タバコの害 と 禁煙のすすめ
まえがき

タバコの害が論じられてから久しい。遅まきながら日本でも「健康増進法」が施行され、受動喫煙の防止が第25条に決められたことからか、最近になって駅や教育施設、公共施設や病院、交通機関やファミリーレストランなどが全面的に禁煙となってきた。また、一部ではあるが歩行喫煙禁止区域を設け、非喫煙者が受動喫煙の被害を受けないように対策を取る自治体も出てきている。

今年になって、私が勤務する短期大学校においても遅ればせながら施設内では指定された喫煙室以外での喫煙を全面的に禁止することになった。どうせ、肩身の狭い思いをしてタバコを吸うのであれば禁煙した方が時流に乗っていることになるし、どこに行っても通用する。そこで、三十年間吸い続けてきたタバコを今年(2004年)7月から止める事にした。タバコを止めてから5ヶ月(2004年11月現在)になる。

タバコを止めてからは、口が寂しいので「ガム・昆布・ノド飴」を欠かせないが、どうにか禁煙は続いている。時々、吸いたい衝動に駆られるが精神力で耐えている。無駄な禁煙グッズは使っていない。1日20本紙巻タバコを吸っていたが禁煙を決めた日からすっぱりとやめた。ニコチンの禁断症状は五ヶ月も経過するとほとんど感じなくなってきている。人が隣でタバコを吸っていても気にならず、大変良いコンディションにあることをお知らせしておく。
◆私が禁煙に踏み切った動機
  1. 勤務先の施設で指定された喫煙室以外での喫煙を禁止するようになったこと
  2. 喫煙室までの距離が遠いことと、喫煙時間が無駄になること
  3. 人間ドックや健康診断の結果に経過観察事項が多くなったこと
  4. 情報技術科の同僚で喫煙しているのは私だけとなってしまったこと
  5. 子供が小児喘息となり、1983年〜1986年までの間、禁煙した経験があったこと
  6. 健康日本21において、厚労省は、「たばこのない社会」という社会通念を確立するために、各論・たばこ・対策のページで「保健医療従事者や教育関係者は、国民に対する範として、自ら禁煙に努める。」と明記していること
喫煙は、「百害あって一利なし」である。吸っていた私が言うのだから間違いない。禁煙は自分の健康にも社会にとっても大変良いことである。これから、タバコの害について聞きかじった事を述べるが、喫煙者の皆さんは、このページを参考にして、一日も早く禁煙運動に参加し、健康な人生を送っていただきたいと願っている。健康はなによりの宝である。
◆タバコ(ポルトガル語:Tabaco)とは

ブラジルに派遣されていたとき吸っていたタバコナス科の多年草であり、温帯地域では一年草となる。南アメリカ原産で日本には慶長年間に移入された。現在は世界の熱帯、温帯地域で広く栽培されている。高さは2メートル前後となり、全体には軟毛が生えている。

喫煙に供するため、タバコの葉を乾燥させ、発酵させて作った嗜好品である。紀元前から中央アメリカで吸われていたものをコロンブスの一行が持ち帰り、ヨーロッパに伝えられ、わが国には南蛮船によって伝えられた。

●ニコチン(Nicotine)
タバコの葉に含まれるアルカロイドの一種である。無色の油状液体で中枢神経、末梢神経を興奮させ、血管を収縮させる有毒な物質である。

【ニコチン中毒】 主にタバコの吸いすぎによって起こる中毒であり、頭痛、不眠、不安感、各種心臓障害などの症状を起こす。
【タール:Tar】 石炭または木炭を乾留するときにできる黒色の粘性液。防腐剤、塗料に使用される。
タバコの発ガン性について

タバコの煙には約50種類の発ガン性物質が含まれているという。それらは有害な活性酸素を発生している。喫煙によって体内に活性酸素が多量に発生すると、細胞核の中にあるガン遺伝子や、ガン抑制遺伝子、修復遺伝子がどんどん傷つけられ変異を引き起こす。発ガン性物質は特にガン抑制遺伝子に襲いかかり歯止めを外すと、ガン遺伝子の思うがままになるという。

