを・・・)ヒロインのクリスタル・アレンのタンクトップ姿も実はホラー系要素じゃないんか?でも、アナコンダ追うとき服着てたのに、いざ闘う時いつの間にか元のタンクトップになってるし、その他戦いで汚れたのに終わったらいつのまにか真っ白になってるし。この娘の着替えの速さはハンパじゃない。 |
2011.7.3記 |
タイトル | あの日、欲望の大地で |
出 演 | シャーリーズ・セロン/キム・ベイシンガー/ジェニファー・ローレンス/ホセ・マリア・ヤスピク/ヨアキム・デ・アルメイダ/ジョン・コーベット/ダニー・ピノ/J・D・パルド/ブレット・カレン/テッサ・イア |
監 督 | ギジェルモ・アリアガ |
ストーリー | シルヴィアは、ポートランドの海辺にたたずむ高級レストランのマネージャーとして働いている。仕事場では有能な彼女だが、プライベートでは行きずりの相手との情事を繰り返していた。そんなある日、彼女の前にカルロスというメキシコ人男性と、12歳の少女マリアが現れる。 |
評 6 | どうしてシャーリーズ・セロンって、こう胸に一物ある女を演らせたらピカイチなんでしょ。他人の弱さを憎みながらも、自身も弱い人間であることに後ろめたさを感じている女。そして解き明かされる真実に胸が押しつぶされる気持ちになった。すばらしい!しかしながらストーリー構成が難解。シャーリーズ・セロンとキム・ベイシンガーの話が交錯するのだが、これが現代の過去だと気付くまでに時間がかかるのだ。頭のいい人なら話を組み立て直せるけど、うちら凡人は混乱するばかりだって。もっかい観ろってか。それはそれで二人の裸が見れるからいいけど・・・。 |
2013.11.10記 |
タイトル | アパルーサの決闘 |
出 演 | ヴィゴ・モーテンセン/エド・ハリス/レネー・ゼルウィガー/ジェレミー・アイアンズ/ティモシー・スポール/ランス・ヘンリクセン/トム・バウアー/ジェームズ・ギャモン/アリアドナ・ヒル/ガブリエル・マランツ/ティモシー・V・マーフィ/ジェームズ・ターウォーター/ルース・レインズ/ボイド・ケストナー/アダム・ネルソン/レックス・リン |
監 督 | エド・ハリス |
ストーリー | 悪がのさばる町アパルーサ。名うてのガンマン、ヴァージル・コールは町に正義を取り戻すべく保安官として雇われる。彼は相棒のエヴェレット・ヒッチと共に、牧場主のブラッグ率いる悪党一味と対峙していく。そんな中、この町にやって来た美しき未亡人アリソン・フレンチ。やがてコールは、この謎めいた未亡人に惹かれていく。 |
評 5 | 短気だけどまじめなコールと周りの信頼は厚くコールの面倒見がいいヒッチのいかにもな男の友情物語。この二人を振り回すアリーがうまい具合にエッセンスになっていてレネー・ゼルウィガーには適役に思えた。しかしながらエド・ハリスが自ら監督するだけあってすごくおいしい役になっていると思ったら、非常にずるく思えてきた。その名の通りまさしく役得である。ところで、このコールとヒッチの性格見てたら爆笑問題に似てると思えてきた。でも女性関係はどうやら逆のようですね。(どっちが太田か田中かはすぐ分かると思います) |
2013.4.28記 |
タイトル | アフタースクール |
出 演 | 大泉洋/佐々木蔵之介/堺雅人/田畑智子/常盤貴子/北見敏之/山本圭/伊武雅刀 |
監 督 | 内田けんじ |
ストーリー | 母校の中学で働く教師、陣野のもとに、かつての同級生だと名乗る探偵が訪ねてくる。探偵は、神野の幼なじみで今は一流企業に勤める木村の行方を追っていた。心ならずも木村探しに巻き込まれるうちに神野の知らない木村の姿が明らかになり、事態は誰もが予想しない展開に向かっていく。 |
評 9 | “こいつら全員、裏がある”のアオリに、「絶対に見抜いてやるぞ」と三人の本性の可能性を模索しながら観入っていたら、騙された!なんだよ、本当にこいつら“全員”に裏があったのか!いい加減そうに見えても、大泉洋の北海道人たる普通体な真面目さがいい。でもチケット窓口のお姉さんに「エンドロール終わった後もありますので観て下さい」と言われたけど、さほどの事でもなかったな。ところで、そばをすする音で合図を送る場面があるけど、きっと王理恵さんは嫌うよ。 |
2008.5.25記 |
タイトル | ある公爵夫人の生涯 |
出 演 | キ−ラ・ナイトレイ/レイフ・ファインズ/シャーロット・ランプリング/ドミニク・クーパー/ヘイリー・アトウェル/サイモン・マクバーニー/エイダン・マクアードル/ジョン・シュラプネル/アリスター・ペトリ/パトリック・ゴッドフリー/マイケル・メドウィン/ジャスティン・エドワーズ/リチャード・マッケーブ |
監 督 | ソウル・ディブ |
ストーリー | 最も裕福な公爵の一人、デヴォンシャー公爵に嫁いだ17歳のジョージアナ・スペンサー。聡明で美しい彼女は公爵夫人としてイギリス中の人々に愛されるが、夫のデヴォンシャー公爵はジョージアナに男子の後継者を生むことだけを望み、自身は離婚歴のある女性との愛人関係を続ける。 |
評 5 | 時は18世紀。植民地のおかげで栄えていたイギリスの上流階級社会。優雅に見えるからこそ、そこに渦巻くドロドロの愛憎劇がいかにも有閑マダムがお気に召しそうなお話でした。このデヴォンジャー夫人ことジョージアナ・キャヴェンディッシュは実在の人物で、この時代の社交界で花形的人物だったとされる。だから、その文春砲的なスキャンダルは世間では恰好な話のネタにされたようだ。しかしながら夫からの愛情を受けず、自分の子でない子供も養いながら、世間から叩かれつつもまっとうに母親を貫いた姿は感服する。結婚は女性にとって幸せの始まりだと言われるけど、それは後年、自分が育てた子供たちを見て気付くことかもしれないよ。だから夫は無視して良し。 |
2017.2.19記 |
タイトル | アンティーク 西洋骨董洋菓子店 |
出 演 | チュ・ジフン/キム・ジェウク/ユ・アイン/チェ・ジホ/アンディ・ジレ/キム・チャンワン/イ・フィヒャン/ナム・ミョンニョル |
監 督 | ミン・ギュドン |
ストーリー | 甘いものが苦手なジニョクは、突然会社を辞めて洋菓子店アンティークを開店する。働く店ごとに恋愛トラブルを起こしてきた天才パティシエ、ソヌをはじめ新たな仲間も加わり、忙しくも楽しい毎日が始まった。ソヌの作るスイーツに多くの人が魅了されてゆく中、町では連続誘拐事件が発生する。 |
評 3 | 原作は日本のマンガ、よしながふみの『西洋骨董洋菓子店』。2001年にはタッキー主演でドラマ化されたが、これが韓国で映画化されたらこうなってしまった。テレビドラマではホモ場面を薄めていたが、本作はある意味原作に忠実。でも、こうなると私としては嫌になってしまいますね。昨年日本でも同性愛カップルを認める行政も出てきたり、同姓愛を異常だとした政治家が叩かれたり、日本はLGBT(レズ・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー)に対しての差別に敏感になってきたと思う。もちろん差別により社会的な制限や嫌がらせをすることは良くないが、嫌だという感情を持つことまで否定してはいけないと思う。むしろ他と違うことを嫌い、けなし、笑っていることが正常なことなのだ。違うと思うなら、トレンディ・エンジェルのハゲを笑うな。ジミー大西のどもりを笑うな。世の中だって、洋菓子だって甘いもんばかりじゃないだろうよ。 |
2016.1.3記 |
タイトル | イーグル・アイ |
出 演 | シャイア・ラブーフ/ミシェル・モナハン/ロザリオ・ドーソン/ビリー・ボブ・ソーントン/イーサン・エンブリー/アンソニー・アジジ |
監 督 | D・J・カルーソー |
制 作 | スティーヴン・スピルバーグ |
ストーリー | アリアという謎の女性の電話で引き合わされた互いに面識のないコピーショップ店員のジェリーと法律事務所の事務係レイチェルは、愛するものを奪われ、アリアの指示通りに行動することを強いられる。2人はすべてが謎のまま命令に従って行動するが、やがてFBIの追っ手が迫る。 |
評 2 | テロリスト恐怖症に陥ったアメリカは正気を失って2006年に愛国法”を成立させた。これがエスカレートしたら、こうなっちゃうのだろうか。テーマは良いのだが、話の展開が雑すぎ!壮絶なカーアクションも悲惨な交通事故にしか見えなかった。それにタネは『2001年宇宙の旅』かよ。もっと脚本を練ろ!スピルバーグの日本びいきは有名だけど中途半端に日本色出すのはやめてもらいたい。おかげでイーグル・アイの施設が、小柴昌俊先生のカミオカンデに見えてきた。もしかしてイーグル・アイの語源って、慣用句の「鵜の目鷹の目”」か!? |
2008.10.19記 |
タイトル | イエスマン “YES”は人生のパスワード |
出 演 | ジム・キャリー/ズーイー・デシャネル/ブラッドレイ・クーパー/ジョン・マイケル・ヒギンズ/テレンス・スタンプ/リス・ダービー/ダニー・マスターソン/フィオヌラ・フラナガン/サッシャ・アレクサンダー/モリー・シムズ |
監 督 | ペイトン・リード |
ストーリー | 仕事でもプライベートでも「ノー」を連発し、親友の婚約パーティーまですっぽかしてしまう後ろ向き男カール。生き方を変えようと決心した彼は、いつどんなときも「イエス」と言うルールを自分に課す。その結果、偶然知り合ったアリソンから好意を持たれるなど、運気を上げていくカールだった。 |
評 7 | コメディ王ジム・キャリーはまだまだイケる。十分に笑える。あのイタリアのバイクドゥカティ”も乗り回したくなった。ただYES”のきっかけが宗教臭くて好きくない。それに『ハリポタ』とか『SAW』とか、映像まで流したらパロディじゃないって。ところでイエスマン”と言えば腰巾着”なイメージが強い。これは逆に何でも許容できる懐のでかい日本人のなせる技かもしれない。しかし、かつて国際社会において軽く見られてはならないと「NO”と言える日本人」を提唱した男がいた。石原慎太郎である。だが、今の彼にはオリンピック誘致にNO”と言っている都民の声は聞こえていないらしい。 |
2009.3.29記 |
タイトル | イエロー・ハンカチーフ |
出 演 | ウィリアム・ハート/マリア・ベロ/エディ・レッドメイン/クリステン・スチュワート/エマニュエル・コーン/ヌリト・コーン/ヴェロニカ・ラッセル/桃井かおり |
監 督 | ウダヤン・プラサッド |
ストーリー | 刑期を終えて出所したブレットは、ひょんなことから若い娘マーティーンと、変わり者の青年ゴーディと旅を共にすることになる。出所時に一通の手紙を妻メイに出していたブレットは、彼女の気持ちを確かめるためメイの暮らすニューオーリンズを目指していた。 |
評 3 | 「この映画は言わずと知れた『幸福の黄色いハンカチ』のリメイク。こんなまがい物でもタイトルが英語だからカッコよく思える。英語はカッコいい。日本語は美しい。美しい日本語の中にかっこいい英語をナチュラルに滑り込ませることができたら、カッコ美しい言葉ができるのではないか。考えてきました。紹介します。“ことWar
the批評”。 『ちりも積もれば山trouble』 コピーゆえの細かい粗が、山のように問題になる、ということですね。 『一寸先wanna be・・・』 しかし、オリジナルでの桃井かおりのカメオ出演もあり、本物に化けるかも!?期待します。 『二度あることはshut down』 諦めました。すぐにでもDVDレコーダーの電源落としてください。 『人のふり見て、我がふりNow on Sale』 まさにこの映画のことですね。絶賛発売中でも猛省を促したいですね」 |
2013.6.16記 |
タイトル | イキガミ |
出 演 | 松田翔太/塚本高史/成海璃子/山田孝之/柄本明/劇団ひとり/金井勇太/佐野和真/井川遥/笹野高史/塩見三省/風吹ジュン |
監 督 | 瀧本智行 |
ストーリー | 「国家繁栄維持法」で千人に一人の確率で選ばれた18歳から24歳の若者の命が奪われる世界で、厚生保健省の国家公務員・藤本賢吾は、死亡予告証、通称“逝紙(イキガミ)”を死亡者に配達する仕事をしていた。しかし、死亡する人間の最期の輝きを目の当たりにした彼は、説明しがたい葛藤に苦しみ始める。 |
評 3 | 今年は小学館にとって厄年だっただろう。少年サンデーに連載していた『金色のガッシュ』の雷句誠に原稿紛失について訴えられ、それに合わせてブログで編集者の横柄な態度が暴露された。たぶんそのため大幅な人事異動があったと思われ、突然ヤングサンデーが休刊した。そのため連載中の本作自身が“逝紙”渡された形になってしまった。(今は週刊スピリッツに移籍)元々人気作なので、ここで映画化で起死回生といきたいところだったであろうが、詰め込みすぎで感動がぼやけた。大好きな鳴海璃子ちゃんには申し訳ないけど、原作の方がよっぽどいいです。 |
2008.10.5記 |
タイトル | 石内尋常高等小学校 花は散れども |
出 演 | 柄本明/豊川悦司/六平直政/川上麻衣子/大杉漣/原田大二郎/渡辺督子/角替和枝/りりィ/根岸季衣/吉村実子/大竹しのぶ |
監 督 | 新藤兼人 |
ストーリー | 大正時代末期、広島の石内尋常高等小学校では、5年生の担任、市川先生が全力で生徒たちと向き合っていた。30年後、東京で売れない脚本家となっていた良人は、市川先生の定年祝いに出席。戦争をはさんで集まった同窓生それぞれの人生を目の当たりにした良人は、自身のふがいなさに愕然とする。 |
評 4 | 昭和人の悪癖は“仕事バカ”であるということを改めて思った。新藤監督は米寿の頃こういう話をした。「年を取ったら取ったなりに、新たな素材との出会いがあるから、常に企画を何本か準備している。準備をしているということが生きていること。その途中で死んでも構わない。準備しながら生きることは自分の安定感になる。約束された安息ではなくて、どうなるかわからないという安定感である」確かに誰もが自分なりに一生懸命に生きて、誰かのために頑張ってるものだけど、そればっかりの人って、自分で自分をコントロールができなくなって介護されるようになったら絶望しか残らないんじゃないかな。ある意味“痴呆”は自己防衛なのかもしれない。父親看ながらそんなこと思った。「重い喜劇じゃのう」 |
2014.11.23記 |
タイトル | ICHI |
出 演 | 綾瀬はるか/中村獅童/窪塚洋介/利重剛/佐田真由美/杉本哲太/横山めぐみ/渡辺えり/島綾佑/山下徹大/斎藤歩/手塚とおる/土屋久美子/柄本明/竹内力/大沢たかお |
監 督 | 曽利文彦 |
ストーリー | 三味線を背負い、人とかかわることを避けながら、一人で旅を続ける目の不自由な“離れ瞽女”の市。とある宿場町に流れ着いた彼女は、一風変わった浪人・藤平十馬と出会う。やがて二人は、若き2代目・虎次率いる白河組と、万鬼を首領とする万鬼党の争いに巻き込まれる。 |
評 6 | 『座頭市』の女性版。目の見えない剣豪という点しか合致しないので、はたして“リメイク”と言っていいのか、よく分からないが、そこそこ迫力ある時代劇だった。最近は天然キャラのほうが受けている綾瀬はるかが、おそろしくシリアスなこのギャップがたまらない。しかしながら、相変わらず窪塚洋介はだらしない役なんすね。どうしても世界観が遭わない。だいたい「ダセぇ」って江戸時代に無い言葉だって。実はコイツの目が見えてないんじゃないの。 |
2014.6.22記 |
タイトル | イップ・マン 序章 |
出 演 | ドニー・イェン/サイモン・ヤム/池内博之/リン・ホン/ゴードン・ラム/ルイス・ファン/シン・ユー/デニス・トー |
監 督 | ウィルソン・イップ |
ストーリー | 1930年代の中国広東省佛山。家族と共に平穏な日々を送る詠春拳の達人、イップ・マン。その実力と人格で人々の尊敬を集める一方、彼を倒して名を挙げようとする武術家たちも多く、心ならずも手合わせをしては、いずれも一ひねりにしてしまうのだった。ところが折しも日中戦争が勃発、佛山を占領した日本軍によって家屋を奪われ、窮乏を強いられる。やがて空手の名手でもある日本軍将校・三浦がイップ・マンの実力に目を付け、日本兵たちに中国武術を教えるよう迫る。 |
評 7 | 葉問は、少林武術を祖とする“詠春拳”の伝承師であり、ブルース・リーの師匠であることで有名である。詠春拳は、本作で木人で修行しているように手技に特徴があり、本当はこんなに飛んだり跳ねたりするほど派手なものでない。それがこんなカンフー・アクション映画で有名になることはもしかしたら彼にとっては本意ではないかもしれない。それに彼は「日本人に詠春拳を教えるな」と公言したくらい反日家だったようだ。もっとも戦中に生きた者の心理からすると、それはやむ得ないことだろうし、本作での日本を敵対している背景はその思いが反映されているのだろう。しかし、本作では不思議と日本に対する敬意を感じる。一部の狂気を持つ者と池内博之演じる真摯な侍精神を持つ者を並べ、日本の両面を描いてくれているのだ。いくら中国政府が反日教育を徹底しても、達観的な世界視野を持つ中国人がいることが嬉しい。 |
2013.6.2記 |
タイトル | 伊藤の話 |
出 演 | 温水洋一/田丸麻紀/加藤夏希/市川男寅/十日市秀悦/今村祈履/烏丸せつこ |
監 督 | 秋原正俊 |
原 作 | 小泉八雲『伊藤則資の話』 |
ストーリー | 女子高教師の伊藤則資は、執筆した本が売れて八戸大学に教授として招かれる。助手の寺島に町を案内してもらった帰りに、不思議な少年に出会う。伊藤は放心したように少年の後を追いかける、ある屋敷に到着する。そこには美しい姫が待っていた。 |
評 7 | 小泉八雲といったら島根県(旧名:出雲)なんですが、秋原監督、よっぽど青森県を気に入ったのか今回は八戸市周辺が舞台です。(久慈市は岩手県ですが・・・)ほとんどが観光紹介のきらいもありますが、やはり親近感あるせいで悪い点数は付けられません。でも、田丸さん、八戸ラーメンを紹介する時“煮干”と言ったけどオシイね。そこは青森特有の“焼干”と言ってほしかったなぁ。ところで温水め。『斜陽』の時の佐藤江梨子さんのみならず、すでに加藤夏希ちゃんとチュウしていたのか!てめぇ、変な胸毛してるくせに! |
2010.6.27記 |
タイトル | 犬と私の10の約束 |
出 演 | 田中麗奈/加瀬亮/福田麻由子/佐藤祥太/池脇千鶴/相築あきこ/布施明/ピエール瀧/大沢あかね/海老瀬はな/藤井美菜/笹野高史/高島礼子/豊川悦司 |
監 督 | 本木克英 |
ストーリー | 北海道・函館で暮らす14歳の少女あかりの家の庭に、ある日、前足の片方だけが靴下を履いたように白いゴールデン・レトリバーの子犬が迷い込んでくる。その子犬に“ソックス”と名前をつけたあかりに、母は犬を飼うときは犬と「10の約束」をしなければならないと教える。 |
評 5 | 犬を飼う上で飼い主が心がけるべき“犬の十戒”という詩があるそうで、これを読むと犬とは如何に従順なのか伝わってくる。逆に私のように自分本位な者は絶対に犬は飼えない、と思えてくる。まさしく「人生が狭くなる」という気持ちが先立つだろうからである。だからこんな出てくる人全員が良い人の映画を観ていると、心がホンワカするかたわらムズがゆくてしょうがない。我ながら天邪鬼なんだね。その分、あっち向いてホイは強い自信はありますよ。それにしても田中麗奈さんの幼少期に福田麻由子ちゃんのキャスティングは修逸。かつてのなっちゃんかと思った。 |
2014.3.30記 |
タイトル | インクレディブル・ハルク |
出 演 | エドワード・ノートン/リヴ・タイラー/ティム・ロス/ティム・ブレイク・ネルソン/タイ・バーレル/ピーター・メンサー/ウィリアム・ハート |
監 督 | ルイ・レテリエ |
ストーリー | ブルース・バナー博士は緑色の巨人ハルクに変身する能力を隠して生活する日々を送っていたが、ハルクの変身の秘密を知ったテロリストが怪人アボミネーションと化し、ニューヨークの街を襲う。恋人ベティと街を守るため、ブルースはハルクに変身して危機に立ち向かう。 |
評 3 | 「私、このハルクについてヤホーで調べてきました」「それを言うならヤフーね」「ハルキは・・」「角川?村上?さっきハルクって言ってたよね」「1962年アメリカンコミックのノーベル誌に掲載されました」「マーベル誌ね。確かにダイナマイトくらいの迫力あるけど」「天才的な物理学者ロバート・・・なんとかが・・・」「主役の名前をはしょるな!ロバート・ブルース・バナーだよ」「彼が実験中に大量のガマン線を受け緑色の怪物になってしまったんです」「ガンマ線ね、わかりづらいし」「ハルコは・・・」「赤木?相楽?今度は女になっちゃたよ」「アメリカでは人気があるのでいままで何回も制作されています。近いところでは2003年台湾人監督の杏里も創ってます」「アン・リーね。そういうこと言うと『悲しみが止まらない』よ」「でも、有名だからって前半説明がなさすぎるのは困りますね」「説明に間違いだらけなのもどうかと思うけど」 |
2008.8.10記 |
タイトル | インディー・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国 |
出 演 | ハリソン・フォード/シャイア・ラブーフ/レイ・ウィンストン/カレン・アレン/ケイト・ブランシェット/ジョン・ハート/ジム・ブロードベント |
監 督 | スティーヴン・スピルバーグ |
ストーリー | 1957年、大学で学生たちに考古学を教えているジョーンズ博士は、超常現象的なパワーが宿っているという秘宝クリスタル・スカル"を求め、相棒の若者マット・ウィリアムズとともに再び冒険の旅へと出る。しかし、インディたちの前に、秘宝を付け狙うロシア軍が立ちはだかる。 |
評 |
「いやぁ、ご機嫌いかがですか、さあ、皆さんお待たせしました。19年ぶりのインディー・ジョーンズ、いよいよいよいよ登場です。まさに手に汗握る大スペクタルの冒険活劇。前作に増した壮大なスケールに今隅から隅までずずいと堪能してください。ジープに乗りながらの殺陣の場面は、まさに豪華絢爛のエンタテイメント。流砂からインディーを助けるときのエピソードなんか、クスリと笑えてインディーファンにとって楽しくなっちゃうんだなぁ。いやぁ〜、映画ってほんっとにいいもんですね。」 (水野晴郎さんのご冥福をお祈りします) |
2008.6.15記 |
タイトル | WALL・E(ウォーリー) |
出演(声) | ベン・バート/エリサ・ナイト/ジェフ・ガーリン/フレッド・ウィラード/キャシー・ナジミー/シガニー・ウィーバー/ジョン・ラッツェンバーガー |
監 督 | アンドリュー・スタントン |
ストーリー | 西暦2700年の地球。宇宙に逃れた人間が残したゴミを、700年もの間片付け続ける“地球型ゴミ処理型ロボット”WALL・E(ウォーリー)。ある日、地球にイヴという名のピカピカのロボットが現れた。ずっと孤独だったウォーリーはイヴに恋をするが、イヴが宇宙船にさらわれてしまう。 |
評 10 | 【ウォ−リーをさがせ!】この中にWALL・Eがいるよ。探してみよう! ☆彡ピクサー《流石》□£w廃棄物処理∞∬不思議と愛着ある♪でもPRESSだけかい(@@)やっぱりゴキブリは強かった。 磁石にくっつくイヴは何製?φNO理屈*単純に楽しめ。%◇でも猟奇的彼女かよ剳|∋[巴]∈eco〓テーマ考えない方が ∴人間の行く末・・・メタボリックЯ衝撃!ε=消火器の推進力=3▽意外にMOはd(^O^)目目∀〒あ→ストラップ欲し〜〜ミ☆ |
2008.12.7記 |
タイトル | ウォーロード 男たちの誓い |
出 演 | ジェット・リー/アンディ・ラウ/金城武/シュー・ジンレイ/グオ・シャオドン |
監 督 | ピーター・チャン |
ストーリー | 19世紀、清。太平軍との戦いで1,600人の兵士を失った清の将軍、パン。街に出たパンは盗賊のリーダーのアルフ、その養子のウーヤンと出会い、昨夜ともに過ごしたリィエンがアルフの妻と知る。アルフとウーヤンは清軍に入り、3人は義兄弟の契りを結ぶことになる。 |
評 7 | アヘン戦争で負け、多額の出費と賠償を抱えた清は民衆に重税を課した。そして頻発する天災と重なってますます貧窮するなかから“太平天国の乱”は起こった。キリスト教的要素が過分にある反乱だが、中国史上初の革命政権が建国された。そのころ清はアロー戦争に忙しかったので、各地でこの内紛を鎮める“郷勇”が結成された。つまり彼らは、日本での新撰組のように、政府にうまいぐらいに使われた人殺し集団だってことだ。水滸伝に伝わる“投名状”はかくも尊ぶべきものだが、これを信じて政治のコマにされた男たちは哀れでならない。 |
2009.6.28記 |
タイトル | ウォンテッド |
出 演 | アンジェリーナ・ジョリー/ジェームズ・マカヴォイ/モーガン・フリーマン/テレンス・スタンプ/トーマス・クレッチマン/コモン/クリステン・ヘイガー/マーク・ウォーレン/デヴィッド・オハラ |
監 督 | ティムール・ベクマンペトフ |
ストーリー | 恋人にも捨てられ、人生にうんざりしているウェズリー。そんな彼の前に突然現れた謎の美女フォックスは、ウェズリーの亡き父が秘密の暗殺組織を牽引する凄腕の暗殺者だった事実を彼に知らせる。しかも父亡き今、ウェズリーは組織を継承する立場にあると言う。 |
評 6 | 「どうすか!先輩、ヤバくないスか」「確かに衝撃映像は多かったけど、なんか『マトリックス』っぽいぜ」「マトリックスっぽいスよねっ!そうなんスよねっ!でも、弾丸が曲がって飛んでくとこなんかスゴくないスか」「だったらあの車のサンルーフ向けて撃つ場面で、弾曲げて撃てば良かったんだよ。あんなカーアクションいらなかっただろ」「いらないんスよねっ!そうなんスよねっ!それにアンジェリーナ・ジョリーも双子も生んだママなのにこんなハードなアクションすることもないっスもんね」「いや、アンジーのプロポーションは最高だ」「そう最高なんスよねっ!・・・」 |
2008.9.21記 |
タイトル | うた魂(たま)♪ |
出 演 | 夏帆/ゴリ/石黒英雄/徳永えり/亜紀子/岩田さゆり/ともさかりえ/間寛平/薬師丸ひろ子/ゴスペラーズ |
監 督 | 田中誠 |
ストーリー | かすみは自分のことが大好きな女子高生。しかし、秘かに思いを寄せる牧村純一が撮ってくれた、大口を開けて歌う自分の写真を見てがく然とする。その日以来、自信喪失してしまったかすみ。しかし、ライバル校のヤンキー合唱部の魂の込もった合唱と、部長・権藤洋の一言をきっかけに自分を取り戻す。 |
評 8 | 世間的には“小動物系女優”というと剛力彩芽らしいけど、私は真っ先に夏帆ちゃんを思い出す。この特長のない顔が逆に印象に残るので不思議な子である。お話は、はみ出し者のヒロインが挫折して反省して仲間に助けられて成長していく、というありがちな部活系青春ドラマではあるけど、これだけ感動を引っ張り出されたのはやっぱ歌の力なんだろうか。セリフだと恥ずかしい言葉でも歌だとサラリと言えちゃうように、本当に歌は人をフルチンにさせてくれると思った。さて、最後にこれから真剣重大になるけどいいか?皆んな聴け!尾崎は最高ッス! |
2014.8.24記 |
タイトル | 映画は映画だ |
出 演 | ソ・ジソプ/カン・ジファン/ホン・スヒョン/コ・チャンソク/ソン・ヨンテ/チャン・ヒジン |
監 督 | チャン・フン |
ストーリー | 映画俳優になりたかったヤクザのガンペは、ある日偶然、映画俳優のスタと高級クラブで出会う。数日後、最新作のアクション映画のファイトシーンを撮影していたスタは、相手役の俳優に大けがを負わせてしまう。相手役の俳優がいなくなって困り果てたスタは、ガンペに映画出演を持ちかける。 |
評 5 | 韓国ではけっこうヒットした映画だそうだけど、私的にはどうもいまいち。作中でリアリティを求めているけど、ソ・ジソプがかっこ良過ぎてヤクザ役としてはリアリティがなくないか?でも、この中村俊輔ばりの一重垂れ目、どっかで見たことあるよなぁ、って、アー思い出した。『ゲゲゲの鬼太郎2』で、妖怪なのにギター抱えてた奴だ。違和感オーラが彼の持ち味なのか?ところで、紆余曲折してやっとクランクアップした作中の映画だけど、ラストの展開だと結局お蔵入りだね。 |
2009.8.9記 |
タイトル | X‐ファイル:真実を求めて |
出 演 | デヴィッド・ドゥカヴニー/ジリアン・アンダーソン/アマンダ・ピート/ビリー・コノリー/アルヴィン・“イグジビット”・ジョイナー/ミッチ・ピレッジ/カラム・キース・レニー/アダム・ゴドリー/アレックス・ディアカン/ニッキー・エイコックス |
監 督 | クリス・カーター |
ストーリー | FBIの女性エージェントが不可解な失踪を遂げ、モルダーとスカリーが捜査協力を要請される。サイキックな透視能力で手がかりを探り当てる神父ジョーが事件解明の鍵を握っていることを知った彼らは、対立しながらもおぞましい事件の核心に迫る。 |
評 |
前回の映画から10年、ドラマを観ていないので思ったんだけど、モルダーもスカリーも二人とも年取った!今までの経緯も分かっていないのでウィキペディアで調べると、モルダーはシーズン7の最終回から姿を消したそうだ。その理由はUFOにさらわれた”から!!こんな流れからの引きなのに、このラストのはずの映画がなんでこうもいかにもありそうな話なんだろう。要するにネタ切れということか。気をつけてくださいな。関暁夫さん。 |
2011.3.6記 |
タイトル | エネミーライン3 激戦コロンビア |
出 演 | ジョー・マンガニエロ/ミスター・ケネディ/シャノン・ローヤンシー・アリアス/クリス・J・ジョンソン/アントニー・マトス キース・デヴィッド/スティーヴン・バウアーティム・マシスン |
監 督 | ティム・マシスン |
ストーリー | 米海軍特殊部隊シールズに、コロンビア反政府ゲリラの本部を偵察する任務が下された。彼の部隊が現地に潜入したところ、そこでは意外にもゲリラ軍と政府軍の和平交渉が行われていた。だがそのとき、謎の武装集団が襲いかかり交渉の場は戦場と化す。巻き込まれたショーンの部隊から一人の人質を取られてしまう。実は武装集団の狙いは、人質を使って責任を米国に押し付けることであった。 |
評 5 | 「以前私も、激戦中のコロンビアに、行った事があります。コロンビアでの、ゲリラ闘争は、まさに地獄絵図でした。それは、この争いを起こした、ゲリラ軍FARCは、麻薬を、軍資金にしているからなのです。その資金は、メデジン・カルテルと呼ばれる、麻薬ネットワークから出され、政治家との、癒着もあったそうです。介入している、アメリカ政府にも、何かしらの、裏の取引があるのでは、ないでしょうか。ところで、最近私は、テレビに呼んでいただくことが、多くなりましたけれども、戦場カメラマンということとは、関係ないところの、変なイジられ方するもんで、局側に裏の考えが、あるような気がして、しょうがありません」 |
2010.10.24記 |
タイトル | L change the World |
出 演 | 松山ケンイチ/工藤夕貴/福田麻由子/南原清隆/平泉成/福田響志/佐藤めぐみ/石橋蓮司/藤村俊二/鶴見辰吾/高嶋政伸 |
監 督 | 中田秀夫 |
ストーリー | Lとキラの二人の天才の熾烈を極めた攻防戦が最終局面を迎えようとしていた頃、タイでひとつの村が消滅した。キラ事件は終結したが、それと同時にLは最も信頼できるパートナー、ワタリを失い、L自身にも残された日は23日間だった。そのとき、ワタリ宛にタイで消滅した村の一人の生き残りの少年が届く。彼が身につけていたSDカードのデータから、人の手で作り出された“死神”をめぐる事件がうごめいていることを知る。 |
評 1 | 『DEATH NOTE』からのスピンオフ作品ですが、それを期待して観ると思いっきり落胆します。あの構造的に仕掛けられたシチュエーションも、ピンと張り詰めた駆け引きの緊張感も一切なし!完全に世界観崩壊。おまけにLのキャラまでぶち壊しやがって。彼の背筋を伸ばさせんじゃねぇよ!“L”が“I”になるだろ!それとナンちゃんがウザい。ノーメイクで感染者の役の方が似合ってたはずだ。エリック・クラプトンさん、どう思います?「♪・・・Baby if I could change the script(脚本).」 |
2008.2.10記 |
タイトル | エレジー |
出 演 | ペネロペ・クルス/ベン・キングズレー/パトリシア・クラークソン/デニス・ホッパー/ピーター・サースガード/デボラ・ハリー |
監 督 | イザベル・コイシュ |
ストーリー | 大学教授のデヴィッドは、教え子のコンスエラと一夜を共にする。彼は30歳も年の離れた若く美しい女性との情事に有頂天になり、親友ジョージにも彼女のことを打ち明ける。やがて二人はお互いをかけがえのない存在だと認識するようになるが、デヴィッドの態度は煮え切らない。 |
評 7 | ペネロペ・クルスちゃん、アカデミー賞助演女優賞受賞おめでとう!実は三十路超えてるんだけど、大学生役が違和感無いこの若々しさ!彼女はゴヤの『裸のマハ』のモデルは約10年前の映画でも演ってたけど、当時と肌つやが変わりない。またも悩殺されました。さて、ちょっと気になったので芸能人の結婚年齢を調べてみた。市村正親56歳と篠原涼子32歳、高橋ジョージ40歳と三船美佳16歳。高城剛44歳と沢尻エリカ23歳。なんとなく私にもほのかな可能性が・・・。(ねぇーよ!) |
2009..3.22記 |
タイトル | オーストラリア |
出 演 | ニコール・キッドマン/ヒュー・ジャックマン/デヴィッド・ウェンハム/ブライアン・ブラウン/ジャック・トンプソン |
監 督 | バズ・ラーマン |
ストーリー | 第二次世界大戦直後にオーストラリアを訪れたイギリス人貴族レディ・アシュレイ。アシュレイは死んだ夫が残した広大な土地と1,500頭の牛を相続し、土地を守るために粗暴な現地のカウボーイと手を組み、遠く離れたダーウィンまで牛を引き連れて行かなければならなかった。反目しあう二人だったが、長旅やアボリジニーの孤児の少年との出会いを通し、徐々に惹かれあっていく。 |
評 4 | 『ライラの冒険』の続編制作が無期延期になってニコール・キッドマンも意気消沈してるかと思ったが、かなり元気なのでホッとした。でもこれ、最初の砂漠横断のとこまで面白かったけど、後はどうでも良くなってきた。特に最後に日本兵を敵役にしてる所が気に入らない。でも『美味しんぼ』40巻に寄るとオーストラリアに攻撃したのは日本が最初だそうだ。もっとも私は雁屋哲の戦争史観は自虐的でウソが多くて好きじゃない。またアボリジニーについても37巻に描かれている。実はこの『美味しんぼ』はオーストラリアでも影響力があるようで、国会議員ポーリン・ハンソンは、65巻で非難されたことがきっかけで辞任に追いやられたそうだ。これは当時オーストラリアに留学していた男から聞いた話です。 |
2009.3.1記 |
タイトル | おくりびと |
出 演 | 本木雅弘/広末涼子/余貴美子/吉行和子/笹野高史/山崎努 |
監 督 | 滝田洋二郎 |
ストーリー | 楽団の解散でチェロ奏者の夢をあきらめ、故郷の山形に帰ってきた大悟は好条件の求人広告を見つける。面接に向かうと社長の佐々木に即採用されるが、業務内容は遺体を棺に収める仕事。当初は戸惑っていた大悟だったが、さまざまな境遇の別れと向き合ううちに、納棺師の仕事に誇りを見いだしてゆく。 |
評 10 | ばあちゃんが家で死んだとき、私は病院まで自分の車で搬送した。お風呂場で死んだせいか、死体なのにほのかに温かかった。口をポカンと開けたその素っ頓狂な顔に意外に冷静でいられたことを思い出した。「死」は誰もが嫌なものだから、それに触れたものが「穢れる」と思う感覚は分からなくもない。しかし人生のフィナーレを演出し、黄泉の国へ送り出す仕事こそが天”職ではないか。彼らの慈しみの愛情に終始涙が止まらなかった。世界が認めて当然で、モントリオール国際映画賞でグランプリ受賞。だから日本アカデミー賞も完全に決まりだね。やけに板についてると思ったら、そういや山崎さんって、伊丹十三の『お葬式』でも葬儀屋だったっけ。 (2009.2.23 日本アカデミー賞は予想通りでしたが、なんと!本家アカデミー賞の外国語映画賞まで受賞しちゃいました。) |
2008.9.14記 |
タイトル | おっぱいバレー |
出 演 | 綾瀬はるか/青木崇高/仲村トオル/石田卓也/大後寿々花/福士誠治/光石研/田口浩正/市毛良枝 |
監 督 | 羽住英一郎 |
ストーリー | 赴任早々、廃部寸前の弱小男子バレーボール部の顧問になった女性教師・寺嶋美香子。ある日彼女は、やる気のない部員たちに、「試合に勝ったら、おっぱいを見せる」という、とんでもない約束をさせられてしまう。おっぱいを見るという目標に向かって、思春期真っ盛りの部員たちは、別人のように練習に打ち込んでいく。 |
評 6 | バスト88cmのFカップ!綾瀬はるか、かつてのグラビアアイドル解禁か!と思いきや期待はずれ。でもさすが今年度のお嫁さんにしたいbPの癒し系の実力を魅せてくれるね。「やっぱそうなるんだろうなぁ」という思ったとおりのストーリー展開ですが、こいつらのバカさ”は男の子を経験した輩は誰でも分かる、女子はこの男子たちを「サイテー」だと見てるかもしれないけど、青少年のエロ願望は侮れないんだぞ。かつてのビデオデッキの購買率も、今のインターネットの普及率も今の状態まで押し上げた原動力は、男のエロパワー”に他ならないのだ。 |
2009.4.19記 |
タイトル | オデュッセウス |
出 演 | アーノルド・ヴォスルー/スティーヴ・ベーシック/ソーニャ・サロマ/マイク・アントナコス/JR・ボーン/ランダル・エドワーズ |
監 督 | テリー・イングラム |
ストーリー | トロイの木馬の作戦を考え出し、智将として有名な英雄“オデュッセウス”。しかし彼は一部の女神から軽蔑され、その結果なかなか故郷に戻れず地中海を冒険する旅を余儀なくされていた。そんなある日、空とぶ獣からの襲撃に遭い、命からがら近くの島にたどり着いた。そこで彼は障害最大の危機に直面する。 |
評 5 | ギリシャ神話といえば、ゼウスを初めとした神々のお話と思うところだが、こういう人間の大冒険物語もあったんです。これを紀元前8世紀の吟遊詩人ホメロスのにより伝えられ、数世紀を超えて『ユリシーズ』などの著作で広まった。本編は海神ポセイドンに呪いをかけられ、故郷へなかなか帰られないというものだ。妻ペネロペを想う一途な男なら好感がもたれるかもしれないが、実は流れ着く先々の娘や妖精と愛欲の日々を長い間送ってしまうというクズ男だからどーしようもない。まあそこはギリシャ神話だからしょうがない。純真無垢なお姫様として登場するスケリア島のナウシカアが唯一の救いだ。ご想像通り『風の谷のナウシカ』はこの姫の名からとられたそうだ。それにしても・・・クリストス・・・。下手に噛んだらやばい名前だ。もしかしてこれも語源? |
2012.4.15記 |
タイトル | お姉チャンバラ THE MOVIE |
出 演 | 乙黒えり/橋本愛実/脇知弘/中村知世/白善哲/川連廣明/永井朋弥/倉内沙莉/葉月あい/諏訪太朗/渡辺哲 |
監 督 | 福田陽平 |
ストーリー | 謎の科学者によって造られた無数のゾンビが街中にあふれ返っている戦乱の世、“最強のお姉ちゃん”彩や娘を殺されたレイコたちが、群を成して襲ってくるゾンビと激しいバトルを繰り広げていた。そんな彼女たちの前に、彩の腹違いの妹だという“最強の女子高生”咲が突然現われる |
評 1 | プレステのソフト廉価版(SIMPLE2000)からの映画化だからだろうか、ものすごく安っぽい。それでも興味引かせたいのか、AV女優の小鳥遊恋のポロリが余計に質を落としている。(ちなみに“たかなしれん”と読みます。)だいだいテンガロンハットにビキニのお姉ちゃんとセーラー服の妹がゾンビを刀で斬りまくる。ってゲームを知らない者が見たら訳わかんないよ。それに「この主役の娘、誰だかしらねェよ!」と思って調べたら、アー!ジャスコのCMで「♪20日、30日、5%オッフッ」って歌ってた娘だ! |
2011.7.31記 |
