着色が始まると、樹冠下にアルミ箔をポリエチレンでサンドイッチしたような反射シートを敷きます。
これは少ない日光を有効に利用して、着色を良くするためです。秋の弱い日光が反射して樹冠の内部まで着色します。
ただ、このようにして着色を良くしても、必ずしも糖度はあがりません。 しかし着色が価値評価に優先される我が国の流通に対処するために、やむなく実行しています。
生産コストも多くなりますし、秋の短い作業時間に労力も多くなります。
できたら止めたい。でも止められない・・・というのが現状です。
当園でも50%くらいのりんご園に、このような作業をします。
我が国が造り出したこの集約栽培の技術は、時折批判も受けますが、最近は韓国や中国でもこのような作業をしているみたいです。
またアメリカでは単年度で使い捨てる、もっと簡易な反射シートを製造して、トラクターでマルチをする要領で、機械化して敷いているという報告もあります。