子どもたちが清掃、草刈り をすれば、大人もきれいに する。子どもが動けば、大 人も動く。地域を巻き込む ことが大切だね。

T.ワークショップ(平成22年8月4日)
 
今回、中泊町内潟公民館にて、ワークショップを行ないました。地域を代表する自治会や、薄市小学校の先生方、地元企業、西北地域県民局、中泊町、水土里ネット青森、水土里ネット小田川、水土里ネット十三湖など、多数ご参加いただきました
 
内容についても、色々な立場からの意見が飛び交い、たいへん有意義なワークショップを行なうことができました。そのことについて、ご報告いたします。
 
 1.開 会
 2.野上会長あいさつ

「今回のワークショップは、有意義な会議にしたい。自由な意見、地域の課題、目標を話し合っていだたきたい。この地域には、コイやフナなど、多くの種類の魚がいる。進める工事にあたって、貴重な生物を子どもたち、孫たち伝えるため、どのような方法で行えばよいか、皆さんと意見交換をしながら、進めていきたい。」とご挨拶をいただきました。

(2)ワークショップとは?
・水土里ネット青森 農村活性化・農村環境整備センター 成田主査

ワークショップとは、何かということについて説明しました。
※ワークショップとは、参加者が専門家の助言を得ながら、問題解決のために行なう研究集会、
参加者が自主的な活動方式で行う講習会のことを指す、体験型講座のことをいいます。

3.内 容

(1)高根地区の概要について
 ・水土里ネット十三湖 江良庶務課長
「環境公共コンシェルジュ」という立場から、ワークショップを行なう前に、基本的な知識として、環境公共とは?生態系調査とは?ビオトープとは?ということについて説明しました。
※環境公共コンシェルジュとは、地域の自主的な環境公共の取り組みを促進するための各地域のリーダーとして、指導・助言・調整する人をいい、県環境公共推進会議より認定されます。


・西北地域県民局
   地域農林水産部 水利防災課 工藤主幹

工藤主幹からは、高根地区の事業概要について説明しました。また参考として、ビオトープ型排水路、ワンド(川の中で構造物に囲まれた池のような地形)、カエルが脱出できる水路など、生態系保全工法の実施例について紹介しました。



おれたちにも、にんげんにも、 あんぜんな水路がいいゲコ!
(様々な事例について説明する工藤主幹)
(活発な意見が出たワークショップの様子)
やはり、川のためにも下水道の 整備は必要だよ。あと、地区の 空いている場所に、花をもっと 植えたいな。
子どもたちを主役にして、 地域のお祭りや様々な 活動を伝えることは重要 なことだよ。
子どもたちが川に近づかない ように、安全を考え、呼びか けているけど、結果的にメ ダカやタニシに触れる時が 少ないよね。
子どもたちが安心して、 いろんな生き物に触れる 安全な場所を作りたいね。
維持管理をするならば、目玉 (核)になるものを決めないと、 物事が進まないよね。
子どもたちの柔軟なアイデアを 集めて、それを生かした水路 作ればどう?また、そのアイデ アを発表してもらうというのも いいよね。
子どもたちを中心とした 生態系調査を行うのも いいのでは。毎年、定点 を決めて、調査する。
子どもたちに水路の形を 見てもらうのはどうかな? それと川の流れも見て もらい、ゴミについてみん なで考えるのもいいよね。
地域で活発と言えば、 「子どもたち」と「お年寄り」 じゃないかな。この方々の 「力」は必要だよ。
水路の上流部に、 「遊べる水路」を作った ら、どうかな? ベンチや橋など置いた 「親水ゾーン」とかね。
いろいろな活動をする時、 町の広報誌とか、新聞 社などの「マスコミ」への 投げ込みは必要だよ。
他の地区で、環境公共を 先進的に行なっていて、活 動に参加する人が多いとこ ろに研修したい。自分たちの 活動に生かしたいね。

(4)まとめ
・西北地域県民局地域農林水産部
       水利防災課 坂本課長

「今回の意見をもとに事業を進めてまいります。水路の設計については12月までの工期ですが、今回の意見をもとにして概略的なものを作成して皆さんにお見せして、さらに今後、子どもたちの意見が出てくれば、それを付け加えた形で、皆さんにお見せして、今後の事業に役立てたいと思います。」と、最後にまとめていただきました。

<第1部 地域に対して、気づくことや思って

(3)ワークショップ(本題)
初めてのワークショップということで、皆さんが緊張のためか、最初はあまり意見が活発に出なか
ったのですが、時間が経つごとに徐々に慣れ始め、「地域の環境を良くしたい、情報を発信したい」
という熱い思いから色んな意見が出ました。

<第2部 生態系、環境に配慮した水路にするにはどうしたらよいか?>

(あいさつを述べる野上会長)※写真中央
(まとめを述べる坂本課長)※写真中央