タイトル | おろち |
出 演 | 木村佳乃/中越典子/谷村美月/山本太郎/嶋田久作/佐藤初/山田夏海/大島蓉子/エド山口/楠見薫/鯉沼トキ/久世星佳/国枝量平/諏訪太朗/眞島秀和 |
監 督 | 鶴田法男 |
原 作 | 楳図かずお |
ストーリー | 人の世をさまよい、人間の心の闇を見つめてきたおろちが家政婦として潜り込んだ門前家には、二人の美しい姉妹がいた。当家の女性は29歳を過ぎるころには突然、その美貌が崩れ、果ては化け物のように醜く死んでいくという。ある日、妹の理紗は死にゆく母親の口から、もう一つの門前家の秘密を打ち明けられる。 |
評 7 | グロリオーサ「楳図かずおの有名ニャ漫画じゃが、ニャんと!約40年も経ってからの映画化ニャのじゃ。それも自身初の映像化じゃと楳図さんは大喜びじゃったそうじゃ」サンダーソニア「若いのにこの谷村美月、意外に頑張ってるよね。でも、おろちって本当はもっと念力とか使えるのにいまいち発揮されていないのは残念だわ」マリーゴールド「ところで、このお姉さんの高慢さ、なんとなく私たちの姉様に似てない?」ハンコック「何?わらわが木村佳乃に似てるじゃと?比較するな。わらわが『ウ○コ入りのピラフを食べよ』と国民に命じれば皆喜んで食らうぞ。なぜなら・・・そうよ、わらわは美しいから!!」マーガレット「出た!姫様の“見下し過ぎて、逆に見上げているポーズ”!!」 |
2012.4.29記 |
タイトル | 壊滅暴風圏 〜ファイナルカウントダウン〜 |
出 演 | ニコール・デ・ボア/セバスチャン・スペンス/コルビー・ヨハンソン/ジェリー・ワッサーマン/テガン・モス/マシュー・ハリソン |
監 督 | ティボー・タカクス |
ストーリー | ニューヨークで、気象異変による災害が多発していた。上空を飛んでいた飛行機が乱気流に巻き込まれて墜落し、リバティ島で竜巻が発生して自由の女神の腕が折れ、ミッドタウンでは急激な気温低下によって多くの人間が凍死する事態に。そこで気象学者のキャシーが原因を調べたところ、ニューヨークの上空に木星の大赤斑と同じような大気の渦が出来ており、それが様々な気象異常を引き起こしていることが判明した。 |
評 |
最悪。CGはチンケだし、ストーリーもたいしたことない。閉じ込められたい二人も何の山場も泣く救出されるし、全然見所なし。一応、放電される静電気がメインとなってるところは他と違うと思ったけど、本当に電気ってああいう風に空気中をさまようこともあるの?どっかの極からどっかの極に流れるってイメージあるんだけど。しっかし、いままで3時間だったのが、最終回なのに終編なのにたった90分ってどういうこと?って思ったらそもそも続編じゃなかった!!もういい加減、臆面もなく邦題で日本国民をだますのはやめてくれ!もっとも、出来栄えが“壊滅”的なのはタイトル通りだけど。 |
2010.9.19記 |
タイトル | 隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS |
出 演 | 松本潤/長澤まさみ/椎名桔平/宮川大輔/甲本雅裕/生瀬勝久/古田新太/上川隆也/高嶋政宏/國村隼/阿部寛 |
監 督 | 樋口真嗣 |
ストーリー | 戦国時代、小国の山名は隣接する大国早川陥落を狙い、まずはもう一つの隣国である秋月に攻め入り成功を収める。その城内で山名軍勢は秋月の軍資金である黄金百貫"を見つけようと躍起になっていた。そんな折り、城で強制労働をさせられていた武蔵と新八は逃走し、偶然滝のほとりで黄金百貫を見つける。 |
評 7 | 黒澤映画のリメイクとは恐れ多いと思いきや、日本の時代劇とは思えないほど軽妙な活劇だった。なかなか面白い。元の映画で登場の太平と又七はスピルバーグが『スター・ウォーズ』のC-3POとR2-D2のモチーフにするほどのコンビネーションだったそうだけど、今回の武蔵と新八はどうもマツジュンがかっこ良過ぎで宮川大輔と釣り合わなかった。ところで、マツジュンとまさみちゃんのラブシーンが見つめ合う程度だったのは、同じ嵐のメンバーの二宮和也君に気を使ったからでしょうか?キスぐらいしちゃって言えば良いんだよ。「裏切り御免」って。 |
2008.5.11記 |
タイトル | 崖の上のポニョ |
出演(声) | 山口智子/長嶋一茂/天海祐希/所ジョージ/土井洋輝/奈良柚莉愛/矢野顕子/吉行和子/奈良岡朋子 |
監 督 | 宮崎駿 |
ストーリー | 5歳の少年宗介は、海辺の小さな町の崖の上の一軒家で暮らしていた。市街地から外れた彼の家の周囲には何もさえぎるものはなく、ただただ青く美しい海と空が広がっている。仕事で留守になりがちな父親の不在をさびしく思っていた宗介だったが、ある日、浜で魚の子ポニョと出会う。 |
評 7 | 従来の宮崎アニメを期待して観るとつまらないかもしれない。なぜならこれはアニメの“原点回帰”とも言える作品だからだ。なんとなく安っぽい画に見えるのは、CGを一切使わず、あくまで手書きにこだわったからだそうだ。老いてなお、監督のこの挑戦的な姿勢。それに気づいたときポニョは何なのかと考えてたことが、低次元のような気がしてきた。そしてほのかに伝わってくる優しさに、母体回帰したかのような心地よさがあった。だからさ、宗介君、もうちょっとクミコちゃんに優しくしてあげたらぁ。 |
2008.7.20記 |
タイトル | かけひきは、恋のはじまり |
出 演 | ジョージ・クルーニー/レニー・ゼルウィガー/ジョン・クラシンスキー/ジョナサン・プライス/スティーヴン・ルート/ウェイン・デュヴァル/キース・ロネカー/マルコム・グッドウィン/マット・ブシェル/トミー・ヒンクリー/ロバート・ベイカー/ピーター・ゲレッティ |
監 督 | ジョージ・クルーニー |
ストーリー | アメフトのプロチーム“ダルース・ブルドッグス”のキャプテン、ドッジは、チームとリーグを軌道に乗せるため、カレッジ・フットボールのスター選手カーターをスカウトすることに。そんなドッジの前に、カーターのスキャンダルを追う女性記者レクシーが現れる。 |
評 4 | 「おや、美人記者のお出ましかい?どうせまた僕のラフプレイをけなす記事で、僕を有名にしてくれるんだろう」「あら、そんな高尚なものじゃないわ。どうせセコい子供だましじゃない」「こりゃ手厳しい。僕としては、アメフトのルールも定まらなかった時代の自由な発想でのプレイをしただけだよ」「でも、あなただってフェアな試合して国の英雄”って位に注目されたいと思わないの?」「いや、僕は君がいつも見つめてくれているだけでいいよ」「・・・私、その言葉にタッチダウンされたわ」「つまり・・・」「YES!Fall in Love!」 |
2009.1.11記 |
タイトル | 影日向に咲く |
出 演 | 岡田准一/宮崎あおい/伊藤淳史/平山あや/緒川たまき/塚本高史/西田敏之/三浦友和 |
監 督 | 平川雄一朗 |
原 作 | 劇団ひとり |
ストーリー | 夏の日の東京。借金まみれのシンヤはギャンブルから足を洗えずにいた。ある日、彼は浅草で寿子という女性と出会う。寿子は、母、鳴子の恋の軌跡をたどろうと、ある人物を探していた。彼女に協力すると言ったシンヤだが、家に帰ると借金取りに攻め立てられる。そして彼はオレオレ詐欺に手を染め、老婦人をだまそうとする |
評 6 | 「これは、どんなダメな奴でも必ず誰かに支えられている。そのことへの感謝を忘れたらいかんということじゃな。一人一人を生き方をきちんと描いているその優しさには感動する。天晴じゃ!しかし、せっかく全員がつながっている設定じゃと良かったんだが、がけっぷちアイドルと親衛隊隊長の恋は独立しているのぅ。喝じゃ!」「おじいちゃん、私の彼の作品のこと、勝手な判定しないで。きらいになるよ」「あ、あかね〜」 |
2008.1.27記 |
タイトル | 神様のパズル |
出 演 | 市原隼人/谷村美月/松本莉緒/田中幸太郎/岩尾望/黄川田将也/石田ゆり子 |
監 督 | 三池崇史 |
ストーリー | 双子の弟が海外旅行へ言ってしまったため、代わりにゼミに出席しなければならなくなった兄の基一は、ある日、担当教授から不登校の天才女子高生、穂瑞沙羅華をゼミに参加させるように頼まれる。彼女に興味があった基一は会いに行くが、彼女の不思議なパワーに圧倒されて、思わず妙な質問をしてしまう。「宇宙って作れるのかな?」 |
評 8 | 谷村美月さん。『銀河鉄道の夜』で君のその聡明な瞳を見たときからのインフレーションを経て、本作の無垢ながらも挑発的なその容姿に、僕の心の中でついに愛のビッグバンが始まりました。1/10-34mmほどの“ヒモ”のようなその想いは強大なエネルギーを放ち、密度係数Ω0<1の状態のまま、永遠に膨張するばかりです。君への想いの大きな力と、どうせ届かないと思う小さい力と、君の魅力にしびれる電磁力と、女優としての存在感の重力が統一されたとき、“愛”という宇宙の謎が解き明かされるはずだと信じています。 |
2008.6.15記 |
タイトル | 彼が2度愛したS |
出 演 | ヒュー・ジャックマン/ユアン・マクレガー/ミシェル・ウィリアムズ/リサ・ゲイ・ハミルトン/マギー・Q/シャーロット・ランプリング/ナターシャ・ヘンストリッジ/ブルース・アルトマン/アンドリュー・ギンズバーグ/パス・デ・ラ・ウエルタ/レイチェル・テイラー |
監 督 | マーセル・ランゲネッガー |
ストーリー | ニューヨークの孤独な会計士ジョナサンは、ある日ハンサムな弁護士のワイアットと出会い、身分の高い人たちのためだけに存在する秘密クラブに誘われる。そこでジョナサンは女性たちとの情事にのめり込んでいくが、そんな中ミステリアスな美女と知り合う。 |
評 7 | 他人に成りすますところは『リプリー』。秘密クラブのくだりは『アイズ・ワイド・シャット』と、どっかで観たような感じだな、と思いながらも、見事、裏をかかれた展開にやられた。相手の思惑通りだと思わせといて、しっかりひっかけてしまうのは、やっぱり詐欺師の手口か。冷静に見とけばけっこうわかりそうなことだったのだが、意味ありげで大した意味の無い邦題とミシェル・ウィリアムズの色香に、うかつにも騙されてしまった。でも、ラストのヒュー・ジャックマンとユアン・マクレガーの変装はどっちもいくらなんでも誰も騙されないんじゃないか? |
2011.7.17記 |
タイトル | 感染列島 |
出 演 | 妻夫木聡/檀れい/国仲涼子/田中裕二/池脇千鶴/カンニング竹山/金田明夫/光石研/キムラ緑子/嶋田久作/ダンテ・カーヴァー/馬渕英俚可/小松彩夏/佐藤浩市/藤竜也 |
監 督 | 瀬々敬久 |
ストーリー | 救命救急医の松岡剛のもとに1人の急患が運び込まれた。患者は、高熱、けいれん、吐血、全身感染を併発する多臓器不全を起こしており、これは人類が初めて遭遇する感染症状であった。戦場と化した病院にWHOからメディカル・オフィサーの小林栄子が派遣され、わずか半年で感染者が数千万にものぼる恐るべき事態を予測する。 |
評 5 | テレビ朝日の『近未来テレビ ジキルとハイド』で紹介された新型ウィルスH5N1”。現在インドネシアはじめ諸国で確認され、その致死率は63%と言われる。世界中に広まればそれこそ未曾有の犠牲者が出る事が予想されている。でも、私は楽観的に構えている。かつてHIVの驚異でコンドームが大宣伝されたが、日本蔓延の原因は輸入製剤だったし、SARSもあんだけ騒いでも今は音沙汰無いじゃないか。ところで本作はTBS制作だけど、爆笑問題の田中が出てるのは、テレ朝に気を使ったからだろうか。 |
2009.1.18記 |
タイトル | 紀元前1万年 |
出 演 | スティーヴン・スレイト/カミーラ・ベル/オマー・シャリフ/クリフ・カーティス |
監 督 | ローランド・エメリッヒ |
ストーリー | 人類や野獣、マンモスも生息していた紀元前1万年前、勇気ある若者デレーは戦士たちを率い襲い掛かるサーベルタイガーなどと死闘をくりひろげながら旅をしていた。デレーは他民族の悪の帝王に奪われた最愛の恋人エバレットを取り戻すため、失われた文明を目指す。 |
評 7 | 「トーちゃん、僕らの時代のことが上映されてるらしいよ」「そうだ、ゴン。マンモスを狩ってるところはワシらそっくりだそうだ。もっとも奴らは“マナク”と呼んでるがな」「でも、サーベルタイガーはチョイ役だし、ドードー鳥って肉食だっけ?」「あら、デレーのお父さんは登場しないけど、軌跡だけで勇敢だってわかるそうよ。サル酒かっくらってる誰かさんとは大違いね」「それはないだろ、カーちゃん。なぁドテチン」「・・・・・」 |
2008.4.27記 |
タイトル | きみの友だち |
出 演 | 石橋杏奈/北浦愛/吉高由里子/森田直幸/山田健太/木村耕二/柄本時生/華恵/福士誠治/中村麻美/蜷川みほ/大森南朋/柄本明/田口トモロヲ/宮崎美子 |
監 督 | 廣木隆一 |
ストーリー | とあるフリースクールを訪れた記者の中原は、子どもたちに絵を教えている恵美の友だちについての話を聞く。恵美と病弱で学校を休みがちな由香は10歳のころから親友同士で、中学になってもいつも一緒だった。2人を取り巻く者たちもそれぞれに不安や迷いを抱える中、由香の体調が悪化していく。 |
評 5 | どうもこういう等身大の青春物というヤツはリアクションに苦しむ。私としては映画は“非日常”だから、なんやかんや言えるのであるし、それならノスタルジックに浸ればいいかというと、私の高校生時代はひたすら暗かったのでこんなの羨望でしたない。言えるのは至って“普通”だということでしょうか。ちょっと注目すべき所は『蛇とピアス』でヌードになるちょっと前の吉高由里子でしょうか。この人いまと全然変わんないですね。おや?佐藤先輩の教室に張り出してるスローガン、「なぜベストを尽くさないのか」って、ここの先生は『TRICK』の上田教授か? |
2014.12.14記 |
タイトル | キャデラック・レコード 〜音楽でアメリカを変えた人々の物語〜 |
出 演 | エイドリアン・ブロディ/ジェフリー・ライト/コロンバス・ショート/ビヨンセ・ノウルズ/モス・デフ/エマニュエル・シュリーキー/セドリック・ジ・エンターテイナー/ガブリエル・ユニオン/イーモン・ウォーカー/タニー・ブランチャード/ノーマン・リーダス/シャイロー・フェルナンデス |
監 督 | ダーネル・マーティン |
ストーリー | 野心家の青年レナードは、物静かで思慮深い天才ギタリスト、マディ・ウォーターズと衝動的なハーモニカ奏者リトル・ウォルターに出会う。発展しつつあったレコード・ビジネスのブームに乗ろうとしたレナードは、彼らのアルバム作りを始めることにする。 |
評 5 | 50〜60年代に音楽界に影響を及ぼしたレーベル「チェス・レコード」の盛衰を描いた映画で、実は製作総指揮はビヨンセが行っている。出てくるアーティストはほとんど知らなかったが、知ってるチャック・ベリーが実は『サーフィンUSA』の本当の作者で、ビーチ・ボーイズにパクられた事実には驚いた。でもお前はマーティからパクったろ。(笑)[『バック・トゥ・ザ・フューチャー』参照]しかしながら、ジャズ、ブルース、R&B、ヒップホップ、ラップと、アメリカの新しい音楽の発生は実は黒人らが作り出した物である。つまり、永年差別で抑えられていた彼らは密かに音楽でアメリカを席巻していたのだ。「全ての芸術は絶えず音楽の状態に憧れる」とはイギリスの作家、ウォルター・ペイターの言葉。ラブ&ピースじゃないけど、世界平和実現の糸口は“音楽”にある気がする。 |
2014.10.19記 |
タイトル | キューティ・バニー |
出 演 | アンナ・ファリス/コリン・ハンクス/エマ・ストーン/カット・デニングス/キャサリン・マクフィー/ルーマー・ウィリス/タイソン・リッター/クリストファー・マクドナルド/ビヴァリー・ダンジェロ/キーリー・ウィリアムズ/デイナ・グッドマン/モネ・メイザー/サラ・ライト/レイチェル・スペクター/ヒュー・ヘフナー |
監 督 | フレッド・ウルフ |
ストーリー | 華やかなプレイボーイ・バニーとして何不自由ない日々を送るシェリー。しかし27歳となった途端、総帥ヒュー・ヘフナーからクビを宣告され、プレイボーイ・マンションを追い出されるハメに。路頭に迷うシェリーだったが、やがてどうにか職にありつく。その仕事とは、大学女子寮の寮母だった。寮の存続とイケてない女子学生たちの女磨きのため奮闘する。 |
評 5 | 原沙央莉「芸能人がAV女優になるのは簡単そうだけど、私たちAV女優が芸能人になるのって、すごく難しいと思うんです。ぜひ先輩方にアドバイス戴きたいなぁ、と思って」及川奈央「やっぱり変に自分が通ってきた道を隠さないことかな。どうせ皆んなわかってんだし。セクシー路線を保ちながら、それだけじゃない自分を出せるように頑張ればいいと思うよ」みひろ「あと、やっぱり大物タレントに認められることだね。私がここにいるのは志村さんのおかげだもん」優木まこと「そうそう、もしダメだったら、その人のこと週刊誌にあることないことしゃべれば、AV復帰もしやすくなるしね」麻美ゆま「あなたの行く末はきっと黒木香か飯島愛だよ」 |
2014.5.18記 |
タイトル | キューブ・ホスピタル |
出 演 | アンドレ・デュソリエ/マルト・ケラー/ジュリアン・ボワッスリエ/シャンタル・ヌーヴィル/クロード・ペロン/ロール・サラマ/クレール・ヌブー/パスカル・エルベ/オーロール・クレマン/ジル・ガストン=ドレフュス/セルジュ・レンコ |
監 督 | ニコラ・ブークリエフ |
ストーリー | 人里離れた森の精神病院。平凡に見えるその暮らしの影で、次々と患者が不審な失踪を遂げる・・・一度入ると、決して脱出出来ない固く閉ざされた白い空間。患者が一人、また一人と消えてゆく。アルツハイマーの診断受け、この病院に収容された元刑事のシャルル・ボワイエは、事件の真相を探っていく。 |
評 2 | あのさ、“裏”の“裏”をかいたつもりかもしれないけど、結局それは“表”なわけだから、変な詮索なしで観てれば全然面白くないって。それにこれも『CUBE』に便乗した感じあるよね。たいだいルービック・キューブ出てくるだけでこのタイトル苦しいよね。でも、思うんだけどさ、“裏”の“裏”って結局“表”だと思わない?ところであのじいさん、なんで勝手に捜査してんの?へぇ元警官という設定だったんだ。ちなみにアルツハイマーって、マジで数分前のこと忘れてしまうだそうだよ。そうそう、俺思ったんだけど、“裏”の“裏”って・・・。 |
2010.11.21記 |
タイトル | 96時間 |
出 演 | リーアム・ニーソン/マギー・グレイス/リーランド・オーサー/ジョン・グライス/デヴィッド・ウォーショフスキー/ケイティ・キャシディ/ホリー・ヴァランス/ファムケ・ヤンセン |
監 督 | ピエール・モレル |
脚 本 | リュック・ベッソン |
ストーリー | 17歳のアメリカ人少女キムが、初めての海外旅行で訪れたパリで何者かに誘拐される。その事件のさなかにキムと携帯電話で話していた父ブライアンは、自らの手で犯人たちから娘を奪還しようと決意。アルバニア系の人身売買組織だと判明した犯人一味のもとへ単身で乗り込む。 |
評 5 | 「あんた、ちょっと来てぇ。あんた最近危ないことしてるって噂じゃない。どういうこと!」「ちょっとやめなよ、やめなよ。この子の父親ほんとに恐いんだから。実は元工作員で娘のためだったら人殺しだってするんだから」「黙ってないで何か言ったらどう!」「やめなよ、やめなよ。この子の父親ほんとに恐いんだから。エッフェル塔だって壊すって言うくらい意気込むもんだか、パリで最初に見つけた手がかりになる男をすぐに交通事故で死なしちゃうんだかっら」「そういうのいいから、ビビらすこと言ってよ」「やめなよ、やめなよ。この子の父親ほんとに恐いんだから。ティーンの娘の誕生日にカラオケセット買うようなセンスしてんだから」「恥ずかしい!」 |
2009.8.23記 |
タイトル | 近距離恋愛 |
出 演 | パトリック・デンプシー/ミシェル・モナハン/ケヴィン・マクキッド/キャスリーン・クインラン/シドニー・ポラック/カディーム・ハーディソン/リッチモンド・アークエット/ビジー・フィリップス/ジェームズ・シッキング/クリスティーン・バーガー/ケリー・カールソン |
監 督 | ポール・ウェイランド |
ストーリー | トムとハンナは大学時代から10年もの間、一緒に食事をし、悩みを打ち明けあう間柄を貫いてきた。しかし、ハンナがスコットランドへ6週間の出張に行った間、トムは自分の恋心を自覚し始めるように。彼はハンナへの告白を決意するが、帰国した彼女には電撃的に恋に落ちた婚約者がいた。 |
評 7 | 人を好きになるのにはいろいろな形があるので一概には言えないのだけれど、俺みたいに第一印象がどう考えても悪い男ってのはさ、時間かけて俺自身のいいところに気付いてもらうしか方法ないじゃない。そうなると一緒に仕事してるとか否が応でも長い間近場で接している人しか俺のこと好きになってくれる子いないわけ。でも、例えば同じフロアだとしたら周りに気付かれたくないから、いくら俺のことに気があっても知らない顔してる子もいるんじゃないかなぁ、って思うわけよ。・・・そんな子いる訳ない。お前は顔以上に性格が悪い?やかましいわ!あー、日本でもスコットランドみたくお金払ったらキスしなきゃいけないしきたり、ねぇかなー! |
2015.2.15記 |
タイトル | グーグーだって猫である |
出 演 | 小泉今日子/上野樹里/加瀬亮/大島美幸/村上知子/黒沢かずこ/林直次郎/伊阪達也/高部あい/柳英里紗/田中哲司/村上大樹/でんでん/山本浩司/大後寿々花/江口のりこ/小林亜星/松原智恵子/楳図かずお/マーティ・フリードマン |
監 督 | 犬童一心 |
ストーリー | 吉祥寺在住の漫画家、麻子が締め切りに追われる中、愛猫のサバが静かに息を引き取る。そのショックで漫画が書けなくなった麻子を、アシスタントのナオミたちは心配しながら見守っていた。そんなある日、麻子はペットショップでアメリカンショートヘアの子猫と出会い、グーグーと名付けて一緒に暮らし始める。 |
評 5 | 吾輩は猫である。名前はグーグーである。どこで生まれたかとんと見当がつかぬ。なんでも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いてたことだけは記憶している。吾輩はここで初めて人間というものを見た。しかもあとで聞くとそれは女優という人間中で一番獰猛な種族であったそうだ。この女優というのはかつては最強のアイドルだったという話である。しかしその当時はあまりにも自然体の彼女に他のアイドルに煙たがられ孤立していたようだ。やがて結婚、離婚を経る。その浮き沈みは彼女が動くのか自分だけが動くのか無闇に眼が廻る。胸が悪くなる。到底助からないと思っていると、どさりと音がして眼から火が出た。なんとNHK『あまちゃん』で再ブレイク。しかも自然体のスタイルは以前と変わり無い。吾輩は人間と同居して彼女等を観察すればするほど、彼女等は我儘なものだと断言せざるを得ないようになった。 |
2014.6.22記 |
タイトル | 九月に降る風 |
出 演 | リディアン・ヴォーン/チャン・チエ/ジェニファー・チュウ/ワン・ポーチエ/リン・チータイ/シェン・ウェイニエン/チウ・イーチェン/チー・ペイホイ/リー・ユエチェン/エリック・ツァン/リャオ・ミンシュン/ルー・イーチン |
監 督 | トム・リン |
ストーリー | 1969年9月、高校3年生のタンは仲間たちと野球観戦に出かける。親友のイェンを筆頭に、最年長だがいまだ高校2年生のヤオシンや、1年生のチーションらを含む7人組はいつも騒動の渦中にいた。今回も彼らは野球場でばか騒ぎし、教官室に呼び出される。 |
評 5 | 「風が降る」とはどういうこっちゃ?と思ったのですが、原題の『九降風』とは、台湾の新竹県に旧暦9月に吹く季節風のことで、ちょうどこの頃が卒業入学シーズンであるため、それを象徴する言葉なんだそうだ。日本ならさしづめ『春一番』と同じなのだろうが、こっちの方が変な言葉だと言われかねない。さて、この映画は学生の頃にヤンチャしていた人たちからすると懐かしく感じるものもあるんでしょう。帰宅部でマンガ読んでるだけが楽しみの学生時代を過ごしていた私には、あまり感じ得るものはありませんでした。しかしこんなふうに憧れていた有名人に裏切られる気持ちはわかります。ったく、15歳の時から付き合った、って!そんなに長くファンを裏切ってたのかよ!あやや!! |
2013.9.15記 |
タイトル | 口裂け女2 |
出 演 | 飛鳥凛/川村ゆきえ/真山明大/谷口賢志/草野康太/林未紀/Erina/中野英雄/斎藤洋介/岩佐真悠子 |
監 督 | 寺内廉太郎 |
ストーリー | 岐阜県で養鶏場を営む沢田家の三姉妹、長女の雪枝、次女の幸子、三女の真弓は順風満帆に暮らしていたが、半狂乱となった雪枝の昔の恋人・鈴木が雪枝と間違えて真弓に硫酸をかけてしまう。深い傷を負った真弓を姉たちは励ますが、同じころ街では連続殺傷事件のニュースで騒ぎになっていた。 |
評 5 | 一応「2」ってことですが、前作とは全然つながりが無く、かなりシリアスな内容となってます。学校でいじめられ、姉妹からも疎まれる悲劇のヒロインの飛鳥涼ちゃんは非常に切なく思えますが、非常にリアルな特殊メイクに引いてしまいました。また、オッパイ姉さんの“ゆっきー”こと川村ゆきえさんは以前より癒し系のイメージが強く、こういう悪女にはどうしても合わない気がしてなりませんでした。と言うか“口裂け女”自体、少年時代にリアルタイムに怖さを味わった者にとっては今やパロディにしか思えません。そういう意味じゃ『妖怪ウォッチ』の“口だけ女”は面白いすね。(そういや昔、なんとも思ってない男にご機嫌取る女を“口先女”とも言ってたな) |
2016.3.27記 |
タイトル | グッド・バッド・ウィアード |
出 演 | チョン・ウソン/イ・ビョンホン/ソン・ガンホ/リュ・スンス/ユン・ジェムン/ソン・ヨンチャン/オ・ダルス/ソン・ビョンホ/イ・チョンア/マ・ドンソク/キム・グァンイル |
監 督 | キム・ジウン |
ストーリー | 混沌とした1930年代の満州。ギャングのパク・チャンイが起こした汽車強奪のすきに、乗客を襲った盗賊のテグは荒野へ逃走。偶然にも宝の地図を盗んだテグは、ギャングたちや賞金ハンターのパクに狙われてさらなる逃避行をするハメになる。 |
評 8 | 西部劇の賞金稼ぎとブラックジャックの殺し屋、紅の豚のコソ泥。コスプレ三人がハチャメチャ劇に何じゃこりゃ!?と思いながら不思議とはまってきた。まるで漫★画太郎のマンガである。満州は、万里の長城の外でずっと化外の地だったので“侵略”ではない。・・・というのは日本の主張で私もそう思っているが、逆に言えば“カオス”だったんならこうやって朝鮮人が跳梁してもいい訳だ。戦時中は非主体性なイメージばかり言われる朝鮮人の意地を感じた。当時の日本事情知ってれば、お宝に納得します。あー、この時代、客観的に見たら一番グッドでバッドでウィアードな(変な)奴って実は日本人かも。 |
2009.10.18記 |
タイトル | クライマーズ・ハイ |
出 演 | 堤真一/堺雅人/尾野真千子/高嶋政宏/山崎努/遠藤憲一/田口トモロヲ/堀部圭亮/マギー/滝藤賢一/皆川猿時/でんでん/中村育二/螢雪次朗/野波麻帆/西田尚美/小澤征悦 |
監 督 | 原田眞人 |
ストーリー | 1985年8月12日、乗員乗客524名を乗せた日航機123便が、群馬と長野の県境に墜落、その一報が北関東新聞社に入る。編集部で全権デスクに任命された悠木和雅は記者として扱う一大ニュースに対する興奮を禁じえないが、中央紙とのスクープ合戦や組織や家族との衝突を経て、命の重さに対しわき上がる使命感を覚える。 |
評 5 | ロス疑惑で三浦和義逮捕、AIDS大流行、科学万博開催と昭和60年は世の中を騒がした出来事が多かった年である。ただ小学生だった私としてはこの時の墜落事故より、1982年の機長が逆噴射したことが原因で墜落した事故のほうが記憶に残っているので、カブってしまう。よく旅客機の墜落事故は宝くじが当たる確率と同じなんていうが、どちらも返りが甚大であることも変わり無い。そういえば先月報道された行方不明になったマレーシア旅客機って結局どうなったの? |
2014.6.22記 |
タイトル | グラン・トリノ |
出 演 | クリント・イーストウッド/ビー・ヴァン/アーニー・ハー/クリストファー・カーリー/コリー・ハードリクト/ブライアン・ヘイリー/ブライアン・ホウ/ジェラルディン・ヒューズ/ドリーマ・ウォーカー/ジョン・キャロル・リンチ/スコット・リーヴス |
監 督 | クリント・イーストウッド |
ストーリー | 妻に先立たれ、息子たちとも疎遠な元軍人のウォルトは、自動車工の仕事を引退して以来単調な生活を送っていた。そんなある日、愛車グラン・トリノが盗まれそうになったことをきっかけに、アジア系移民の少年タオと知り合う。やがて二人の間に芽生えた友情は、それぞれの人生を大きく変えていく。 |
評 7 | クリント・イーストウッドがこの作品をもって俳優引退宣言をした。これからは監督業に専念するそうだが、このがんこ爺キャラは非常にもったいない。今の時代の善悪は多数派の意見に左右されることが多い。結果、その場の空気に協調しようとする。個性は尊重するくせに、自分が違うことに怖れを感じる奴ばかりだ。孤立となろうとも自分の経験で習得した人生訓を堂々と示せることが“男”だと思う。このウォルトに本当の男のダンディズムを感じた。ただ、私としては『セント・オブ・ウーマン』のアル・パチーノの方がダンディズム感じるかな。 |
2009.4.26記 |
タイトル | クローバーフィールド/HAKAISHA |
出 演 | マイケル・スタール=デヴィッド/マイク・ヴォーゲル/オデェット・ユーストマン/リジー・キャプラン/ジェシカ・ルーカス/T・J・ミラー |
監 督 | マット・リーブス |
ストーリー | とあるニューヨークの、日本への転属が決まり、赴任することになったロブのために、大勢の仲間たちがサプライズ・パーティーを開く。その最中、突然、とてつもない爆音が聞こえた。彼らが屋上へ行くと、まるで爆撃を受けたかのようにニューヨークの街はパニックに陥っていた。 |
評 7 | ![]() |
2008.4.6記 |
タイトル | クローンは故郷を目指す |
出 演 | 及川光博/石田えり/永作博美/嶋田久作/品川徹/塚本僚/塚本将/矢島健一/佐藤貢三/平野貴大/市川千恵子/清水ヨシト |
監 督 | 中嶋莞爾 |
ストーリー | 近未来、宇宙ステーションで働く耕平は、大気圏外での作業中に事故に遭い命を落とす。彼は亡くなる直前に合法クローン・プロジェクトに登録しており、妻の強い反対にもかかわらず彼の体は再生される。しかし、なぜか耕平の記憶は少年時代のままよみがえり、一番つらい思い出である双子の弟の死の場面が繰り返される。 |
評 4 | 「科学は仮説から始まり、それを実証し、他の多くの検証をもって真実になる」話題のSTAP細胞の報道を見ていると、なんかまるで小保方さんはガリレオのように、古い考えの体制によって新発見をつぶされているように見えなくも無い。しかし、実際は他の科学者が“検証”ができないことが問題なのだ。それは小保方さんの実験記録が少ないことも、実は他の科学者が成功できない理由である。もしSTAP細胞が存在するのならば、自らの細胞で臓器移植もできるようになるだろうし、もしかしたらクローン人間も実現できるかもしれない。しかし、小保方さんの訴えは一般人には共鳴したが、科学者には届かなかったようである。ところで、あのコップの縁をこすって音を鳴らすの、俺、昔っからできないんだよね。え、キミもできないの?“コップのフチ子ちゃん”がいるから。・・・あっそ。 |
2014.6.22記 |
タイトル | K−20 怪人二十面相・伝 |
出 演 | 金城武/松たか子/國村隼/高島礼子/本郷奏多/今井悠貴/益岡徹/鹿賀丈史/仲村トオル |
監 督 | 佐藤嗣麻子 |
ストーリー | 極端な格差社会の架空の都市“帝都”では、富裕層のみを狙い、美術品や骨董品を鮮やかに盗み出す“K−20”こと怪人二十面相が世間を騒がせていた。ある日、サーカスの曲芸師・遠藤平吉は、財閥令嬢・葉子と名探偵・明智小五郎との結納の儀に潜入して写真を撮ってくる依頼を引き受ける。 |
評 7 | 「ふーん、怪人19面相の過去はこんなカッコ良かったのか」「カゲマン、怪人二十面相だってば」「そうだよね。こんな現実離れしてる訳ないもんな。ほとんど『バットマン』か『スパイダーマン』だよ」「でも、元々パラレルワールドと前置きしてるから、素直にSF活劇として楽しめばいいんじゃないの」「いや、おかしい。全国指名手配されているのに泥棒修行のとき、堂々と素顔さらしているぞ。よく捕まらなかったもんだ」「ほんとに分からないか、やって見ようか」「わっ!シャドーマン、メガネを取るな!ボクの素顔は読者の皆さんに公開していないんだ」「っていうか、ボクらのこと今の人たちは誰も知らないと思うよ」 |
2008.12.28記 |
タイトル | ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌 |
出 演 | ウェンツ瑛士/北乃きい/田中麗奈/大泉洋/間寛平/室井滋/緒方拳/寺島しのぶ/佐野史郎/ソ・シンプ/笹野高史/河本準一/上地雄輔/中川翔子/ブラザー・トム/星野亜希/萩原聖人 |
監 督 | 本木克英 |
ストーリー | 雨の降る丑三つ時に“かごめ歌”を聞いた女性が失踪する事件が続発し、鬼太郎は、その事件に巻き込まれた女子高生・楓とともに謎の解明に乗り出す。やがて二人はその原因が千年の時を経てよみがえった悪霊であることを突き止めるが、その背景には妖怪と人間との悲しい恋物語があった。 |
評 4 | 「ハイ、皆さん『ゲゲゲの鬼太郎』の新作、衝撃の時間の始まりです!」「余計なこと言うな、バカ!」「前作よりレアな妖怪満載で、本当に存在するのかって思いますよね」「皆んなお前の存在自体を疑問に思ってるわ!」「でも、その中でしょこたん、いや文車妖妃のおみ足には生唾ゴックンですね」「お前の気持ち悪さを増長すんじゃねえよ」「そういうことになっちゃいます?」「聞き返さなくてもそういうことになっちゃうんだよ!ところで気持ち悪さは別として、何でお前が紹介してる訳?」「“お化け”といったら俺の名前だし」「あのな『おばけのQ太郎』は藤子不二雄だよ!」「卑弥呼さまー!!」 |
2008.7.20記 |
タイトル | ゲット・スマート |
出 演 | スティーヴ・カレル/アン・ハサウェイ/アラン・アーキンド/ウェイン・ジョンソン/テレンス・スタンプ/ケン・ダヴィティアン/マシ・オカ/デヴィッド・ケックナー/テリー・クルーズ |
監 督 | ピーター・シーガル |
ストーリー | アメリカ極秘スパイ機関“コントロール”が国際犯罪組織に襲撃され、スパイたちの身元が明るみになってしまう事態が発生。そこでコントロールのチーフは、分析官のスマートをエージェントに昇格させ、整形したばかりの美女、エージェント99とコンビを組ませる。 |
評 7 | 30年以上前のTVドラマのリメイク。「こんなのあったっけ?」と思っていたら、靴の携帯電話が出てきて「あー」でした。最初はしょーもないドタバタばっかだったけど、クライマックスのジェットコースターアクションは絶笑。『プラダを着た悪魔』の時はあんま気にしなかったけど、アンナ・ハサウェイってスタイル良いんだね。さて、マックスはダイエットで70sやせてスマート"をゲット"した設定だけど、今年から始まったメタボ検診って腹立つなぁ。「腹囲測定」って何だよ!辛うじてメタボ認定はされなかったけど・・・、朝バナナ始めよっかな。 |
2008.10.12記 |
タイトル | GOEMON |
出 演 | 江口洋介/大沢たかお/広末涼子/ゴリ/要潤/玉山鉄二/チェ・ホンマン/佐藤江梨子/戸田恵梨香/鶴田真由/りょう/藤澤恵麻/佐田真由美/福田麻由子/中村橋之助/小日向文世/寺島進/平幹二朗/伊武雅刀/奥田瑛二 |
監 督 | 紀里谷和明 |
ストーリー | 織田信長を暗殺した明智光秀が討伐され、豊臣秀吉が天下を取った時代。超人的な身体能力を武器に金持ちから金品を盗み、貧しき者に分け与える盗賊・石川五右衛門がすい星のごとく現れ、庶民を熱狂させる。そんな中、五右衛門は盗み出した財宝の中に重大な秘密が隠されている南蛮製の箱を見つける。 |
評 10 | 「傾く(かぶく)とは、異風の形を好み、異様なる振る舞いや突飛な行動を愛することをさす。そして、真の傾奇者は己を美しゅうするために命を賭した」・・・とは『花の慶次』のプロローグ。この映画を新しい時代劇と捉える人も居るかもしれないが、かつての日本の内なる側面を鮮烈に映したものと思った。これぞ真の武士の魂だ!はっきし言って『レッド・クリフ』も『英雄-HERO-』も超えた!それに本作は紀里谷流パラレルワールドなので考証錯誤は甚だしいが、ちょっとした小物に歴史マニアはくすぐられるかも。織田信長の髑髏(どくろ)の金杯とか。(浅井長政だね) |
2009.5.3記 |
タイトル | ココ・シャネル |
出 演 | シャーリー・マクレーン/バルボラ・ボブローヴァ/マルコム・マクダウェル/サガモア・ステヴナン/オリヴィエ・シトリュク |
監 督 | クリスチャン・デュゲイ |
ストーリー | 1954年のパリ。空白の15年を経てファッション界に戻り、復帰コレクションを用意したココ・シャネルのオートクチュール店には、たくさんの評論家や顧客が集まった。しかし、コレクションは不評に終わり、シャネルと、ビジネス・パートナー、マルク・ボウシエは愕然とする。 |
評 7 | ≪シャネル創業100年記念作 〜deux〜≫ 出だしが『ココ・アヴァン・シャネル』のラストとほぼ同じなので、一瞬続編かと思いました。でもこちら方が制作年は先です。第二次大戦中の亡命後の挑戦とそこから回想で生い立ちを追うという形式で、伝記のように観れました。『〜アヴァン〜』の方はフランス映画らしく彼女の情念を感じとれましたが、これはこれで彼女が時代的にいかに奇異であったか浮き彫りにしてくれました。でも、素材よりも気軽さを重視する考えは、ビニールでバッグを作ったプラダに、性別を超えた意識は、マニッシュを制したドルガバへと、現代ファッションに受け継がれてるのだとも思いました。彼女のプライドの高さは彼女の人生には不幸だったかもしれませんが、そのブレない信念が後の伝統を作ったのは間違いありません。 |
200911.1記 |
タイトル | ゴモラ |
出 演 | トニ・セルヴィッロ/ジャンフェリーチェ・インパラート/マリア・ナツィオナーレ/サルヴァトーレ・カンタルーポ/ジージョ・モッラ/サルヴァトーレ・アブルツェーゼ/マルコ・マコール/チーロ・ペトローネ/カルミネ・バテルノステル/シモーネ・サケッティーノ |
監 督 | マッテオ・ガローネ |
ストーリー | イタリア・ナポリ。少年トトはある儀式を経て、犯罪企業組織カモッラに加入。一方、産業廃棄物ビジネスを牛耳るフランコの部下ロベルトは、業務の実態を前に悲惨な現実に打ちのめされる。また、組織から武器を盗んだマルコとチーロは、組織を敵に回してしまう。 |
評 6 | ナポリを中心にして活動するイタリアマフィアのひとつ“カモッラ”を描いた小説『死都ゴモラ』を原作にしている。これを書いたロベルト・サヴァーニはカモッラに脅迫されたため警察に保護され、現在は海外移住を希望している状況だそうだ。また、本作では、元マフィアも出演していたり、出演者の1人がカモッラの一員であることが公開後に判明し逮捕されたりと、かなり物議を醸し出したそうだ。フィクションだろうけど、世界の真実が見えてくるというところで、改めて映画は観る価値あるものだと思った。ところで、テレビに一瞬映るスカーレット・ヨハンソンにはギャラは発生するのだろうか? |
2015.7.12記 |
タイトル | 最後の初恋 |