喫煙は、「早く芽を出せガン細胞」というガン作りの原因となっているのである。

男性のガン死のNo.1は肺ガンである。喫煙の寄与度は90%と言われている。20歳から毎日1日20本の喫煙者は6人に1人が60歳までに肺ガンで死亡と国立ガンセンターが発表している。
その他、脳腫瘍、咽頭ガン、喉頭ガン、食道ガン、胃ガン、肝臓ガン、膵臓ガン、膀胱ガン、前立腺ガン、子宮ガン、乳ガン、白血病等、全ての悪性腫瘍にタバコが関係しているのである。
ブリンクマン指数(発ガンの時期の目安になる指標:喫煙指数)

1日当たりの平均喫煙量(本数)×喫煙をしていた年数=ブリンクマン指数

1日20本の喫煙者の場合、30年間の喫煙歴だと20×30で600となるが、400を超えると危険というものである。800だと極めて危険な指数となる。

過去の研究から日本人について出されている数字を見ると、喫煙指数1200以上は、こう頭ガンにかかる危険性が極めて高くなっている。これは、非喫煙者と比べると女性で約6倍、男性は約8倍という数値となる(相対危険度は肺ガンが女性2.34、男性4.45。こう頭ガンは女性3.29、男性32.50)。

男性のこう頭ガン患者の大多数はこのレベルに達しており、男性の肺ガンについては 400が要注意の数値と考えられている。自分でも試しに計算してみていただきたい。
臓器に特異的に作用するタバコの発ガン性物質

タバコは、火をつけたとたん4000種類以上の化学物質を発生する。そのうち約200種類が有害物質で、さらに約50種類が発ガン物質である。「ちょっと一服」しただけで、これらの物質が体内に入り、さまざまな悪影響を及ぼすのである。中でもタバコの三大害となるのが、「ニコチン」、「一酸化炭素」、「タール」の3種類。禁煙を目指すのであれば、まず敵の恐さをしっかりと知っておく必要がある。
・4-aminobiphenil: 膀胱癌  ・砒素: 肺癌、リンパ系癌  ・benz(α)pyren: 肺癌
・1,3butadiene: 造血器の癌  ・カドミウム: 前立腺、血液、肺の癌  ・6価クロム: 肺癌
・ホルムアルデヒド: 鼻腔癌  ・βナフチルアミン: 膀胱癌  ・塩化ビニル: 肝癌
・210ポロニウム(放射性物質): 肺癌  ・シアン化ビニル: 脳腫瘍、肺癌、腸癌
タバコの煙に含まれる有害物質
物 質 名 性 質 主流煙に対する
副流煙の含有率
ニコチン 有害物質 2.8倍
一酸化炭素 有害物質 4.7倍
タール 発ガン物質 3.4倍
ナフチルアミン 膀胱発ガン物質 39.0倍
カドミウム 肺気腫 3.6倍
ベンツピレン 発ガン物質 3.9倍
アンモニア 有害物質 40〜120倍
ニトロアミン 強力な発癌物質 52.0倍
カドミウム 前立腺ガン、白血病、肺ガン 3.6倍
窒素酸化物(NOx) 毒性あり 3.6倍
一酸化炭素の害

1.動脈硬化の原因となる

コレステロールのうち悪玉コレステロールは喫煙によって酸化コレステロールとなり、血管の内皮細胞に取り込まれ、白血球がそこに集まりそれを自らにくわえ込み死滅し、その蓄積で血管の内腔が狭くなり血管が詰まりやすい状態になる。これを動脈硬化と言う。また、喫煙は血液が粘り血が詰まりやすい状態にもさせており、いろいろな条件が重なって完全に詰まると、心筋梗塞や脳梗塞、下肢の壊疽(えそ)・脱疽(だっそ)を引き起こす。喫煙は血管の老化を促進すると共に、痴呆症や難聴や視力の低下にも影響している。

