雲祥寺掲句記録集






「一生幸せでいたければ 誰かに手をかしなさい。」

中国「三戒」。「一時間幸せでいたければ昼寝。一日 幸せでいたければ釣り。」に続く言葉。


「雨の日には 雨の日のよさがある」

東井義雄。苦しいときでないと見えてこない心の世界もあります。


「人として生まれ そして死すべきものであるならば 多くの良きことをなせ」

お釈迦さま。世の中のため、人のために生きる・・それが仏教。では、なにが世のためになるのでしょうか。


「彼をあまり責めてはいけない 人間は助け合わねば生きられない」

ブレヒト。規則や法律も必要ですが、ほんとうに大切なのは人間が生きることなのです。


「たった一言が人の心を暖める たった一言が人の心を傷つける」

松本治一郎(部落解放の父)。仏教では「愛語」と言い、良寛さまの信条でもありました。


「常懐悲感 心遂醒悟」

法華経。人は悲しみに打たれることによって、醒悟(めざめ)る者となる。


「世間の価値に迷い わずかのものを得るために 真実でないことを語る人 彼をいやしきものと呼ぶ」

お釈迦さま。人間にとってもっとも大切な「正義」と「良心」を実現するためには「勇気」が必要です。


「大きな石を動かすために あと一人の力が要るという時 おまえが手をだして欲しい 悔いなき人生のために」

西岡多恵「わが子へ」から。子の幸せは親の願い。では本当の幸せとはいったい何でしょうか。


「泣いたら 立ち上がれ」

不詳。泣くという字は水(さんずい)に立つと書く。


「植えてみよ 花の育たぬ里じゃない」

松本治一郎(部落解放の父)。自分があきらめないかぎり夢は必ず実現する。


「踏まれても春に芽を吹く野の草の 根強き力我も学ばん」

石川一雄さん、冤罪の43年。今年こそ見えない手錠が解かれますように。


「相手の良さは 自分に力がないとわからない」

松下幸之助。心は世界を映す鏡。


「あなたのやさしさに 私の悲しみが 出会うところにかんのんさまがいた」

閑道晃。本当のやさしさだけが心を癒すことができる。


「古人の跡を求めず 古人の求めたところを求むべし」

松尾芭蕉。先祖に思いをいたすことはその心に思いをいたすこと。


「寝ていても 団扇(うちわ)の動く親心」

古川柳。団扇が扇風機にエアコンに変っても親心はかわりません。


「重い荷物は 小分けにしないで 重いまんま かつぐ」

円生師匠(改)。要領を考えると自力がつかない。命の根が太くならない。


「叱られた 恩を忘れず 墓まいり」

古川柳。親の怖さも愛情の顕れ。今想う親の恩。


「生きていることは恩をうけること 生きてゆくことは恩をかえすこと」

永六輔。感謝を知り、しっかりと人生を生きたい。


「千里来し 鴨のやさしき眼かな」

内田園生。やさしさは滲み出るもの。


「良し悪しの 中にこそあれ 夕涼み」

古川柳。こんな人生だからこそ安らぎのとうとさがわかる。


「私がむだに過ごした今日は 昨日死んだ人が痛切に生きたいと願った一日だ」

真島陽子。命の貴さをいつもわすれないでいたい。


「欲望は宗教の永遠のテーマだと思います」

立松和平。この明言の言葉の早さが個人的に好きです。


「仏様は私と一緒に泣いてくれるから 癒される」

自作。癒しとは、なぐさめ、同情、励ましでなく、共に涙を流すこと。


「悲しみは人に語るな 悲しみは心に咲く清らかな花」

自作。悲しいとき、心は清らか。


「苦しい道と楽な道 苦しい道を選ぶべし 苦しい道は裏切らない」

高橋芳照師(改)。厳しい真実を裏切らないと表現した作者の優しさが有難い。


「ガラスのコップとプラスチックのコップ。ガラスのコップはこわれやすいから大事にするんだね。」

ある小学生の詩から。命の貴さをはじめて知ったときのことを決してわすれない。


「喜びが集まったよりも 悲しみが集まった方が 幸せに近いような気がする」

星野冨弘。深い人間の学びを感じさせる一句です。