出 演 | リチャード・ギア/ダイアン・レイン/スコット・グレン/ジェームズ・フランコ/クリストファー・メローニ/ヴィオラ・デイヴィス/パブロ・シュレイバー/メイ・ホイットマン/チャーリー・ターハン/キャロリン・マコーミック/テッド・マンソン/アトー・エッサンドー/ジェシカ・ルーカス |
監 督 | ジョージ・C・ウルフ |
ストーリー | 身勝手な夫や思春期の娘との関係を考え直すため、ノースカロライナ州のローダンテという海辺の小さな街にある友人の宿を手伝いにきたエイドリアンだが、大きな嵐が来るという予報を聞く。そこへ宿の唯一の客となるドクター・ポールが到着するが、彼もまた心に問題を抱えていた。 |
評 4 | 「ねぇ、いいじゃないのぉ、いいじゃないのぉ」「ダメよぉダメダメ」「どうしてぇ、愛してるよ、だからさぁいいじゃないのぁ」「ダメよぉダメダメ」「そりゃさ、二人っきりになった宿で嵐に遭った、っていう誰もが寂しくなる設定で恋が実るのは安直かもしれないけど、君は僕の心に火をつけたのは間違いないわけだしさ」「ダメよぉダメダメ」「僕はね君と出会って人生が変わったんだよ。これまで自分が出来ることを一生懸命やることが医者の務めだと思っていたけど、患者が望むことに一生懸命になることだと気付いたんだ。君のためにも頑張るから、だからさぁ、いいじゃないのぉ」「ダメよぉダメダメ、ダメよぉダメダメ、ダメよぉダメダメ・・・」「もしもし、私リチャード・ギアっちゅう者ですけど、先日そちらから購入した“未亡人エイドリアン”っちゅうヤツね、これどうやら壊れとるようなんです。え?それは私の応対が悪い、言うんですか!?私はまだまだ恋愛のセクシー俳優はイケると思っちょりますけど!」「ダメよぉダメダメ」 |
2014.2.9記 |
タイトル | 櫻の園 |
出 演 | 福田沙紀/寺島咲/杏/大島優子/はねゆり/武井咲/涌澤未来/西川風花/潘めぐみ/山田麗/ひろせ友紀/森岡朋奈/境円香/米倉涼子/菊川怜/上戸彩/柳下大/京野ことみ/大杉漣/富司純子 |
監 督 | 中原俊 |
ストーリー | 音楽学校を辞め名門女子校・櫻華学園に編入してきた結城桃。ある日、旧校舎のあかずの間と呼ばれる教室で、偶然「櫻の園」の台本を発見。かつて創立記念日の恒例となっていた「櫻の園」上演を復活させようと、桃と友人たちはこっそり稽古を始める。しかし、それを知った教師たちに上演を反対され、桃たちも一度はあきらめる。 |
評 7 | [過去のMOUNTING RANKINGは?] 1.上戸彩 2.福田沙紀 3.大島優子 4.杏 5.武井咲 「(訳)ハーイ皆LiLiCoよ!この映画では当時の新進気鋭の女優が出てるんで、このHP館長はそれだけで満足のようだけど、実は興行的には大コケなの。それに裏では泥沼の女の戦いがあったみたいなの、当時事務所のゴリ押しでけっこうテレビに出てた福田沙紀が天狗になっちゃって、遅刻したり、気に食わないことがあったら撮影中断させたり・・・。案の定、今じゃ彼女は干されちゃってるし、めちゃくちゃ怒った杏は、未だに福田沙紀とは共演NGなんだって!」 [現在のMOUNTING RANKINGは?] 1.杏 2.大島優子 3.武井咲 4.上戸彩 JOKER.福田沙紀 |
2014.6.22記 |
タイトル | THE CODE/暗号 |
出 演 | 尾上菊之助/稲森いずみ/松岡俊介/斎藤洋介/佐野史郎/柏原収史/宮迫博之/坂井真紀/成宮寛貴/貫地谷しほり/テイ龍進/上原歩/津田寛治/夏生ゆうな/鈴木リョウジ/虎牙光揮/吹越満/窪塚俊介/宍戸錠/松方弘樹 |
監 督 | 林海象 |
ストーリー | 川崎にある探偵事務所5。暗号解読の天才、探偵507は、中国人依頼者から寄せられた複雑な暗号を解くために上海へ向かう。上海マフィアに迎えられ、美しい歌姫の美蘭と出会う探偵507。しかし、陰謀渦巻く上海の裏社会において、探偵507がたどり着いたのは思いもよらぬ真相だった。 |
評 3 | 林海像の映画の多くは、濱マイクを初めとして何人もの探偵が登場するが、『探偵事務所5』はその集大成といえる作品群である。ほとんどがネットシネマで展開していたが、劇場版は本作が2作目。この作品群自体、事務所に所属する探偵個々は主役になるオムニバスなので独立していいのだが、関連性を持たせたいのか他の探偵がチョロチョロ出てきて逆にうっとうしい。そのうえなんとか箔をつけたいのか、銃撃戦がやたら多い。また、タイトルにまで“暗号”と謳っているのだから、謎解きで魅せて欲しかったのに、中途半端な恋愛物語に仕上がっている。一番気になるのは9歳も年下の松方弘樹が宍戸錠の師匠役って無理ないか?ブログだったら炎上するよ。やべ、宍戸錠さんの家、去年燃えたんだった。 |
2014.1.26記 |
タイトル | ザ・セル2 |
出 演 | テッシー・サンティアゴ/フランク・ホエーリー/クリス・ブルーノ/バート・ジョンソン/エリザベス・バロンデス/エイミー・ウォルデン/チャールズ・ハルフォード |
監 督 | ティム・イアコファーノ |
ストーリー | 猟奇的な犯行を繰り返す殺人犯・カプスの捜査に乗り出した超能力捜査官のマヤ。カプスに襲われた最初の被害者でもある彼女は、特殊な能力を用いてカプスの潜在意識の中へと入り込んでいく。 |
評 1 | サイキック・ダイバーによる捜査という点だけ同じで続編というこの強引さ。ジェニファー・ロペスの1作目もけっこうサイケだったけど、これもブッ飛んじゃいました。こんな独りよがりにはとてもじゃないけど付き合ってられません。ところで超能力捜査と言えば、かつてテレビ朝日でやってた『テレビのちから』を思い出します。そこで逃亡中のオウム信徒の菊地直子を透視した時、超能力者ナンシー・マイヤーが「生命力を感じない。もうすでにこの世にはいないと思います」と言ってました。番組は終わっちゃいましたが、しばらくして菊地被告が捕まった時、これを思い出してひとりで笑い転げてました。 |
2013.10.13記 |
タイトル | ザ・プロテクター |
出 演 | ジャン・クロード=ヴァンダム/スコット・アドキンス/スティーヴン・ロード/ゲイリー・マクドナルド/ナタリー・ロブ |
監 督 | アイザック・フロレンティーン |
ストーリー | 新しく国境警備隊に配属されたジャックは、元はニューオーインズ市警で働いていた正義感であった。実は彼の過去には、幼い娘を麻薬で失うという悲惨な経験があり、麻薬組織を心の底から激しく憎んでいた。そしてついに、彼の前に巨大な麻薬組織が現れるのだった。 |
評 3 | あいかわらずヴァンダムはすごい腹筋してますね。でも役者個々ができあがってて、そこそこ魅せるアクションができても、それを活かせる器の脚本がないのはかわいそうです。本作にしても監獄内での乱闘だとか、バスの大激突だとか、どっかで観たことあるようなのばっかでした。だいたい麻薬のせいで死んだ娘を偲んで関係ない麻薬組織をぶっ潰す、って完全に八つ当たりです。その前に娘が麻薬をやってたのは目をつぶっちゃうんですか?親バカも甚だしい。それからウサギって環境の変化に弱い動物だから、あんまり外に持ち歩かない方がいいと思います。 |
2012.10.14記 |
タイトル | ザ・マジックアワー |
出 演 | 佐藤浩市/妻夫木聡/深津絵里/綾瀬はるか/西田敏行/小日向文世/寺島進/戸田恵子/伊吹吾郎/浅野和之/市村萬次郎/柳澤愼一/香川照之/甲本雅裕/近藤芳正/小野武彦 |
監 督 | 三谷幸喜 |
ストーリー | 暗黒界の顔役、天塩幸之助の愛人、高千穂マリに手を出してしまった手下の備護(びんご)登は、命の代償に伝説の殺し屋“デラ富樫”を探し出す羽目に。期限が5日が迫ってもデラを見つけ出せない備後は無名の三流役者、村田大樹を雇い、殺し屋に仕立て上げる苦肉の策を思いつく。 |
評 8 | 必笑!!三谷ワールド!!イライラしたときに観て、思いっきり笑えたのでおかげさまでスッキリしました。「どーすんだ。これ?」っつうくらい、とっ散らかした状況も、最後には見事に収拾つける三谷マジックには、ただただ舌を巻く。うそ臭いほどノストルジックな背景が、むしろ虚構あふれる現実社会に見えてきた。どうせ大人社会は脚本の無いドラマで、誰もが役者として演じてんだ。最近、素をさらすガキが多いので、感動できるストーリーにならねぇんだ。プロとして、皆の期待を裏切らないように、俺もこれからも演じ続けにゃならんのだろうな。あーしんど。 |
2008.6.8記 |
タイトル | 三国志 |
出 演 |
アンディ・ラウ/マギー・Q/サモ・ハン/ヴァネス・ウー/アンディ・オン/ダミアン・ラウ/ユエ・ホア/ティ・ロン/チェン・チーフイ/プー・ツンシン/ティン・ハイフォン |
監 督 | ダニエル・リー |
ストーリー | 三国がしのぎを削る中国。夢を抱き劉備軍に参加した趙雲は、同郷の武士、平安を兄のように慕うようになる。ある日、曹操軍にさらわれた劉備の息子を、趙雲が敵陣に一人乗り込み救い出す。やがて“無敗の将軍”とまで言われた趙雲のことを、平安は複雑な心持ちで見守る。 |
評 7 | 堂々『三国志』というまんまのタイトルですが、その中の趙雲子龍にスポットライトを当てた作品です。折りしも『レッド・クリフ』に世が湧いてた頃なので、事情が分からなくないが、せめて『子龍伝』とかサブタイトルぐらいつけてもらいたい。話も劉備の子供救った話からいきなり北伐に時代が飛んじゃうんでびっくりする。せめて定軍山の戦いで虎威将軍になった話くらい入れて欲しい。どうも個人的に三国志の中で子龍は一番好きなキャラなので、つい要望が多くなってしまうが、彼中心の映画があることは非常にうれしい。ところでサモ・ハンって何してた? |
2011.1.2記 |
タイトル | サンシャイン・クリーニング |
出 演 | エイミー・アダムス/エミリー・ブラント/ジェイソン・スペヴァック/メアリー・リン・ライスカブ/クリフトン・コリンズ・Jr/エリック・クリスチャン・オルセン/ケヴィン・チャップマン/スティーヴ・ザーン/アラン・アーキン/ジュディス・ジョーンズ/エイミー・レッドフォード |
監 督 | クリスティン・ジェフズ |
ストーリー | シングルマザーのローズは、ハウスキーパーの仕事をしながらオスカーを育てている。彼女の妹はいまだにアルバイト生活をしながらの実家暮らし。ある日、息子が小学校を退学になったのをきっかけに、姉妹は事件現場のクリーニングというヤバそうな仕事を始める、 |
評 5 | 誰もがやりたがらなくとも誰かがやらなければならない職業というのは割がいいらしい。清掃業、葬儀業、屠殺業、等々。医学大学で検体に使う死体を洗う仕事という話もあるが、これは都市伝説である。もっとも薬品の効果を人体で確認するという仕事はある。もちろん個人の意思ではあるが、金を稼ぐための仕事が、金に縛られることになるのは避けたい。ところで私は掃除は苦手だ。1年に一回は部屋の家具出して大掃除するけど、なにかしら壊してしまう。さすがに火事は無いけどね。 |
2009.11.15記 |
タイトル | 三本木農業高校、馬術部 〜盲目の馬と少女の実話〜 |
出 演 | 長渕文音/柳葉敏郎/奥村知史/森田彩華/西原亜希/小林裕吉/吹越満/原日出子/柳英里紗/黒谷友香/松方弘樹 |
監 督 | 佐々部清 |
ストーリー | 三本木農業高校2年生の香苗は馬術部に所属し、タカラコスモスの担当をしている。目の病気で引退したかつての名馬は気性も荒く、世話をするのもひと苦労だ。最初は顧問の先生に言われて嫌々コスモの面倒をみていた香苗だが、ある日コスモの目がほとんど見えなくなっていることに気付き、心を入れ替える。 |
評 8 | 青森県ではタカラコスモスの話はCMで幾度か放送されていたのでわりかし知られている。それを佐々部監督の手腕で優しさあふれる青春ドラマに仕上がった。素直に泣けました。柳葉さん演じる先生の「馬はペットじゃねぇ!」は心に響いた。馬は走るのが仕事、骨折したら殺される。そう、実は馬は“プロ”なのである。だからプロに信頼される者も真剣に向き合わなければならないのだ。ところで青森のローカルアイドル、りんご娘もカラオケ映像で登場してるけど、この歌知らんぞ。 |
2008.10.5記 |
タイトル | 幸せになるための27のドレス |
出 演 | キャサリン・ハイグル/ジェームズ・マースデン/マリン・アッカーマン/ジュディ・グリア/エドワード・バーンズ |
監 督 | アン・フレッチャー |
ストーリー | 他人の結婚式を成功させることに生きがいと使命感を感じるジェーン。そんな彼女が密かに思いを寄せるのは、優しい上司のジョージ。しかし、彼はジェーンの妹で美人モデルのテスと知り合い、短期間の交際を経て結婚することになってしまう。 |
評 6 | “JUNE”の由来はローマ神話でジュピターの妻、ジョノーから来ている。このジュノーは結婚生活の神様であることから6月の結婚式を“ジューンブライド”といって幸せになれると言われている。ふ〜ん・・・私は6月に結婚したのに離婚したカップルを知ってるけど・・・。さて、このジェーンみたいな器用貧乏と言うか、世話好きゆえに“いい人”になってしまう人っているよね。そのくせ自分のルールを曲げない性格からすると、彼女はきっと水瓶座でしょう。ところで、友人ケイシー、名脇役のジュディ・グリアはスザンヌに似てる。ん!?逆にスザンヌが似てるのか。 |
2008.6.15記 |
タイトル | 幸せの1ページ |
出 演 | アビゲイル・ブレスリン/ジョディ・フォスター/ジェラルド・バトラー/アンソニー・シムコー/クリストファー・ベイカー/マイケル・カーマン/マディソン・ジョイス |
監 督 | マーク・レヴィン |
ストーリー | 対人恐怖症の人気冒険小説家、アレクサンドラは何年も自宅に引きこもって暮らしていた。彼女は新しい小説のネタをネット検索していて、孤島で暮らす海洋生物学者の記事に目をとめる。彼に協力を求めるつもりが、ある日彼の娘のニムからSOSのメールが届く。 |
評 8 | パニック映画女王のジョディ・フォスターにアドンチャー映画というのは盲点。おまけに潔癖症の冒険小説家という、いままでの“強い母親”イメージと程遠い役にかなり興味をそそり、期待は裏切られることなかった。冒険物だけど、二ムの活躍とアシカやイグアナやペリカンや動物達の協力がファンタジック。非常に面白かったのだが、ただ一つ、気づいてしまった。つい無人島の景色にごまかされそうだが、これって、『ホームアローン』っぽくない? |
2010.11.7記 |
タイトル | 幸せはシャンソニア劇場から |
出 演 | ジェラール・ジュニョ/クロヴィス・コルニアック/カド・メラッド/ノラ・アルネゼデール/ピエール・リシャール/ベルナール・ピエール・ドナデュー/マクサンス・ペラン/フランソワ・モレル/エリザベート・ヴィタリ/フレデリック・パパリア |
監 督 | クリストフ・バラティエ |
製 作 | ジャック・ペラン |
ストーリー | 下町の人々から愛されるミュージックホール、シャンソニア劇場が不況のあおりを受け、不動産屋に取り上げられる事態に。支配人のピグワルは仲間たちとともに劇場を取り戻そうと、オーディションにやって来た美しい娘ドゥースの類まれな歌声を頼りに、再び公演を始める。 |
評 6 | 『ニュー・シネマ・パラダイス』『コーラス』という名作のジャック・ペランだから、さぞや面白いと思ったんだけど、若干期待はずれ。きっとこれは、世界恐慌下のフランスという時代を描きたかっただけのような気がする。私としては同じ世界恐慌時代なら『クレイドル・ウィル・ロック』の方が好きです。でも、ガラスに書くメニューで時代の移り変わりが分かるレストランが楽しかった。えっ!?違います。レストランで踊ってるトップレスダンサーじゃないです・・・。 |
2010.9.12記 |
タイトル | 縞模様のパジャマの少年 |
出 演 | エイサ・バターフィールド/ジャック・スキャンロン/アンバー・ビーティー/デヴィッド・シューリス/ヴェラ・ファーミガ/リチャード・ジョンソ/シーラ・ハンコック/ルパート・フレンド/デヴィッド・ヘイマン/ジム・ノートン/カーラ・ホーガン |
監 督 | マーク・ハーマン |
ストーリー | 第二次世界大戦下、8歳の少年ブルーノは、ナチス将校の父の栄転でベルリン郊外に引っ越すことになる。裏庭の森の奥、鉄条網で覆われた場所を訪れたブルーノが出会ったのは、縞模様のパジャマを着た少年シュムエルだった。二人は友情を育むが、ある日ブルーノはシュムエルを裏切ってしまう。 |
評 3 | ベストセラーを映画化したもので、いろんな映画評を見ても高評価である。確かにラストはかなりのカタストロフィである。しかし、気づくだろうか、それは決してユダヤ人目線ではないことを。原作者のジョン・ボインはアイルランド人であり、この映画もアメリカとイギリスで製作されている。果たしてこれでユダヤ人の恨みは晴れるのだろうか。ちなみに、当時ユダヤ人の子供は労力にならなかったので、ナチスに見つかると即刻ガス室送りであった。だからシュムエルのような少年は存在しないのだ。得てして事実は小説よりも怖いものである。 |
2011.3.13記 |
タイトル | ジャージの二人 |
出 演 | 堺雅人/鮎川誠/水野美紀/田中あさみ/ダンカン/桑名里瑛/向野澪/松本じゅん/野中隆光/平川大輔/大楠道代 |
監 督 | 中村義洋 |
ストーリー | 仕事を辞めたばかりの息子が、グラビアカメラマンの父親に誘われ避暑地の山荘へやってくる。息子は妻の不倫、父は離婚の危機と互いに問題を抱えながらも、 2人は亡き祖母が集めてきた古着のジャージを着て、夏休みをのんびりと過ごす。翌年の夏、2人は猛暑の東京から逃れるように山荘へ向かう。 |
評 6 | 「あー、疲れてまったじゃ。休みとって別荘で暮らしてぇな」「なーに、しゃべってら。お前ぇさ別荘なんかねぇべ」「ほら、こないだの『○っと!』の“キミはボクに恋をする”でよ、お前ぇさ負けたべよ。あの子、マジ好きだったんだね」「“傷心休暇”って訳か?そっただこと若手芸人が出来るわけねえべ」「それよか、鮎川誠さんが青森の人だとは知らなかったべ」「はぁ?あの人はシーナ&ザ・ロケッツのリーダーで福岡出身だべな」「だばって『せば』って言ってるべ」「台本で言ってるに決まってるべ。んー、お前ぇ、違う意味で休んだ方がいいがな?」 |
2014.6.22記 |
タイトル | 重力ピエロ |
出 演 | 加瀬亮/岡田将生/小日向文世/吉高由里子/岡田義徳/渡部篤郎/鈴木京香 |
監 督 | 森淳一 |
ストーリー | 遺伝子を研究する泉水と芸術的な才能を持つ春は、一見すると仲の良さそうな普通の兄弟だ。そんな二人の住む街では、謎の連続放火事件が発生していた。泉水と春は事件に深く踏み込み、家族を巻き込みながら次第に家族の過去にも近づいていく。 |
評 8 | 「せんぱ〜い!せんぱ〜い!」「何だよ、夏子か」「ちがいますよ〜。ミツコですよ!ミ・ツ・コ」「どっちもストーカーなんだから同じじゃねえか」「何言ってんですか、先輩。私がつきまとってるのは、先輩がまた放火しないか見張ってるんですよ。だって私のハートに火をつけたでしょ」「お前こそ何言っちゃってんの?」「それにあの“楽しいと重力なくなる”って私も実感してるんです!」「ハア?カバかブタのDNA受け継いだような身体してるのに?」「だって、私、皆んなに『ミツコの下に重力なくなったよ』って言われるんだよ」「それお前“浮いてる”って意味だよ!ったくせっかくの“深い家族愛”のテーマが滅茶苦茶だ!」「謝ればいんですか?」「そうだ謝れ!」「どーもスイマセンでした!」「お前謝る気ねぇだろ!」 |
2009.5.24記 |
タイトル | 純喫茶磯辺 |
出 演 | 宮迫博之/仲里依紗/濱田マリ/近藤春菜/ダンカン/和田聰宏/ミッキー・カーチス/斎藤洋介/伊藤明賢/田島ゆみか/悠木碧/明楽哲典/堀越のり/三島ゆたか/踊り子あり/あべこうじ/麻生久美子 |
監 督 | 吉田恵輔 |
ストーリー | 8年前に妻が家を出て以来、高校生の一人娘と暮らす水道工員の磯辺裕次郎。父親が急死して多額の遺産を手にした彼は突如喫茶店経営を思いつき、無計画にも“純喫茶磯辺”を開店させる。閑古鳥の鳴くダサい店は、美人の素子(麻生久美子)をアルバイトに雇ってから一転、クセモノばかりの常連客でにぎわい始める。 |
評 6 | 「申し訳ございません!グラタンは少々お時間がかかるものですから、申し訳ございません。・・・店長!また同じカップルのお客様からクレームです。『頼んだ“店長こだわりのグラタン”がまだ来ない』って。教えてください。今どの段階ですか?えー!まだお湯の段階!?もしかして今から何かしらゆでるってことですか!『こだわってるから仕方ない』って、正直に言いましょうよ、『忘れてました』って!じゃあ、せめてあと何分でできるんですか?・・・20分!わかりました。その20分全力で勝ち取ってきますよ。怖くないと言ったらウソになります。40分待たせた客に『20分くれ』と言うんですから。でも実はあのカップル、こないだ結婚発表した仲里依紗と中尾明慶なんです。だからまた文句言ったらこっちも言ってやりますよ『グラタンはそう簡単にできないんだ。お前らは“できちゃった”のが早かったかもしれないけど!うちは“純喫茶”なのにお前らが来たら“不純喫茶”になる』って!だから店長早くグラタン、作ってください。僕は死ぬ気で時間稼いできます!・・・あの・・・こないだの記者会見見ました。この度は本当にご結婚おめでとうございます。でもあれですよね、その後の菅野美穂と堺雅人の結婚報道のせいで影薄くなっちゃいましたよね。・・・す、すいません!グラタンすぐにお持ちします!!」 |
2013.3.31記 |
タイトル | 少年メリケンサック |
出 演 | 宮崎あおい/佐藤浩市/木村祐一/勝地涼/田口トモロヲ/三宅弘城/ピエール瀧/峯田和伸/ユースケ・サンタマリア/田辺誠一/哀川翔/烏丸せつこ/中村敦夫 |
監 督 | 宮藤官九郎 |
ストーリー | レコード会社に勤めるかんなは、動画サイトでイケメン4人組のパンクバンド“少年メリケンサック”のライブ映像を発見。彼らと契約すべく会ってみると、メンバーは50歳過ぎのオヤジで、彼女が見つけた映像は25年前のものだった。予想外の事態に困惑するかんなだったが、バンドの全国ライブツアーに同行するはめになる。 |
評 4 | 「上様!大変でございます。天璋院様がいかがわしい音楽に興じております!」「どうした幾島、あーあれはじゃな。“ぱんく”と言ってな。南蛮のエゲレスの民俗音楽じゃ」「それにしてもこの乱痴気騒ぎは何々でございましょう」「ふむ、ぱんくの精神は“あなーきー”じゃからな。言わば“倒幕派”みたいなもんじゃ」「上様!」「それより最近は“ぱんく”というと“せっくすぴすとるず”のことだと思う輩ばっかりだ。“がんずあんどろーぜす”や“くらっしゅ”とかも“くれいじぃ”なのに」「お詳しゅうございますね」「わしを只の痴れ者と思ったか。おぅ、姫が“ほっと”な悲鳴を挙げとるぞ」「それは、“あついひめい”ということでございますか?」 |
2009.2.15記 |
タイトル | 少林少女 |
出 演 | 柴咲コウ/仲村トオル/キティ・チャン/ティン・カイマン/ラム・ジーチョン/岡村隆史/江口洋介 |
監 督 | 本広克行 |
制 作 | 亀山千広/チャウ・シンチー |
ストーリー | 祖父の道場を継ぐため中国の少林拳武術学校に修行に行った凛が3000日の厳しい修行に耐え帰国すると、道場は潰れ兄弟子たちは少林拳を辞めてしまっていた。単独で少林拳を広めようと決意した凛は、ひょんなことから大学のラクロス部の助っ人になる。チームは勝ち進み、道場再建に向け着々と準備は進んでいくが・・・。 |
評 9 | 『踊る』スタッフとチャウ・シンチーのコラボがベストマッチ。差し迫る緊張感からありえないアクションへの転化は独特の気を放った。それに増して柴咲コウがメチャいい女優になった。この少林寺拳法の型を見れば彼女がどんだけ練習したか感じてくる。努力する女性は好き。ISSAや妻夫木の気持ちわかるぜ。しかし、亀山チームは『交渉人真下正義』のときは“福知山線脱線事故”があったし、今回はこの“中国バッシング”の最中に公開だし、アゲインストがよう吹くのう。 |
2008.4.27記 |
タイトル | 次郎長三国志 |
出 演 | 中井貴一/鈴木京香/北村一輝/温水洋一/近藤芳正/笹野高史/岸部一徳/佐藤浩市/ともさかりえ/いしのようこ/とよた真帆/烏丸せつこ/荻野目慶子/草村礼子/朝丘雪路/西岡徳馬/本田博太郎/春田純一/寺田農/勝野洋/梅津栄/高知東生/螢雪次朗/六平直政/竹脇無我/蛭子能収/長門裕之/大友康平/木下ほうか/山中聡/高岡早紀/前田亜季/真由子/木村佳乃/竹内力 |
監 督 | マキノ雅彦 |
ストーリー | 清水の次郎長とお蝶との祝儀の席。しかし次郎長は捕り方の呼子に追われてしまう。間一髪のところを追っ手から逃れ、子分を引き連れ旅に出る。1年後、東海道中に名をはせた次郎長は森の石松らを加えた次郎長一家を構え、黒駒の勝蔵や三馬政たちとの闘いを繰り広げる。 |
評 5 | ♪旅行けばぁ〜、駿河の国を舞台とし、名代なる俳優陣、名優古参の多いところ、かつて知られ太秦の、マキノと称してその名を残す、東宝一の監督は、映画師マキノ雅弘の、あまた身内のある中で、知ってんのかな甥っ子で、乱暴リメイク、編集マキノ雅彦の、苦心談のお粗末を、悪性ながらも勤めましょう。 「おう、映画っ子だってな」「叔父貴のパクリよ」「“のみ”ねぇ“のみ”ねぇ。スジ(脚本)食えねぇ」 |
2011.1.16記 |
タイトル | 人生、ここにあり! |
出 演 | クラウディオ・ビシオ/アニタ・カプリオーリ/ジュゼッペ・バッティストン/ジョルジュ・コランジェリ/アンドレア・ボスカ/ジョヴァンニ・カルカーニョ/ミケーレ・デ・ヴィルジーリョ/カルロ・ジュゼッペ・ガバルディーニ |
監 督 | ジュリア・マンフレドニア |
ストーリー | 1983年、ミラノ。正義感が強いが異端児扱いされる労働組合員のネッロは、自著がきっかけで別の生活協同組合に異動させられてしまう。そこに集まっていたのは、法律の改定で廃止した精神病院を出され、行き場のない元患者たちだった。ネッロはしっかりと稼げるような仕事を彼らにさせようと思い立つ。 |
評 8 | 1978年イタリアで世界初の精神科病院廃絶の法律が誕生した。いわゆる“バザーリア法”である。精神病患者の自由を獲得するため精神科医のフランコ・バザラアが提唱したもので、患者を拘束していた病院をなくし予防や医療、福祉は各地域のサービス機関で行うというものだ。本作はその頃にあった実話だそうで、それまで社会的弱者とされていた者達が権利を取得して強者となる様を、労働組合に当てはめて表しているところが皮肉っぽくて面白かった。正直なところ、精神病患者は社会的保護を受けて当然だけど、労働者にはもういいじゃないの?今では「企業=人」だという考え方がもうしっかり根付いてるし、使用者が労働者を支配している構図はほとんどない。プロレタリアの時代はとっくに過去だって。私自身は会社の管理者になる気もないが、仕事したくない自分を棚上げし労働組合に所属してれば会社で永存できると思っている輩(やから)には絶対なりたくない。 |
2015.2.8記 |
タイトル | Sweet Rain 死神の精度 |
出 演 | 金城剛/小西真奈美/富司純子/光石研/石田卓也/村上淳/奥田恵梨華/吹越満 |
監 督 | 筧昌也 |
ストーリー | 死神の千葉の仕事は、不慮の事故で亡くなる予定の人物のところに7日前に現れ、その人を1週間観察し、その生死を判断すること。雨男の彼はその日も雨の中、7日後に死を迎えるはずの27歳の会社員、一恵が現れるのを待っていた。やがてメーカーの苦情係として働き、疲れ果てて仕事を終えた彼女が姿を見せる。 |
評 3 | 「私はどうしてこうも不幸なんだ。誰もが毎日毎日嫌な仕事をしてるのに自分だけ”と思ってる奴を嫌ったり。オムニバスだから『どっかで繋がってんだろ』と先読みしたり、『どうせ最後はハッピーエンドだろ』と高をくくったり。素直に映画を楽しめない。あー、死んでしまいたい」「私は神だ。お前の望みをかなえてやろう。全ての神よ。すべての生命よ。彼に死”という恐怖を、与えたまえ・・・」「うぁ、ぐっ・・・ぎゃああ・・・、私だ」「お前か」「また、騙されたな」「ipodでミュージック”を聴きながらだったから気づかなかったよ」「暇を持て余した」「死神の」「遊び」 |
2009.6.28記 |
タイトル | スカイ・クロラ The Sky Crawlers |
出演(声) | 菊地凛子/加瀬亮/栗山千明/谷原章介 |
監 督 | 押井守 |
ストーリー | 永遠に生きることを宿命づけられた“キルドレ”と呼ばれる子どもたちが暮らす、もう一つの現代で、彼らは“ショーとしての戦争”で戦闘機に乗って戦っていた。戦うことで生を実感する日々を送る中、元エースパイロットの女性指揮官・草薙水素と基地に赴任してきたエースパイロット・函南優一が出会う。 |
評 5 | 『イノセンス』観て、押井守のアニメはマニアしか受け付けないと思ってた。『攻殻機動隊』観てないけど、たぶんこれもそうだと思う。隠れオタク女優の栗山千明は喜んでたし。でも、これはSFながら社会派で一応は理解できた。確かに現代は“死”に対する感覚が狂ってきているかもしれない。つい先日の秋葉原通り魔事件も今では噂にもされない現状はなんだ!?ちなみにこれは日テレ開局55周年記念制作だそうだけど、TVじゃどう見てもポニョの方に力入れてるよね。 |
2008.8.10記 |
タイトル | スターシップ・トゥルーパーズ3 |
出 演 | キャスパー・ヴァン・ディーン/ジョリーン・ブラロック/ボリス・コジョー/スティーヴン・ホーガン/アマンダ・ドノホー/ステリオ・サヴァンテ/マーネット・パターソン/セシール・ブレシア/キャサリン・オクセンバーグ |
監 督 | エド・ニューマイヤー |
ストーリー | 地球連邦軍対バグズの戦争が長期化する中、植民惑星の防衛基地で指揮を執る英雄ジョニー・リコ大佐のもとに、ハウザー将軍やベック大尉らが視察に訪れる。彼らは再会を喜ぶが、新種のバグズの群れが基地内に侵入してしまい、突如戦闘が始まってしまう。 |
評 5 | 二作目の方向転換を反省したのか、主人公リコと「地球連邦放送」を復活させて軌道を戻しました。やっぱりこれは戦争風刺であることは明らかのようで、完全に戦争色が濃く見えるようになりました。“爆弾ボム”なんかはイラク戦争時の自爆テロの例えでしょう。しかし、前半は良かったんですが、話が進むにつれ収拾がつかなくなったんでしょうか。クライマックスに巨大バグを登場させ、巨大パワースーツと闘うなんざ、子供向けの戦隊シリーズみたいな展開です。(ところで、このパワースーツ、ウルトラセブンのキングジョーに似てる)んでもって、最後に神頼みって、どこがSFやねん! |
2011.8.7記 |
タイトル | ストリート・レーサー |
出 演 | アレクセイ・チャドフ/マリーナ・アレクサンドロワ/スタニスコフ・ボンダレンコ/アレクセイ・グシュコフ |
監 督 | オレグ・フェセンコ |
ストーリー | 元戦車部隊で運転テクニックには自信のあるステパン。弟の案内でストリートレースに参戦するが、そこにはステパンが思いを寄せるカーチャの姿もあった。しかしレースを牛耳るカーチャの元恋人のドッカーは、とある組織とつながっていた。 |
評 7 | きっと車好きからしたら、掘り出し物間違いなしの一品!予算無いくせにメインの車につぎ込んで、ストーリーはどうでもよくなっています。それも全てCGなしの本物スタント。さすがロシア映画と言おうか、車種はフェラーリ、ベンツ、フェアレディZ、セリカ・・・と他国車ばっかり。「侍」の字が堂々書かれたインプレッサが印象的だった。恋愛とか警察との攻防とか、ありがちの安っぽい青春ドラマでいいものを、最後に・・・えー!?それやっちゃうの!!もったいなーい!!それはさておき、観てて非常に疑問に思ったのですが、ロシアの女ってブラジャーしないの? |
2011.9.25記 |
タイトル | 砂時計 |
出 演 | 松下奈緒/夏帆/井坂俊哉/池松壮亮/塚田健太/岡本杏理/戸田菜穂/高杉瑞穂/伴杏里/立石凉子/堀雅秋/ト字たかお/久我朋乃/倉科カナ/風間トオル/藤村志保 |
監 督 | 佐藤信介 |
ストーリー | 両親の離婚で東京から母の実家がある島根県に移住してきた14歳の水瀬杏は、田舎特有の雰囲気と祖母になじめずにいたが、同い年の北村大悟らと出会い自分の居場所を見付けていく。それから12年後、東京で暮らす26歳になった杏は同窓会に出席するため、初恋の相手である大悟が住む島根を訪れる。 |
評 5 | 数年前の私だったら「こんな女、でっ嫌い!」と突っ放しただろう。こんな自分の弱さに酔って誰かに助けを求めるとこしかできない女なんて、誰にもプラスの要素をもたらさないと思ったからだ。むしろ恐怖を覚える。でも今の私だったらいくらかは受け入れられそうだ。守らなければならないと思ったら、自分が強くならなければならない。強くなろうと思うと、逆に自分の弱さが見えてくる。自分の弱さに気づけば、他人の弱さも許せてくる。そしてその人も自分に必要な人だと思えてくる。「お前が俺を幸せにしてくれよ。となりで笑ってくれるだけでいんだけど」このセリフに不思議と共感した。でも砂時計をひっくり返して、過去が未来になるなんて発想は理解したくない。結局それはガラスの中の世界じゃん。ただただ降り積もる不安定な“時の砂”の上に載って、バランス保ちながら高みを目指していこうよ。 |
2012.3.11記 |
タイトル | スパイダーウィックの謎 |
出 演 | フレディ・ハイモア/サラ・ボルジャー/メアリー=ルイーズ・パーカー/ニック・ノルティ/ジョーン・ブロウライト/デヴィッド・ストラザーン/セス・ローゲン/マーティン・ショート |
監 督 | マーク・ウォーター |
ストーリー | 両親が離婚して母親と森の奥にひっそりとただず屋敷に引っ越してきた3人の姉弟マロリー、ジャレッド、サイモンたちは屋根裏部屋から謎の書を発見する。そこには大叔父アーサー・スパイダーウィックの“決して読んではならない”という警告のメモが記されていた。 |
評 6 | 「最近これ系の映画多いよね。コーラじゃなくて・・・サイダーじゃなくて・・・」「もしかして“ファンタジー”って言いたいの?上地〜、だから“メジャー級のバカ”って言われんだぜ。僕はゴブリンとかマーダとかゲームに出てきそうなキャラが好きだけどな」「二人とも子供だな。俺はなんつうか、このジャレッドのお父さんを慕う気持ちに、この・・・、うっ泣けてくるなぁ」「さすが、妻子持ちは違う」「でも、つるのさん、昔、山田まりやに振られてたんでしょ」「お前!それ関係ねぇだろ!」「ハイ、はちみつ」「俺はシンブルタックじゃねぇ!ウルトラマンダイナだ!!」 |
2008.4.27記 |
タイトル | スピード・レーサー |
出 演 | エミール・ハーシュ/クリスティナ・リッチ/マシュー・フォックス/スーザン・サランドン/ジョン・グッドマン/キック・ガリー/ポーリー・リット/ロジャー・アラム/チョン・ジフン/真田広之 |
監 督 | アンディ・ウォシャウスキー/ラリー・ウォシャウスキー |
ストーリー | 天才的なカー・レーサーのスピード・レーサーは、メジャーなレースで不正を行っているロイヤルトン・インダストリーズ社の秘密を知ってしまう。激怒したオーナーは彼を脅すが、強気で怖いもの知らずの彼はロイヤルトン社を打ち負かすため、難関のクロスカントリー・レースに挑む。 |
評 7 | 元は竜の子プロの『マッハGoGoGo』。困ったことに私は再放送ながらTVで見ていた世代なのだ。あの秘密兵器が飛び出す7つのボタンが懐かしかった。しかし、レースの映像はTVゲームそのもの。アクロバチックな映像に驚嘆しないでもないが、一歩間違うとマリオカートに見えてくる。それにしても真田広之はすっかりハリウッドスターになってしまった。先日、車好きの同僚が「チームオレンジの熊久保信重も制作に参加しているんだぜ」って鼻膨らまして言ってたけど、知らねぇよ。 |
2008.7.6記 |
タイトル | スラムドッグ$ミリオネア |
出 演 | デヴ・パテル/マドゥール・ミタル/フリーダ・ピント/アニル・カプール/イルファン・カーン |
監 督 | ダニー・ボイル |
ストーリー | テレビ番組「クイズ$ミリオネア」に出演し、賞金を獲得したジャミールだったが、インドのスラム街で育った少年が正解を知るはずがないと不正を疑われ逮捕される。ジャミールになぜこれほどの知識があり、この番組に出演するに至ったのか。警察の尋問によって、真実が明らかになっていく。 |
評 9 | 1998年にイギリスで製作されたクイズ番組『WHO WANTS TO BE A MELLIONAIRE?』は、その面白さにより世界各国でフォーマットが買われるようになった。日本では2004年4月に、インドは同年7月に放送された。一攫千金を極限までシンプルにした様がうけるのは万国共通のようだ。さて、インドはいまや“BRICs”の一国として目覚しい成長を遂げているが、1990年前までは社会主義が台頭し深刻な外貨不足のため経済危機に瀕していた。今でもその傷は癒えず、国民の5分の2は貧窮にあえいでいるのだ。そんな中を金ではない幸せを信じ続けたジャミールの純真に、ただただ感動した。 では、ここで問題。「インドで、常勤で働いている5歳から14歳の子供の数は何人でしょう?」[国際労働機関(ILO)調査] −<A 約44,000人 >−−<B 約440,000人 >− ファイナルアンサー? −<C 約4,400,000人 >−−<D 約44,000,000人>− 答:D 約44,000,000人『世界を見る目が変わる50のこと』より |
2009.6.7記 |
タイトル | セックス・アンド・ザ・シティ |
出 演 | サラ・ジェシカ・パーカー/キム・キャトラル/クリスティン・デイヴィス/シンシア・ニクソン/クリス・ノース/ジェニファー・ハドソン/キャンディス・バーゲン/デヴィッド・エイゲンバーグ/エヴァン・ハンドラー/ジェイソン・ルイス/マリオ・カントーネ/リン・コーエン |
監 督 | マイケル・パトリック・キング |
ストーリー | 俳優の恋人スミスとともにロサンゼルスに住むサマンサは、ニューヨークの暮らしを恋しく感じていた。シャーロットは夫ハリーと養子のリリーと幸せに暮らしていた。ミランダは仕事が忙しく、夫スティーブとすれ違いの日々を送っていた。そして今や作家として成功したキャリーはビッグとの関係も順調に進み、ついに結婚することなる。 |
評 4 | 「うわぁー、ヴィヴィアンのウェディングドレスかわいーい。また結婚式挙げようかしら」「何言ってんの、アンタ三回もの結婚式ごっこ”でヒンシュク買ってるのにまだ懲りないの」「えー、でもケンちゃん、うのはこのアラフォーの人たち、あこがれちゃうよ。いくら年取ってもオシャレでいたいし、ヴォーグにも載りたぁ〜い。」「そう?でも男から見たら相当ウザイかもよ。それにかなり下品なところが多かったじゃない。女体盛り”なんて財界のパーティー以外見れないわよ」「うののダーリンはそういうとこ行かないモン!ところでケンちゃんって塗り絵”ってしてるの?」「お黙り!!」 |
2008.8.31記 |
タイトル | セックス・クラブ |
出 演 | サム・ロックウェル/アンジェリカ・ヒューストン/ケリー・マクドナルド/ブラッド・ウィリアム・ヘンケ/ジョナ・ボボ/ヘザー・バーンズ/マット・ジェラルド/クラーク・グレッグ/ジョエル・グレイ/パス・デ・ラ・ウエルタ/マット・アロイ/メアリー・B・マッキャン/ビジュー・フィリップス/マイク・S・ライアン/イザイア・ウィットロック・Jr/シリアン・ジェイコブス/デヴィッド・フォンティーノ |
監 督 | クラーク・グレッグ |
ストーリー | セックス依存症の青年ヴィクター、植民地村を再現したテーマパークでエキストラのバイトをして生計を立てている。彼にはアルツハイマー気味の母親がいて、入院費を稼ぐためヴィクターは「ある演技」をして小遣いを稼いでいた。レストランで自ら食べ物を喉に詰まらせ、金を持っていそうな客に助けてもらい、見舞金をたかっていたのだった。 |