2.身体が酸素不足になる

タバコの煙には多量の一酸化炭素が含まれている。肺に入ると血液中の赤血球は酸素を取り込むはずが、強い結合力の強い一酸化炭素によって酸素はおいやられ、一酸化炭素が先にくっつくために、血液は慢性の酸素不足に陥ることになる。このため運動能力は低下し、強い持続的な運動ができなくなる。肺機能を重視するスポーツ選手にとってはタバコは敵なのである。

3.喫煙は活性酸素を生み出す

タバコの煙にはタールやニコチンの他、活性酸素である過酸化水素も含まれている。喫煙によって 活性酸素を吸い込んでいるわけである。また、喫煙者の肺にタールが入ると、体内の免疫システムがはたらいて、活性酸素を吹きかけて攻撃しようとし、肺の組織をどんどん破壊してしまうのである。タバコを吸うと息切れするようになる原因は、肺の組織が活性酸素に破壊され機能が落ちているせいとも考えられる。
タバコに含まれるニコチンの害

1.血管の収縮

ニコチンは抗不安作用のあるセロトニン、幸せな気分にさせるドーパミン、血管収縮と血圧上昇や興奮作用のあるアドレナリンを生じさせる。セロトニン・ドーパミンの作用で多くの人はタバコがやめられなくなる。アドレナリンは末梢血管の血流を悪くするが喫煙した手の皮膚温度や脳内の温度が下がることで証明されている。

一酸化炭素と相乗して、脳、歯ぐき、卵巣、精巣、胎盤、胎児、胃十二指腸粘膜、網膜の酸素・栄養不足を招きそれぞれの働きが低下する。痴呆症、歯周病、エストローゲンの低下による生理不順・不妊症・早期閉経・声の男性化、性的能力の減退、早流産、低体重児、胃潰瘍、視力障害などの原因になる。高血圧症や糖尿病にも悪影響を与えている。

2.依存症

ニコチンの忌まわしい作用に脳内で生じるドーパミンによる依存症がある。依存する程度には個人差があり、喫煙習慣が身につくと麻薬と同じように簡単にはやめられなくなる。特に未成年者・若年者の喫煙は依存度をより強めタバコの虜になり、早い年齢で病気に襲われたり長生きできないことにつながっている。肺ガンも10年から15年早くやってくる。働き盛りで倒れては、残された家族は不幸である。猿やマウスの実験でも、ニコチンを覚えると繰り返し求めるようになり、猿はタバコを吸うようになってしまう。
ビタミンC不足

βカロチンとビタミンCは活性酸素の力を弱めるように作用(抗ガン作用)するため消耗しやすい。特に、ビタミンCの消耗は著しく、タバコ1本で25ミリグラム、20本だと500ミリグラムのビタミンCを消費する。身体に蓄えたれているビタミンCは約1500ミリグラムであるから、三分の一が消費され、充分に補わなければ慢性のビタミンC不足に陥る。この結果、皮下のコラーゲンが萎縮したり変性したりして失われ皺(しわ)っぽくなったり、はりが失われたり、肌の色が浅黒くなったりの皮膚老化を招く。このことは女性にとって一大事である。

免疫の力が低下(感染症やガンに)

生体の防衛に働く白血球やリンパ球にはビタミンCが必要である。喫煙はこれを著しく低下させるため、慢性のビタミンC不足となり、細菌やウイルスによる肺炎、気管支炎、胆嚢炎、虫垂炎、皮膚化膿性疾患、痔瘻(肛門周囲膿瘍)、カゼ、インフルエンザなどにかかりやすくなる。また、アドレナリンが出ることによりキラーT細胞というリンパ球の力が落ちて、ガン細胞への攻撃力が弱くなってガン化を助けることになる。

奇形の問題

喫煙は、赤ちゃんの口蓋(こうがい)裂や口唇(こうしん)裂の奇形の要因になっている。口蓋裂を生んだ16歳から19歳までの母親の約70%はタバコを吸っていた。本数が増えるほど顔面に障害を持つ子どもを産む確率が高くなっている。また、生まれた子どもが口蓋裂や口唇裂であった女性の42.1%が妊娠第一期に喫煙しており、子どもに顔面障害がなかった母親の中の喫煙率は23.1%という報告がある。(WHOプロジェクトによる)。 妊娠初期の喫煙は非常に危険である!
タバコと放射能の関係

