8月の下旬になると、早生種の葉摘みが始まります。
これは果実の赤い色をできる限り多く発色させるため、果実に覆っている葉っぱを摘み取る作業です。
果実の赤い色は、それだけでは発色しません。一定の低温も必要です。
人間の努力と、自然の条件がマッチして始めて、赤いりんごができあがります。
また、満遍なく発色させるため、この後玉回しと言って、陰光面を陽光面に回す作業もします。
折角ここまで生育したりんごを落とさないように、慎重にてきぱきと作業を進めます。
膨大な労力を要する作業で、最近は見直しも言われていますが、我が国固有の品質を維持するには、不可欠な作業です。