評 6 | セックスをすると人の脳内にはドーパミンやエンドルフィンといった快楽物質が分泌されます。ある学説によると、これがかなり効能を果たしてくれるそうです。@若返る・・・快楽物質が人の成長ホルモン分泌を促し健康増進に繋がる。A記憶力が良くなる・・・脳内の記憶を司る部位“海馬”の神経細胞が新生する。B癒される・・・鎮静剤と同じくらいに頭痛を和らげる効果がある。等々。また、知能指数の高い人ほどセックスが好きだそうで、これは好奇心、探究心が旺盛で、かつ独立意識が高く、先進性も敏感で古い考えを崩そうとする積極性の表れなんだそうです。なんてこと言っても、あくまで相手してくれる人がいてできることなのには変わりありません。さて、今日もセルフ・コントロールしときますか。 |
2015.8.23記 |
タイトル | 禅 -ZEN- |
出 演 | 中村勘太郎/内田有紀/藤原竜也/テイ龍進/高良健吾/安居剣一郎/村上淳/勝村政信/鄭天庸/西村雅彦/菅田俊/哀川翔/笹野高史/高橋惠子 |
監 督 | 高橋伴明 |
ストーリー | 「只管打坐(しかんたざ)」の考えに目覚め、大宋国での修行より帰国した道元禅師。勢力入り乱れる鎌倉時代、道元は禅の教えを広めようとしていた。困窮する人々にも権力者にもわけ隔てなく、出会った人々に真の教えを説いていく。 |
評 7 | 宗教を“人の心を救う考え”と定義した場合、日本の神教やキリスト教やイスラム教は自分に独立した所に「神」を置き、それが救ってくれるとしている。これに対し仏教は己の中に「仏」が存在しそれを表に出すことで救われるとした。これを仏教では「内道」とし他教を「外道」と呼んだ。乱世であった道元の時代、“南無阿弥陀仏と唱えていれば死ねば極楽浄土に行けるというお気軽仏教の浄土真宗が流行った。同じ仏教でもこれは外道だ。かつて私は禅宗の寺で禅を組んだことがある。初めは雑念だらけの頭の中が、静寂の中で自然と沈着している自分に気づいた。私のように自我の強い人に禅を是非お勧めする。といっても方法論を認めてるわけで、考え方を認めてるわけでない。生物である人間の食欲や性欲を否定するのは“ありのまま”じゃないと思うからだ。 |
2009.2.22記 |
タイトル | 戦場の黙示録 |
出 演 | ヤン・メドゥナ/ペトゥル・ヴァネク/ロベルト・ネブランスキー/ミハウ・ノヴォトニー/クリストフ・リムスキー/ラディム・フィアラ |
監 督 | ヴァーツラフ・マルホウ |
ストーリー | 1941 年のエジプト。連合軍のチェコスロバキア義勇兵第11歩兵大隊の訓練キャンプに新兵が二人やってくる。ユダヤ人のリーベルマンとポスピカル二等兵だ。指揮官は軍曹の代理コハック伍長が行うが、部下に冷酷で特にユダヤ人リーベルマンに厳しく当たる。 |
評 1 | 1920年に成立したチェコスロバキア共和国は、後にナチス・ドイツの侵攻により国家解体されていく。そのときロンドンに亡命したチェコスロバキア人がイギリス陸軍の一部として義勇軍となった。彼らが戦った第二次世界大戦中の北アフリカでのトブルク戦が本作なのだが、こういう背景を知らないと、ただの悲惨な戦争映画にしか見えない。こういう怠惰な軍隊の日常から凄惨な戦争への流れはいいかげん飽きた。そりゃ戦争に至るには、民族的なやむをえない事情やら国家的な陰謀やむちゃくちゃ絡んでいるだろうけど、こう見せられると戦争はみんな同じものだと思えてしまう。恐怖を見せての反戦啓蒙はもういい。 |
2014.5.4記 |
タイトル | センター・オブ・ジ・アース |
出 演 | ブレンダン・フレイザー/ジョシュ・ハッチャーソン/アニタ・ブリエム |
監 督 | エリック・ブレヴィグ |
ストーリー | 兄の遺志を継いで地質学研究に打ち込むトレバーはおいっ子のショーンを預かるが、ぶっきらぼうで何ごとにも無関心なショーンに困り果ててしまう。そんな2人は過去に取り付けたアイスランドの地震調査装置の異常を確かめるため現地に向かうが、激しい落雷に襲われ、洞窟に避難する。 |
評 7 | 「こういうのめっちゃワクワクするやん。昔イケてなかった中学ン頃観た『グーニーズ』思い出すわ」「そうやな、でもブレイダン・フレーザーが冒険してっと、なんとなく『ハムナプトラ』かとも思うよな」「でもこれ“センター・オブ・ジ・アース”いうても地面から数10m程度やん。全然“地球の中心”とちゃうやん!」「そりゃそうや、昔から語られるけど、やっぱ“地球空洞説”は嘘やで」「いやちゃうて、それはホンマや。『ドラえもん のび太と竜の騎士』には恐竜も出てきてるやん」「そんなん信じてるんかいな。まあええわ」「ところでこの紹介、なんで俺らなん?」「決まってるやろ。俺のテッパンのギャグや!」「ハァ?」バタッ『私は今、ブラジルの向かってま〜す』「お前そのまま地底に埋まっとけや!」 |
2009.9.27記 |
タイトル | セントアンナの奇跡 |
出 演 | デレク・ルーク/マイケル・イーリー/ラズ・アロンソ/オマー・ベンソン・ミラー/ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ/ヴァレンティナ・チェルヴィ/マッテオ・スキアボルディ/セルジョ・アルベッリ/オメロ・アントヌッティ/ルイジ・ロ・カーショ/ジョン・タートゥーロ/ジョセフ・ゴードン=レヴィット/ジョン・レグイザモ/ケリー・ワシントン/D・B・スウィーニー |
監 督 | スパイク・リー |
ストーリー | 1983年、平凡な黒人の郵便局員が客を射殺する不可解な事件が発生。この事件の背景には、第二次世界大戦中のイタリアでのとある出来事が隠されていた。黒人だけで組織された“バッファロー・ソルジャー”の4人の兵士は部隊からはぐれ、イタリア人の少年を保護する。4人はトスカーナの村でつかの間の平和を感じるが、ナチスの脅威はすぐそこまで迫っていた。 |
評 6 | そういえば、日本やドイツが頭に先に立つんで、第二次世界大戦でのイタリアのことを深く考えたこと無かった。イメージとしては同じヨーロッパだし、ドイツとは仲が良かったのかと思っていたのだが、そうではなかったようだ。実はイタリアの独裁者ムッソリーニはヒトラーの後輩にあたるそうだ。ヒトラーはムッソリーニのファシズム運動を参考にして、ドイツの独裁政権を築き、圧倒的な軍事体制を確立したわけで、ムッソリーニにしてみれば非常にいぶかしく思えただろう。そてにも増して国内では、本作でも出てくる“パルチザン”と呼ばれる抵抗勢力が拡大していた。戦争は得てして権力者のエゴで開始されることが多いが、やはりムッソリーニはムチャしたんだと思う。だいたいにして陽気で自由なイタリア人に争い事は似合わない。プリマヴェーラ(春)の石造はそう語ってたんじゃないだろうか。 |
2011.6.19記 |
タイトル | SAW5 |
出 演 | トビン・ベル/コスタス・マンディロア/スコット・パターソン/ベッツィ・ラッセルマーク・ロルストン/カルロ・ロタ/ジュリー・ベンツ/グレッグ・ブリック/ミーガン・グッド/ローラ・ゴードン/ジョリス・ジャースキーアル・サピエンザ/マイク・リアルバ/リリク・ベント |
監 督 | デヴィッド・ハックル |
ストーリー | 九死に一生を得たFBI捜査官ストラムは、ほぼ無傷でゲームを生き抜いたホフマン刑事こそがジグソウの後継者なのではないかと疑い始める。一方そのころ、密室になったとある部屋のコンクリートの床の上では、犬の首輪をはめられた男女5人が目覚めていた。 |
評 7 | “ジグソウ”とは“糸のこぎり”のことだが、多分このシリーズは“ジグソーパズル”を示しているのだと思う。辛辣なゲームの残虐性ばかり目が行ってしまいがちだが、ちゃんと個々の設定やヒントは用意されていて、そのピースをきちんと当てはめれば全体像は見えてくるからだ。第一作目はそういった所の完成度の高さに感嘆したものだが、続編はいまいちで後付け感が否めかった。また、前作と後作相互に齟齬が目立つようになった。しかしながら、今回に関しては、疎剛なカラクリを駆使しつつ、総合的には何とか収拾つけたのではないだろうか。私もようやく相好を崩せた。なーんて大言壮語を吐いてみたりして・・・。 |
2009.9.13記 |
タイトル | その男 ヴァン・ダム |
出 演 | ジャン=クロード・ヴァン・ダム/フランソワ・ダミアン/ジヌディーヌ・スアレム/カリム・ベルカドラ/ジャン=フランソワ・ウォルフ/アンヌ・パウリスヴィック/サスキア・フランダース/ディーン・グレゴリード |
監 督 | マブルク・エル・メクリ |
ストーリー | かつての輝きを失ったアクション・スター、ヴァン・ダム。ギャラは下がり親権争いでも窮地に立たされ、疲れたヴァン・ダムは故郷ベルギーに戻ってくる。ところが、偶然立ち寄った郵便局に強盗犯がいたことから、警察や市民はヴァン・ダムを犯人だと思い込んでしまう。 |
評 7 | 「・・・なるほどなぁ。筋肉だけで売ってるとやっぱ、行き詰まることあるんだなぁ。あのヴァン・ダムがこんなセルフパロディやっちゃうくらいだもんな。最後の一人しゃべりなんかほとんど本音じゃん。オレも一応“一分以内にお尻でクルミ割り”はギネスに載ってるけど、そんなん何にも利かないし、『ミキティー!!』って嫁に名前呼ぶギャグも飽きられちゃってるし・・・。でも、ヴァン・ダムは『エクスペンダブルズ』の出演をスタローンから直々受けたのに断ったそうだな。やっぱ自分のプライドだけはちゃんと持っとくべきだよな」「よぉ、庄司くん、今度オレの映画に出てくれないか?」「お願いします!品川監督!」 |
2011.5.22記 |
タイトル | その日のまえに |
出 演 | 南原清隆/永作博美/筧利夫/今井雅之/勝野雅奈恵/原田夏希/柴田理恵/風間杜夫/宝生舞/寺島咲/厚木拓郎/森田直幸/斉藤健一/窪塚俊介/伊勢未知花/大谷耀司/小杉彩人/高橋かおり/並樹史朗/大久保運/三浦景虎/油井昌由樹/小林かおり/吉行由実/笹公人/柴山智加/鈴木聖奈/村田雄浩/山田辰夫/左時枝/小日向文世/根岸季衣/入江若葉/峰岸徹 |
監 督 | 大林宣彦 |
原 作 | 重松清 |
ストーリー | 余命わずかと宣告された主婦のとし子は、夫の健大と二人きりで結婚当初に暮らしていた町を訪れる。死が訪れる日が来るまで、とし子は息子たちには病を隠し通そうと決めていた。一方、少年時代の友人に会いにきた佐藤俊治もまた、死が訪れる日を迎えるためにこの町にやってきたのだった。 |
評 5 | 最近「終活」というのが流行っているらしい。自分が死ぬ前にすべきことをしておこうという活動だという。これは自分に悔いを残さないようにやりたいことするということではなく、遺される者に迷惑かけないことだと思う。仕事が無くなって、朝から酒飲むようになって、あっという間にボケて、自力で物を食えなくなって死んでいった父親を持っていた私としては切にそう思う。しかし、死の間際まで俳優に徹した今井雅之さんにも敬服する。これは仕事に命をかけた彼の生き様を周りの人々が認めているからだ。宮沢賢治が生涯、妹の死を引きずったように、“死”は周りの者への影響の方が大きいのだ。だから、やっぱり「終活」はそれを考えるべきだと思う。そうですよね、斎藤健一こと、ヒロシさん。・・・え、まだ生きてた!? |
2016.6.19記 |
タイトル | それでも恋するバルセロナ |
出 演 | ハビエル・バルデム/ペネロペ・クルス/スカーレット・ヨハンソン/パトリシア・クラークソン/ケヴィン・ダン/レベッカ・ホール/クリス・メッシーナ |
監 督 | ウディ・アレン |
ストーリー | バルセロナにバカンスに訪れたクリスティーナとヴィッキーは、画家のフアン・アントニオに惹かれていく。そんな中、彼の元妻のマリア・エレナが戻ってきたことから、やがてクリスティーナとマリア・エレナにもある感情が芽生え始める。 |
評 6 | 「ハイ、今回の弾丸は梨花さんとしずさんが、スペインのバルセロナに行ってきましたぁ〜。どうでしたか?」「いやぁ、あそこってオリンピックもあった所でしょ。いまさらガウディの建物とか、サン・ジョセップ広場とか珍しいとも思わなかったなぁ。それよりすんごいイケメンと・・・ね、しずちゃん」「フフ、ホントは私は写真家の息子の彼がいるから、いけないことやと思ったんやけど、旅の恥はかき捨て言うし、ひと時のアヴァンチュールを・・・」「もおー!!ギガントむかつく!私を差し置いて二人で旅に行っちゃうし、仕事忘れて恋なんかしてるし!それよりビッグバンむかつくのは、大して面白くないのにスカーレット・ヨハンソンとペネロペ・クルスが出てるだけで、それでもこんな点数(←)つけてる奴だぁあ!!」「わあぁ、しょこたんがマリア・エレナみたくキレたぁ〜!!」 |
2009.9.27記 |
タイトル | ダーク・ナイト |
出 演 | クリスチャン・ベイル/マイケル・ケイン/ヒース・レジャー/マギー・ギレンホール/ゲイリー・オールドマン/モーガン・フリーマン/アーロン・エッカード/エリック・ロバーツ/ネスター・カーボネル |
監 督 | クリストファー・ノーラン |
ストーリー | 悪のはびこるゴッサムシティを舞台に、ジム警部補やハーベイ・デント地方検事の協力のもと、バットマンは街で起こる犯罪撲滅の成果を上げつつあった。だが、ジョーカーと名乗る謎の犯罪者の台頭により、街は再び混乱と狂気に包まれていく。最強の敵を前に、バットマンはあらゆるハイテク技術を駆使しながら、信じるものすべてと戦わざるを得なくなっていく。 |
評 7 | てっきり『バットマン・ビギンズ』はシリーズ以前の設定と思ったら、新シリーズの始まりだったのか。つまり本作は「2」ってこと。前作はただただ暗いだけだったが、宿敵ジョーカーの登場で立体感が出た。ティム・バートンのジョーカーはブラックユーモアだったけど、今回のは躊躇なく殺戮する冷徹性に刺激された。新登場のフォックスは『007』のQに見えた。さて、暴力事件で評判を落としてくれたクリスチャン・ベールでオチをつけたいが「“BATMAN”じゃなく“BADMAN”」なんてベタな事言いたくないし・・・。「彼はヒーローではない。“堕悪な人”(ダークナイト)だ」(やっぱダメだ) |
2008.8.10記 |
タイトル | タハーン ロバと少年 |
出 演 | プーラヴ・バンダーレー/ヴィクター・バナルジー/アヌパム・カー/ラーフル・ボース/ラーフル・カンナ |
監 督 | サントーシュ・シヴァン |
ストーリー | 紛争状態にあるカシミール地方で、祖父、母、姉と暮らす8歳の少年タハールは、父親が行方不明になって3年が経つ。父がくれたロバのビールバルと大の仲良しのタハールだが、ある日、祖父がなくなり、それまであった借金のかたに、ビールバルを金貸しに取り上げられてしまう。 |
評 6 | 1947年インドがイギリスから独立する際にイスラム教徒の多い地区がパキスタンとして独立した。この2国の北部の境界にあるカシミール地方の領有権を巡り紛争が勃発し、お互いに核を保持する状況にまでなっている。1999年にはラホール宣言がなされ、一時休戦の気配も見せたがパキスタン側のゲリラが停戦ラインを侵入したことでまた激戦が起こり、そのうえパキスタン側でクーデターも起こり、事態は悪化してしまった。これには隣接する中国が関与している可能性もある。せっかくこんなきれいな風景の広がる高山地帯で空気もきれいなはずなのに爆煙で汚されるのは悲しく思える。この映画の風景もCG補正されているというのは、紛争の影響もあるからではないだろうか。ただ、こんな高山地帯のため冬場は豪雪により紛争は一旦中断し、雪解けとともに戦闘を開始するそうだ。もしかしたらこれも戦争が長引いている理由のひとつかもしれないと思ったら、不謹慎ながらなんか少し和んだ。 |
2014.11.16記 |
タイトル | 誰も守ってくれない |
出 演 | 佐藤浩市/志田未来/松田龍平/石田ゆり子/佐々木蔵之介/佐野史郎/津田寛治/東貴博/冨浦智嗣/木村佳乃/柳葉敏郎 |
監 督 | 君塚良一 |
ストーリー | 平凡な4人家族の船村家で、ある日、一家の未成年の長男が小学生姉妹殺人事件の容疑者として逮捕されてしまう。東豊島署の刑事・勝浦は容疑者家族の保護を命じられ、保護マニュアルに従って15歳の沙織をマスコミの目、そして世間の目から守るため、ホテル、アパート、マンションと逃避行を始める。 |
評 10 | 「子々孫々末代まで呪ってやる」とは怪談での常套句。日本では古来より当事者だけでなく縁者にまで怨恨は続くものであった。これに近年、人は誰しもが同じ境遇にあるものとした人権”という概念が加わった。自然界に存在するはずが無い平等”を信じ「どうして自分だけ不幸なのだ」と思う者たちは、他人を引きずり落とそうとする。そして匿名無責任のネットは、親近者までも罵倒するルサンチマンの巣窟と化した。・・・これを救える者も人しかいない。社会の秩序は人の理性”で構成されている。しかしその理性は案外もろいものなのだ。それを理解し、励まし、慰め、叱り、そして許すことが、きっと守る”ことになるはずだ。 |
2009.1.25記 |
タイトル | チーム・バチスタの栄光 |
出 演 | 阿部寛/竹内結子/吉川晃司/池内博之/玉山鉄二/井川遥/田口浩正/田中直樹/佐野史郎/野際陽子/平泉成/國村隼 |
監 督 | 中村義洋 |
ストーリー | 高難度の心臓手術「バチスタ手術」を26回連続で成功させていた“チームバチスタ”に3度続けて術中死が発生。内部調査を任された田口が、適当な報告で締めくくろうとした矢先、厚生労働省から派遣された切れ者役人の白鳥が現れる。二人はコンビを組んで、“チーム・バチスタ”のメンバーを再調査することになる。 |
評 7 | 「これも『このミステリーが面白い!』の“このミス大賞”受賞作品なのら。最近のミステリーは『ガリレオ』もそうらけど、かなりマニアックなのら。あたちは馴染みらけど、専門的な医療器具や技術が一般の方には興味をそそるのかちら。れも、MRIの発想にない使い方は、たちかにおもちろかったのら。ところで、話すとき“さしすせと”を“しゃししゅしぇしょ”、“たちつてと”を“ちゃちちゅちぇちょ”にすゆと吉川晃司の真似が、れきるそうなのら」「お前は舌っ足らずだから無理だろ」「アッチョンプリケ!」 |
2008.2.17記 |
タイトル | チェ 28歳の革命 |
出 演 | ベニチオ・デル・トロ/デミアン・ビチル/サンティアゴ・カブレラ/ウラジミール・クルス/エルビラ・ミンゲス/ジュリア・オーモンド/ホルヘ・ペルゴリア/エドガー・ラミレス/カタリーナ・サンディノ・モレノ/ロドリゴ・サントロ/ウナクス・ウガルデ |
監 督 | スティーヴン・ソダーバーグ |
ストーリー | 1955年、貧しい人々を助けようと志す若き医師のエルネスト・チェ”・ゲバラは、放浪中のメキシコでフィデル・カストロと運命的な出会いを果たす。キューバの革命を画策するカストロに共感したチェ・ゲバラは、すぐにゲリラ戦の指揮を執るようになる。そして1956年カストロはたった82人の革命軍を率いてキューバに上陸する。このときチェは28歳だった。 |
評 6 | チェ・ゲバラを知ったのは正直に言うと数年前で、鈴木紗理奈が着ていたTシャツからである。それまでキューバ革命の雄はカストロだけだと思い、彼の存在に気づき感動したものだった。国を愛し、モラルを尊び、そのため国民に教育を施すチェの姿を観ているとサダム・フセインが映ってきた。もしかしたら彼もチェの信奉者だったのかもしれない。本作はチェの人物像を浮き彫りにすべく史実に合わせてエピソードを紡いでいる。『レッドクリフ』とは相反するが、共に超大作を二分化したものだそうなので、いずれも後編を観てから真価を評する。 |
2009.1.11記 |
タイトル | チェ 39歳 別れの手紙 |
出 演 | ベニチオ・デル・トロ/ベンジャミン・ブラット/フランカ・ポテンテ/ルー・ダイアモンド・フィリップス/カリル・メンデス/ジュリア・オーモンド/エドガー・ラミレス/カタリーナ・サンディノ・モレノ/デミアン・ビチル/ロドリゴ・サントロ |
監 督 | スティーヴン・ソダーバーグ |
ストーリー | 1959年にキューバ革命に成功した後、国際的な名声を得たチェ・ゲバラ。しかし、チェ・ゲバラは変装した姿で家族と会い、最後の食事を済ませると、急に姿を消してしまう。そしてラテン・アメリカの革命を目指し、ボリビアを訪れる。 |
評 7 | 現在、共産主義国と呼ばれる国は6カ国しかない。(キューバ、中国、北朝鮮、ベトナム、ラオス、リビア・アラブ国〉他にあった国は内紛や経済破綻で消滅するか、資本主義に転身していった。国”という大きな組織体で人々が連帯して皆平等に生きていくことはやはり理想”なんだろう。でもチェは情熱的に理想を求めた。だから彼は政治家”としては続かず革命家”に戻ったんだろう。前作のキューバは「陽」で、本作のボリビアでは「陰」の様を醸しているが、彼の信念に一切のブレは無い。私は彼のその人間性が好きになった。ちなみに彼はキューバ革命の後、日本に来たことがある。そして広島の原爆ドームを見てこう言ったそうだ。「アメリカにこんな目に遭わされておきながら、あなたたちはなおアメリカの言いなりになるのか」 |
2009.2.1記 |
タイトル | チェイサー |
出 演 | キム・ユンスク/ハ・ジョンウ/ソ・ヨンヒ/チョン・インギ/パク・ヒョジュ/キム・ユジュン/ク・ヌボン |
監 督 | ナ・ホンジン |
ストーリー | デリヘルを経営する元刑事ジュンホのところから女たちが相次いで失踪して、ときを同じくして街では連続猟奇殺人事件が発生する。ジュンホは女たちが残した携帯電話の番号から客の一人ヨンミンにたどり着く。ヨンミンはあっけなく逮捕されて自供するが、証拠不十分で再び街に放たれてしまう。 |
評 4 | 2003年から2004年にかけてソウルで20人もの風俗嬢を殺害した男ユ・ヨンチョル。その事件を基にした本作は公開時韓国で大反響となり、500万人もの観客を動員した大ヒット作となった。当時の韓国のアカデミー賞である大鐘賞や大韓民国映画大賞を獲得し、レオナルド・ディカプリオがリメイク権を獲得するほどである。でも、私としては、ただただグロさが前面に出すぎてとても観てられなかった。事件の恐ろしさを強調し、世間に侠気を知らしめるつもりだろうが、観たいと思われなかったら逆効果だろ。それにこれをネタに悪ふざけのようにも思えた。ところで、韓国研究ライター、菅野朋子さんが『新潮45』にユ・ヨンチョルの記事を書いたそうで、そのタイトルが“韓国KORIA 黒い「ヨン様」”だったというのは、これもふざけてない? |
2015.10.11記 |
タイトル | チェンジリング |
出 演 | アンジェリーナ・ジョリー/ジョン・マルコヴィッチ/ジェフリー・ドノヴァン/コルム・フィオール/ジェイソン・バトラー・ハーナー/ガトリン・グリフィス/エイミー・ライアン/マイケル・ケリー |
監 督 | クリント・イーストウッド |
ストーリー | 1928年、シングルマザーのクリスティンは、ロサンゼルス郊外で9歳の息子ウォルターと暮らしていた。ある土曜日、彼女は同僚に泣きつかれて断り切れずに休日を返上して仕事へと向かう。暗くなって彼女が帰宅すると、家で一人で留守番をしているはずの息子の姿はどこにもなかった。 |
評 9 | 「えっ!マジ!?」現代社会では考えられないこの実話に驚愕した。最初ミステリーのように思えたが、ここまでくると安部公房の世界である。そんな中で彼女が正気を保てたのは母親としての責任によるものだろうか。だから私は退院した後の彼女の方こそ興味深かった。公聴会で判決が下った時、ちょっとだけ見せた笑みこそ彼女の本性だろう。一方あの男は死が近づくにつれ「地獄に落ちたくない」と言い出す。彼は神に許しを受けることを欲したことで“良心”を取り戻したのか。そういう意味じゃ宗教は必要だ。もっとも私は天国も地獄も信じてないけどね。 |
2009.2.22記 |
タイトル | 地球が静止する日 |
出 演 | キアヌ・リーヴス/ジェニファー・コネリー/キャシー・ベイツ/ジョン・クリーズ/ジェイデン・クリストファー・サイア・スミス/ジョン・ハム/アーロン・ダグラス |
監 督 | スコット・デリクソン |
ストーリー | 任務遂行のために地球へとやってきた、宇宙からの使者クラトゥ。クラトゥの謎を解き明かすべく政府や科学者はやっきになる中、今訪れんとする危機に気付いたのはヘレンと息子だけだった。 |
評 2 | 「今、この地球上で必要なこと、それは“CHANGE”だ!」「そう言うけど、この映画は50年以上前のリメイクですよ。それなのに今でも通用するということは、人類は全然変わっていないということじゃないですか」「いや、窮地になれば変われる!Yes! We can!」「でも『CGや軍隊の迫力にごまかされるけど、話に深みが無い。このやりっぱなし体質はアメリカそのものだ。いまの不況の発端のくせに、世界経済が“静止”に向かっている現状を変えられないのか!』と世論は怒ってます」「だって、私のせいじゃないし・・・」「あなたは大統領だろ!それとも偽者か?どっちなんだ!」「“どっち”じゃなくて“ノッチ”で〜す」 |
2008.12.28記 |
タイトル | チョコレート・ファイター |
出 演 | ジージャー/阿部寛/ポンパット・ワチラバンジョン/アマラー・シリポン/イム・スジョン/タポン・ポップワンディー |
監 督 | プラッチャヤー・ピンゲーオ |
ストーリー | アクションの映像を観ただけで、同じ技を習得できる人並外れた能力を持っている美少女ゼンは、最愛の母が末期の白血病に侵されていることを知る。ゼンは母からすべてを奪ったマフィアに復讐するため、自ら体を張って抗争に身を投じるが、そこで生き別れになっていた父マサシと再会を果たす。 |
評 |
なんなんだこの子は!たった162pの身長から繰り出す強靭な破壊力。変幻自在に飛び回る空中殺法。彼女のそのアクションはかつてのジャッキー・チェンをはるかに超えた!シージャー・ヤーニンは『七人のマッハ!』のオーディションで監督にその才能を見出され、なんと4年もの特訓を経て本作でデビューを果たしたんだとか。この子はこれから注目していきたい。そのな記念すべき映画でちゃっかり初の海外進出を果たした阿部寛さんもなかなかカッケェだこと。でも、あなたの顔立ちは、タイより『テルマエロマエ』よろしく古代ローマ人の方がしっくりくる。 |
2012.7.29記 |
タイトル | 追憶の切符 |
出 演 | ズオ・シャオチン/ニコラス・ウー/セシリア・イップ |
監 督 | ジェイコブ・チャン |
ストーリー | ニュースレポーターとして都会で働く女性、ユートン。実は赤ん坊の頃に教会の前に捨てられ、孤児として育っていた。今でも自分を捨てた親にわだかまりを持っているのだが、育ての母であるシスターが亡くなったことで実の親を捜すことになる。雲南省の雄大な風景をバックにわずかな手がかりをたどっていくユートン。その旅は自分が成長する旅でもあった。 |
評 5 | 親子の絆をテーマとしているドラマです。実の母親を探しに行く女性のドラマが主となっていますが、サブドラマのような感じで、心臓病の胎児を産もうとする夫婦と自閉症の子を持つタクシーの運転手の話もジャマにならない程度で絡んでいます。案の定、最後は「親の心子知らず」な結論で、涙を誘おうしているのが分かりました。多分、子を持つ親にとってはこれは非常に心温まる物語なのでしょうが、まだ未熟な私は耽々と画面を見送っていました。“玉台行き”の切符って、パチンコ好きの人が乗る電車なのかとか、くだらないこと考えながら・・・。 |
2014.6.8記 |
タイトル | 築地魚河岸三代目 |
出 演 | 大沢たかお/田中麗奈/伊原剛志/森口瑤子/柄本明/伊東四朗/マギー/荒川良々/江口のりこ/温水洋一/峯村リエ/佐野史郎/森下愛子/鈴木一真/甲本雅裕/田口浩正/池谷のぶえ/六平直政/大杉漣 |
監 督 | 松原信吾 |
ストーリー | 一流企業に勤める旬太郎は、大がかりなリストラの陣頭指揮を任される。やり場のない気持ちに悩んでいた彼は、ひょんなことから恋人の実家の家業である築地市場の仲卸業を手伝うことになる。魚河岸独特のルールや人間関係に悪戦苦闘する中、サラリーマン生活に疑問を感じはじめた彼は、会社を辞めることを決意する。 |
評 5 | 「私は京都出身ですが、築地もよう知ってます。“築地市場”いいましたら世界で一番取引金額が多い市場ですからね。日本中の魚が集まっていきますもんね。最初に出てきた“赤ムツ”いうてた魚は関西ではノドグロいいまして、今ではこっちの呼び名のほうが有名と違いますかね。ま、日本はそれぞれ地域に独特の文化がありますが、築地には築地の文化がありますものね。それにしてもこの映画、『男はつらいよ』みたいにシリーズ化したかったやないですかね。でも、築地から豊洲への移転もあるようで続編はもう無理。結局“モジャコ”で終わっちゃいましたね。あ、“モジャコ”いうのは、ブリの赤子のことでして、ブリは、ワカナ、ツバス、ハマチ、メジロと名前が変わる出世魚として有名ですが、モジャコいうのはワカナの前の名前ですね。そうや、これ『初耳学!』の問題にしたろかな。でも林先生、知ってそうやし。それよりあのターレットトラック乗るのに実は普通免許がいるって問題は、どうかいな。・・・あれ?だんだん自分の性格悪うなってへんか」 |
2016.1.3記 |
タイトル | つみきの家 |
出演(声) | [別バージョン]長澤まさみ(ナレーション) |
監 督 | 加藤久仁生 |
ストーリー | 海面の水位が、どんどんと上昇してしまい、その世界で住むおじいさんは、家を上へ上へと増築していく。そのうちに、以前一緒に住んでいた家族のことを思い出していく。 |
評 5 | たった12分にして、アカデミー賞短編アニメ映画賞を受賞。ルパンくらい細い脚のおじいさんが登場し、だんだんと積み上げられていく家の階下に思い出が詰まっているという仕立て。私としては「やっぱり感」が否めなかった。でも「なぜ水位が上がっているのか」を考えると意外と奥が深いかもしれない。ところで鉄拳のパラパラ漫画や佐々木あさひさんのメイク術など、数分間の動画が世間に認知されつつあるようだ。やがては写真家ならぬ動画家”という職業も登場するのではないだろうか。 |
2012.12.16記 |
タイトル | 罪とか罰とか |
出 演 | 成海璃子/永山絢斗/段田安則/犬山イヌコ/山崎一/奥菜恵/大倉孝二/安藤サクラ/市川由衣/徳井優/佐藤江梨子/入江雅人/田中要次/高橋ひとみ/麻生久美子/串田和美 |
監 督 | ケラリーノ・サンドロヴィッチ |
ストーリー | 万引きで捕まったことからなぜか一日警察署長をやるはめになった、B級グラビアアイドルのアヤメ。そこで、刑事として働く元恋人の春樹に再会。何と春樹は殺人鬼で、この日も恋人を殺していた。しかし、今でも春樹を思うアヤメは、目撃者から受け取った証拠の品を隠そうとする。 |
評 4 | 「どうしたんだ?リコピン、元気ないじゃないか。あっわかった。アイドルの一日署長”なのに本当の署長にさせられたり、思いもよらない不条理なことばっかり起きて、ふてくされてんだろ。ん?そりゃそうさ、お前のことだったら何でも知ってるよ。1992年8月18日生まれの獅子座のO型。神奈川県川崎市出身で5歳のセントラル子供劇団に入団して12歳で研音に移ったとき本名の塚本璃子”から成海璃子”に改名したんだっけ。『瑠璃の島』で有名になっちゃったけど、ボクは『TRICK』で仲間由紀恵の子供の頃役だった時から好きだったよ。さあ、君の好きなニルヴァーナ聞こうよ。トイプードルのあずき”と一緒にさ。・・・・・・付き合いてぇーーー!」 |
2009.4.26記 |
タイトル | 釣りバカ日誌19 ようこそ!鈴木建設御一行様 |
出 演 | 西田敏行/三國連太郎/浅田美代子/常盤貴子/竹内力/山本太郎/鶴田忍/中村梅雀/中本賢/益岡徹/笹野高史/持丸加賀/海原はるか/マロン/ふせえり/高田敏江/奈良岡朋子/北村総一朗 |
監 督 | 朝原雄三 |
ストーリー | 新しい部下の大輔ら、鈴木建設営業三課の仲間たちと大分県へ社員旅行に出掛けたハマちゃん。旅の幹事でもある総務部の派遣社員・波子の兄・康平が漁師であると聞きつけたハマちゃんは、早速釣りの手配を頼むが、康平から思いがけない相談を持ちかけられる。 |
評 4 | もうさすがにハマちゃんスーさんに関わりあう人たちがカップルになるパターンは飽きちゃいました。家族の反対に合うけど二人でなんとか乗り越えるパターンも慣れました。結婚式のシーンも何回も見ました。一応、サプライズを狙ったか三國連太郎さんの息子、佐藤浩市さんが登場し、ハマちゃんにとんでもない一撃を食らわすところはちょっとおもしろかったかも。胃カメラの恐怖も体験した者ならけっこう“あるある”かも。でも、「これはそんな長く続かないなぁ」と、営業三課の皆んなが合唱していた『永遠にともに』を聞いたとき思いました。「イサキだけに、幸先(さいさき)いい!」じゃなくて「老い先(おいさき)ない!」ですね。 |
2016.1.31記 |
タイトル | 劔岳 点の記 |
出 演 | 浅野忠信/香川照之/松田龍平/モロ師岡/螢雪次朗/仁科貴/蟹江一平/仲村トオル/小市慢太郎/安藤彰則/橋本一郎/本田大輔/宮崎あおい/小澤征悦/新井浩文/鈴木砂羽/笹野高史/石橋蓮司/田中要次/國村隼/井川比佐志/夏八木勲/役所広司 |
監 督 | 木村大作 |
原 作 | 新田次郎 |
ストーリー | 明治40年、日本地図完成のために立山連峰、劔岳への登頂に挑む、陸軍測量手の柴崎芳太郎ら7人の測量隊。山の案内人、宇治長次郎や助手の生田信らと頂への登り口を探すが、生田が足を滑らせけがを負ってしまう。大自然の厳しさを見せつけられた測量隊だったが、柴崎と宇治はある言葉を思い出す。 |
評 5 | 霊峰、立山の絶景だけは見る価値あり。さて私もこうやって映画に関するコメントを書いてると、ちょっとした欲が出てくる。観れる映画は、観尽くして載せたいと。彼らが地図を作る理由はそういう事だと思う。自己満足でも記録を残した者がパイオニアなんだ。 「僕の前に道はない 僕の後ろに道は出来る ああ、自然よ 父よ 僕を一人立ちにさせた 広大な父よ 僕から目を離さないで 守る事をせよ 常に父の気魄を僕に充たせよ この遠い道程のため この遠い道程のため」(『道程』高村光太郎) |
2009.7.5記 |
タイトル | ディファイアンス |
出 演 | ダニエル・クレイグ/リーヴ・シュレイバー/ジェイミー・ベル/アレクサ・ダヴァロス/アラン・コーデュナー/マーク・フォイアスタイン/トマス・アラナ/ジョディ・メイ/ケイト・フェイ/イド・ゴールドバーグ/イーベン・ヤイレ/マーティン・ハンコック/ラヴィル・イシアノフ/ジャセック・コーマン/ジョージ・マッケイ/ジョンジョ・オニール/サム・スプルエル/ミア・ワシコウスカ |
監 督 | エドワード・ズウィック |
ストーリー | ユダヤ人の大量虐殺が行われていた第二次世界大戦中の1941年。ベラルーシに住むユダヤ人の3兄弟、トゥヴィア、ズシュ、アザエルは子どものころからの遊び場だった森に逃げ込む。だが、彼らの思惑とは裏腹に、逃げ惑うユダヤ人たちが次々と森に集まり始める。 |
評 4 | ナチスのユダヤ人迫害は、史上最悪の非人道行為であるせいか、ユダヤ人をかくまった事例はすべて美談になる。シンドラーや杉原千畝のようなビッグネームでなくとも、その人物は英雄視されるようだ。本作は、ポーランドのナリボッカの森の中に逃げ込んだユダヤ人の村を統率したビエルスキ兄弟のお話である。なんとなくリアル・シャーウッドの森の感じもするが、実際は同じポーランド人からも略奪していた山賊集団だったらしい。本作の中でも、チフスの感染や集団リンチの発生などきれいごとだけじゃないことも描いているが、巨悪のナチスに対抗している信念があればまずは良し、という感覚があった。それはやっぱり違うと思う。 |
2016.10.9記 |
タイトル | デイブは宇宙船 |
出 演 | エディ・マーフィ/エリザベス・バンクス/ジュダ・フリードランダー/ガブリエル・ユニオン/オースティン・マイヤーズ/エド・ヘルムズ/スコット・カーン/ケヴィン・ハート/マイク・オマリー/パット・キルベイン/マーク・ブルカス/ジム・ターナー/アダム・トメイ |
監 督 | ブライアン・ロビンス |
ストーリー | ニューヨークのアパートに暮らす親子ジーナとジョシュ。ある晩、望遠鏡で夜空を眺めていた息子ジョシュの部屋に石ころほどの隕石が墜落する。それから3か月後、今度はヒト型の宇宙船がリバティ島に墜落する。その正体は、惑星ニルからやってきた身長が3センチに満たない宇宙人たちよって操縦されているヒト型の宇宙船だった。 |
評 6 | 「ハイ、ハイ、ハイ、ハイ、ハイ、ハイ、ハイ、ハイ、宇宙船なのにこのヒゲ!ありえな〜いんだけどもありえる〜。ありえな〜いんだけどもありえる〜。ハイッ!口の中へは指示が無い。ありえな〜いんだけどもありえる〜。ありえな〜いんだけどもありえる〜。ハイッ!MRIに貼り付いた。ありえな〜いんだけどもありえる〜。ありえな〜いんだけどもありえる〜。ハイッ!股の間からお金出る。ありえな〜いんだけどもありえる〜。ありえな〜いんだけどもありえる〜。ハイッ!お約束だけども安堵する。ありえな〜いんだけどもありえる〜。ありえな〜いんだけどもありえる〜。ハイッ!“エンタ”終わって仕事無い!ありえな〜いんだけどもありえる〜。ありえな〜いんだけどもありえる〜。ファイッ!」 |
2010.3.28記 |
タイトル | ティンカー・ベル |
出演(声) | メイ・ホイットマン/ルーシー・リュー/アンジェリカ・ヒューストン/アメリカ・フェレーラ |
監 督 | ブラッドリー・レイモンド |
ストーリー | ネバーランドの妖精の谷、ピクシー・ホロウにティンカー・ベルというかわいらしい妖精が誕生する。自然界に起こる“すばらしい事”は特別な才能を持った妖精たちの仕事だったが、彼女は自分がどんな才能を持って生まれてきたのかまだ知らず、やがて人間界の運命が自分の小さな手に委ねられることにも気付いていなかった。 |
評 5 | 「ヒビゴー、ヒビゴー。ティンカーベル、ジングルベル、ナオミ・キャンベル、食べる。突然出てきてゴメ〜ン、誠にすいまメ〜ン」「な、なんだお前は」「妖精です」「うそだ!?こんな毛ムクジャラの妖精なんかおらん!」「妖精、要請、平泉成、陽性」「何の検査したんだ!それより何しに来たんだ」「春の準備です」「てんとう虫の背中に色を塗ったりするのか」「えっ、てんとう虫って冬の間に色が消えるんですか?」「お前なぁ、夢壊すなよ」「てんとう虫、点取り虫、伊武雅刀無視」「もー!4部作の第1作目なのに滅茶苦茶にしやがって。さてはお前、妖精じゃなくて“走りアザミ”だろう!」「ナナナナー、ナナナナー、夏が第2章、たぶん・・・」 |
2008.12.28記 |
タイトル | デスレース |
出 演 | ジェイソン・ステイサム/タイリース・ギブソン/イアン・マクシェーン/ナタリー・マルティネス/ジョーン・アレン |
監 督 | ポール・W・S・アンダーソン |
ストーリー | 孤島の刑務所で繰り広げられる過激な死のレース「デス・レース」を放映し、人気番組となっている近未来のアメリカ。殺人の濡れ衣を着せられたジャンセンは刑務所の所長ヘネシーからレース出場を迫られ、美人ナビゲーターのケースを乗せレースに参加する。 |
評 6 | 「すごいな、このスピード!もっともワゴン車は出てこないけどな」「なに呑気なこと言ってんだよ。お前のおかげで今俺たち“スピード・リコン”って言われてんだぜ。だいたい俺も大好きだった祐実ちゃんと幸せになったくせに別れやがって」「甘〜い。お前、俺より年収の高い女優との結婚生活、想像できっか?まさに刑務所の中、走り回ってるみたいだったんだぜ。それになんだ!あの露出狂ババァ!」「確かにあのお義母さんは“ドレッドノート”並だな」「俺が今、気がかりなのは娘のことだけだ」「そうか、お前もエイムズと同じ気持ちなんだな」「同情するなら養育費をくれ!」 |
2009.2.8記 |
タイトル | 鉄板ニュース伝説 |
出 演 | スティーヴン・セガール/レン・キャリオー/サンディ・ケニオン/ドン・マクマナス/アビゲイル・マヴィティ/メレディス・バクスター/ロドニー・デンジャーフィールド/ニック・チンランド/デヴィッド・チザム/ゲディ・ワタナベ/ブレンダン・フレッチャー/サル・ロペス/レベッカ・ローマン/ダニエル・デイ・キム/クワミ・ボーテング |
