「スマート農業技術の開発・実証プロジェクト」
実証課題名「冷害を回避し多収を実現する大規模水田作スマート農業の実証」
【地域の課題】
人口減少社会の中で、本州最北端の冷涼でありながら生産性の高い当地域で
熟練者の冷害回避技術と革新的低コスト生産技術を組み合わせた新たなる技術体系が必要である。
【開発実証する技術体系】
大区画ほ場整備を背景に、100ha超の経営体が、更なる規模拡大を目指し、
① トラクタや田植機などの自動操舵・協調運転による省力化
② 自動制御ほ場水管理システムによる天候に応じた適確な水管理と省力化
③ 食味・収量センサ付コンバインと施肥量調節装置付田植機の連動による収量向上とコスト削減
④ 営農支援システムのほ場・作物・作業情報等の活用による経営管理の合理化等、熟練者
ロボット化やICT技術で代替し、きめ細やかな栽培・労務管理と省力性を両立させ、安定生産
と経営力向上につながる大規模寒冷地稲作体系を確立する。なお、冷
は、容易に東北を中心とした他地域での導入が可能となる。
【技術体系の普及方法】
ワーク」を主体に啓発、支援し、これを核に津軽西北一帯への早急な普及を図る。
コンソーシアムメンバー
青森県産業技術センター 農林総合研究所、青森県西北地域県民局 農業普及振興室、
(株)みちのくクボタ、クボタアグリサービス(株)、十三湖土地改良区、
(一社)全国農業改良普及支援協会、(株)十三湖ファーム※、(一社)食品需給研究センター
※母体となる十三湖ファーム経営面積
152.5ha(水稲128ha、大豆14.5ha、牧草10ha)、肉用馬200頭
実証技術の紹介
○自動直進可変施肥田植機による高精度田植作業実証 R1.5.20
実証項目の達成目標
・直進キープ・株間キープの機能による高精度な作業及び密播苗の利用により
田植え機械に乗車する
・苗継補助員の削減
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手放しで直進 | あぜ道で自動停止 |
R1.5.21 東奥日報朝刊 掲載
○食味・収量センサー付きコンバイン業務用米の高位安定性の実証 R1.9.25
実証項目の達成目標
・食味・収量のメッシュマップデーターを田植機械の施肥に連動させ
・生育の均一化収量の5%向上
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収量・食味センサー搭載コンバイン | 営農支援システム連動 |
○ドローンによる薬剤散布と自動給水装置の実証 R1.7.25
実証項目の達成目標
・現行の動力噴霧機に比較して散布精度が高く、ストレスも少ないことを実証する
・散布時間20min/㏊削減
実証項目の達成目標
・水管理労働力5割削減
現行水管理時間2.7時間/10a
圃場水管理システムWATARAS(ワタラス)
水田の給水・排水をスマートフォンやパソコンでモニタリングしながら、
遠隔操作または自動で制御できるシステム
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ドローンによる薬剤散布 | 自動給水詮 ワタラス |
R1.7.26 陸奥新報 掲載
○木村次郎衆議院議員、工藤兼光県議会議員スマート農業視察
令和元年11月4日
木村次郎衆議院議員、工藤兼光県議会議員がスマート農業技術開発・実証プロジェクト
について視察されました。
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実証事業内容説明 | ドローン薬剤散布 |
R1.11.5 陸奥新報 掲載
○中泊町立中里小学校5年生 スマート農業出前授業
令和元年12月18日
スマート農業技術開発・実証プロジェクトについて出前授業実施
国営十三湖干拓の歴史から | 田植え機械の模型で説明 |