タバコには放射性元素(ポロニウム210: 肺癌に関係)が微量ではあるが入っている。また、喫煙者は放射性物質、特にプルトニウムなどの吸収が10倍以上にあがることが分かっている。であるから、原子力発電所に勤務している人や放射性物質を扱かったり、放射線を受ける仕事をしている人にとっては「タバコを吸わない」と言う事は「常識」となっているのである。もし、知らずにタバコを吸って上記の仕事に就いている人はガンが早く発症する可能性があるため、今すぐ禁煙し、精密検査を受ける必要があろう。

エリートはタバコを吸わない

今では、世界各国のエリート階層の人達はタバコの害に関するメカニズムと理由を知っているからタバコを吸わない。彼らは自然に長生きすることになる。しかし、無知な人達はタバコを吸っているため早死にすることになる。アメリカは国民に対してタバコを厳しくやめさせる施策をとり続けてきたためにガンが減りつづけている。

これまで、規制が甘かったヨーロッパ連合(EU)も厳しくなり、これからガンは減る方向にある。しかしながら、日本だけはガンが増え続けている。それも肺ガンがダントツ一位なのである。今、タバコは中国やアジアなど後進国に対して、先進国の欧米がこぞって自分たちが吸わなくなったタバコを売りつけている。

そのため、アジア地域の人たちは、欧米と同じ人間なのに欧米のタバコの害によって死んでいるのである。もちろん、日本国もそのなかに入っているのである。日本たばこ産業(JT)がTVコマーシャルに力を入れているようなひどい構造になっている。
禁煙は肺ガンの予防だけではなく、治療の上でも重要

肺ガンの場合、検診と治療(2次予防)以上に重要なのが、タバコ対策を中心とした1次予防である。なぜならば、喫煙は肺ガンの原因となるだけでなく、上述のようなさまざまな問題を引き起こすからである。特に近年、問題になっているのが高齢化とともに患者数が急増している、慢性閉塞性肺疾患、肺気腫などの疾患の総称:COPD(Chronic Obstructive Pulmonary Disease)である。

COPDも喫煙との関連性が強く、「ヘビースモーカーのうち、かなりの人が幾分かはCOPDを持っている」と指摘されている。高齢者の場合、COPDがあると手術後の合併症が懸念されるため、COPDがなければ手術を決めるであろう早期の肺ガンでも、手術に逡巡(しゅんじゅん)するケースも多いということである。

こうしたことから、医療関係者や喫煙対策の関係者は「中高年になってタバコはやめられない」という人はしかたがないとしても、「若年者を中心に喫煙をさせない努力、習慣性になる前に禁煙を促す努力をしなければならない」とも述べている。
禁煙のすすめ

煙草を吸っている人に禁煙をすすめると、「今まで30年も40年も吸ってきたのだから今さら止めてもどうにもならないでしょう」と言う人がよくいる。ところがアメリカ肺癌協会のパンフレットによれば、あなたが煙草を止めたとき起こる身体の変化を下記のように述べている。喫煙を止めてから

20分以内 血圧が正常に下がり始める。脈拍が正常になる。手や足の温度が正常に戻る
8時間以内 血液の一酸化炭素濃度が正常になる。血液の酸素濃度が正常に上がる
24時間以内 心臓病のリスクが減る
48時間以内 神経端末が再成長を始める。嗅覚や味覚が改善する
48〜72時間 ニコチンが体内から検出されなくなる
72時間 呼吸が楽になる
2〜3週間 循環機能が改善する。歩くのが楽になる。肺機能が30%よくなる
1〜9ヶ月 咳や、疲れやすさ、息切れが改善する。肺をきれいにして細菌感染が減る。
全身のエネルギーレベルが上昇する
5年以内 肺癌死亡率が対10万人当たり137人から72人へ低下する。
(10年では12人まで低下して、非喫煙者とほぼ同程度になる)
10年以内 前癌細胞が置き換えられる。口腔癌や喉頭癌、食道癌、膀胱癌、腎癌、膵癌
などの発生率が低下する