監 督 | ジェームズ・クライナー |
ストーリー | 過激な特ダネを矢継ぎ早に報道する“オニオン・ニュース”。身近な日常ネタから中東某国のテロリスト“アルカタイヤ”の訓練映像、セクシーアイドルのキワどいプロモーション・ビデオまで、様々なニュースがキャスターのノーム・アーチャーによって淡々と伝えられていた。そんなある時、突然“アルカタイヤ”の一味がテレビ局をジャック、“オニオン・ニュース”の現場に危機が訪れる。 |
評 5 | 「こんばんは。パロディを主体とした映画はよくあります。本作は実在するアメリカのパロディ・ニュース組織“オニオン・ニュース”が創った映画なのですが、その中身は、人種や身障者に対する差別やいじめといった内容だということがあるんですね。製作側は何を批判したかったのか?製作側に対する怒りは正直言ってあります。しかしこれはアメリカのパロディの核心的部分だと思うのですがどうでしょう?三浦さん」「そうですねぇ。これは極めて重要な問題であるが故に、普通常識的に考えると怪訝な内容でありますが、そこは『どうせパロディ』と捉えられても仕方ないですね。そもそも“アルカイヤ”というネーメングセンスすらレベル低いですから、まともに取り合わないほうが無難じゃないでしょうか」「・・・そのほかに必ずといって登場するのは低俗な性的表現ですが、小川さん、女性から見てどうですか?」「ハイ、清純アイドルのメリッサが際どい動きをしますが、私もちょっとやってみたいです」「・・・続いてスポーツですが、宇賀さん、誰か注目するアスリートはいますか?」「個人的には“マル禁パンチャー”にもっと活躍して欲しいですね。あの一撃を食らわしたときの爽快感がたまりません」「・・・なんか、アーチャーの気持ちが分かってきました」 |
2013.2.24記 |
タイトル | デトロイト・メタル・シティ |
出 演 | 松山ケンイチ/加藤ローサ/秋山竜次/細田よしひこ/大倉孝二/岡田義徳/高橋一生/美波/大地洋輔/大谷ノブ彦/鈴木一真/宮崎美子/松雪泰子/ジーン・シモンズ[KISS] |
監 督 | 李闘士男 |
ストーリー | 純朴な青年、根岸崇一は、ポップミュージシャンを目指して大分県から上京する。だがひょんなことから人気悪魔系デスメタルバンド“デトロイト・メタル・シティ”のギター&ボーカルとして活動することになる。彼らのデビューシングルは大ヒットを記録し、崇一は自分の意思とは関係なくカリスマ悪魔歌手に祭り上げられていく。 |
評 6 | 「“聖飢魔U”“筋肉少女帯”“BAKU-TIKU”・・・かつての日本でのヘヴィメタルの栄光はどこに行ったんだ?今じゃ存在しているだけでギャグになっちまった。でも俺はこんな年齢になっても辞められねぇ。“最後のヘビメタ”としてやり続けてやる。たまたま紳助さんに見入られたおかげでテレビに出られるようになったし、チャンスはどこにでもあるんだ。松山ケンイチ君だって青森のイナカモンだったのにこんなに人気者になっちまうんだから。ちなみにこの映画の松山君の歌のアテレコ、俺がやってんだぜ、小さい仕事でもコツコツと、日々精進だな。ン?考え方がヘビメタっぽくない!?ウルセェ!!」 |
2011.3.20記 |
タイトル | テラートレイン |
出 演 | ゾーラ・バーチ/ギデオン・エメリー/カヴァン・リース/デレク・マジャール/グロリア・ヴォトシス/トッド・ジェンセン/マイク・ストローブ |
監 督 | ギデオン・ラフ |
ストーリー | 大学のレスリング部に所属するアレックスは、国際レスリング大会に出場するため東欧遠征に来ていた。リトアニアでの試合を終え、彼女は恋人のトッドらとともにホテルを抜け出す。朝まで飲み明かした彼らは予定の列車に乗り遅れ、駅で困っていたところを医師に助けられる。 |
評 |
「どうなんだろ、この旧態然とした猟奇ホラー、さすがにもういいよな」「気持ち、閉まります」「それにいくらなんでもたまたま乗り合わせた列車が、彼らが望んでた乗客って設定は無理ありすぎだよな」「設定考証について中ほどまでお詰めください」「しかし、このゾーラ・バーチ。『穴』以来、ホラーのヒロインづいているのよな。調子乗ってんじゃないの」「ご乗車ありがとうございます」「その“乗ってる”じゃねぇよ」「乗り間違いにご注意ください」「話変わるけど、この間、日本でも“臓器移植法”成立したよね」「はい、それ言っちゃったら終点〜、終点で〜す」 |
2009.6.28記 |
タイトル | 天国はまだ遠く |
出 演 | 加藤ローサ/徳井義実/河原さぶ/絵沢萠子/郭智博/宮川大助/南方英二/藤澤恵麻/板東英二 |
監 督 | 長澤雅彦 |
ストーリー | 夜の宮津駅からタクシーに乗った千鶴は、運転手に人のいない場所に連れて行ってほしいと告げる。ほかに客のいない民宿たむらに案内された彼女は、その晩に意を決して大量の睡眠薬を服用し自殺を図る。だが失敗に終わり、32時間も眠り続けた後に目を覚まし、自給自足の生活を送る宿の主、田村とともに朝食を取ることになる。 |
評 5 | 「♪ハァー、自然が無ぇ、森も無ぇ、緑地もそれほど見あたら無ぇ、ゆとりも無ぇ、せわしねぇ、山の手毎日ぐーるぐる。朝起きて、スーツ着て、2時間ラッシュで通勤だ。生きがい無ぇ、やる気も無ぇ、たまに死にたくなる虚無感。オラこんな都会(まち)いやだぁ、オラこんな都会(まち)いやだぁ、田舎に出るだぁ。田舎に出たなら畑耕して、トリュフ育てるだぁ。ハッ! ハァー、ボケが無ぇ、おもろく無ぇ、漫才師なのに笑いが無ぇ、チョイ役で出てるけど、福田の存在まるで無ぇ。船で吐き、鶏で吐き、酒で吐いたら、男引く。色気無ぇ、品が無ぇ、加藤ローサに魅力無ぇ。でもこんな女すげぇ、でもこんな女すげぇ、サッカー選手と結婚。芸能人辞めたら、フランス行って、いまでは2児の母〜、カッ!」 |
2014.8.3記 |
タイトル | 天才画家ダリ 愛と激情の青春 |
出 演 | ハビエル・ベルトラン/ロバート・パティンソン/マシュー・マクナルティ/マリナ・ガテル/エステル・ヌビオラ/ブルーノ・オロ/シモン・アンドレウ/ビッキー・ペニャ/アルリ・ホベール |
監 督 | ポール・モリソン |
ストーリー | 1922年、スペイン・マドリード。画家になりたいと願う青年サルバドール・ダリは、サン・フェルナンド王立美術学校へ入学。そこで彼は駆け出しの詩人フェデリコ・ガルシア・ロルカ、映画監督志望の若者ルイス・ブニュエルの2人と親しくなる。若い3人はそれぞれの夢を語り合い、親密さを増していく。サルバドールとフェデリコはやがて、互いに友情以上の感情を抱き始めるが、そんな2人の様子に疎外感と嫌悪感を抱いたルイスは一人でパリへと旅立つ。サルバドールもまた、フェデリコが望む関係にどうしても踏み切ることができず、フェデリコを避けるようにパリへと向かうのだった。 |
評 3 | サルバドール・ダリは、スペインの20世紀を代表するもっとも有名なアーティスト。その活動は絵画に留まらず彫刻、版画、舞台装置や衣装のデザイン、映画製作と、その多彩ぶりを如何なく発揮した。チュッパチャプスのロゴが彼のデザインであるのも有名な話である。当時シュルレアリズムという訳わかんない絵を描くのが流行り出した頃で、ダリはしっかりその第一人者となった。そういえば昔の美術の教科書あった『記憶の固執』に描かれたグニャっとした時計が乗ってるものが干からびたアザラシにしか見えなかった。そんな変なシュルレアリズム達のなかでも、ダリは飛び抜けてて、ピンと跳ねた特徴的な口ひげが彼の胡散臭さをかもし、妻ガラを愛しながらもバイセクシャルであり、様々な奇行を繰り返していたという。彼の言う「天才を演じきっていれば、天才になれる」を実践しただろうが、後の人はそこだけ切り取って、こんなくっだらない映画に仕立ててしまうんですよ。ダリはヒトラーを崇拝してアカデミーを追い出されました。でも、そのヒトラーを描いた絵は私には風刺画しか見えない。どうも目立つことする奴は世間からは穿った目でしか見られないようだ。どう思う?キングコングの西野。 |
2016.7.10記 |
タイトル | トゥー・ラヴァーズ |
出 演 | グウィネス・パルトロー/ホアキン・フェニックス/ヴィネッサ・ショウ/イザベラ・ロッセリーニ/イライアス・コティーズ/ボブ・アリ |
監 督 | ジェームズ・グレイ |
ストーリー | ニューヨークのブルックリン郊外に両親と暮らすレナードは、婚約者に去られ、自殺未遂を繰り返してしまい恋愛に対してトラウマを抱いていた。ある日、彼は家族にサンドラという女性を紹介される。優しく、包容力があり、レナードの過去を受け止めるサンドラ。2人の距離は次第に近づいていく。しかしレナードは同じアパートに越してきたミシェルに惹かれていたのだ。彼女は結婚願望があるにもかかわらず、不倫の愛に悩んでいた。 |
評 5 | 「最近は傷つくのがイヤなので恋愛をしない若者が多い」と言うのを聞くと、少し身につまされる思いがする。私自身も過去にフラれた多くの経験のせいか、今じゃすっかり恋愛には臆病だ。昔だったら本当に好きになったら、彼氏がいようとそっちゅうプレゼント攻撃したもんだが、今じゃ遠くから眺めて密かに妄想を膨らませるだけで想いは昇華させているようにしている。しかし、女とは残酷な生き物でなんにも気が無いくせに、不思議と優しい声をかけてくる。これに勘違いしたら痛い目を見るのは明らかなんだけど・・・、あー切ない!神よ、汝はなぜに“女”という罪深き生き物を創り給うた! |
2014.5.25記 |
タイトル | トウキョウソナタ |
出 演 | 香川照之/小泉今日子/小柳友/井之脇海/井川遥/津田寛治/児島一哉/役所広司 |
監 督 | 黒沢清 |
ストーリー | 仕事に没頭する毎日を送っている平凡なサラリーマンの佐々木竜平は、ある日突然、長年勤め上げた会社からリストラを宣告されてしまう。一方、世の中に対して懐疑的な心を持っている長男・貴は家族から距離を置くようになり、一家のまとめ役だったはずの妻・恵にも異変が起き始めていた。 |
評 5 | ホラー映画ばっかりの黒沢清監督がなぜか家族映画を撮ってるのか?と思ったら、本作はオーストラリアのマックス・マニックスさんを脚本家に迎え、日本・オランダ・香港共同の合作だそうで、ちゃんと企画された映画だった。しっかりカンヌ映画祭で「ある視点部門」の審査員賞も受賞している。一応、『東京物語』を意識して、現代版に置き換えたものだそうだが、恥ずかしながらこんだけ映画見てる私は、まだ小津安二郎作品を観てないので、その深みを感じることができなかった。でも、リストラされても威厳を誇示したがる父親や家事に嫌気を指して強盗と家を飛び出しちゃう母親や就職先にアメリカの軍隊選んじゃう兄とか、あまりに特殊過ぎないか?でもまあ、結局家族の絆は揺るぎないというテーマはあるのかな。どうなの?チュンサン。「ポラリスは絶対動かない!」(それは違う“ソナタ”。もう誰も覚えてないし!) |
2017.2.12記 |
タイトル | 同窓会 |
出 演 | 宅間孝行/永作博美/鈴木砂羽/二階堂智/阿南敦子/飯島ぼぼぼ/尾高杏奈/兼子舜/渡辺大/西村清孝/北村一輝/佐藤めぐみ/伊藤高史/戸次重幸/片桐仁/渡辺いっけい/兵藤ゆき/中村獅童/うつみ宮土理/笑福亭鶴瓶 |
監 督 | サタケミキオ |
ストーリー | 若手新進女優と不倫中の映画プロデューサー南は、ある日妻の雪に離婚話を切り出す。2人は高校時代からの初恋を実らせて、見事ゴールインしたが子どもには恵まれず、あっさりと離婚が成立する。だがその昔、男性たちのあこがれのマドンナだった雪への南の裏切りを知った高校時代の仲間たちは、激怒する。 |
評 7 | 最初に「“勘違い”とは〜」の前置きから始まるので、構えた観る側からするととっくにネタが分かっちゃいます。最後のネタバラしがあっさりしているのは、実はそれを見通していて、他に中垣君の正体という隠し玉を持ってる余裕なんでしょう。でもそれも想像力を働かせれば分かっちゃいます。それにしても『元気が出るテレビ』の“勇気を出して始めての告白”懐かしいですね。私も触発されて何度も撃沈したもんです。思えば私の恋愛も、すべて“勘違い”だったのかな。 |
2014.6.22記 |
タイトル | 闘茶 tea fight |
出 演 | 香川照之/戸田恵梨香/ヴィック・チョウ/チャン・チュンニン/細田よしひこ/ほんこん/藤田陽子/エリック・ツァン |
監 督 | ワン・イェミン |
ストーリー | 京都で何代も続く老舗茶屋の主人・八木圭は、先祖代々伝わる「黒金茶の呪い」を信じ込んでしまい、茶屋の経営もままならない。心配する一人娘の美希子は呪いを解く方法を見つけ、“雄黒金茶”を求め単身台湾へと向かう。同じころ、台湾の闇の茶市場の実力者が、美希子の持つ“雌黒金茶”に狙いをつけていた。 |
評 4 | 「中国や台湾のお茶は“青茶”“黒茶”“紅茶”“緑茶”“白茶”“黄茶”と大きく6種類あります。例えばウーロン茶は青茶、プーアル茶は黒茶です。そして作法ですが“賞茶”“暖壺”“傾水”“投茶”“注湯”“沐壺”“時計”“注茶”“奉茶”と順を追って嗜んでいきます。どうですか?中国というといいかげんなイメージがあるかも知れませんが、お茶に関してはこんなに決め細やかで伝統ゆかしいものなんですよ。ハイ、何か質問はありますか?」「ハイ、先生、どうして舞台が台湾なのに“ほんこん”が出てるんですか?」「茶化すんじゃねェ!!」 |
2010.4.11記 |
タイトル | ドクター・ドリトル4 |
出 演 | カイラ・プラット/ピーター・コヨーテ/グレッグ・エリス/ノーム・マクドナルド |
監 督 | クレイグ・シャピロ |
ストーリー | ドリトル先生の娘・マヤにホワイトハウスから依頼が舞い込む。それは間近に迫る某王国の皇子との会談で、大統領の犬が暴走して大事な条約締結をぶち壊さないよう手懐けてほしいという。しかし、その犬、デイジーは手を付けられないほどのとんでもないじゃじゃ馬だった。 |
評 6 | ワラビー、アリクイ、チンチラ、ウッドチャック・・・、さすがに4作目となると、馴染みの薄い動物たちを出してくるしかないか。話も単なるペットの問題なのに、舞台をホワイトハウスにまで発展させた。「大山鳴動してネズミ一匹」である。でもマヤちゃんも汚物まみれで頑張ってるので、今回もまあまあとしますか。ところで、本作は1作目から10年経ってるわけで、犬の寿命からすると1年は6年に値するから、ラッキーはご高齢なはずだけど・・・若いねぇ。 |
2009.5.10記 |
タイトル | ドラえもん のび太と緑の巨人伝 |
出演(声) | 水田わさび/大原めぐみ/かかずゆみ/木村昴/関智一/千秋/堀北真希/有田哲平/三宅裕司 |
監 督 | 渡辺歩 |
原 作 | 藤子・F・不二雄 |
ストーリー | のび太は木から生まれた小さな苗木を“キー坊”と名づけて弟のようにかわいがっていた。同じころ、宇宙の果てにある植物たちが暮らす“緑の星”では、植物星人たちが人間の植物への破壊活動に怒り、地球のすべての植物を奪い取ろうとしていた。やがて、ドラえもんたちも植物星人によって“緑の星”につれてこられてしまう。 |
評 4 | 本当は観る予定なかったんだが、妹に甥っ子と姪っ子預けられて仕方なしに観ることになった。元々ドラえもんマニアの私としては、声優が変わってから縁遠くなったので気になってはいたのだ。今回から藤子先生の筆ではなく、オリジナル版だそうだが、これは明らかに第33巻の「さらば、キー坊」が原案になっているのはまちがいない。しかし!なんかウザッ!!当然エコ的な要素があるのは予想したが、メッセージ色強すぎ!!やはり私にとっての『ドラえもん』は藤子先生のお言葉だけだ。 |
2008.3.9記 |
タイトル | ドラゴン・キングダム |
出 演 | ジャッキー・チェン/ジェット・リー/マイケル・アンガラノ/リウ・イーフェイ/リー・ビンビン/モーガン・ベンワー |
監 督 | ロブ・ミンコフ |
ストーリー | カンフーマニアで、孫悟空を夢見る17歳のジェイソン。ある日チャイナタウンでギャングに追われた彼は、次の瞬間古代中国のとある村で目を覚ます。大酒飲みの男ルー・ヤンに危機を救われたジェイソンは、やがて白馬に乗ったサイレント・モンクに出会う。 |
評 9 | ついに実現!ジャッキー・チェンVSジェット・リー。小さい頃からこの対決をどれだけ夢見てきたことか。もう中盤の二人の格闘を見ただけで私は感無量でございます。でも全体的にもマンガチックな展開で結構面白い。みんなキャラが立ってるのでなんとなく『X-MAN』っぽい。そういえば白髪魔女はストームに心なしか似てる。メイクが懲りすぎて気づかなかったけど、ホップ老人と孫悟空が誰か分かったら、また楽しめた。北京オリンピックに当て込んで、中国関連映画がこれを筆頭に続々出てくる予定だけど、今回のオリンピックって、そんなに話題にされない気がするのは私だけだろうか・・・。 |
2008.7.27記 |
タイトル | トラブル・イン・ハリウッド |
出 演 | ロバート・デ・ニーロ/ショーン・ペン/キャサリン・キーナー/ジョン・タートゥーロ/ロビン・ライト・ベン/スタンリー・トゥッチ/クリステン・スチュワート/マイケル・ウィンコット/ジェイソン・クラビッツ/マーク・イヴァニール/クリストファー・エヴァン・ウェルチ/リリー・レーヴ/ブルース・ウィリス |
監 督 | バリー・レヴィンソン |
ストーリー | 映画プロデューサーのベンが製作、ショーン・ペン主演の新作映画が特別試写会で大ブーイングを浴びてしまう。カンヌ国際映画祭の開幕上映を2週間後に控え、ベンは監督に再編集を命じなければならない。そんな中、最新作のクランクインが迫り、激太りでひげ面のブルースに役づくりするよう説得しなければならなかった。 |
評 7 | 「A・・・、Ahー、・・・A、Surprise!・・・My favorite is staff with I go to the future.・・・I come here in HoLLwood なんやかんや言うてますけど。Now I need your help get back year in 2008 それはないか。Ah・・・Can I say 犬撃たれたくらいで文句言うなや、人殺された方が大変やろ。Another story・・・Bruce、お前ヒゲより頭のほうを気にせいや。Ah just moment・・・せやけど・・・・・・I'm sorry・・・せやけど、こんなに有名スターが芸能界の裏事情やってんのはオモロいやん。Thank you so mach!」 |
2015.8.16記 |
タイトル | トランスポーター3 アンリミテッド |
出 演 | ジェイソン・ステイサム/フランソワ・ベルレアン/ロバート・ネッパー/ナタリア・ルダコーワ/ジェローン・クラッベ/アレックス・コボルド/ヤン・サンベール/エリック・エブアニー/デヴィッド・カンメノ/シルヴィオ・シマック |
監 督 | オリヴィエ・メガトン |
ストーリー | 凶悪な男・ションソンから「赤い代物」の運搬を依頼された運び屋フランクだったが、それを断ると、愛車から20メートル離れると爆死するという罠を手首に仕掛けられてしまう。依頼品を運ばざるをえなくなったフランクは、同じ罠を仕掛けられた謎の美女ヴァレンティーナとともにドイツに向かうことになる。 |
評 7 | 「俺らのコンビ名も車がらみだからさ、俺“トランスポーター”に憧れてたんだ」「お前がフランクなれんのかよ」「そんなのお茶のコサイン、タンジェントだ」「三角関数関係ないけどさすがだな」「俺が運ぶ時は3つのルールがある。@契約厳守!ただし命にかかわる時は破る。A名前は聞かない!ただし自己紹介して聞くこともある。B依頼品は開けない。場合によっちゃ開ける」「何だよ、随分ゆるいな」「いやぁ、つい隣に“めぐみ”ちゃん乗せると甘くなっちゃって」「誰だそれ?」「うなじに名前が書いているだろ」「違ぇーよ!“安”ってタトゥ入れてっけど、彼女は“安めぐみ”じゃねえよ!」「すいません、間違えました。手ついて謝ります」「って、腕立て伏せ、やってんじゃん!」「こういう日頃の鍛錬がジェイソン・ステイサムの体を創る」「もー!バカバカ!!」 |
2009.8.16記 |
タイトル | ドロップ |
出 演 | 成宮寛貴/水嶋ヒロ/本仮屋ユイカ/上地雄輔/中越典子/波岡一喜/若月徹/綾部祐二/増田修一朗/住谷正樹/坂本雅仁/SUGURU/宮川大輔/遠藤憲一/藤本敏史/村上知子/河本準一/哀川翔/坂井真紀/益岡徹 |
監 督 | 品川ヒロシ |
ストーリー | 不良にあこがれる中学生・ヒロシは、退屈な日常に飽き足らず、不良のいる公立狛江北中学校に転校。口だけは達者なヒロシは、アイドルみたいな顔をしているのに極悪非道なカリスマ不良・達也と早速タイマンを張ることに。結果、達也に気に入られ、彼が率いる不良グループとつるむことになる。 |
評 4 | 日本美容界の先駆者、山野愛子を祖母に持ち、潟с}ノの社長の末っ子。ボンボン育ちに嫌気を指してグレ出し、高校は中退。その後に入った庄司智春とコンビを組んで“品川庄司”を結成。こんなドロップアウトな経歴でありながら、歌はうまいし料理も出来る。おまけに小説書けば売れるし、ついには自ら監督して映画まで創ってしまった。こんなにあふれる才能を遺憾なく発揮しながらも今ひとつ華がないのはそのブサイク顔のせいなのか。この映画なんか役者たちが微妙に『クローズZERO』とカブってるのは気になるし、ラストの展開はこすっからい。まあ、そんなところが品川祐っぽいっちゃ、っぽい。 |
2012.3.25記 |
タイトル | トロピック・サンダー 史上最低の作戦 |
出 演 | ベン・スティラー/ジャック・ブラック/ロバート・ダウニー・Jr/ブランドン・T・ジャクソン/ジェイ・バルシェル/ダニー・マクブライド/スティーヴ・クーガン/ビル・ヘイダー/ニック・ノルティ/ブランドン・スー・フー/レジー・リー/ジョン・ヴォイト/マシュー・マコノヒー/トム・クルーズ/トビー・マグワイア/アリシア・シルヴァーストーン/ジェニファー・ラヴ・ヒューイット |
監 督 | ベン・スティラー |
ストーリー | 落ち目のアクション俳優スピードマンは、戦争大作『トロピック・サンダー』での返り咲きを目指すことに。コメディー役者のジェフや演技派のラザラスとともに撮影に臨むが、クランクイン5日目で予算オーバーに陥ってしまう。あきらめ切れない監督は東南アジアのジャングルで撮影を強行しようとする。 |
評 5 | 鬼流院翔「ハッハハ、なんだこれ、訳わかんね。なんとなく真面目な戦争映画っぽいけどあちこちに変なコメディ取り混ぜてよ。だいたい俺らは“エアバンド”だけど、これ設定自体が“エア映画”だもんな」喜矢武豊「おい、こいつがあの『アイアンマン』のロバート・ダウニーJrかよ。全然別人じゃんか。ジャック・ブラックに至ってはほぼはちみつ二郎だぜ」歌広場淳「でも、トム・クルーズのハゲ頭はぶっとんてるぜ」樽美酒研二「それよりさ、紅白終わってよかったよ。事前インタビューのオレの“オチンチン発言”でかなり睨まれたけど、本番の演出は大成功だったよな。それでさ、この映画で敵の中にそん時のオレの顔のお面かぶったヤツ居なかったか?」 |
2013.1.20記 |
タイトル | トワイライト 〜初恋〜 |
出 演 | クリステン・スチュワート/ロバート・パティンソン/ビリー・バーク/ピーター・ファシネリ/エリザベス・リーサー/ニッキー・リーア/シュリー・グリーン/ジャクソン・ラスボーン/ケラン・ラッツ/キャム・ギガンデット/エディ・ガテギ/レイチェル・レフィブレ/アナ・ケンドリック/テイラー・ロートナー/ジル・バーミンガム |
監 督 | キャサリン・ハードウィック |
ストーリー | 今どきの女子高生とは違う、内気で風変わりなベラ。母親の再婚を機に父と暮らすことにしたベラは、転入先で美少年のエドワードと出会う。知的で謎めいたエドワードに惹かれていくベラだったが、彼は1918年から年を取っていない不死のバンパイアだった。 |
評 6 | 結構話題作なんだそうだけど、男目線から見ると「フーン」だな。ミステリアスな雰囲気を醸す長身薄表顔のイケメンに「僕が守る」を連発されりゃ、確かに女の子に人気は出るわ。だから逆に男はデートに使うにゃもってこいの作品だと思えばいい。でも、吸血鬼が野球ってのは面白い。なんとなくカール一家がアダムス・ファミリー”に見えてきた。ところで大ヒットのおかげで次回作の制作が始まったっていうけど、伏線張りまくりなんだから元々続編作る気だったんだろ。 |
2009.4.12記 |
タイトル | 慰めの報酬 〈007〉 |
出 演 | ダニエル・クレイグ/オルガ・キュリレンコ/マチュー・アマルリック/ジュディ・デンチ/ジェフリー・ライト/ジェマ・アータートン |
監 督 | マーク・フォースター |
ストーリー | 愛する人を失ったジェームズ・ボンドは、彼女を操っていたミスター・ホワイトを追及するうち、新たな悪の組織の陰謀を知る。それは謎の組織の非情な男、ドミニク・グリーンが南米のある政府の転覆と同地の天然資源を手にして、世界を支配しようとするものだった。 |
評 7 | 「前からおもっとんやけどな、ダニエル・グレイグってイケ面やないのにやたらイキっとってるやん。お前そっくりや」「何いきなり毒吐いてんねん。ごっつうモテとるやん」「結局、ジェラシー!」「言わんでええね。それよりこのアクションの臨場感すごいやないか。カメラが一緒になって動き回っとるで」「目が追いつかん。・・・虚弱な動体視力!」「落ち込むなや。ただ、日本じゃガソリン100円近くなった今じゃ時代遅れだよな」「M1がピークだった俺らや」「これからやろが。ところで前作から続くっていままでの007で無かったな」「まさにノン・スタイル”やな・・・おもいっきりベタ!」「頑張ろうや。ってちょいちょい自分戒めんの止めろ。まあ俺に慰めの報酬”くれんなら別やけどな」「お前もベタやん」 |
2009.1.25記 |
タイトル | 夏時間の庭 |
出 演 | ジュリエット・ビノシュ/シャルル・ベルリング/ジェレミー・レニエ/エディット・スコブ/ドミニク・レイモン/ヴァレリー・ボネトン/イザベル・サドヤン/カイル・イーストウッド/アリス・ドゥ・ランクザン/エミール・ベルリング |
監 督 | オリヴィア・アサイヤス |
ストーリー | 誕生日を祝ったばかりの母親が亡くなり、3人の兄妹たちは母が遺してくれた美しい邸宅と美術コレクションを処分することにした。遺品の相続処理が進む中、3人の心はそれぞれの思いで揺れ動く。 |
評 5 | オルセー美術館20周年企画のひとつで製作されたフランスのテレビドラマ。内容的にはお金持ちレベルではよくありそうな相続問題を描いているが、画自体がけっこうきれいだった。それに出てくる相続品が、絵画はカミーユ・コロー、オディロン・ロドン、ガラス製品はフェリックス・ブラックモン、彫刻品がエドガー・ドガ、そして、家具のルイ・マジョレル、と完全に展示品の紹介じゃないかと思った。普通相続ドラマだったらドロドロしそうだが、思いのほかあっさりしていて、結局美術館に寄贈することになる。やっぱりこれは「相続税のこと考えて美術館に寄贈しようキャンペーン」の一環だったということだ。 |
2016.7.3記 |
タイトル | 7つの贈り物 |
出 演 | ウィル・スミス/ロザリオ・ドーソン/マイケル・イーリー/バリー・ペッパー/ウディ・ハレルソン |
監 督 | ガブリエレ・ムッチーノ |
ストーリー | 過去の事件により心に傷を負った謎の男ベン・トーマスはある計画を立てていた。親友のダンにだけ打ち明けられた計画は、見知らぬ7人の他人に彼らの人生が変わるような贈り物をすることだった。そして計画実現のためには、その7人でなければならない特別な理由があった……。 |
評 4 | 「やあ、君は昔っからの大親友の亘くんじゃないか。どうだ機嫌はいいか?どっか体の具合の悪い所なんかないか?」「なんだよ、相変わらずウザいな。どこも悪かねぇよ」「こいつ、親友の俺に心配かけまいとして強がってやがる。健気な奴だ。大丈夫だぞ、この村上、いつでもお前の助けになってやるぞ」「お前のほうがおかしいぞ、特に頭が」「ちゃかすなよ。せっかくウィル・スミスに感動したのに」「あっアレ観て感化されたの?勘違いすんなよ。あの男は慈悲とか自己犠牲とかじゃなくて、単なる自分の贖罪に耐えられなかっただけなんだよ」「でも俺の気持ちは本物だ。見ろこれが証明書だ!」「・・・あのなぁ“臓器提供意思表示カード”ぐらいでイキガるな。こんなもん皆持ってるわ!」「えっ・・・!?」 |
2009.2.22記 |
タイトル | ナルニア国物語 第2章カスピアン王子の角笛 |
出 演 | ジョージー・ヘンリー/スキャンダー・ケインズ/ウィリアム・モーズリー/アナ・ポップルウェル/ベン・バーンズ/ピーター・ディンクレイジ/ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ/セルジオ・カステリット/ワーウィック・デイヴィス/リーアム・ニーソン |
監 督 | アンドリュー・アダムソン |
ストーリー | 白い魔女に勝利してから1年。現実に戻ったペペンシー4兄弟は、角笛の音に導かれ再びナルニア国へと舞い戻ってきた。しかし、この国の時間ではすでに1300年が経過しており、平和で美しい魔法の国は暴君ミラースに支配されていた。荒れ果てたナルニア国を目にした4兄弟は、この国の王位継承者であるカスピアン王子と出会う。 |
評 6 | 『ナルニア国物語』のベースは『聖書』なんだとか。本編は、キリストに見立てたアスランが消息を絶ち1300年後、誰もが存在を信じなくなり、人々の心が荒廃してしまったという設定。この思想は実は仏教にもあって、釈迦の死後1500年後を“末法”といい、秩序が乱れる世となるんだそうだ。要するに信仰心もエントロピーが増大するということだ(余計わからんわい!)そういうこともあるからか、終始、話の展開がダルくてしょうがなかった。その分クライマックスでエネルギーの放出はあったけど、逆転までは至らなかった気がする。しゃーない、次回作のカスピアン王子の船出に期待すっか。 |
2008.5.25記 |
タイトル | 252 生存者あり |
出 演 | 伊藤英明/内野聖陽/山田孝之/香椎由宇/木村祐一/MINJI/山本太郎/桜井幸子/大森絢音/杉本哲太 |
監 督 | 水田伸生 |
ストーリー | 関東に直下型地震が発生して数週間後、都心の機能は回復しつつあったが、地震の影響で海水温度が急上昇し、史上最大規模の巨大台風が発生する。元ハイパーレスキュー隊員の祐司は、娘の誕生日を祝うために、妻と銀座で待ち合わせをしていたが、突然巨大な雹(ひょう)が降ってくる。 |
評 2.52 | 「あっレスキュー隊だ!助けてくれ!!」「252!隊長、生存者です!」「よく見ろ、正確には生存豚”だろ」「あのー、すごく失礼なんですけど!それより出口どこなんですか?」「実は僕たちも閉じ込められたんです」「えー!!アンタたち助けに来たんじゃないのか!」「あなたねぇ、生存者が元レスキューや医者だったり、輸血にちょうどいい道具があったり、感動煽るためか女の子がツンボだったり。世の中そんなに都合よくいくモンじゃないんだよ!」「隊長252”って『ツ・ゴウ・ブタ』のことじゃないですか」「うまくねぇよ!」「そう言えばここ来る前に見たけどフジテレビが崩壊してたな」「それは日テレが・・・」「言わせねぇーよ!言ったらエンタもレッドカーペットも出れなくなるだろ!」 |
2008.12.7記 |
タイトル | 西の魔女が死んだ |
出 演 | サチ・パーカー/高橋真悠/りょう/大森南朋/高橋克実/木村祐一 |
監 督 | 長崎俊一 |
ストーリー | 中学生になったばかりのまいは登校拒否になり、大好きなおばあちゃんの住む田舎で過ごすことになる。日本に長年住むイギリス人のおばあちゃんは、西の魔女と呼ばれていた。まいはおばあちゃんから魔女の手ほどきを受け、何でも自分で決めるということを教わる。 |
評 7 | 改めて思った。女とは神秘”なんだ。単細胞の男には到底及びもつかない次元で生きているのだ。この西の魔女”の自分をしっかり持っている女性の凛々しさに胸を締め付けられてしまった。おまけにハーブティーが虫除けに使えるとか、たまねぎが安眠に効くとかのおばあちゃんの知恵袋もためになったし。だからキム兄に「あの人やっぱり離婚したんだ」って言わないで。ところで、気になったんできゅうりに苺ジャムつけて食べてみたら、梅キューみたいでけっこうイケるじゃん。(えっ違う?) |
2008.9.14記 |
タイトル | 20世紀少年 |
出 演 | 唐沢寿明/豊川悦司/常盤貴子/香川照之/石塚英彦/宇梶剛士/宮迫博之/生瀬勝之/小日向文世/佐々木蔵之介/石橋蓮司/中村嘉葎雄/黒木瞳 |
監 督 | 堤幸彦 |
原 作 | 浦沢直樹 |
ストーリー | 翌年に大阪万博開催を控え、人類が初めて月に降り立った1969年の夏、小学生のケンヂは、同級生の仲間たちと空き地の原っぱに秘密基地を作った。そんな彼らの秘密の遊びの一つである“よげんの書”には、悪の組織、世界征服、人類滅亡計画、それを阻止する正義の味方など空想の数々が描かれ、彼らをワクワクさせるのだった。 |
評 2 | スピリッツで連載中拾い読みしてた時「これは、はまったらヤバイ」と避けていた。私の世代ド真ん中だから絶対面白いに決まっているのだ。連載が終わってしばらくしたら映画化されてしまった。しかも三部作構成だとか。先越された感のまま観たら、ダメだこれ。出演者にこだわりすぎてストーリーが全然活きてない。それになんとまあクライマックスのしょぼいこと。そういや唐沢さんがTVの番宣で「次作が観たくなる作品です」って言ってたけど、もしかしたら本作は期待するな、ってことなのか。とりあえず原作大人買いして読んでから2作目観んの考えようか。 |
2008.8.31記 |
タイトル | 20世紀少年 第2章 最後の希望 |
出 演 | 豊川悦司/常盤貴子/平愛梨/香川照之/ユースケ・サンタマリア/藤木直人/石塚英彦/宇梶剛士/小日向文世/佐々木蔵之介/森山未來/古田新太/小池栄子/木南晴夏/ARATA/前田健/六平直政/片瀬那奈/光石研/石橋蓮司/中村嘉葎雄/黒木瞳/唐沢寿明 |
監 督 | 堤幸彦 |
ストーリー | “血の大みそか”から15年後の2015年。歴史では、2000年の巨大ロボットによる人類滅亡計画は、悪魔のテロリスト、ケンヂとその仲間が行ったものとされ、それを阻止した“ともだち”は救世主と崇められていた。高校生になったケンヂのめいであるカンナは、そんな“ともだち”中心の国家に反抗し、問題児とみなされてしまう。 |
評 |
「ハイ、では『話題のあの人に聞く』のコーナー。今日は、なんと!ともだち”さんにお出でいただきましました」「皆さん、こんにちは。デストロイヤー”です。違うか!」「いやあ、いきなり昭和ジョークですね。えー、今回は何でもしんよげんの書”で実際予言をされたそうで」「はい、これに書いた通りに現実がなってしまいました。ホントは私がその通りに事を起こしただけですけどね。違うか!」「・・・ハハハ、でも、今では世界中の人々に神と崇め奉られる存在にまでなられましたね」「そうですね。彼らもボクを見習ったらいんですよ。大川君や池田君も。違うか!」「撮影中止〜!!」 |
2009.2.1記 |
タイトル | ニューヨーク、アイラブユー |
出 演 | ヘイデン・クリステンセン/レイチェル・ビルソン/アンディ・ガルシア/イルファン・カーン/ナタリー・ポートマン/クリスティナ・リッチ/マギー・Q/イーサン・ホーク/ロビン・ライト・ベン/クリス・クーパー/アントン・イェルチン/オリヴィア・サールビー/ジェームズ・カーン/ブレイク・ライヴリー/ドレア・ド・マッテオ/ブラッドリー・クーパー/シャイア・ラブーフ/ジュリー・クリステン/ジョン・ハート/カルロス・アコスタ/ジャシンダ・バレット/テイラー・ギア/ウグル・ユーセル/スー・チー/バート・ヤング/イーライ・ウォラック/クロリス・リーチマン/エミリー・オハナ/エヴァ・アムリ/ジャスティン・バーサ |
監 督 | チアン・ウェン/ミーラー・ナーイル/岩井俊二/イヴァン・アタル/ブレット・ラトナー/アレン・ヒューズ/シェカール・カプール/ナタリー・ポートマン/ファティ・アキン/ジョシュア・マーストン/ランディ・バルスマイヤー |
ストーリー | 摩天楼がそびえ立ち、大勢の人々が行き交う活気に満ちている街ニューヨーク。この眠らない大都会では、今日も無数の出会いが生まれ、愛のドラマが繰り広げられていた。そんな中、スリの青年ベンは、チャイナタウンで目にした女性モリーに心惹かれる。・・・大都会ニューヨークを舞台に、さまざまな愛の物語が展開する珠玉のアンサンブル・ムービー。 |
評 7 | いっつも私はアメリカの悪口ばっかこのHPに書いてますけど、それはあくまで政治に対して批判しているつもりです。実際アメリカってのはとんでもない多国籍民族の集まりなわけで、ひとくくりにすることなんかできるわけありません。逆にそんな状態でもなんとかまとめあげようとする努力は認めてあげなければならないと思います。またどんな人種も宗教も世代も性別も身体の違いも楽々受容してしまう懐のデカさにも敬意を示すべきなんでしょう。だって日本で、他の人が乗ってるタクシーに乗り込むことが当たり前になるでしょうか。決して私はアメリカという国自体を嫌ってるわけじゃないです。(こう言っとかないとコンバースのスニーカーを永年履いている言い訳たたないからね) |
2015.8.16記 |
タイトル | 脳内ニューヨーク |
出 演 | フィリップ・シーモア・ホフマン/サマンサ・モートン/ミシェル・ウィリアムズ/キャサリン・キーナー/エミリー・ワトソン/ダイアン・ウィースト/ジェニファー・ジェイソン・リー/ロビン・ワイガート/セイディー・ゴールドスタイン/ホープ・デイヴィス/トム・ヌーナン |
監 督 | チャーリー・カウフマン |
ストーリー | 人気劇作家ケイデン・コタードは、ある日突然、妻と娘に家を出て行かれてしまう。そんなとき、マッカーサー・フェロー賞受賞の知らせが舞い込む。行き詰った彼はその賞金を使い、自分の頭の中のニューヨークを実際のニューヨークに作り出すという壮大な芸術プロジェクトの構想を思いつく。 |
評 5 | 「人の脳というのはまだまだ未知なる可能性を秘めているんです。だから普段から脳を活性化させていれば、いくらでも進化するんです。この劇作家のように自分の頭の中にニューヨークを創ってしまうという壮大な妄想できる人って非常にすばらしいですよ。妄想というのは、発想力に加えてストーリーを作る構造力があってできるもので、かなり高度なことなんです。ただ、それを現実の舞台の世界に反映できないのは、自分を客観視する“メタ認知”ができていないんでしょうね。せっかく「約1300万人の人々は誰一人エキストラじゃなく、皆それぞれの人生の主役だ」なんて台詞言わせてるのに、結局ひとりよがりで残念です。えっ、私が一昨年前に税金の申告漏れしたのはどうなんだ、って?いやー、あれは私にとってもアハ体験でしたねぇ」 |
2011.2.27記 |
タイトル | のん子36歳(家事手伝い) |
出 演 | 坂井真紀/星野源/津田寛治/佐藤仁美/新田恵利/舘昌美/宇津宮雅代/斉木しげる/鶴見辰吾 |
監 督 | 熊切和嘉 |
ストーリー | 芸能人として活動してみたが売れず、現在は実家の神社で家事手伝いをしているノブ子こと通称ノン子は、女友だちが経営するスナックで酒を飲むのが楽しみという日々を送っていた。ある日、神社の祭りでヒヨコを売ろうとする若者マサルが現われ、彼のまっすぐな性格に彼女も閉ざしていた心が開き始める。 |
評 5 | 「あの人は今」的番組で昔人気だった芸能人を久しぶりにテレビで見ることが多くなった。これは最近の若い世代がテレビから離れ、テレビっ子世代の熟年層に受けるようにしているものと思われる。しかし、逆にそれも増えて飽きられてきているとも言える。でも、映画でもスナックのママ役が新田恵里だと気づいたときは、ドンピシャリ世代の私としてはうれしかった。いまやミュージシャンの枠を超え、俳優やコント芸人として特にNHKで大活躍の星野源くんが後に「あの人は今」とならないことを祈る。ところで、坂井真紀さんで思い出したが、キリン「ビターズ」のCM!坂井真紀、酒井美紀、水野真紀と揃えて、なんでカルーセル真木なんだよ。ここはやっぱり水野真紀だろうよ!は?断られたの。ふーん、議員の奥様だもんね。旦那が落選した後「あの人は今」で呼ばれても出るなよ。 |
2016.8.14記 |
タイトル | ハート・ロッカー |
出 演 | ジェレミー・レナー/アンソニー・マッキー/ブライアン・ジェラティ/レイフ・ファインズ/ガイ・ピアース/デヴィッド・モース/エヴァンジェリン・リリー |
監 督 | キャスリン・ビグロー |
ストーリー | 2004年夏、イラク・バグダッド郊外。アメリカ軍爆発物処理班・ブラボー中隊のリーダーに、ウィリアム・ジェームズ二等軍曹が就任する。まるで死への恐怖などないかのように遂行されるジェームズの爆発物処理の様子に、仲間のサンボーン軍曹らは不安を抱くようになる。 |
評 6 | 2003年4月、イラク戦争でバグダッドが陥落したとき、独裁的立場であったバグダッド市長の像が引っ張り倒され、開放を喜び歓喜に沸く市民たちの映像がニュースで何度も流されていた。イラクの人たちも自由になれてうれしいのか、と思いたいところだが、実はこれはヤラセで、彼らは米軍からお金を貰えると聞いて集まったエキストラだった。イラクの国民性にはそもそも民主主義の概念はない。彼らは自分に利があれば誰でも媚びる。逆に言えば独裁政治のままでも良かったのだ。実はこのような国を憂い、国民に積極的に教育を施した人物こそサダム・フセインだった。しかし結果、イラク国民の道徳向上は中断させられてしまった。この映画で爆弾処理の実体を厳しい現実として映したかったかもしれない。しかし、それはアメリカが自分でひった糞の尻拭いなのだから、どんな犠牲があってもやって当たり前。それ以上にアメリカは一国の将来を背負ってしまった責任も痛感するべきではないか。 |
2010.5.2記 |
タイトル | ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人 |
出 演 | ハーバート・ヴォーゲル/ドロシー・ヴォーゲル |
監 督 | 佐々木芽生 |
ストーリー | ハーブ&ドロシー夫婦は、ニューヨークの現代アート界きっての有名コレクター。彼らは30年以上にわたり日々ギャラリーやアーティストらを訪ね歩き、少しずつお気に入りの作品を買い集めてきた。今では20世紀を代表するアーティストに成長した画家による名作も数多くあったが、彼らの1LDKのアパートはすでに収納の限界を超えていた。 |
評 5 | ニューヨークで公務員として共働きをしながら、1960年代からコツコツと現代アートを収集してきた夫婦、ハーバードとドロシー。彼らはその約4,000点ものコレクションを1992年アメリカ国立美術館ナショナル・ギャラリーに全て寄贈したことで有名になった。そのコレクションのうち2,500点をアメリカ50州の美術館に50点ずつ配付された『ハーバート&ドロシー・ヴォーゲル・コレクション50×50』と題されたプロジェクトはアメリカ史上最大規模のものになったそうだ。それでこんな風に映画化されるまでに至ったわけだ。しかしながら、現代過ぎるせいか、出てくるアートの作者を聞いても誰一人として知らなかった。私が不勉強なせいだろう。でも、この中で彼らを評価する言葉に「彼らは“コレクター”というより“キュレーター”だ」とあったのが印象的。そういう意味じゃ日本も負けてないぞ。ねえ、やくみつるさん、みうらじゅんさん、森永卓郎さん。(もっとも、彼らがコレクションを寄贈しても受け入れる美術館があるかどうか・・・。) |
2016.7.24記 |
タイトル | バーン・アフター・リーディング |
出 演 | ジョージ・クルーニー/フランシス・マクドーマンド/ブラッド・ピット/ジョン・マルコヴィッチ/ティルダ・スウィントン/リチャード・ジェンキンス/デヴィッド・ラッシュ/J・K・シモンズ/オレク・クルパ/マイケル・カントリーマン/エリザベス・マーヴェル |
監 督 | イーサン・コーエン |
ストーリー | CIAの機密情報が書き込まれた1枚のCD-ROMを、勤務先のフィットネスセンターで拾ったチャドとリンダ。そのころ、元CIA諜報員のオズボーンは、機密情報の紛失にうろたえていた。一方、オズボーンの妻ケイティは、財務省連邦保安官ハリーと不倫中だった。 |
評 3 | 「越中ヒップアタック!」「わっ!ケンコバ、いきなり何すんねん!」「よっ陣内、お前が落ちこんでないか思てな。これやるわ」「出会い系サイトのアドレスなんかいらんわ!」「そうか、好きモンのお前にはピッタリや思たのにな」「うるさいわ!この映画のハリーとちゃうわ」「そうかぁ?お前が知らぬ間に離婚が進んでるとこそっくりやで。そういやこれ、いかにもコーエン監督らしいわ。最初ゴチャゴチャ盛り上げといて最後は尻すぼみ。なんやお前の結婚生活と同じやないか」「お前なぐさめに来たんとちゃうんか!」「まあまあ、それよりあのスケベ・ロッキングチェア、興味あるな」「あの子で試すんか?」「越中パワーボム!」 |
2009.4.26記 |
タイトル | ハイスクール・ミュージカル ザ・ムービー |
出 演 | ザック・エフロン/ヴァネッサ・ハジェンズ/アシュリー・ティスデール/ルーカス・グラビール/コービン・ブルー/モニク・コールマン/オレーシャ・ルーリン/クリス・ウォーレン・Jr/ライン・サンボーン/ケイシー・ストロー/バート・ジョンソン/アリソン・リード |
監 督 | ケニー・オルテガ |
ストーリー | アルバカーキ大学のバスケチームに進学が決まりそうなトロイとスタンフォード大学に合格したガブリエラ。二人は大学進学後の自分たちをわかつ距離に不安を感じていた。そんな中、恒例のスプリング・ミュージカルのオーディションが行われる。 |
評 |
雲童塊「おもしれー!バスケの試合から始まって興奮だぜ」真実一郎「“ザ・ムービー”って付いてるけど、本当は“3”なんだ。続けて観た方が断然面白いよ」切出翔「前作よりなぜかカップルが増えてハッピーだね」天野邪子「フン、シャーペイが全然性格変わってないとこがいいじゃん」若人蘭「でも、皆さん進路に悩んで大変ですわね」事代作吾「いいえ若人先生、若者は悩んでそれを乗り越えて成長するんです。失敗を恐れず夢に向かって明るく全力を出し切れる。それが青春だ!HSM最高!!」似蛭田妖「先生、熱くなりすぎ・・・」 |
2009.2.8記 |
タイトル | パコと魔法の絵本 |
出 演 | 役所広司/アヤカ・ウイルソン/妻夫木聡/土屋アンナ/阿部サダヲ/加瀬亮/小池栄子/劇団ひとり/山内圭哉/國村隼/上川隆也 |
監 督 | 中島哲也 |
ストーリー | 昔々、大人の俳優に脱皮できなかった元有名子役や、消防車にひかれたまぬけな消防士など、患者だけでなく医者や看護師も変わり者ばかりが集まる病院があった。中でも一代で自分の会社を築いた超ワガママ老人の大貫は、一番の嫌われ者。ある日大貫は、1日しか記憶を保てない少女パコに出会う。 |
評 6 | 「少々お待ちを〜、よいしょっと。よろしくお願いしま〜す。と言うわけで早速始めます。お楽しみに〜。このお話のガマ王子の活躍は子供よりむしろ大人に感動を与えるんだよ。自然と目頭が熱くなるのはそのせいだと思うけど、全体のビビットカラーも多分に目に刺激与えてるはずだよ。それから、どんなにわがままして迷惑かけても、最後にいいことすればすべてチャラになれるって教えてくれてるんだよ。そんな事ある訳ないのに意外に世の中甘いもんなんだ。ためになったねぇ〜。これ、ためになったよ〜。と言うわけでここまでで終わりでございます。賛否両論あったと思いますけども、ありがとうございました〜」 |
2008.9.14記 |
タイトル | HACHI 約束の犬 |
出 演 | リチャード・ギア/ジョーン・アレンサラ・ローマー/ケイリー=ヒロユキ・タガワ/ジェイソン・アレクサンダー/エリック・アヴァリ/ダヴェニア・マクファデン |
監 督 | ラッセ・ハルストレム |
ストーリー | アメリカ、郊外のベッドリッジ駅。寒い冬の夜に、迷い犬になった秋田犬の子犬を保護したパーカー・ウィルソン教授は、妻ケイトの反対を押し切って子犬を飼うことに。首輪のタグに刻まれていた漢字から、ハチと名づけられた子犬は、パーカーの愛情を受けてすくすくと成長していく。 |
評 6 | せっかく8月8日に公開するんだったら去年('08)すれば良かったのに、と思ったのだが、何でも8チャンネルのフジTVの50周年記念作品だから今年なんだそうだ。ヘェ。昔、初めて一人で渋谷に行った時、駅でハチ公の像をみたとき、思いのほか小さく見えた記憶がある。それでもこれだけ人に愛され続け、ハリウッド進出にまでなるとはすごい奴である。本編では秋田犬の祖先が、一番古くから人と共存したと紹介されている。それは約1万2千年前のアッシリアの遺跡で遺体と一緒に埋葬された子犬が発見されたことで証明されたそうだ。犬は、人間に依存する反面に嫌悪を感じるが、人間の恩を一生忘れない反面には敬意を感じる。 |
2009.8.9記 |
タイトル | パッセンジャーズ |
出 演 | アン・ハサウェイ/パトリック・ウィルソン/デヴィッド・モース/アンドレ・ブラウアー/クレア・デュヴァル/ダイアン・ウィースト/ウィリアム・B・デイヴィス/ライアン・ロビンズ/ドン・トンプソン/アンドリュー・ホイーラー/カレン・オースティン/ステイシー・グラント/チェラー・ホースダル |
監 督 | ロドリゴ・ガルシア |
ストーリー | 突然の電話で起こされたセラピストのクレアは、墜落した旅客機事故から奇跡的に生き残った5人の男女が抱えるトラウマ的なストレスを治療するため、担当のセラピストに命じられる。クレアは大任にやる気を見せるが、生存者の一人、エリックは彼女のカウンセリングを拒否する。 |
評 5 | 「この映画のラストは決して誰にも教えないでください」このようなアオリ文句で公開された映画は必ずと言って良いほどアンフェア”です。当たり前ですが、アンフェアなストーリーはラストのどんでん返しが肝なわけで、こんなアオリつけちゃったら、気付く人にとってはもう半分以上ネタバレさせちゃってるようなうなものなんです。本作も公開当時、そんなだったんで観るのを敬遠したはずなのですが、今になってすっかりそれを忘れてしまい、DVDを観終わった後、思い出した次第です。やはり人って、日常に流されていると、いざ非日常となっても気付かないものなんですね。ん・・・俺、もしかして死んでる? |
2013.9.22記 |
タイトル | ハッピー・フライト |
出 演 | 田辺誠一/時任三郎/綾瀬はるか/寺島しのぶ/吹石一恵/田畑智子/笹野高史/岸部一徳 |
監 督 | 矢口史靖 |
ストーリー | 副操縦士の鈴木は、機長昇格の最終訓練である乗客を乗せて飛ぶ実地試験でホノルルに向けて飛び立つことになる。彼は試験教官として同乗する威圧感たっぷりの機長の原田を前に緊張感を募らせていた。そんな中、キャビンアテンダントの斎藤は夢にまで見た国際線フライトに臨み、緊張感がピークに達していた。 |
評 8 | 「アテンションプリーズ。この度は当秘評館航空をご利用頂きありがとうございます。本機はこれより『ハッピー・フライト』の紹介に向かって参ります。途中、機長の暴走で機体が揺れることもありますがご了承ください。本編は『ウォーターボーイズ』『スゥイング・ガールズ』と青春コメディの気鋭、矢口史靖監督によるものですので、非常に安定があるフライトが楽しめるでしょう。また航空機マニアも喜べる仕上がりになっております。なお、キュートな綾瀬はるかちゃんの隠れ巨乳に眼を奪われないようお気をつけください。パイロット役の田辺さんが帽子被らないでオシャレを気にされていますが、副機長ならその方がいいですね。なにしろ副操縦士(服装重視)ですから。あっ、もし寒いようでしたら毛布を用意しますのでお声をかけてください。それでは、快適な空の旅をお楽しみください」 |
2008.11.16記 |
タイトル | 花より男子F(ファイナル) |
出 演 | 井上真央/松本潤/小栗旬/松田翔太/阿部力/西原亜希/佐藤めぐみ/加藤夏希/佐田真由美/デビット伊東/小林すすむ/石野真子/加賀まりこ/AKIRA(EXILE)/藤木直人/北大路欣也 |
監 督 | 石井康晴 |
ストーリー | 道明寺がつくしにプロポーズしてから4年。2人は全世界に向け、盛大な婚約発表会見を決行。その後、結納を交わしたつくしは、道明寺の母・楓から、道明寺家に嫁ぐ者に代々受け継がれてきたティアラ“ビーナスの微笑”を贈られる。しかしその夜、何者かにティアラを盗まれてしまう。 |
評 4 | 「ありえないっつうの!!」いくらセレブの社会だからってこんな展開は無理がありすぎる。誰が観たって裏があるのはバレバレだって。流行りの少女マンガTVドラマでの筆頭だから映画化まで果たしたけど、『有閑倶楽部』の方がもっとダイナミックになったと思う。(TV視聴率は悪かったけど・・・)でも、道明寺みたいな“俺様キャラ”は男からするとうらやましい限りだ。オイ!小栗旬!山田優と付き合いやがって!身長さがあり過ぎる元カノの矢口真理の立場はどうなるんだよ!!「ざけんなよー!!」(あっ、これは『キッズウォー』だった) |
2008.6.29記 |
タイトル | バビロンA.D. |
出 演 | ヴィン・ディーゼル/ミシェル・ヨー/メラニー・ティエリー/ランベール・ウィルソン/マーク・ストロング/ジェラール・ドパルデュー/シャーロット・ランプリング |
監 督 | マチュー・カソヴィッツ |
ストーリー | 度重なる戦争で荒廃した近未来の地球、トーロップに若い女性をアメリカまで運ぶ仕事が舞い込む。その女性オーロラは特殊な能力の持ち主で、彼女を狙う組織の追跡をかわしながら過酷な旅を続ける。1万キロにおよぶ旅の末、ようやく目的地に着いたトーロップはこの任務に隠された陰謀に気付く。 |
評 5 | 娘を運んで、行く前に3つの条件があって、運転手がハゲときたら・・・『トランスポーター』、と思いきやヴィン・ディーゼルでした。なんか久しぶり。うかうかしてるとジェイソン・ステイサムに出し抜かれるよ。この映画はキリスト教の危機を表してるように見えた。復活や無精懐胎という奇蹟が近未来の医療技術やクローン技術で実現されたら、キリスト教の“神”はきっと消滅するだろう。信ずべきものはやはり“人”なんだろうか。それより、過剰広告でウザ過ぎるぞ!“コカコーラZERO”!! |
2009..5.10記 |
タイトル | ハプニング |
出 演 | マーク・ウォールバーグ/ズーイー・デシャネル/ジョン・レグイザモ/スペンサー・ブレスリン/ベティ・バックリー/ヴィクトリア・クラーク/フランク・コリソン |
監 督 | M・ナイト・シャマラン |
ストーリー | ある日突然、アメリカ全土からミツバチが消えるという異常現象を皮切りに、世界中の人々が突然死に至る病がまん延し始める。人類滅亡の危機を前に世界はパニックに陥っていた。その地球危機の中で主人公は家族を守るために安全な土地を目指し、迫りくる何かに追い込まれながらも、希望を捨てずに原因究明と家族のために逃避行を続ける。 |
評 1 | 「ちょっとマジっすか?何スかこれ?いきなり人がバタバタ死んジャって。みんな自分勝手な事ばっかで。結局何が言いたかったんスか?ショッキングなシーンを見せ所にしたいとしてもぉ、虎に腕喰われるとこも、芝刈りにガーってやられるとこも、嘘くさ過ぎっス。それからぁ、何が腹立つって、TVの司会者が何かにつけて政治のせいにしやがって!おじいちゃんも生きてたら絶対怒るっスよ。一応俺もぉ、バンドやってっから、ディスペアな感じ、わかんない訳じゃないスけど、これ最悪っス。俺、バカじゃないんでぇ、それ位分かるウイッシュ!」 |
2008.8.10記 |
タイトル | ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝 |
出 演 | ブレンダン・フレイザー/マリア・ベロ/ジェット・リー/ミシェル・ヨー/ジョン・ハナー/ルーク・フォード/イザベラ・リョン |
監 督 | ロブ・コーエン |
ストーリー | “シャングリラの目”と呼ばれる巨大なブルーダイヤを返還するため、外務省の依頼で上海にやって来たリックとエヴリンは、現地で遺跡の発掘にいそしんでいた息子アレックスと再会。そんな中、アレックスの発掘した皇帝のミイラが生き返る事件が発生する。 |
評 10 | ミイラ求めて流行りの中国にまで進出。もう地名の『ハムナプトラ』はもうどうでもいいんだね。この突拍子もないアクションシーンは回を重ねるごとエスカレートする気がしてメチャ面白い。特に上海での花火爆破は衝撃的!でもイ○○ィやキン○○○ラの登場は反則じゃないか?(ネタばれ防止で伏字)それにジェット・リー出演のせいか『HERO』っぽいシーンもあった。でもコメディと割り切ればこれほど痛快な娯楽活劇はない。日本じゃ火葬が常識だが、世界的に見れば土葬が一般的である。だからこのシリーズはあちこちの国でできる訳で、次回は南米らしいけど、インカかな?ところでレイチェル・ワイズは? |
2008.8.10記 |
タイトル | ハリー・ポッターと謎のプリンス |
出 演 | ダニエル・ラドクリフ/ルパート・グリント/エマ・ワトソン/ヘレナ・ボナム=カーター/デヴィッド・ブラッドリー/ジム・ブロードベント/ジェシー・ケイブ/ロビー・コルトレーン/ワーウィック・デイヴィス/フランク・ディレイン/トム・フェルトン/マイケル・ガンボン/レイフ・ファインズ |
監 督 | デヴィッド・イェーツ |
ストーリー | ヴォルデモート卿の支配力が強大になっていくなか、ハリーとダンブルドア校長は、ヴォルデモートの防御を解く手がかりを探るため、極めて重要な情報を握っているダンブルドアの旧友で元同僚ホラス・スラグホーンを学校に迎え入れる。 |
評 6 | 今回のは思い入れの無い人にとっては面白くないかもしれない。キャラ知らないと彼らの色恋沙汰も運命的な悲劇も何の感動も生まないような淡々とした展開だったからだ。きっと「バタービールって文字通りの味だったら飲みたくないな」と思われるのが関の山だろう。しかし、ハリポタマニアはラス前の本作に布石探しに走る。“harf blood"って誰と誰の?とか、RABって何?とか(青森放送ではないと思うが・・・)いずれにせよ本作は最終話で大きく飛び上がるための助走なのだ。次回に大いに期待しよう。・・・って、最終話2部作かよ! |
2009.7.19記 |
タイトル | ハリウッド式恋のから騒ぎ |
出 演 | ウィリアム・H・メイシー/メグ・ライアン/ジェイソン・リッター/フィオナ・グラスコット/シャロン・レジニアーノ/ジョン・カーソン/ケイト・ブルムバーグ/デヴィッド・ハント/エリオット・グールド/LL・クール・J |
監 督 | スティーヴン・シャクター |
ストーリー | 映画プロデューサーのチャーリーの人生は、どん底にあった。かつては第一線の活躍をしていたが、それも過去の栄光。起死回生の作品として、甥が書いた大作の映画化を決意するが、物事はそんなにうまく運ばない。そこに乗り込んできたのは、ヤリ手プロデューサーのディドラ。全く意見が一致しない彼女とチャーリーだったが、衝突しながらもお互いを認め合い、次第に惹かれあっていく。 |
評 5 | メグ・ライアンの映画は、もう当たらないと踏んでか日本では映画館では上映せずにDVD公開となってしまっている。それだけじゃ足りないと思ってか、なんとか注意を引こうとに邦題に凝ったのだろう。しかし元ネタの『さんまの恋のから騒ぎ』が終わってしまい、今では時期を逸してしまったイメージしか残らないのはかわいそうである。相手役がおじさん顔をウィリアム・H・メイシーなのでラブストーリーと思うとゲンナリするが、コメディだと思うとそこそこの出来だと思った。ところで、久々に難易度の高いエラーを発見して興奮してしまった。それは「神殿での撮影シーンで、演者とスタッフは当然向かい合っているのに風がどっちも左から右に吹いている!」さあ頭脳指数は?(『怪脳!マジかるハテナ』風に) |
2013.2.10記 |
タイトル | ハルフウェイ |
出 演 | 北乃きい/岡田将生/溝端淳平/仲里依紗/成宮寛貴/白石美帆/大沢たかお |
監 督 | 北川悦吏子 |
ストーリー | 田舎の高校に通う高校3年生のカップル、シュウとヒロ。ある日、シュウが遠く離れた東京の大学への進学を考えていると知ったヒロは、まだ決めたわけではないと優柔不断な態度を見せるシュウと大げんかに。シュウの夢を応援したい気持ちもあるヒロは、卒業を前にさまざまな思いをめぐらせ始める。 |
評 8 | 『素顔のままで』『あすなろ白書』『ビューティフルライフ』とフジ系のドラマ脚本でヒットを飛ばした北川悦吏子さんの初監督作品です。さすが“恋愛の神様”とまで呼ばれるだけあって、学生の頃の恋愛ドラマでは非常にありがちなお話にもかかわらず、この空気感に酔わされてしまいました。ただ世代的に私が残念に思えたのは『木綿のハンカチーフ』のような設定はもはや伝説となったのかと思えたことです。しかしながら、進行形である限り青春は続くものであり、それを“ハルフウェイ”と思うのはそれを過去のものと捉えた時だと思います。はたして今『ZIP』の司会をしている北乃きいちゃんはどう思っていることでしょう。 |
2015.5.3記 |
タイトル | バンク・ジョブ |
出 演 | ジェイソン・ステイサム/サフロン・バロウズ/リチャード・リンターン/スティーヴン・キャンベル・ムーア/ダニエル・メイズ/ピーター・ボウルズ/キーリー・ホーズ/コリン・サーモン/ピーター・デ・ジャージー/ジェームズ・フォークナー/シャロン・モーン/アルキ・デヴィッド/アリスター・ペトリ/マイケル・ジブソン/ジョージア・テイラー/デヴィッド・スーシェ/ミック・ジャガー |
監 督 | ロジャー・ドナルドソン |
ストーリー | 1971年、イースト・ロンドンで中古車店を営むテリーは資金繰りに頭を悩ませていた。そんなある日、彼は昔なじみのマルティーヌから銀行強盗の話を持ちかけられる。早速彼は仲間のケヴィンとデイヴに相談し、実行を決める。 |
評 7 | 1970年初め、イギリス王室で前代未聞のスキャンダルが発覚。スノードン伯爵とすでに結婚していたマーガレット王女が雇っていた庭師と二人きりで旅行に出かけたところを、飛行機内で写真に撮られてしまったのだ。これがきっかけで離婚。その後も王女は、懲りずに有名人との浮き名を流し、イギリス国内に物議を醸した。皇室の権威を失墜させた事実は否めないが、その慣例にとらわれない人柄は後にダイアナ妃の良き理解者となったそうなので、そんな非難したくもなくなった。ところで現在のイギリスは未曾有の経済危機に陥っている。その国民の不満は皇室にも向けられ、来月に迫ったせっかくのウィリアム王子の結婚も大げさなほどジミ婚とならざる状況なようだ。国の象徴が縮こまってるのは何か情けない。でも、しゃーないか。ウィキリークスも怖いし。 |
2011.3.27記 |
タイトル | ハンコック |
出 演 | ウィル・スミス/シャーリーズ・セロン/ジェイソン・ベイトマン/エディ・マーサン/ジェイ・ヘッド/トーマス・レノン/ジョニー・ガレッキ/ダエグ・フェアーク |
監 督 | ピーター・バーグ |
ストーリー | 強大な力を持つヒーロー、ハンコックだが、酒好きでキレやすく市民には歓迎されていない。ある日、事故を防ぐために電車をエルボーで止めたハンコック。このときに助けられたPRマンのレイは、嫌われ者のハンコックに真のヒーローになってもらうべくさまざまな戦略を練る。 |
評 6 | 最初の車を串刺ししたり、列車が衝突したりする所はすごいけど、だんだんアクションの迫力が尻すぼみ。明確な敵がいないヒーロー物って、なんか浮いちゃうよね。コメディとしても面白み弱いけど、セクハラを気にして女性を救う所はウケた。お、やっぱり!シャーリーズ・セロンが普通の奥様役で収まるわけ訳ないもん。ところで、なんとなくなんだけど、ハンコックが空を飛ぶダッシュの瞬間がウサイン・ボルトに・・・やっぱ似てないか。 |
2008.9.7記 |
タイトル | バンコック・デンジャラス |
出 演 | ニコラス・ケイジ/シャクリット・ヤムナーム/チャーリー・ヤン |
監 督 | オキサイド・パン |
ストーリー | プロの暗殺者ジョーは世界を股にかけて暗躍し、自身で決めたルールを遵守しつつ100パーセントの成功率を誇っていた。プラハでひと仕事を終えた彼はその本能で引退の時期を悟り、最後の仕事場所としてタイの首都バンコクを選ぶ。4件の暗殺を成功させるため、彼は現地のアシスタントにコンを選ぶ。 |
評 5 | 冷酷無比の殺し屋のハードボイルドかと思ったら、浪花節になってしまった。もっともこれは何でもこなせるニコラス・ケイジ向きと言えるか。コンを修行する所は『ベスト・キッド』を思い出した。でも、それなりに感動もできるし、「ターゲットは目で覚えろ」とかマニアックなことも入ってるし。おまけに、ワット・ポーの涅槃仏や水上マーケットとタイの名所巡りしたり、トムヤンクンとか辛いタイ料理を堪能したり・・・。ん?この創り方、2時間サスペンスドラマと変わんねぇじゃん! |
2009.7.12記 |
タイトル | ハンサム★スーツ |
出 演 | 谷原章介/塚地武雅/北川景子/佐田真由美/池内博之/大島美幸/本上まなみ/佐々木希/山本裕典/伊藤明賢/住田隆/ブラザー・トム/温水洋一/中条きよし/伊武雅刀 |
監 督 | 英勉 |
脚 本 | 鈴木おさむ |
ストーリー | 定食屋を営む大木琢郎は優しくて料理上手にもかかわらず、ブサイクでメタボリックな体型が災いし、33年間彼女がいない。ある日、紳士服店を訪れた彼は店長から1着のスーツを勧められる。言われるままに袖を通してみると、琢郎は顔も体型も見違えるようなハンサム男・光山杏仁に変身していた。 |
評 4 | 『めちゃイケ!』の“マジオネア”初めて鈴木おさむという放送作家を知った。そこで森三中の大島との結婚をバラされた訳だが、それが功を奏し知名度が一気にアップ。二人の馴れ初めを書いた『ブスの瞳に恋してる』はベストセラーになりドラマ化もされた。元々『笑っていいとも』や『SMAP×SMAP』の放送作家だったので才能があったのだろうが、ついには映画の脚本まで出掛けてしまった。が、所詮バラエティ作家。設定は面白くもストーリーは全く面白くない。あなた三谷幸喜にゃなれんのだ。それにこのミシュランもどきのスーツは逆にスポンサーの「洋服の青山」さんに申し訳なくないか?とは言え、「人の幸せ見つけたら10歩進む」ってのはなんか良いね。 |
2012.1.22記 |
タイトル | バンテージ・ポイント |
出 演 | デニス・クエイド/マシュー・フォックス/フォレスト・ウィッテカー/サイード・タグマウイ/エドゥアルド・ノリエガ/エドガー・ラミレス/アイェレット・ゾラー/シガーニー・ウィーヴァー/ウィリアム・ハート/ゾーイ・サルダナ/ブルース・マッギル/ジェームズ・レグロス/リチャード・T・ジョーンズ |
監 督 | ピート・トラヴィス |
ストーリー | シークレットサービスのトーマス・バーンズは、同僚のケント・テイラーとともに、スペインのサラマンカで開催される首脳会談に出席するアシュトン米大統領の警護にあたっていた。サラマンカ到着直後、大群衆を前に広場でテロ撲滅のスピーチを行うアシュトン大統領が突然、何者かに狙撃される。パニック状態に陥った広場の中で、狙撃の瞬間を8人の人物が目撃する。 |
評 10 | これは見事なり!いくつかの視点で一つの事件の全貌が見えてくる手法は『羅生門』の時代からあるけど、息をつかせぬスリリングなアクションを交えながらも90分とコンパクトにまとめ上げている所は大感動。この手のパターンで宮部みゆきの『理由』があるけど、これでは50人近く出て来るので流石にウザい。本作は大満足ではあるが、贅沢を言えばバーンズ役はハリソン・フォード、ルイス役はサミュエル・L・ジャクソンに演ってもらいたかったかな。 |
2010.5.9記 |
タイトル | ヒカリサス海、ボクノ船 |
出 演 | 仁科仁美/深水元基/松本まりか/中山弟吾朗/仁科克基/小野晴子/冨田翔/小木茂光/六平直政/仁科亜希子 |
監 督 | 橋本直樹 |
ストーリー | 大学生の奈々子は、母親の君江との関係がギクシャクしていた。それは7年前、中学生の奈々子が付き添っていながら、目を離したすきに寝たきりの弟、達也が亡くなってしまったからだ。そんなある日、見覚えのあるピエロが奈々子の前に現れてから、奈々子の周囲に少しずつ変化が訪れはじめる。 |
評 5 | 仁科仁美さんといえば、松方弘樹と仁科亜希子の二世タレントとして世に出た方だが、昨今で有名にしたのは、やっぱり東日本大震災の影響で大量に流された差し替えのACジャパンのCMであろう。お母さんの仁科亜希子さんと一緒に「子宮頸がんや乳がんの検診を定期的に受けましょう」というものだが、時期にそぐわないと相当なバッシングを受けてしまった。彼女自身なんも悪くないのだが、彼女の場合どうも周りがイメージを悪くする。両親は彼女が14歳の時に離婚、最近は2012年に弟が多岐川華子と離婚。どうやら父親松方の血を引いたのか女遊びが激しかったようだ。仁科仁美さんにとっては災難なところもあるが、本作では家族共演を果たしているわけで、確実に七光りを糧にしているので多少は自業自得も否めない。個人的にトップレスでカップ酒あおる姿に、なんにも色気感じなかったからそう思ったのかもしれないけどね。 |
2016.8.14記 |
タイトル | ひきこさん |
出 演 | 可愛きょうこ/河西舞桜/千晴/絵里花/藤原詩音/高橋麻依/白洲慶子/三上剛史/真田せつこ |
監 督 | 永岡久明 |
ストーリー | ある日、カオルたちの学校のすぐ近くで、奇妙な少年の遺体が発見される事件が起きた。天神宮の河川敷で、全身の皮膚がない状態の遺体が見つかったのだ。指紋も採取できない状態だった。ネットを調べたカオルたちは、早速その事件の掲示板ができていることを知る。事件の話を聞いたカオルは、犯人は、捕まえた子を肉塊になるまで引きずりまわす「ひきこさん」ではないかとリサ、アサミ、トモミたちに言う。 |
評 2 | 「『悪口を言わないと言って言う女』私、なんか悪口とか言う人、良くわかんないんからぁ、うん、だから私ホント悪口言わないんだよね。でも、ミカちゃんってさ、めちゃくちゃ悪口言うじゃん。・・・気持ち悪いよね。『終電間際に駅のホームで泣いている女』もう、先帰って!うっ・・・先帰って!って言ってるじゃん・・・ねぇ!なんで先帰っちゃうの!!『謙虚すぎる女』私なんて全然かわいくないですよ。クソみたいな人生送ってるし、ゴミみたいな生活してるんですよ。なんで、私ウンコなんですよ。2回死んできまーす。・・・え?ひきこさんってこんな風に周りの人を引かせる女のことじゃないんですか。キャッ!なんで足持つの!!やめて!痛い痛い痛いー!!」ズルズルズル・・・・・・ |
2016.4.10記 |
タイトル | ビバリーヒルズ・チワワ |
出 演 | ドリュー・バリモア/ジョージ・ロペス/アンディ・ガルシア/プラシド・ドミンゴ/パイパー・ペラーボ/マノロ・カルドナ/ジェイミー・リー・カーティス/ホセ・マリア・ヤスピク/チーチ・マリン/ポール・ロドリゲス/エドワード・ジェームズ・オルモス/ロレッタ・デヴァイン/マイケル・ユーリー |
監 督 | ラージャ・ゴスネル |
ストーリー | 化粧品会社のオーナー、ヴィヴとともにビバリーヒルズの豪邸で暮らすチワワのクロエは超セレブ犬。クロエの世話を託されたレイチェルは、クロエを連れてメキシコ旅行へと向かう。しかし、クロエは犬の窃盗団に誘拐されて闘犬場へ。どうにか逃げ出したクロエだったが、見知らぬ土地でノラ犬としての生活を送るハメになってしまう。 |
評 7 | 世界で最も小さな犬種として古くから知られているチワワ。メキシコのチワワ地区の原産で、名前もそこから来てるそうです。同じディズニーでもアニメの『101匹わんちゃん』や『わんわん物語』でも出ていました。高級な愛玩犬のイメージが強いので、こんなズダボロに汚れていくクロエに逆に親近感をわいてきました。ところで、ちょうどこの映画の制作時期に、日本では清水章吾さんの『アイフル』のCMで、日本では一気にチワワ人気が過熱していました。最近ではトイ・プードルやミニチュア・ダックスフントにその人気を奪われちゃって、もう過去の栄光ってとこですが・・・。「振り返るんじゃない!」 |
2014.3.9記 |
タイトル | 百万円と苦虫女 |
出 演 | 蒼井優/森山未來/ピエール瀧/竹財輝之助/齋藤隆成/笹野高史/嶋田久作/モロ師岡/堀部圭亮/平岩紙/佐々木すみ江 |
監 督 | タナダユキ |
ストーリー | 就職浪人中の鈴子は、アルバイトをしながら実家で暮らしていた。彼女は仲間とルームシェアを始めるが、それが思いも寄らぬ事件に発展し、警察の世話になる。中学受験を控えた弟にも責められ家に居づらくなった彼女は家を出て、1か所で100万円貯まったら次の場所に引っ越すという根無し草のような生活を始める。 |
評 6 | 「んー、なんて言うのかしらねぇ。女の子って意外に孤独と戦ってるものなの。そりゃ“YEAh!めっちゃホリデイ”に友達と遊んだりするけどぉ、そういう時って周りに合わせて自分を殺しちゃうじゃない。本当はそう思ってなくてもぉ、内心“LOVE涙色”な気持ちで、周りが嫌っている人の事一緒に悪口言ってみたりぃ・・・。そういう意味じゃ鈴子ちゃんは立派!「自分探しは必要じゃない。イヤでも自分がここにいる」なんてアイデンティティあるよねぇ〜。ホント“胸がキュルルン、桃色のファンタジー”だわ。私も女として見習わなくっちゃ。・・・えっ『お前、元男だろ』ですって!言うよねぇ〜!!」 |
2008.10.5記 |
タイトル | ブーリン家の姉妹 |
出 演 | ナタリー・ポートマン/スカーレット・ヨハンソン/エリック・バナ/デヴィッド・モリッシー/クリスティン・スコット・トーマス/マーク・ライランス/ジム・スタージェス/ベネディクト・カンバーバッチ/オリヴァー・コールマン/アナ・トレント/エディ・レッドメイン |
監 督 | ジャスティン・チャドウィック |
ストーリー | 16世紀、イングランド国王ヘンリー8世には男子の世継ぎがなかった。いら立つヘンリーが愛人を求めていることを知った、野心家のブーリン卿は聡明な長女のアンを愛人候補に仕立てる。だが王が目に留めたのは、結婚したばかりの気だての良い次女メアリーだった。 |
評 9 | 世界史で習ったヘンリ8世は、当時堕落していたローマ教皇に反発し、そのため破門されるも首長令を発布しイギリス国協会を創立したという気骨ある男だと思っていたら、女の色香に振り回されたただのスケベオヤジだったのか。しかしこれはまさにイギリスの「大奥」。権力あるところに渦巻く女の陰謀・・・怖っ!でも、きっとこのベースがあのエリザベス女王を誕生させたのだろう。ナタリーの美貌もさることないが、私はスカーレットちゃんのあせない聡明感に釘付けでした。やっぱり女は結婚したら下手に媚びるより、落ち着いたイメージでいた方がポイされないと思わないかい?リア・ディゾン。 |
2008.10.26記 |
タイトル | フールズ・ゴールド カリブ海に沈んだ恋の宝石 |
出 演 | マシュー・マコノヒー/ケイト・ハドソン/ドナルド・サザーランド/ユエン・ブレムナー/アレクシス・ジーナ/ケヴィン・ハート/レイ・ウィンストン/ブライアン・フックス/マイケル・マルヘレン/アダム・ルフェーヴル/マルコム=ジャマル・ワーナー/デヴィッド・ロバーツ |
監 督 | アンディ・テナント |
ストーリー | トレジャー・ハンターのベン・“フィン”・フィネガンは、1715年に海に沈んだままいまだに見つかっていないという、18世紀の女王の持参金を探し当てることに夢中になっていた。そして、別れた妻のテスが億万長者の豪華ヨットの乗組員になったことを知ると、ヨットに乗り込もうとする。 |
評 7 | 「面白いっちゃ、面白いけど、こんなヤングなのを俺らアラフォーのおっさんにコメント求められてもな」「そだよな。お前が一番目むき出したのは、アレクシス・ジーナがビキニで大股開きした瞬間だもんな」「そう、それがお宝。ってバラすんじゃねぇよ!それより俺はケイト・ハドソンの方が好みだけどな」「そうか、俺はマシュー・マコノヒーの方がいいな。あの毛だらけの胸板に抱かれてぇ」「そっちの趣味かよ!」「おっ、今日はツッコミいいね」「照れるわ。それより、いくら“夏”だからって、俺らが紹介って安直過ぎね?」「一応、元のコンビ名“バカルディ”と“フール”も掛かってるらしいな」「わかりづらっ!!」 |
2010.7.25記 |
タイトル | フェイク・シティ ある男のルール |
出 演 | キアヌ・リーヴス/フォレスト・ウィッテカー/ヒュー・ローリー/クリス・エヴァンス/コモン/ザ・ゲーム/マルタ・イガレータ/ナオミ・ハリス/ジェイ・モーア/ジョン・コーベット/アマウリー・ノラスコ/テリー・クルーズ/セドリック・ジ・エンターテイナー |
監 督 | デヴィッド・エアー |
ストーリー | ロサンゼルス市警のトム・ラドロー刑事は、かつてのパートナーを目の前で殺されたあげく、その犯人を取り逃がしてしまう。ところが、単なる殺人では終わらず、事件の裏には巨悪の陰謀が隠されていた。ラドローは踏みにじられたプライドを懸け、後戻りできない“エリア”に足を踏み入れる決意をする。 |
評 5 | キアヌ演じるトムは決して正義ではない。ウォッカ飲んで車運転したり、容疑車を先に殺しておいて正当防衛を偽装する奴が正義な訳がない。そんな奴でも許せない一線がある。というのがテーマらしいけど、いかがなものか。彼のような“はみだし者”でも組織は必要とする。組織も存続するためには新陳代謝が必要で、粗悪な細胞を排除するためだ。結局は組織に“使われる者”でしかない。私は、組織から爪弾きにされながらも、時には必要とされる人物を目指したい。 |
2009.2.15記 |
タイトル | フォー・クリスマス |
出 演 | ヴィンス・ヴォーン/リース・ウィザースプーン/ロバート・デュヴァル/ジョン・ファヴロー/メアリー・スティーンバージェン/ドワイト・ヨーカム/ティム・マッグロウ/クリスティン・チェノウェス/ジョン・ヴォイト/シシー・スペイセク/コリーン・キャンプ/ジャック・ドナー/パトリック・ヴァン・ホーン/ジャネット・ミラー |
監 督 | セス・ゴードン |
ストーリー | 付き合い始めてから3年になるものの、結婚もせず子供も作らずに2人だけの人生を楽しむブラッドとケイト。彼らはクリスマスになると、煩わしい家族付き合いから逃れるため何かと理由をつけて飛行機でバカンスに出掛けていた。しかし、今回は度重なる災難でウソがバレてしまい、仕方なく双方の家族と過ごすことになる。 |
評 5 | 「僕ね、実は悩み事がありまして不安でしょうがないんです」「“フアンデーション”なんてね」「実は今年のクリスマス、彼女と過ごしたかったんですが、親が家族でパーティしたいって言うんですよ」「そうですよね、ひとりで登山は危険ですから何人かでまとまって行かないと」「いやその“パーティ”じゃないです」「あれ?」「でも家族ってメンドウくさいじゃないですか」「確かに、剣道部の部室は臭いですよね。面、胴だけじゃなくて小手まで臭い時もある」「ごめん、ちょっと黙っててくれる。俺しゃべってんだから」「ガッテン、ガッテン」「だからといって。彼女を家に連れてくるのはちょっと不安でしょうがなくて」「“フアンデーション”」「それはなんだ!いよいよつかまえたぞ!」「つかまえないでくださいよ」「さっきからうちの家族みたいにジャマをしないでくださいよ」「でも彼女きれいなんだから連れて行けばいいじゃないですか」「あれ?ほめてくれるの?」「『フォー・クリスマス』略して“フォークリ”だけに持ち上げてみました」「それは“フォークリフト”だろ!!ジャマすんな!」「わかったよ、じゃゴメン、ゴメン、ゴメンからのナマステ〜」「もういいよ!」 |
2013.12.22記 |
タイトル | ブタがいた教室 |
出 演 | 妻夫木聡/大杉漣/田畑智子/池田成志/ピエール瀧/清水ゆみ/近藤良平/大沢逸美/戸田菜穂/原田美枝子 |
監 督 | 前田哲 |
ストーリー | 6年2組を担任することになった新米教師の星は、食べることを前提として子ブタを飼うことをクラスの生徒たちに提案する。校長先生にも相談し、卒業までの1年間26人の生徒が子ブタの面倒を交代でみることになる。最初は戸惑っていた子どもたちも、“Pちゃん”と名付けた子ブタを次第にかわいがるようになる。 |
評 |
「道徳」をはじめとしたいわゆる情操教育は、今の学校ではかなり軽視されているらしい。テストの点数の取り方だけを教える教師とそれを求める親。形式美にしかこだわらない文科省。結局は毒にも薬にもならない“個性”を持ったこじんまりとした子供のできあがり。人って、もがいて、ぶつかりあって、自分の行動に責任を持つことに気づいて、成長するもんだ。その成長を止めることが“教育”か?この映画での子供たちの意見の言葉がグサグサ心に刺さってきた。と同時に彼ら彼女らの人としての熱いものが沁みてきた。大人にはそんな子供を見守る責任がある。子供に既製品を渡して楽するな。橋本知事の小学生に携帯電話を持たせるな論に大賛成である。 |
2008.12.28記 |
タイトル | ブッシュ |
出 演 | ジョシュ・ブローリン/エリザベス・バンクス/ジェームズ・クロムウェル/エレン・バースティン/リチャード・ドレイファス/スコット・グレン/ヨアン・グリフィズ/タンディ・ニュートン/ジェフリー・ライト/トビー・ジョーンズ/ステイシー・キーチ/ブルース・マッギル/デニス・ボウトシカリス/コリン・ハンクス |
監 督 | オリヴァー・ストーン |
ストーリー | 大学時代には逮捕歴があり、卒業後は職を次々と変え、ついにアルコール依存症になってしまった「W」ことジョージ・W・ブッシュ。父のジョージ・H・W・ブッシュがアメリカ大統領になると、輝かしい父や出来のいい弟と自分を比較しては愚痴っていた。そんなダメ男のWが、「お前が大統領になるのだ」という神のお告げを聞く。 |
評 7 | 杏「私たちもそうだけど“二世”って変なプレッシャーあるよね。何かと親と比べられてね。特にこの人の場合アメリカ一嫌われた大統領になったもんね」小泉孝太郎「確かに政治家は大変だよ。日本でも安倍さんも福田さんも途中で総理投げ出したし、今回の麻生さんも予定より引っ張ったけど1年立たずして来月解散だろ。僕はなりたくないな」穂のか「親と違うもの出したくなるのよ。この人の場合“大量破壊兵器の発見”だったけど結局なかったってこと」関根麻里「でもさ、最初のうちは七光りと言われようと使えるもの使って上に上がっていくのもアリじゃない?」IMARU「いずれにせよ。同じ土俵じゃない方がいいわ。私の両親はモデルなんてできっこないもん」林家三平「・・・同じ職業で、名前まで同じになってしまった僕の人生は・・・。ど〜もすいません」 |
2009.7.26記 |
タイトル | プッチーニの愛人 |
出 演 | タニア・スクイッラーリオ/リッカルド・ジョシュア・モレッティ/ジョヴァンナ・ドッディ/デボラ・マッティエロ/フェデリカ・ケッツィ |
監 督 | パオロ・ベンヴェヌーティ |
ストーリー | 1909年トスカーナ地方、ジャコモ・プッチーニは、翌年「西部の娘」として発表される新作オペラの作曲に取り組んでいた。プッチーニの妻は、メイドとして働くドーリア・マンフレンディと夫の親密な様子から2人が不貞関係にあると疑い、ドーリアを激しくなじる。やがて、それは痛ましい悲劇を引き起こしてしまう。 |
評 6 | 20世紀初頭、イタリア・オペラの最高の音楽家こそジャコモ・プッチーニである。オペラと言うと高級なイメージが強いが、実際本場では特等席は確かにセレブの方々の場所だが、一般の人たちがリーズナブルに簡単に観れる外野席もあるそうだ。それにお話のほとんどがドロドロのメロドラマなんだそうだ。その作者であるプッチーニは、本作でも分かるように本当は不倫しまくりのエロオヤジなのである。また、奥さんのエルヴィーラが異常に嫉妬深かったこともあり、このドーリア事件が起こったわけだ。このスキャンダルはイタリア中で騒然となってしまい、プッチーニは眠れない毎日だったであろう。後に公開されたオペラ『トゥーランドット』の中に『誰も寝てはならぬ』というタイトルの曲があるが、果たしてこれは彼の恨み節だろうか。 |
2014.9.21記 |
タイトル | プライド |
出 演 | ステファニー/満島ひかり/渡辺大/高島礼子/及川光博/由紀さおり/キムラ緑子/五大路子/ジョン・カビラ/新山千春/黒川智花/長門裕之 |
監 督 | 金子修介 |
原 作 | 一条ゆかり |
ストーリー | 名門の三田音大4年生の史緒の住む豪邸に、ハウスクリーニングのアルバイトで、二流大学である千住音大3年生の萌が訪れる。自分の部屋にグランドピアノがあるほど裕福な史緒は、萌に5万円のオペラのチケットを渡してオペラに出掛けるが、会場で格差を思い知った萌は思わず激しい嫉妬を史緒にぶつけてしまう。 |
評 5 | 『有閑倶楽部』大好きの私としては、少しは期待していたんですが、残念でした。衣装や小物にお金かけても、主役が棒読みじゃダメでっしょ。でも元フォルダー5のHIKARIこと、満島ひかりちゃんは良い。そういえば『DEATH NOTE』にも出てたし、ブレイクの予感。それに酸いも甘いもかみ締めた女性マンガの大ベテラン、一条ゆかりの作品だけあって、ストーリー展開は面白い。まだ途中じゃん!ってとこで終わってすんごく歯がゆかった。で・・・・・・またやっちまった。10巻大人買い!! |
2009.2.22記 |
タイトル | フライング☆ラビッツ |
出 演 | 石原さとみ/真木よう子/渡辺有菜/滝沢沙織/江本佑/酒井若名/鹿内弥生/吉瀬美智子/光石研/堀内敬子/久ヶ沢徹/哀川翔/木村祐一/八木亜希子/白石美帆/大杉漣/高田純次 |
監 督 | 瀬々敬久 |
ストーリー | 念願のCAになるため航空会社に入社した早瀬ゆかりは、思わぬ手違いで会社のバスケットボールチーム“ラビッツ”に入部するはめに。練習ではヘマを連発して周囲をあきれさせ、CA研修では鬼教官に説教を受ける日々。そんなハードな生活に慣れてきた矢先、恋人が実家に戻ってしまう。 |
評 6 | 日本でスポーツを職業とするのはかなり厳しいようで、野球やサッカーのように人気スポーツは“プロ”のチームにスポンサーが付くが、人気のないスポーツは、企業の中で部活動のように続けられている。金メダリトの伊調馨とて、警備会社アルソックの社員である。バスケットボールの場合、この映画の頃はまだ部活動で、ここでは日本航空に所属した“JALラビッツ”をモデルにしている。この数年後に日本航空は会社更生法を適用したことで廃部となってしまうが、Wリーグの“新潟アルビレックスBBラビッツ”へと後継していった。一旦胸を撫でおろしたいところだが、『ワイドナショー』を観れるとWリーグ時代が前途多難なようである。オリンピックでもわかるようにスポーツは、全世界が同じルールで競い合え、心を通じ合える機能を持っている。日本はもっとスポーツに出資するべきじゃないかと思えた。いや、さとみちゃんがかわいいから言ってるんじゃないよ。 |
2016.10.16記 |
タイトル | ブラインドネス |
出 演 | ジュリアン・ムーア/マーク・ラファロ/アリシー・ブラガ/伊勢谷友介/木村佳乃/ドン・マッケラー/モーリー・チェイキン/ミッチェル・ナイ/ダニー・グローヴァー/ガエル・ガルシア・ベルナル |
監 督 | フェルナンド・メイレレス |
ストーリー | 街の交差点に止まった車の中で、何の前ぶれもなく突然目が見えなくなった男がパニックに陥る。その後、男は検査を受けるが原因は一向にわからない。しかも彼に接触した者も次々と視界が白くなり、目が見えなくなっていった。そんな中、療養所と呼ばれる隔離病棟が設けられ、発症者は強制的に収容される。 |
評 2 | 人は外界からの情報を五感のうち7割は視覚から得られるといわれる。それが一斉に全ての人々が視覚を失ったらパニックに陥るのは必至だとは思うが、果たしてここまでカルトになるだろうか?なんとも偏執な思想が見えてきたのでウンザリしてきた。ところで本作に当時本当に付き合っていた伊勢谷友介と木村佳乃が夫婦役で出演し話題になったが、結局別れて木村佳乃は東山紀之と結婚することになりました。当時の二人には将来が見えなかったんでしょうね(って、このオチは誰もが見えてたか・・・) |
2010.8.22記 |
タイトル | ブラックサイト |
出 演 | ダイアン・レイン/ビリー・バーク/コリン・ハンクス/ジョセフ・クロス/メアリー・ベス・ハート/ピーター・ルイス/タイロン・ジョルダーノ/パーラ・ヘイニー=ジャーディン/ティム・デザーン/クリス・カズンズ |
監 督 | グレゴリー・ホブリット |
ストーリー | 競技場近くの駐車場で誘拐された男が、ウェブサイト「Kill with me」上で公開殺害された。画面上に掲示されるアクセス数のカウントとともに薬物が増量され、じわじわと死に至る状況を刻一刻と中継するという残忍な犯行だった。FBIネット犯罪捜査官のジェニファーが捜査を開始するも、第二の犯行が実行される。 |
評 4 | 凄惨な殺人シーンがネットに流れるサイバーサスペンスということだけど、『SAW』とかに比べるとなんか一歩及ばず。きっと、これは犯人だけじゃなくチャット閲覧してる者たちに対しての、『ギャザリング』よろしく“傍観者の罪”を問いたかったのかもしれない。でも、これタイトルからすると、サイバーテロとかフィッシャー詐欺とかのネット犯罪の映画だと勘違いしそうだ。その手の犯罪もかなり巧妙になってきていて、最近じゃヤバいサイトにアクセスするとパソコンそのものの設定が変えられてしまうものもある。ディスクトップに消せないサイト画面が残る例もあるのだ。えっ?体験者のように詳しいって?まあ、そこんところはあまり触れないように、ハハハ・・・。(汗) |
2010.11.28記 |
タイトル | フレフレ少女 |
出 演 | 新垣結衣/永山絢斗/柄本時生/斎藤嘉樹/染谷将太/柳ユーレイ/加藤諒/金田哲/梅田愛子/奈津子/内田明/本多拓人/日向寺雅人/秋山奈々/鈴木晋介/伊藤洋三郎/中沢青六/モロ師岡/内藤剛志 |
監 督 | 渡辺謙作 |
ストーリー | 読書が趣味で、物語の中の空想の恋に夢中になっている女子高生・桃子は、ある日偶然野球部のエースに出会い、初恋に胸をときめかす。彼に夢中になって見守りたくなった桃子は、廃部寸前の応援団へと入部するが、ひょんなことから応援団長に仕立て上げられてしまい、厳しい練習の日々を送ることになってしまう。 |
評 5 | 「声出し練習〜〜」「オース」ハイ、ドンドン、ドンドンドン、ドンドン、ドンドンドン「やっぱりかわいい“新垣結衣”」「下手な演技の“粗が消ゆ”」ハイ、ドンドン、ドンドンドン、ドンドン、ドンドンドン「やっぱりかわいい“新垣結衣”」「必死にがんばる“あがき良い”」ハイ、ドンドンドン、ドンドンドン、ドンドンドンドン、ドンドンドン「応援の精神は“おしにん”です」「切手に押してる判子だね」「それ“押印”です」ハイ、ドンドン、ドンドンドン、ドンドン、ドンドンドン「ブレイク前のはんにゃです」「川島です」「いや、金田(かねだ)です」「いや“かなだ”です」ハイ、ドンドン、ドンドンドン、ドンドン、ドンドンドン「天の力を桜木に、ヘブン、ヘブン、ヘブンGO!」「“天国行き”って死ぬだろう!!」ハイ、ドンドン、ドンドンドン、ドンドン、ドンドンドン「以上〜〜」 |
2010.5.30記 |
タイトル | フローズン・リバー |
出 演 | メリッサ・レオ/ミスティ・アッパム/チャーリー・マクダーモット/マーク・ブーン・ジュニア/マイケル・オキーフ/ジェイ・クレイツ/ジョン・カヌー/ディラン・カルソーナ/マイケル・スカイ |
監 督 | コートニー・ハント |
ストーリー | 夫に新居購入費用を持ち逃げされた妻のレイは、支払期日までに金を工面するため、移民をカナダ側で車のトランクに積み、セント・ローレンス川を越えアメリカ側に不法入国させる闇の仕事に手を染める。レイはモホーク族のライラと手を組み、国境越えを何度も成功させるのだが・・・。 |
評 5 | 「ニューヨークなのに氷河!?」地理が不得意分野の私は思わず地図帳広げて調べた。するとニューヨーク州は経度的にはほぼ北海道と同じなのが分かった。カナダとの国境にもなっているセント・ローレンス川は、五大湖のオンタリオ湖からカナダ東部の大西洋に流れている。その水量は世界最大のものなのであるが、冬季はあまりの寒さに湖からほとんど凍りつくんだそうだ。日本もそうだが、気温の低さと住民の収入は比例するんだろう。懐も寒いから犯罪に手を染めてしまう母親の気持ち分からなくもない。そういえば氷河の近くで事務所の看板が警告していた。“OFFICE”(off ice[氷から離れろ])って。 |
2010.8.1記 |
タイトル | フロスト×ニクソン |
出 演 | フランク・ランジェラ/マイケル・シーン/ケヴィン・ベーコン/レベッカ・ホール/トビー・ジョーンズ/マシュー・マクファディン/オリヴァー・プラット/サム・ロックウェル/ケイト・ジェニングス・グラント/アンディ・ミルダー/パティ・マコーマック |
監 督 | ロン・ハワード |
ストーリー | 1974年8月9日、第37代アメリカ合衆国大統領リチャード・ニクソンが、ウォーターゲート事件の汚名にまみれて辞職。その光景をテレビで見ていたトーク番組の人気司会者デビッド・フロストは、ニクソンに対する単独インタビューを企画。ニクソンの代理人にコンタクトを取る。 |
評 7 | 1960年、ニクソンは第36代大統領選でジョン・F・ケネディに“テレビ討論会”で負けたと言われている。メイクもせず灰色のスーツを着たニクソンより、しっかりとスタイリストが付いていたケネディの方が、テレビを通して国民には健康的に映ったのだ。だからこそニクソンはメディアの怖さを知っている。もちろん正義は絶対だ。しかし、はからずも立場として正義の対極に立たされたとき、その役を演じきれるのも政治家としての器の大きさではないだろうか。テレビ受けのいい政治家が良い政治家ではないのだ。あの小泉純一郎もアメリカに屈し悪法『テロ対策措置法』を成立させてるじゃないか。えっ、全国民に好かれた小渕恵三さんの悪は、って?えー、やっぱほら「2千円札」作ったことじゃない? |
2009.6.14記 |
タイトル | プロムナイト |
出 演 | ブリタニー・スノウ/スコット・ポーター/ダナ・デイヴィス/ジェシカ・ストループ/コリンズ・ペニー/ケリー・ブラッツ/ジェームズ・ランソン/ブリアンヌ・デイヴィス/ケラン・ラッツ/メアリー・マーラ/ミンナ・ウェン/ジョナサン・シェック/イドリス・エルバ/ジェサリン・ギルシグ/リンデン・アシュビー/ジャナ・クレイマー/レイチェル・スペクター/ヴァレリー・ロス/ロリ・ヒューリング |
監 督 | ネルソン・マコーミック |
ストーリー | 高校生活を締めくくるプロムの夜。友人たちとパーティー会場になっているホテルに出かけたドナだが、実はドナとその仲間たちはひとつの秘密を持っていた。そんななか、警察に「3年前にドナの家族を殺した犯人が脱獄し、ドナを狙っている」という知らせが入る。やがてパーティー会場は凄惨な地獄と化し、ドナの仲間たちは次々に失っていく。 |
評 |
昨今のホラー・リメイクブームに乗っかったものですが、内容自体は全くの新作です。でも、もともとのシリーズ自体も“プロムナイト”の行事しか共通点がないので、リメイクといっても間違いないかもしれません。しかしながら、殺人者は単なるストーカーで非常にショボい。ところで、プロムといえば、昔は学校内で行っていたけど、今はホテルでやるようになったんですね。きっと客室に消えていくカップルが増えていることでしょう。あれっ?マイケルはキーなしでどうやってドアから入った? |
2011.10.23記 |
タイトル | ベガスの恋に勝つルール |
出 演 | キャメロン・ディアス/アシュトン・カッチャー/クイーン・ラティファ/ミシェル・クルージ/レイク・ベル |
監 督 | トム・ヴォーン |
ストーリー | フィアンセにフラれたキャリアウーマン、ジョーイは親友とともにラスベガスへ。そこで意気投合したジャックと、いつの間にか結婚してしまう。正気に戻った2人は結婚を無効にしようとするが、そんな中カジノで300万ドルを稼ぎ、互いに大金の所有権を主張する。 |
評 5 | 女の強さは“切替力”だと思う。ショックなことがあっても、パー!と弾けて忘れてしまえる。『ホリディ』『イン・ハー・シューズ』と演じたキャメロンはこんな強い女の象徴だ。その屈託のないチャーミングさに世の女性は勇気付けられるとは思うけど、さすがに30代半ば過ぎてしわが目立ってきた。とはいえ、永遠に変わらない均整取れたスタイルはすばらしい。・・・ん?なんだこの隆々と鍛え上げられた上腕二頭筋は!?もしや・・・『チャーリーズ・エンジェル3』の予感。 |
2008.8.17記 |
タイトル | ベッドタイム・ストーリー |
出 演 | アダム・サンドラー/ケリー・ラッセル/ガイ・ピアース/ラッセル・ブランド/リチャード・グリフィス/ジョナサン・プライス/コートニー・コックス/ルーシー・ローレス/テリーサ・パーマー |
監 督 | アダム・シャンクマン |
ストーリー | スキーターは、かつて父親が経営していたホテルで、使いっぱしりで働くパッとしない中年の独身男。甥と姪にせがまれて、ベッドタイム・ストーリーを話してあげると、彼らはスキーターの作り話の続きを勝手に創り上げてしまった。翌日、彼らが語った一場面が、何とスキーターの目の前で現実となる。 |
評 6 | 「にゃんとも、こひょもだまひにゃんだよな」「今『何とも、子供だましなんだよな』って言ったか?」「て、ちょいちょいちょい!ちゅうやくしゅる(通訳する)にゃよ。しょれより、変だと思わにゃいか。しゃいしょ(最初)にジルがひんひょ(人魚)ににゃる(なる)っていったにょに、しょのまま(そのまま)じゃん」「えっ?「社員証にジルが貧相になる』って?」「らいらい(だいたい)、おひゃなし(お話)がげんじちゅ(現実)ににゃる意味がわきゃらにゃい(わからない)」「『来々軒のお冷や無しが、源爺、中二になる』だって?お前どんだけ滑舌悪いんだよ。蜂に舌を刺されたのか。あーそういや、アゴが腫れてるぞ」「ひょっとけ!(ほっとけ!)」 |
2009.3.22記 |
タイトル | 蛇にピアス |
出 演 | 吉高由里子/高良健吾/ARATA/あびる優/ソニン/今井祐子/綾部守人/市瀬秀和/妹尾正文/市川亀治郎/井手らっきょ/小栗旬/唐沢寿明/藤原竜也 |
監 督 | 蜷川幸雄 |
原 作 | 金原ひとみ |
ストーリー | 蛇のように割れた舌を持つ男アマと出会った19歳のルイは、自分とはまったく違う世界に住む彼と付き合いつつ、アマの紹介で知り合った彫り師シバとも関係を持ち始める。ルイは舌にピアスを開け、背中に入れ墨を彫り身体改造の痛みと快楽に身を委ねる日々を送るが、どこか満たされぬ思いを抱えていた。 |
評 6 | 本作の原作は第130回芥川龍之介賞を受賞した金原ひとみの小説。原作は読んでないが、この映画からは谷崎潤一郎の『刺青』を彷彿(ほうふつ)させる。今思えば吉高由里子はこれをきっかけに有名になった訳で、落ちぶれて脱ぐ女優は数多(あまた)にあれど、逆に裸でのし上がったのは昨今は彼女と真木よう子ぐらいだろうか。ちなみに、このときの芥川賞は綿矢りさの『蹴りたい背中』も同時に授賞されている。こちらは私は小説の方を読んでいて、これもソフトSMの世界であった。もしかしたら審査員にその癖(へき)があったのかも!? |
2011.2.13記 |
タイトル | ヘルボーイ ゴールデン・アーミー |
出 演 | ロン・パールマン/セルマ・ブレア/ダグ・ジョーンズ/ルーク・ゴス/アンナ・ウォルトン/ジョン・アレクサンダー/ジェームズ・ドッド/ブライアン・スティール/ロイ・ドートリス/モンツェ・リーベ/セス・マクファーレン/ジェフリー・タンバー/ジョン・ハート |
監 督 | ギレルモ・デル・トロ |
ストーリー | 超常現象捜査防衛局“BPRD”のすご腕エージェント、ヘルボーイは、念動発火能力者の恋人リズらと組み、怪事件の捜査と魔物退治にあたっていた。一方そのころ、闇の世界では、地上の支配者となった人間を抹殺すべく、王子ヌアダが伝説の最強軍団ゴールデン・アーミーをよみがえらせようとしている。 |
評 7 | 『スパイダーマン』『Xメン』のマーベル、『スーパーマン』『バットマン』のDCコミックスの二大アメコミに続く“ダークホースコミックス”。その出版社名に「3番手でもいいよ」的な謙虚さを感じるが、看板マンガのこのヘルボーイ観てると他にスーパーヒーローたちへの対抗意識は否めない。それに、前作ではおちゃらけとしか思えなかったコミカルさに、今回は思わずはまってしまった。でも、森の精霊!お前は“増えるワカメ”か! |
2010.2.14記 |
タイトル | ベンジャミン・バトン 数奇な人生 |
出 演 | ブラッド・ピット/ケイト・ブランシェット/ティルダ・スウィントン/ジェイソン・フレミング/イライアス・コティーズ/ジュリア・オーモンド/エル・ファニング/タラジ・P・ヘンソン |
監 督 | デヴィッド・フィンチャー |
ストーリー | 80代の男性として誕生し、そこから徐々に若返っていく運命のもとに生まれた男ベンジャミン・バトン。時間の流れを止められず、誰とも違う数奇な人生を歩まなくてはならない彼は、愛する人との出会いと別れを経験し、人生の喜びや死の悲しみを知りながら、時間を刻んでいく。 |
評 7 | 心理学によると、人が主観的に感じる年月の長さは年少者にとっては長く、年長者にとっては短い。これを“ジャネーの法則”といい、年をとれば月日の流れを速く思うのはこれによるのだが、ベンジャミンは果たしてどう感じてたんだろう。それはさておきアカデミー賞最有力で話題の作品だが、体の年のとり方が逆行する超常現象を除けば、至って“普通”の幼なじみの恋愛ドラマだ。でもこの“普通”ってのが曲者で、誰しもの人生は山あり谷ありの多少の波乱を歩んでる訳で、共感できる場面がいくつもあり、微笑ましく観れた。かくいう私も周りからは若く見られている。というより“幼く”かな。 |
2009.2.8記 |
タイトル | ボーダー |
出 演 | ロバート・デ・ニーロ/アル・パチーノ/カーティス・ジャクソン/カーラ・グギーノ/ジョン・レグイザモ/ドニー・ウォールバーグ/トリルビー・グローヴァー/ブライアン・デネヒー/メリッサ・レオ/アラン・ブルーメンフェルド/オレッグ・タクタロフ/フランク・ジョン・ヒューズ/テリー・セルピコ/アジェイ・ナイデュ/ジョン・セナティエンポ |
監 督 | ジョン・アヴネット |
ストーリー | 20年以上コンビを組み、固いきずなで結ばれたニューヨーク市警のベテラン刑事、タークとルースター。あるとき、犯罪者ばかりをねらった連続殺人事件が発生し捜査を進めていくと、状況証拠などがタークの犯行を示していた。二人は汚名を晴らすべく捜査にのめり込むが、彼らの人生を変える衝撃の真実が待ち受けていた。 |
評 7 | デ・ニーロとパチーノが二人そろって画面で確認できる“初めて”の共演作です。(この回りくどい説明の理由は『ヒート』の評をご覧ください。)これだけ高名な二人が刑事コンビを組んでるのを見ていると、なんとなく『あぶ刑事』のその後、って気もします。ストーリー展開は面白いんだけど、この二人のギャラのせいなのか目立つ出演者が少ないんで、自ずと犯人わかっちゃうかもしれません。ところで「“光年”は長さの単位」というセリフの字幕に、ちょっと不思議に思って調べてみたら、“光年”は英語で“Light-year”と言うんですね。まさかの直訳の日本語だったのか!(“光年”が時間の単位でないことはもちろん知ってます。) |
2011.6.26記 |
タイトル | 暴走特急 シベリアン・エクスプレス |
出 演 | ウディ・ハレルソン/エミリー・モーティマー/ケイト・マーラ/エドゥアルド・ノリエガ/トーマス・クレッチマン/ベン・キングズレー/エチエンヌ・シコ/マック・マクドナルド/コリン・スティントン |
監 督 | ブラッド・アンダーソン |
ストーリー | シベリア横断鉄道でモスクワへと旅に出たアメリカ人夫婦ロイとジェシーは、車内で出会った青年カルロスと親しくなる。停車駅で乗り遅れたロイを待つため途中下車したジェシーは、同行してきたカルロスにレイプされそうになり彼を殺してしまう。その秘密をロイにも打ち明けられないまま列車に戻ったジェシーの前に、麻薬捜査官が現われる。 |
評 5 | なんなんですかね、この邦題。パニック映画を想像させられますが、全然違ってサスペンスでした。スティーブン・セガールの『暴走特急』と間違えて借りさせようという魂胆なのでしょうか。きちんとできたお話でしたので、その分残念でしょうがありません。特にロシアに潜在している残虐性が垣間見れたのは納得できました。ところでマトリョーシカは、日本・箱根の入れ子人形を真似して作られたそうです。こういう文化交流あること踏まえて北方領土問題も穏和にやりましょうよ。プーチンさん。 |
2015.4.19記 |
タイトル | ぼくたちと駐在さんの700日戦争 |
出 演 | 市原隼人/佐々木蔵之介/麻生久美子/石田卓也/加冶将樹/賀来賢人/脇知弘/冨浦智嗣/小柳友/豊田エリー/成嶋こと里/倉科カナ/水沢奈子/宇田学/森崎博之/坂井真紀/根岸季衣/志賀廣太郎/ガッツ石松/安藤玉恵/片桐はいり/酒井敏也/宮地雅子/掟ポルシェ/石野真子/竹中直人 |
監 督 | 塚本連平 |
ストーリー | ある田舎町に、平凡だが発想はピカイチのママチャリ、女の子みたいな外見のジェミー、武闘派でエロ担当の不良リーゼントの西条くん、開業医の長男で恋愛担当のグレート井上たち7人の高校生がいた。彼らは近所の駐在さんとイタズラ戦争に明け暮れ、青春を謳歌していた。 |
評 6 | ブログの中で書き連ねた小説が口コミでヒットし、映画化されたという異色作。内容は高校生グループが駐在さんに仕掛けるいたずらの数々を紹介しているものだが、どこまで本当にやったのかと思わせるとことが好評だったようだ。でもこの手のものは、雑誌連載では面白いが単行本でまとめて見ると面白くないマンガのようなものだ。もっともいたずらっ子のリーダーに市原くんを起用したのは正解だと思う。彼自身大変気に入ったようで、続編制作の署名活動も行ったそうだ。ところで、今はよゐこ濱口の彼女として有名な倉科カナが、隠れ巨乳だということがこれでははっきり分かる。元ミスマガジンは伊達じゃなかった。 |
2011.8.28記 |
タイトル | ぼくのエリ 200歳の少女 |
出 演 | カーレ・ヘーデブラント/リーナ・レアンデション/ペール・ラグナー/ヘンリック・ダール/カーリン・バーグクィスト |
監 督 | トーマス・アルフレッドソン |
ストーリー | ストックホルム郊外で母親と暮らす12歳のオスカーは、学校で同級生にいじめられていた。ある晩、彼はアパートの隣の部屋に引っ越して来たエリという少女と出会う。同じころ、近くの街では青年が逆さづりにされてノドを切り裂かれ、血を抜き取られるという残忍な殺人事件が起きる。 |
評 8 | 今年は大津市の中学校でのいじめ隠蔽事件から、改めていじめ問題がクローズアップされるようになった。そのとき学校関係者が「いじめは無いと思っていた」とイケシャアシャアと発言しているのが気に食わなかった。人に限らず多くの動物は異種に対して警戒心を持つものである。もちろんこれは防衛本能によるものだが、逆に攻撃的行動をとることがある。人の場合、これが自分を優位に立たせようという意識が差別や虐待へと繋がっていく。本来であれば大人になるにつれ理性”を持つようになるものであるが、子供は自制できないままいじめ”として現れる。いじめ”はあって当然。それをさせないように教育するのが大人の役目なのだ。しかし、人としてその異種をどこまで許容するかが一番問題で、外人や異教徒や反社会的思想者やゲイや吸血鬼や・・・あなたはどこまで許せますか? |
2012.11.11記 |
タイトル | 僕の彼女はサイボーグ |
出 演 | 綾瀬はるか/小出恵介/桐谷健太/吉高由里子/斉藤歩/田口浩正/遠藤憲一/小日向文世/竹中直人/吉行和子 |
監 督 | クァク・ジェヨン |
ストーリー | 21歳の“僕”を救うために未来の“僕”が現在の自分に送ったという最高にキュートな“彼女”は、やることなすことすべてが大胆でラフなサイボーグだった。“彼女”は“僕”のピンチを幾度となく救ってくれるが、感情を一切持たない“彼女”に思いが伝わらず、“僕”は一方的に別れを告げてしまう。しかしそれは、決して起こるはずのなかった、運命を変えてしまう“恋”の始まりだった。 |
評 2 | 綾瀬はるかファンにとっては最高の一品でしょう。実際かわゆいし・・・。でも、ダメでしょ。このネガティヴというか、後背的な姿勢を正当化するのはアカンわ。好きな女の子そっくりの人形をつくって彼女にしたいという願望は、完全にフィギュア欲しがるヲタクの発想。途中ノスタルジックに癒しを求めてるけど「昔は良かった」と思ったら人の成長は止まるんだ。極めつけはクライマックスでのありえなさ。おまけにラストのラストでタイムパラドックスまでぶっ壊しやがった。『イルマーレ』パターンはもう使っちゃダメ! |
2009.6.7記 |
タイトル | 僕らのミライへ逆回転 |
出 演 | ジャック・ブラック/モス・デフ/ダニー・グローヴァー/ミア・ファロー/メロニー・ディアス/シガーニー・ウィーヴァー/アージェイ・スミス/マーカス・カール・フランクリン |
監 督 | ミシェル・ゴンドリー |
ストーリー | 街角の古めかしいレンタルビデオ店で働くマイクは、旅に出た店長のフレッチャーから店を任されて大張り切り。しかし発電所で強い電磁波を浴び、体が磁気化してしまった友人ジェリーのせいで、店内の全ビデオの中身が消去されてしまう事態が発生する。 |
評 7 | 。・・・がすで罪犯もれこ、もとっも。うょしでんたっかなわ思とうよしグンビダてきてり借DVDらか他でんな。ぇねすでカバ、ラツイコぱっや、もで。すまいましてっマハいついつ、に面場るけづなうと「たっあ、たっあ」とる観が人るてっ知画映。たしまりなくか温はに後最、し増が感近親に逆がさぽっ級B、がんせまめ否は感「?!ゃりこゃじんな」。すで品作たっなとけかっきたせさ行流大をのるすPUてし作自をィデロパの画映でebuTuoY(←逆回転で読んで) |
2008.12.28記 |
タイトル | 火垂るの墓 |
出 演 | 吉武怜朗/畠山彩奈/松坂慶子/松田聖子/江藤潤/高橋克明/山中聡/池脇千鶴/千野弘美/谷内里早/鈴木米香/萩原一樹/矢部裕貴子/原田芳雄/長門裕之 |
監 督 | 日向寺太郎 |
原 作 | 野坂昭如 |
ストーリー | 1945年、神戸の街を大空襲が襲う。清太と節子は空襲で母親を亡くし、西宮に住むおばの元に身を寄せる。しかしおばは兄妹に対して冷たい仕打ちをし、それは次第に度を越していく。そのため、2人はおばの家を出て防空壕でひっそりと暮らすことにした。悲惨な飢えに耐える2人を楽しませるのは、ほたるの明かりだけだった。 |
評 3 | ジブリアニメの方が有名な作品だが、過去の自分の評を見ると、お前はどこの目線で物言ってるんだってくらい事を書いていて我ながら驚いてしまった。でも、改めてこの清太の我の強さが妹を死なせたことに確信できた。この原作は昨年12月にお亡くなりになった野坂昭如さんの作品である。実際自分の妹も戦時中に亡くした経験を基にして、書いたものだそうだが、どうも素直に戦争批判と思えない。また、このおっさん、壇上で話してる大島渚監督にいきなり殴りかかったことがあり、それを私はリアルタイムでテレビで見てたので、ずっと不信感を持ってる人物であった。まあ、死んだ人の悪口は止めよう。今年の大統領選では、先日広島にケンカしてくれたオバマ現大統領のいる民主党のヒラリーと、これからは金を払わなきゃ駐屯地を引き上げるとまで言っている共和党のトランプとの一騎打ちは必至である。心情的にはヒラリーを望むが、アメリカの国民性からトランプに傾いているようで、そうなったら安倍さんはさぞ悩むところだろう。「♪ソ、ソ、ソクラテスか、プラトンか。二、二、ニーチェか、サルトルか。みーんな悩んで大きくなった!」(私の知りうる野坂さんの功績はこれです。) |
2016.6.12記 |
タイトル | ボルト |
出演(声) | ジョン・トラヴォルタ/スージー・エスマン/マーク・ウォルトン/マイリー・サイラス/マルコム・マクダウェル/ジェームズ・リプトン/グレッグ・ジャーマン |
監 督 | バイロン・ハワード |
ストーリー | アメリカで人気のテレビショーに出演中のスター犬、ボルト。ある日、ハリウッドのスタジオからニューヨークに運ばれる途中、迷子になってしまった彼は、アメリカ横断の旅を余儀なくされる。しかしボルトは。テレビショーの中で発揮する数々のスーパーパワーを自分のものだと信じて疑っていなかった。 |
評 7 | 「ふーん、そこそこ感動するわ。でもディズニーで犬キャラといったら、グーフィーとかプルートとか、これといって主役級がいなかったからちょうど良かったわよね」「すごいわよね。ニューヨークからハリウッドまで旅するなんて、『名犬ラッシー』思い出したわ」「母さん、年がバレるぞ。それより、この正義感が強く、娘のためなら命も投げ出す勇敢な白い犬、誰かに似てると思わないか?」「ソウデスネ。思イ込ミガ激シクテ、意地ッ張リナトコロモソックリデスネ」「うるさい!お前はだまってろ!!」「・・・スイマセン、オ父サン」 |
2009.8.2記 |
タイトル | マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと |
出 演 | オーウェン・ウィルソン/ジェニファー・アニストン/エリック・デイン/アラン・アーキン/キャスリーン・ターナー/ネイサン・ギャンブル/ヘイリー・ベネット/クラーク・ピータース/ヘイリー・ハドソン/フィンリー・ジェイコブセン/ルーシー・メリアム/ブライス・ロビンソン/トム・アーウィン/アレック・マパ/サンディ・マーティン/ジョイス・ヴァン・パタン |
監 督 | デヴィッド・フランケル |
ストーリー | ジャーナリストとして働く新婚夫婦のジョンとジェニーは、子どもを持つ自信をつけるため、犬を飼うことを決意。しかし、やって来たラブラドール・レトリバーのマーリーは、手に負えないほどやんちゃで、何でもかんでも食べたがるおバカな犬だった。 |
評 4 | どっかで聞いたことがあるが、犬というのは主従関係を理解できる動物だそうで、子犬のうちにきちんと躾れば一生従順なんだそうだ。つまりこのマーリーがこうなったのは子犬の頃に甘やかされ、自分が人間より優位なのだと思ってしまったんだろう。ところで犬はどのくらい前から人間と一緒にいたのだろうか。イスラエルで発見された1万2千年前の遺跡に子犬を連れた狩猟民族の遺体が発見されており、早くてもこの頃から犬は人間に飼われていたと言われている。そんな昔から犬は人間の生活を見守っていたのだ。本作は実はジョンとジェニーの夫婦の物語をマーリーの目線で追っている物語である。しかしながらマーリーのキャラが強すぎてありきたりのバカ犬コメディになってしまいましたね。 |
2014.4.20記 |
タイトル | マダガスカル2 |
出演(声) | ベン・スティラー/クリス・ロック/デヴィッド・シュワイマー/ジェイダ・ピンケット・スミス/サシャ・バロン・コーエン/セドリック・ジ・エンターテイナー/アンディ・リクター/バーニー・マック/アレック・ボールドウィン |
監 督 | エリック・ダーネル |
ストーリー | マダガスカル島を出ることにしたライオンのアレックス、シマウマのマーティ、カバのグロリア、キリンのメルマンたちは飛行機で大空に飛び立つが、すぐに燃料が切れてしまう。不時着した場所は、何と広大な大地が広がるアフリカだった。そこには、自分たちと同じ種の動物たちがいた。 |
評 4 | 「内村さん、私まだ地球上の動物見て回らないとダメっすか?」「どした、イモト。珍獣ハンター、嫌になったのか?」「いや、あたしも一応年頃の女の子なんで、このままじゃ彼氏もできないんじゃないかと」「なんだ、そんなこと気にしてたか。お前だったらその気になったら種を超えた恋愛できるだろ」「あたしグロリアじゃねっつーの!だいたい、この映画、変!アフリカのサバンナなのにペンギンは平気だし、ライオンなのに一夫多妻じゃねぇし、だいたい“マダガスカル”じゃねぇーし!」「うわっ、さすが地球5周しただけあって、かなり詳しくなってる。宮川、和ましてくれ」「♪踊るのスキスキ・・・」「気がわりぃだ!このお祭り男!!」「内村さん、コイツ野生化してます!」 |
2009.3.15記 |
タイトル | マックス・ペイン |
出 演 | マーク・ウォールバーグ/ミラ・クニス/ボー・ブリッジス/クリス・ブリッジス/オルガ・キュリレンコ/アマウリー・ノラスコ/クリス・オドネル |
監 督 | ジョン・ムーア |
ストーリー | 妻子を殺された刑事、マックス・ペイン。ただ独りで捜査を続けるマックスは、ナイトクラブで薬漬けの美女、ナターシャと出会う。同じ日の夜、何者かがナターシャを惨殺。妻子とナターシャの殺害を結ぶあるひとつの共通点、“羽”のタトゥーの謎をマックスは追う。 |
評 4 | 「こらまた銃撃がすごい映画らしいね」「ああマックス・ペイン”ね」「そう、でも出てる奴らほとんど知らないし」「マック・スペイン”ね」「いや、その要素はない。情熱的なマクドナルド”みたいなのは」「ブラック・レイン”ね」「んー、まあ多少のハードボイルド感はあるか。松田勇作さんは居ないけど」「クライマックス強引”ね」「確かに!薬でイカれた表現だとしても地獄絵図さながらだもんね」「結局ペテン”ね」「TVゲームが元だから多少は『バイオハザード』に似てるかなーって思ったら、薬の辺りとか設定まんまだよ!」 |
2009.4.19記 |
タイトル | マッハ!弐 |
出 演 | トニー・ジャー/ソーラポン・チャートリー/サルンヨー・ウォングックラチャン/ニルット・シリジャンヤー/ダン・チューポン/サンスティク・プロムシリ/ペットターイ・ウォンカムラオ |
監 督 | トニー・ジャー |
ストーリー | 15世紀のタイ。アユタヤ王国の侵略が進み、東の王国の国王とその妻が暗殺される。山賊に救われた息子のティンは秘境にある訓練場に残ることを決め、格闘の猛特訓を開始した。数年後、向かうところ敵なしの戦士へと成長したティンのもとに、両親の復讐をするチャンスが訪れる。 |
評 7 | 時代も設定も違うのに何をもって続編なのか?トニー・ジャーがムエタイで闘ってれば「弐」なのか?それだったらこの人の主演映画には“マッハ”を付けなきゃならなくなるぞ。(もっとも本人の意思と関係なしに“沈黙の〜”と付けられる人もいるが・・・)といっても「CGなし!ワイヤーなし!早回しなし!」の姿勢は健在でした。でも、スローモーションやコマ送りは多様しまくってますが。それにしても日本錯誤はアメリカ映画だけにしてもらいたいです。なんやねん、訳分からない武士とか、忍者とか、虚無僧とか・・・。 |
2012.3.18記 |
タイトル | まぼろしの邪馬台国 |
出 演 | 吉永小百合/竹中直人/窪塚洋介/風間トオル/平田満/柳原可奈子/有吉弘行/黒谷友香/麻生祐未/江守徹/大杉漣/余貴美子/由紀さおり |
監 督 | 堤幸彦 |
ストーリー | 昭和32年、災害の際に土器の破片を見つけたのを機に、邪馬台国の探求を始めた目の不自由な康平。そんな夫に妻の和子は魏志倭人伝、日本書紀、古事記などを繰り返し読み聞かせ、九州各地を二人で旅しながら、康平の口述を和子が書き留める共同作業で『まぼろしの邪馬台国』を著す。 |
評 6 | いまだにどこにあったのか分からない邪馬台国。その存在が最初に書かれた『魏志倭人伝』に示される九州説と、遺跡などの考古学的見地から示される畿内説があるようだ。宮崎康平が40年以上前に九州説を唱え、地理的根拠も含め邪馬台国は島原”だと発表したのが本作の原作である。でもその後諸説がわんさか出てきて、学会は侃々諤々が続いている。『日本書紀』に表される大和朝廷”を同一化する説や実は日本じゃないという説もある。ほんと歴史って面白いね。ところで初キスシーンのあった柳原可奈子さんにとっても、本作は歴史的映画になったかな? |
2011.1.23記 |
タイトル | マラドーナ |
出 演 | ディエゴ・マラドーナ |
監 督 | エミール・クストリッツァ |
ストーリー | 2005年、クストリッツァ監督はマラドーナの長女ダルマの誕生日に招かれ、2台のカメラと数人のクルーとともにブエノスアイレスを訪れる。そこでマラドーナは自身が敬愛する革命の戦士、チェ・ゲバラとキューバのカストロ将軍のタトゥーを誇らしげに見せてくれる。その数日後、マラドーナを祝福するライブのステージに監督も呼ばれる。 |
評 2 | サッカー史に名を残すアルゼンチンの名選手ディエゴ・マラドーナのドキュメンタリー。だったら選手時代の栄光の時代を中心に創ればいいものを、やたら当時のアメリカ大統領ブッシュを批判して、コカイン中毒のたわごとみたいな仕上がりになっている。もっとも、別荘に押しかけた記者達に空気銃を乱射したり、あらゆる暴言を吐きまくったぶっ飛んだ性格なのは間違いないんだろうけど、サッカーが全然入ってこなかった。それに女性関係もめちゃくちゃだったようだ。そういえば、昔『みなさんのおかげです』の仮面ノリダーで石橋が怪人役で“マラドーナ男”をやっていたのを思い出した。確かそのときのギャグは「俺のマラ、どーな?」だったけ。 |
2014.6.15記 |
タイトル | マンマ・ミーア! |
出 演 | メリル・ストリープ/ジュリー・ウォルターズ/ステラン・スカルスガルド/コリン・ファース/ドミニク・クーパー/ピアース・ブロスナン/アマンダ・セイフライド/クリスティーン・バランスキー |
監 督 | フィリダ・ロイド |
ストーリー | エーゲ海に浮かぶギリシャの小島で、シングルマザーの母ドナに育てられたソフィ。彼女のひそかな願いは、まだ見ぬ父親とバージンロードを歩くこと。結婚式を控え、父親探しをすることに決めたソフィは、内緒でドナの日記を読み、父親の可能性のある昔の恋人3人に招待状を出す。 |
評 8 | あの当時、洋楽なんか興味なかったのに、ちょっち聞ちいたら思い出してきた。私は、やっぱミーハーぎみ、ぎみ、ぎみだったからABBAの曲もいつの間に、間に、間にか耳に残ったのかも知れない。もちろん字幕スーパー取るーパー意味分からなくてSOSだけど、このノリの良さと歌い上げる絶頂感はまさしくミュージカル向けだと思った。特にホントなら終わーてる老女3人のテンションの高いダンシング・クイーンぶりには圧倒された。When All Is Said and Done(結局のところ)、ストーリーに無理が無きにしも非ずなのだが、そこはThe Winner Takes It All(勝者は全部もっていく)。とにかく理屈ぬきでそのまんま、観いや! |
2009.2.1記 |
タイトル | ミーアキャット |
出 演 | (ナレーション)ポール・ニューマン |
監 督 | ジェームズ・ハニーボーン |
ストーリー | アフリカのカラハリ砂漠で、たくましく生きる身長30センチの野生動物、ミーアキャット。最新の撮影技術と膨大な製作期間を費やして完成させた、ユーモラスかつ感動的な必見ドキュメンタリー。 |
評 7 | 「猫ミーアのギャグ百連発〜!それ、猫ミーア!、猫ミーア、猫ミーア、猫ミーア、うるせぇーよ!昇龍拳!昇龍拳!猫ミーアの激走!『俺はとにかく逃げ足が速い。コブラに追われても逃げ切ることが出来る。よしオリンピックに出よう!でもカラハリ砂漠にはもっと早いヤツがいるから・・・そうだ!カンボジアに帰化しよう。アレ?居住期間が足りなくて資格失っちゃった』うー、ポーツマス、ポーツマス!次は猫ミーアの苦悩。『あー、お兄ちゃんがワシにさらわれちゃった・・・。ひとりぼっちになっちゃった・・・。そういえば日本語のナレーターの三谷幸喜もひとりぼっち・・・。元奥さんの小林聡美は“やっぱり猫が好き”だったのに・・・』ラッセラー、ラセッラー!お母さ〜ん!!!」 |
2013.5.5記 |
タイトル | ミラーズ |
出 演 | キーファー・サザーランド/ポーラ・パットン/エイミー・スマート/メアリー・ベス・ペイル/ジョン・シュラプネル/ジェイソン・フレミング/キャメロン・ボイス |
監 督 | アレクサンドル・アジャ |
ストーリー | 同僚を誤って射殺し、停職処分になって以来、アルコールにおぼれ、妻のエイミーや子どもからも見放されている元警官のベン。妹アンジェラのアパートに寝泊りする彼は、火災に遭ったデパートの夜警の仕事中、鏡に触れたことから不可解な現象に襲われ始める。 |
評 1 | キーファー・サザーランドと言えば、どうしても『24』のイメージがつきまとう。鼻をすすったり、いきなり激昂したりするところを見ると「やっぱりジャック・バウアーだ」と思ってしまう。“どきどきキャンプ”の岸は罪深い。しかし、何だこのアナクロさは!?鏡に映った自分が違う行動をするなんてのは昔のホラーによくあったパターンだし、CGも特殊メイクもチャチい。こんなB級ホラーでもいとわず主演したキーファーがむしろ俳優の“鏡”だ。ところで、焼け焦げたデパートを見て“ホテルニュージャパン”だと思った人、年がバレるよ。 |
2008.12.28記 |
タイトル | ミラクル7号 |
出 演 | チャウ・シンチー/シュー・チャオ/キティ・チャン/リー・ションチン/フォン・ミンハン/ホアン・レイ/ヤオ・ウェンシュエ/ハン・ヨンホア/ラム・ジーチョン |
監 督 | チャウ・シンチー |
ストーリー | 工事現場で働くティーは、貧しいながらも一人息子のディッキーを名門校に通わせていた。息子に新しい靴すら買ってやれない貧乏生活だったが、彼らはそれなりに楽しい日々を送っていた。そんなある日、ディッキーは父がゴミ捨て場から拾って来た緑色の風船のようなオモチャが動くことを発見する。 |
評 6 | 「良い子の皆んな集まれ〜」「今日もお兄さん達と一緒に勉強しよう」「まずは手遊び歌だよ。貴様らの中でわかるお友達がいたら一緒にやろうね」「言い方気をつけようね」「♪グーチョキパーで、グーチョキパーで、何作ろう?何作ろう?右手がパーで左手もパーで“ゴキブリ潰しゲーム”」「お金ないんだろうけど、汚いよね」「あれ、一緒にやらなかったお友達はどうしたのかな?恥ずかしいからかな」「違うよね。このお兄さんの出方伺ってるんだよね。林お兄さん、子供達が見てるから教育にいいことしよう」「うん、♪これっくらいのファンタジーに、ムリヤリ迫力詰め込んで・・・」「『少林サッカー』方式が何にでも効くと思うのは勘違いだよね」「皆んな今日も勉強になったね」「なる訳ないよね。もういいよ!」「んにゅ、今日観たことはお父さんとお母さんには内緒だよ。んみゅー」 |
2011.8.14記 |
タイトル | ミルク |
出 演 | ショーン・ペン/エミール・ハーシュ/ジョシュ・ブローリン/ジェームズ・フランコ/ディエゴ・ルナ/アリソン・ピル/ルーカス・グラビール/ヴィクター・ガーバー/デニス・オヘア/ジョセフ・クロス/ハワード・ローゼンマン/ブランドン・ボイス/ケルヴィン・ユー/スティーヴン・スピネラ/ジェフ・クーンズ/テッド・ジャン・ロバーツ |
監 督 | ガス・ヴァン・サント |
ストーリー | 1972年のニューヨーク。金融や保険業界で働いていたミルクは、20歳年下のスコットと出会い、恋に落ちる。二人は新天地を求めてサンフランシスコに移り住み、小さなカメラ店を開店。そこはたちまち同性愛者やヒッピーたちのよりどころとなり、ミルクは彼らを快く思わない保守派に対抗した新しい商工会を結成することになる。 |
評 2 | ハーヴィー・ミルクは、ゲイにしてサンフランシスコの市会議員となり、いわゆる“マイノリティ”の差別撤廃に尽力した人物。そのカリスマ性は『TIME』の20世紀の100人の選ばれるほどだ。自由絶対主義のアメリカ人がいかにも好きそうな話で、ショーン・ペンがアカデミー賞男優賞を受賞したのもわかる気がする。しかし、どうもこの「社会的弱者」と呼ばれる者たちに、逆に権力を与えてしまう風潮は好きくない。オカマをけなせば「性同一障害は病気だ」、黒人を指差せば「人種差別」、ハゲを笑えば「原爆症の人も笑えるのか」と言われる。人はみんな違うんだし、それを毛嫌いする感情も出てくる。実際、私も男同士のキスを見れば吐き気がする。それを邪険にせず、気持ち飲み込んで、穏やかにいることが“理解する”ってことだと思う。 |
2009.7.19記 |
タイトル | メッセージ そして、愛が残る |
出 演 | ロマン・デュリス/ジョン・マルコヴィッチ/エヴァンジェリン・リリー/リース・トンプソン/グレンダ・ブラガンザ/サリー・テイラー=イシャーウッド/パスカル・ビュシエール/サラ・ウェイスグラス/ブリュノ・ヴェルドーニ/ジョーン・グレッグソン |
監 督 | ジル・ブルドス |
ストーリー | ニューヨークの法律事務所に勤めるネイサンは、ある日突然幼い息子を亡くすという悲劇に見舞われる。彼はその事実に耐えられず、妻や娘と離れて仕事に没頭していた。そんな彼のもとに、セントルイス病院の医局長ジョセフが訪れる。彼は人の死を予見できると言う。 |
評 3 | んー、わからん!もし、私が他人の死期がわかるとしても、たぶん絶対にそれを教えないと思う。伝えたことでどうなるの?その人に残りの時間を充実に過ごしてもらうため?最後に大切な人に会ってもらうため?私に何の権利があって、人の今の生活に干渉する権利があるんだ?救える要素が微塵でもあるなら別だが、ただ伝えるだけって、余りにも無責任だ!ガン告知する医者や『イキガミ』の死亡予告証配達人と立場が違いすぎる。なんか『ファイナル・ディスティネーション』をシリアスにしただけって感じがした。 |
2011.1.23記 |
タイトル | やさしい嘘と贈り物 |
出 演 | マーティン・ランドー/エレン・バースティン/アダム・スコット/エリザベス・バンクス |
監 督 | ニコラス・ファクラー |
ストーリー | 小さな町に一人で暮らす老人ロバートは、孤独な日々を過ごしていた。そんなある日、メアリーという美しい女性に出会い、彼の味気ない日常は心ときめく日々へと変わっていく。 |
評 8 | つい、痴呆症のくくりにこの映画も入れてしまったが、それだとネタバレとなってしまうことに気付いてしまった。でも、車庫につっこんだまま放置している車や、異様に優しい若い共同経営者、やたらに薬を飲ませようとするメアリーなど、変なところがいろいろ転がっているので、意外に早めに真相は気付くと思うのでご容赦ください。それに、それが分かっていても十分にハート・ウォーミングな作品であることには違いありません。それにしても、老いらくの恋とはいえ、気持ちは若いころになっているだろうから、再び初恋を味わえるというのはうらやましいですね。でも、ロバートは自分が無駄な人生を歩んだと悔やみます。それに対するメアリーが「そんなことないわ、未来だけを見て」と言うところがまた良い。死ぬ間際まで誰かを好きで居続けられたら、これほどの幸せはないだろうな。 |
2016.9.4記 |
タイトル | 靖国 YASUKUNI |
出 演 | − |
監 督 | リ・イン |
ストーリー | 戦後60周年を迎えた2005年8月15日、軍服を着て参拝する集団や合祀に反対する遺族たちなど、靖国神社は狂乱の様相を呈していた。一方、神社のご神体である日本刀「靖国刀」を作る刀匠にもカメラを向ける。日本人が知っているようで実は知らない靖国神社の現実と精神構造に、中国人監督リ・インが切り込んでゆく。 |
評 1 | 相当話題になったのでどれだけ反日なのかと思って観たけど意外に素直だった。たぶん日本と中国の感受性の違いなのだ。日本は島国国家なので皆で助け合うことが生きるための手段であって“大東亜共栄圏”は本気の発想だった。しかし大陸国家で他民族の興亡の歴史を歩んだ中国にとっては、侵略者の大義名分にしか聞こえないのかもしれない。自ずと反日感情が混じってもしょうがないだろう。しかし、個人の意見を金科玉条にクローズアップするのは作為的過ぎないか。酔っ払いのヨタ話にカメラを向けるなよ。それからここの間違いは正さなければならない。靖国神社の御神体は日本刀ではない!靖国は霊を祀っているだけで魂がそこに存在するわけでなく、あの自称台湾人の主張は認識不足か、もしくは作為!最後の凄惨な断頭シーンに有名なヤラセ写真もある!反日プロパガンダには、こちらも礼儀として反論させていただく。 |
2008.8.10記 |
タイトル | ヤッターマン |
出 演 | 櫻井翔/福田沙紀/深田恭子/生瀬勝久/ケンドーコバヤシ/岡本杏理/阿部サダヲ/滝口順平/たかはし智秋/山寺宏一 |
監 督 | 三池崇史 |
ストーリー | ガンちゃんは父の遺志を継ぎ、犬型の巨大ロボット“ヤッターワン”を完成させた。そしてアイちゃんと力を合わせ、愛と正義の味方ヤッターマン1号・2号としてドロンジョ率いるドロンボー一味と戦うことに。ある日、一味が探しているのは何でも願いがかなう伝説のドクロストーンだと判明する。 |
評 |
大好きです! 。 なぜなら、ヤッターマンだから!! |
2009.3.8記 |
タイトル | 山桜 |
出 演 | 田中麗奈/篠田三郎/檀ふみ/北条隆博/南沢奈央/樋浦勉/千葉哲也/富司純子/高橋長英/永島暎子/村井国夫/東山紀之 |
監 督 | 篠原哲雄 |
脚 本 | 藤沢周平 |
ストーリー | 江戸後期、不幸な結婚生活に耐える野江はある日、1本の山桜を見つける。花に手を伸ばすと1人の武士が現れるが、彼は野江が今の婚家に嫁ぐ前に縁談を申し込んできた相手、手塚弥一郎だった。自分を気遣ってくれる人物の存在に勇気づけられる野江だったが、手塚は悪政をたくらむ藩の重臣を斬ってしまう。 |
評 7 | 藤沢周平さんのお話は「真摯な武士が義にかけて最後に私服を肥やす悪者を斬る」というパターンではありますが、今回のはちょっと勝手が違います。女性の立場でそれを見ている客観性があり、仕上がりはなんともほのかな純愛物語なんです。この凛とした落ち着き方からして田中麗奈さんは時代劇向きじゃないだろうか。ところで「桜切る馬鹿梅切らぬ馬鹿」ということわざがありますが、これは梅は剪定が必要ですが、桜は切り口から菌が入って枯れやすいので切らない方が良いという意味です。・・・あれ?私、余計なこと言いました? |
2011.4.10記 |
タイトル | 容疑者Xの献身 |
出 演 | 福山雅治/柴咲コウ/松雪泰子/堤真一/北村一輝/ダンカン/長塚圭史/金澤美穂/益岡徹/林泰文/渡辺いっけい/品川祐/真矢みき |
監 督 | 西谷弘 |
ストーリー | 惨殺死体が発見され、新人女性刑事・内海は先輩と事件の捜査に乗り出す。捜査を進めていくうちに、被害者の元妻の隣人である石神が、ガリレオこと物理学者・湯川の大学時代の友人であることが判明。内海から事件の相談を受けた湯川は、石神が事件の裏にいるのではないかと推理する。 |
評 7 | 冒頭で「科学で証明されないものは“愛”」と定義していた。“愛”すなわち“i”は-1の平方根、いわゆる“虚数”と呼ばれ、実際にはありえない数字である。愛”を証明するには、やはり知識を超えた概念が必要になってくるようだ。人の脳はコンピュータほどロジカルな思考を行うには不完全ではあるが愛”を語ることができる性能を備えている。話が変わるが、その数自身を除く約数の和がその数と等しくなる数を完全数”という。その最小の数は6”である。(1+2+3=1×2×3)ゆえに、愛”を証明できるのは不完全なロクでなし”と言うわけだ。 |
2008.10.5記 |
タイトル | 善き人 |
出 演 | ヴィゴ・モーテンセン/ジェイソン・アイザックス/ジョディ・ウィッテカー/スティーヴン・マッキントッシュ/マーク・ストロング/ジェマ・ジョーンズ/アナスタシア・ヒル |
監 督 | ヴィセンテ・アモリン |
ストーリー | ヒトラーが独裁政権を築いた1930年代のドイツ。ベルリンの大学で学生を教えるジョンは、病に伏す母親を助け、自分の家庭では家事をこなす献身的な人間。そんなある日、自分が執筆した小説を読んだヒトラーが彼をナチス党に呼び入れることを決める。しかし、過去に戦争を戦い抜いた友人でユダヤ人のモーリスのことが頭をよぎる。 |
評 4 | 「歴史はよくわかんないけどさ、このジョンの気持ちはなんか分かるよ。親友のためならどんな危険なことがあろうと最後には力になってやろうとする気持ち、ハリケンジャーだった頃、覚えたもん。自分のことより相手の気持ちを先に考えちゃうっていうか、こういうの“いい人”って言うんだっけ?だからさ、ずっと好きだった人がいてもさ、別の人が自分のこと好きだって分かったら無視できないじゃんかぁ」「あのね、ジョンは母親の世話から料理まで全部自分でやってたの!あなたは私の作る料理だけが目当てだったじゃないの!」「お前、そのうちアウシュビッツに送ったげるから」 |
2012.5.20記 |
タイトル | ラーメンガール |
出 演 | ブリタニー・マーフィ/西田敏行/余貴美子/パク・ソヒ/タミー・ブランチャード/ガブリエル・マン/ダニエル・エヴァンス/岡本麗/前田健/石井トミコ/石橋蓮司/山崎努 |
監 督 | ロバート・アラン・アッカーマン |
ストーリー | 恋人を追って日本に来たのに、体よく振られてしまったアビー。そんなアビーを救ったのは、一杯のラーメンだった。アビーはラーメン店で修行をすることを決意。しかし、店主マエズミは酒飲みで短気、アビーに雑用ばかりを命じる。ある日、ラーメンの達人がアビーの味を認めてくれないと店を辞めるとマエズミが言いだす。 |
評 6 | いまや日本の国民食と言われるラーメン。元は中国なのになぜそうまで言われるほどになったのか?それは日本のラーメンは、麺が細長いものであること、スープの中に入っていることにこだわっているからだと思う。これはそばやうどんに寄っているということもあるが、それに付随して日本人は「すする技術」に長けていることがあるのではないだろうか。熱いスープにからんだ麺をすすりあげ、その蒸気とともに鼻腔や気管にまでも味を感じせしめる。果たして西洋人にその真似ができるか!?現在、胆石手術予定の私は油の多いラーメンは食べられない身の上です。もっとも胆石の原因である。コレステロールはラーメンのせいかもしれないですが、関係ないです。治ったら即食べます。ちなみに本作のブリタニーは本作公開翌年に32歳という若さでお亡くなりになりました。死因は糖尿病からの心不全ということですが、果たしてラーメンの食べすぎだったかは不明です。 |
2016.1.3記 |
タイトル | 雷神 RAIZIN |
出 演 | スティーヴン・セガール/ホリー・エリッサ・ヂグナード/クリス・トーマス・キング/マイケル・フィリポウィッチ/アイザック・ヘイズ/フィリップ・グレンジャー/マーク・コリー/カリン・ミシェル・バルツァー |
監 督 | ジェフ・F・キング |
ストーリー | 署内でも評判のすご腕刑事ジェイコブ・キングは、12歳のときに双子の弟が殺害される現場を目撃して現在でも過去の悪夢から逃れることができずにいた。そんなある日、管内で次々と猟奇的な殺人事件が続発。ジェイコブは過去の忌まわしい記憶と闘いながら、残忍な殺人鬼を追い詰めていく。 |
評 3 | 芸能生活20周年のセガールが製作総指揮、脚本まで出がけた本作だが、完全にストーリーの焦点がぼやけてしまった。下手にサイコサスペンス気取って猟奇的内容に仕上げたつもりだけど、結局あんたはアクションを見せたいんでしょう。こんなプロファイルとも言いがたい屁理屈や解いても全然感心できない暗号なんかいらんわ。ただそのアクションシーンに至ってもきっかけが無理矢理すぎるし、やっぱ脚本は専門家に頼もうよ。しかしながら、50半ばにして、こうもたくましくセクシーなセガールに惚れる女性もいるんでしょうね。それなのになんでこんなしょうもないラスト持ってくるんでしょう。誰もがドン引きだわ。 |
2016.4.24記 |
タイトル | 落語娘 |
出 演 | ミムラ/津川雅彦/益岡徹/伊藤かずえ/森本亮治/利重剛/なぎら健壱/絵沢萠子/春風亭昇太/ベンガル/藤本七海/金田龍之介/笑福亭純瓶/峰岸徹 |
監 督 | 中原俊 |
ストーリー | 念願の落語の世界に飛び込んだ香須美は、女というハンデに加え師匠は落語界の問題児であったが、逆風にもまれながら女前座として日々奮闘していた。ある日師匠の平佐が突然、呪われた噺(はなし)「緋扇長屋」に挑むと宣言。周囲が騒然とする中、心配する香須美は信念を曲げようとしない師匠の心に共感していく。 |
評 5 | 古くからあるものは確かに貴重であります。かといって娯楽まで伝統”とあげつらう風習はいかがなもんでしょうか。落語なんつうものは、まさにくだらないヨタ話でやんすから正座して聞くもんでもないと、あっしは思います。常識を踏まえた上で、それを外す妙が面白いんであって、楽譜どおり演奏してもしらけっちまうだけです。実際、今の落語界をごらんなせい。楽太郎の次期円楽就任より、おきゃんな落語娘”泰葉の野放図な言動の方が注目浴びてるじゃないですか。おや、『おくりびと』で死人役の後、本当に往生された峰岸さんも出てますね。ご冥福をお祈りします。きっと岡田有希子さんも待ってますよ。 |
2008.10.26記 |
タイトル | ラスト・ブラッド |
出 演 | チョン・ジヒョン/アリシン・ミラー/小雪/リーアム・カニンガム/JJ・フェイルド/倉田保昭/コリン・サーモン |
監 督 | クリス・ナオン |
制作年 | 2008年 |
ストーリー | セーラー服に身に包み、孤独とともに生きる16歳の少女サヤ。運命のいたずらか、神の無慈悲か、人類の未来を背負わされることになったサヤは、黒筒に忍ばせている日本刀をバンパイア相手にきらめかせながら、戦い続けてきた。世界の危機を救うため、そして自分自身の運命を切り開くために戦うサヤだった。 |
評 6 | 「ひとつ、人の世の生き血をすすり、ふたつ、不埒な悪行を三昧、みっつ、醜い浮世の鬼を退治てくれようチョン・ジヒョン」 日本のアニメの実写版なんだけど、韓国女優がヒロインなもんでわざわざ日本語の吹き替えしています。結局アニメと変わらんじゃん!一応は目を引く迫力のシーンはたくさんあるけど、どっかで見たことがある感じがしてならなかった。まあ、彼女のアナクロなセーラー服姿は嫌いじゃないけど・・・。それに、倉田保昭さんが今だ現役で頑張ってるのは、うれしくなってきました。 |
2009.5.31記 |
タイトル | ラスベガスをぶっつぶせ |
出 演 | ジム・スタージェス/ケイト・ボスワース/ローレンス・フィッシュバーン/ケヴィン・スペイシー/アーロン・ヨー/ライザ・ラピラ/ジェイコブ・ピッツ/ジョシュ・ギャッド/ジャック・マクギー/ジャック・ギルピン/ジェフリー・マー |
監 督 | ロバート・ルケティック |
ストーリー | マサチューセッツ工科大学の学生ベンはある日、並外れた数学的資質を教授に見込まれ、ブラックジャックの必勝法を編み出した天才学生チームに誘われる。チームに参加した彼は仲間たちと日夜トレーニングを重ね、卓越した頭脳とチームワークを駆使してラスベガス攻略に挑む。 |
評 6 | 映画で観ると「カウント」の方法がいまいち分からないので解説しましょう。“B・J(ブラックジャック)”は「21」以下の数字を作るゲームですが、それを超えるとドボンとなります。プレーヤーは好きな時にカードをもらうのを止めることができますが、ディーラーは「16」以下の場合、必ずカードを取らなければなりません。トランプのA〜Kまで13種類のうち、B・Jでは「10」「J」「Q」「K」は“10”と数えます。これは計算すれば分かるとおり、全体の30%強もあるのです。つまりこれが残りのカードにたくさん残っていれば、ディーラーがドボンになる可能性が高くなるのです。だから、出てきた“10”のカードを数え、残りのカードに“10”のカードが多いときに高く賭けれて勝負に出れば、プレーヤーは勝てる可能性が出るという訳です。となると、花札の“オイチョカブ”の方が公正だということです。いや、ギャンブルに公正、不公正ってないか。 |
2010.12.5記 |
タイトル | ラブファイト |
出 演 | 林遣都/北乃きい/大沢たかお/桜井幸子/波岡一喜/藤村聖子/鳥羽潤/建蔵/三田村周三/ツナミ/F.ジャパン |
監 督 | 成島出 |
ストーリー | 幼いころからいじめられっ子の稔と、稔をいつも助けてきた幼なじみの亜紀。ある日稔は、偶然出会った大木という男のもとでボクシングを習い、密かに亜紀よりも強くなろうとする。しかしあっけなく亜紀にバレた上、彼女もボクシングの魅力に目覚め、2人は一緒に大木のジムに通うことになる。 |
評 6 | 「クイズ、シュート!」 [問題:ソ 二 人 手 門 豆 寸] ピンポン!「拳闘!」「ハイ、有田さん正解です。どうした、大家、得意の“漢字バラバラ”ダメだったか?」「いやぁ、すいません、上田さん、字は浮かんでたんですけど…」「はあ?字は分かってたけど読めなかったのか!?ほら、お前が選抜入り果たすほど得意な“じゃんけん”も“拳”の字なんだけど。相変わらずバカだなあ」「……」「ちょ、ちょっと上田さん、大家ちゃん落ち込んじゃったじゃないですか!もっと優しい言い方あるでしょうよ」「まあまあ、具志堅さん、これが実は上田の愛情表現、“ラブファイト”なんですよ。それよりきっと自分もボクシングやってるから“拳闘”って言葉が出てきたから熱くなったんじゃないですか。ここは世界チャンピオンからビシッと貫禄あること言ってやってくださいよ」「え?“拳闘”ってボクシングのことなの」「ハイ、この件(くだり)、もう結構でぇ〜す」 |
2015.2.22記 |
タイトル | ランカスカ海戦 〜パイレーツ・ウォー〜 |
出 演 | ダン・チューポン/アナンダ・エヴァリンハム/ジェッダーポーン・ポンディー |
監 督 | ノンスィー・ニミブット |
ストーリー | 聡明な女王に統治されるランカスカ王国は常に海賊達に脅かされていた。そこでヒーチャオ女王はオランダより超巨大大砲を取り寄せるも、海賊達に襲われ大砲を積んだ船は沈んでしまった。奇しくも同じ日、海の生き物と心を通わせることができる不思議な能力を持つパリがある漁村で生まれる。月日が流れ、修行を積みながら海賊から漁村を守り平和に暮らしていたパリだが、ある日海賊に愛する妻を殺され事態は一変する。 |
評 3 | ジュラキュール・ミホーク「当たり前だが、タイの映画はムエタイだけじゃないようだな・・・。それにしても中途半端な日本の知識には困ったもんだ。忍者に関しては言わずもがなだが・・・倭寇?2世紀もずれているではないか!虚勢を張りおって、強気の果てに何を望む、弱き者よ!」ドンキホーテ・ドフラミンゴ「フッフッフッフッフ、まあまあそんな怒りなさんなって、スマイル、スマイル。海の生き物を操る術なんてかわいいじゃないの。新手の覇気かもしれねェぜ」黒ひげ「でも、その術の力が過ぎると暗黒面に落ちちまうんだろ。『スター・ウォーズ』のパクリって気がしねェでもねェなあ。もっとも俺のヤミヤミの能力ほどじゃないがな。ザハハハハ」バーソロミューくま「身代わりになるというなら、お前が苦痛を受けろ」 |
2012.4.29記 |
タイトル | ランボー 最後の戦場 |
出 演 | シルヴェスター・スタローン/ジュリー・ベンツ/ポール・シュルツ/マシュー・マースデン/グレアム・マクタヴィッシュ/ケン・ハワード/レイ・ガイエゴス/ティム・カン/ジェイク・ラ・ボッツ |
監 督 | シルヴェスター・スタローン |
ストーリー | 軍事政権下のミャンマーで、ある闇の存在が明らかになる。アメリカ政府は、各国の精鋭部隊を組織し、事態の鎮圧に乗り出した。最新装備を誇る隊員たちの中、一人手製のナイフと弓矢を武器に、孤独な戦いを繰り広げるジョン・ランボー。残忍な殺戮を繰り返す前に、ランボーの戦いが始まる。 |
評 4 | 5月最初にミャンマーを襲ったサイクロンは約13万人の死者行方不明者を出した。しかし、軍事政権は批判的な国からの援助を拒否していた。先日ようやく援助希望国の立入制限緩和をしたが、その信念の強さはどっかの国と大違いである。さて、ランボー復活に懐かしむ人には、そのメル・ギブソン顔負けの凄惨シーンの連続に、かなり引くのは必至。戦争の悲惨さや浅薄な正義で変えられない現実を本気で伝えたいのならいいが、残虐な描写で話題呼びたいだけなら、もう止めろ!でもスタローンが記者会見で「次回作を創る」と言ったとき、『最後の〜』と邦題をつけた関係者はさぞや焦っただろうな。 |
2008.6.1記 |
タイトル | レスラー |
出 演 | ミッキー・ローク/マリサ・トメイ/エヴァン・レイチェル・ウッド/マーク・マーゴリス/トッド・バリー/ワス・スティーヴンス/ジュダ・フリードランダー/アーネスト・ミラー/ディラン・サマーズ |
監 督 | ダーレン・アロノフスキー |
ストーリー | かつては人気を極めたものの今では落ち目のレスラー、ランディ。ある日、ステロイドの副作用のために心臓発作を起こし、レスラー生命を絶たれてしまう。家族とはうまくいかずストリッパーのキャシディにも振られ、孤独に打ちひしがれる中で、ランディは再びリングに上がる決意をする。 |
評 7 | 去年ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を獲得し、ミッキー・ロークは大復活を果たした。80年代にセックスシンボルに祭り上げられた彼は、ボクサーにいきなり転向。日本での“猫パンチ”は私も見てた。その後くずれた顔の整形手術が失敗、妻の薬物中毒、その売人への暴力と、彼は転落の道を辿った。実は本作は撮影前ニコラス・ケイジを主役の予定であったが、監督の強硬な主張でミッキー・ロークに据えられたそうだ。この物語は“ブック(プロレスで試合展開を前もって決めておく段取り)”であるが、ミッキーにとってはガチンコだったんだろう。そう思って観てたら泣けてきた。 |
2009.8.16記 |
タイトル | レッドクリフ Part1 |
出 演 | トニー・レオン/金城武/リン・チーリン/チャン・フォンイー/チャン・チェン/ヴィッキー・チャオ/フー・ジュン/中村獅童 |
監 督 | ジョン・ウー |
ストーリー | はるか昔の中国で絶大な権力を握る曹操は、その兵力にものをいわせて敵国を攻めたてていた。彼の天下統一の野望を打ち砕くため、諸葛亮孔明と周瑜はともに協力し、連合軍を結成。だが連合軍の数はわずか6万、片や曹操の軍勢は80万で、その兵力の差は誰の目にも明らかだった。 |
評 6 | マニアとまではいかないが、『三国志』は大好きなので興味深く観れた。特に一番好きな武将、趙雲の最高の見せ場から始まったことはうれしい。でも、中村獅童が演じた甘興って誰?予想はしてたけどやっぱりジョン・ウーだからかロマンチックに仕上がってしまった。原作では周瑜は隙あらば孔明の命を狙っている設定なので、二人の駆け引きの妙を期待してたのに・・・。まあ、今回は前哨戦だし、金かけただけの迫力はあったし、次回の赤壁の戦い”本編に期待しよう。しかし!冒頭にCGで説明したり、人名キャプションを過剰多様したり、日本の配給会社の過保護演出にはうんざりした。 |
2008.11.2記 |
タイトル | レッド・バロン |
出 演 | マティアス・シュヴァイホフォー/ティル・シュヴァイガー/レナ・ヘディ/ジョセフ・ファインズ/ファルカー・ブルッフ/シュテフェン・シュローダー/ジュリー・エンゲルブレヒト |
監 督 | ニコライ・ミュラーション |
ストーリー | 1916年、マンフレート・フォン・リヒトホーフェンは、第一次大戦下で活躍するドイツ軍の優秀なパイロットだった。ある日、連合国側の奇襲を受けた彼は応戦し、撃墜したパイロットを地上で救出する。その後彼はイギリス軍のエース・パイロットを撃ち落とし、一躍有名となる。 |
評 5 | 第一次世界大戦前にドイツはいち早く木製複葉機に機関銃を胴体に積み200機を所有していた。開戦の際は偵察任務を担い、ロシアとのタンネンベルクの戦いでは勝利の一助になった。当時ドイツは世界的に戦闘機に先進した国だったのである。その中でマンフレート・フォン・リヒトホーフェンは、第一世界大戦で最高の撃墜記録(80機)を保持した優秀戦闘パイロットで、「エース」と呼ばれた。そして、機体を赤く塗装したことから人は“レッド・バロン(赤い男爵)”と呼んだそうな。それにしても、彼の騎士道精神にあふれ紳士的、そして仲間思いだが、熱中すると周りが見えなくなる性格を見てると、『紅の豚』のマルコや『ガンダム』のシゃア・アズナブルのモデルになっているんだろうと想像するが、果たして? |
2015.12.6記 |
タイトル | レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで |
出 演 | レオナルド・ディカプリオ/ケイト・ウィンスレット/マイケル・シャノン/キャスリン・ハーン/キャシー・ベイツ/ライアン・シンプキンス/ディラン・ベイカー/キース・レディン/ジェイ・O・サンダース |
監 督 | サム・メンデス |
ストーリー | 1950年代半ばの富裕層が集まるコネチカット州の郊外で、フランクとエイプリルの夫婦は二人の子どもに恵まれ、幸せに暮らしていた。しかし、彼らはそれぞれが抱いているヨーロッパでの成功と女優になるという夢の実現のため、人生で大きな賭けに出ることを決意する。 |
評 5 | 「♪男っつうのは、男っつうのは、いつも自分が正しくて〜。女っつうのは(女っつうのは)女っつうのは(女っつうのは)自分認める人求む〜。AH〜、「愛してる」なんて、言えばオチルと思ってる〜。AH〜、男も女も、実は自分が一番好き!(YEAH、YEAH、YEAH、YEAH、YEAH、YEAH)男、男、男〜、結局女に甘えてて〜、女、女、女〜、男に理想を押し付ける〜。夫婦、夫婦、夫婦〜、ケンカするけどSEXもする。夫婦、夫婦、夫婦〜、干渉しないのが、実は幸せ〜」 |
2009.2.1記 |
タイトル | ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト |
出 演 | ミック・ジャガー/キース・リチャーズ/チャーリー・ワッツ/ロン・ウッド/クリスティーナ・アギレラ/バディ・ガイ/ジャック・ホワイト三世/ビル・クリントン/ヒラリー・クリントン/マーティン・スコセッシ |
監 督 | マーティン・スコセッシ |
ストーリー | 2006年秋、ニューヨークのビーコン・シアターで行われたザ・ローリング・ストーンズのライブを、マーティン・スコセッシ監督が撮ったドキュメンタリー。 |
評 4 | 私はビートルズよりもローリング・ストーンズの方が好きだ。やっぱロックは破天荒じゃなきゃあかん、と考えると数々の事件を起こしながらも世界から絶大に脚光を浴びてる彼らこそが、まさにロックだと思う。それが若気の至りのような一時的なものならまだしも70過ぎのおじいちゃんがいまだにこんな魂を燃やせるなんて恐ろしい。しかし、マーティン・スコセッシが余計なことしてくれた。ファンだという気持ちはわかるが、こんな中途半端なライブビデオ創りやがって。誰も興味持ちそうもないひとりよがりな楽屋裏や過去のスキャンダル引っ張り出して映画っぽくしてるところがジャマ臭い。まさしく「♪I can't get no Satisfaction」だ!(←このフレーズ、今まで何回オチに使ってきたことか。ある意味テッパンだね) |
2014.10.12記 |
タイトル | ワールド・オブ・ライズ |
出 演 | レオナルド・ディカプリオ/ラッセル・クロウ/マーク・ストロング/ゴルシフテ・ファラハニ/オスカー・アイザック/サイモン・マクバーニー |
監 督 | リドリー・スコット |
ストーリー | ヨルダンを拠点に大規模なテロを計画する首謀者の手がかりを得たロジャー・フェリスは組織に潜入しようと試みる。そのためには狡猾なCIAのベテラン、エド・ホフマンらの協力が必要だった。味方とはいえ過信ができない不安定な状態のなか、潜入作戦実行の期限が迫っていた。 |
評 8 | 『キングダム』にせよ『マイティハート』にせよ、映画ではアメリカはイラク戦争を起こしたことは間違いだったことを理解している。本作の場合、ホフマンの言動がアメリカを象徴的に描いていて、その感覚の異常さが見事に現れていると思った。ところで12月1日アメリカABCの番組でブッシュは「在任8年間で最大の痛恨事は、イラクに関する情報の誤りでした」と大量破壊兵器は無かったことを認める発言をした。そんなのとっくの昔に分かってたろうが!退任間際に大嘘の反省されても許せる訳ねえっつうの!てめぇのその嘘でどんだけの人が死んだと思ってんだ!あー!俺も靴ぶつけてやりてぇ! |
2008.12.28記 |
タイトル | 私は貝になりたい |
出 演 | 中居正広/仲間由紀恵/柴本幸/西村雅彦/平田満/マギー/加藤翼/武田鉄矢/伊武雅刀/片岡愛之助/名高達男/武野功雄/六平直政/荒川良々/泉ピン子/草g剛/笑福亭鶴瓶/上川隆也/石坂浩二 |
監 督 | 福澤克雄 |
ストーリー | 本土防衛のために従軍していた清水豊松は、終戦を迎え家族の元へと帰ってきた。平凡でも幸せな家族との日々を営もうとしていた矢先、B・C級戦犯として逮捕されてしまう。豊松が銃剣でアメリカ兵捕虜を刺し殺したというのだ。実際は腕をかすめただけのことにもかかわらず、裁判で下されたのは死刑の宣告だった。 |
評 4 | ニーチェは言った。「神は弱者のルサンチマンが生み出した幻想に過ぎない」ルサンチマンはねたみ”と訳されるが、本来は強者に虐げられた者が自分の境遇を正当化するために歪んだ道徳を作りだす奴隷感情のことである。いまだ公言されないが、戦後の戦犯裁判のほとんどは不当であり、戦犯とされた者の多くは法に基づく罪に値しない、戦争のルサンチマンをいわゆる戦犯者に向けるのは間違いである。残念ながら本作はその焦点がぼけてしまい、何が言いたかったのかわからない。結局単なる冤罪悲劇で終わってしまった。豊松はそのルサンチマンを人間自体に向けて貝になりたいと願った。でも、ニーチェは言っている。「人間とは動物と超人のあいだに張り渡された1本の綱である」 |
2008.11.23記 |
タイトル | ワルキューレ |
出 演 | トム・クルーズ/ケネス・ブラナー/ビル・ナイ/トム・ウィルキンソン/カリス・ファン・ハウテン/トーマス・クレッチマン/テレンス・スタンプ/エディ・イザード/ジェイミー・パーカー/クリスチャン・ベルケル |
監 督 | ブライアン・シンガー |
ストーリー | 第二次世界大戦下のドイツ。戦地で左目を負傷した将校・シュタウフェンベルク大佐は、祖国の平和のためにヒトラー暗殺計画を思いつく。過去に40回以上の暗殺計画をくぐり抜けてきたヒトラーとその護衛たちを前に、大佐たちの計画は成功できるのか。 |
評 4 | ドイツ人は自国が戦争を起こしたとは言わない。あの戦争は“ナチス”のせいだと言い放つ。確かに日本のように、たかれるままに補償金を払ってるのも情けないが、やはり戦争は国の政策だというのはわきまえるべきだ。でも、ヒトラーは、そのカリスマ性のせいか、何度も暗殺されかけたようだ。ふと思い出して手塚治虫の『アドルフに告ぐ』を読み返してみたら、この“ワルキューレ作戦”もしっかり載っていた。そしてミュラーに言わせたセリフ。「爆弾事件?ああ総統閣下はご無事だそうだ。なんでもトイレから下水へ流れおちて助かったとか・・・」さすが手塚先生! |
2009.3.22記 |