ただし、1本でも吸えば、すべてのよい効果はなくなるとなっている。したがって、60歳でも70歳でも、例え80歳からでも禁煙を始めれば、それなりに効果がある。ぜひ明日からの禁煙をおすすめする次第である。
禁煙のメリット
  1. 禁煙することで得られるメリットは大きい。まず、運動時の呼吸が楽になることである。タバコを吸っていると、血管が収縮し、血液の流れが悪くなりる。また、血液中のヘモグロビンとタバコに含まれる一酸化炭素と結合するため、酸素の運搬能力が低下し、身体は、酸素欠乏に陥っている。タバコをやめれば、酸素欠乏は解消される。
  2. 煙草や煙草に関する出費がなくなる分、月に九千円程度は節約できる。また、衣服に焼け焦げやタバコの火による穴をあけるという損失がなくなる。
  3. 身近の人の健康を守れる。火がついているタバコからの煙(副流煙)には、吸ってる人が、吐き出す煙(主流煙)より、多くの有害物質が含まれていまる。禁煙することで、妻や子供の健康を守ることができる。
  4. 寝タバコをしなくなるため、火事の心配がなくなる。床や絨毯に焼け焦げを作らない。
  5. ガンのリスクが減るので健康になる。タバコをやめると数年で、肺ガン・食道ガン・膀胱ガン・虚血性心疾患など、喫煙関係の疾患のリスクが半減する。
  6. 口臭・髪・衣服の不快な臭いがなくなる。喫煙者自信、嗅覚が鈍っているので自信の匂いはわからないが、禁煙をすると自分がいかに不快な臭いをさせていたのかがわかる。
  7. 禁煙すると肌のツヤが良くなる。タバコを吸うと女性ホルモンの分泌が抑えられ、女性らしい肌の潤い、つや、張りが失われる。
  8. 禁煙席を利用できる。最近は、レストラン、劇場、列車や航空機も禁煙化・分煙化が進んでいる。喫煙場所を探さなくも良くなり、肩身の狭い思いをしなくても済む。生命保険などでは禁煙割引が利用できる。
  9. 禁煙により仕事の効率が上がり、タバコに振り回されなくなる。本来の自分に戻って仕事ができるようになる。
  10. 室内や調度品がタバコの煙やヤニで汚染されることが無くなるので査定などのときに評価が高い。壁紙がヤニで褐色に変色しているのはいただけない。特にパソコンなどにとってはタバコの煙は良くない。
  11. 自動車の車内がタバコ臭くなく、衛生的である。非喫煙者にたいしても優しい車内となり、空気が清浄に保たれる。また、タバコの火による諸損害を防止できる。
  12. 味覚が回復、味の区別ができるようになり、嗅覚も鋭くなるために食事が美味しくなる。
まだまだ、立場や環境によって様々なメリットが出てくると思われる。禁煙することでのデメリットはほとんどゼロであって、禁煙が原因で死んだという話は聞いたことがない。逆に、喫煙でガンに侵されて死んだ話はいたる所で聞くことはある。
おわりに
国がタバコ税で得られる収入は約2.7兆円であり、タバコによる疾病のための治療費やタバコによる火災等の社会的な損害は約5.6兆円であるという。タバコは麻薬であり、肺ガンの原因であることは科学的に明確に証明されている。国が国民に対して何らかの禁煙対策をとらなければ、喫煙によって健康を害する人は減らないであろう。

喫煙者が減る事で、タバコによる健康被害、タバコによる火災が少なくなり、環境の汚染も少なくなることは確実である。禁煙が普及すれば、タバコ税よりも膨大な税金(国民が健康になった分だけ浮いた経費)が国庫に入る事になるのであるが日本国政府はまだまだ無策に等しい状態にある。

喫煙者の皆さん、どうか国にだまされることなく、健康に悪いと分かりきっているタバコをやめましょう。 国は、タバコはコーヒーやお茶などと同様な嗜好品である。吸う吸わないは個人の自由であると言い、成人に対しての規制はしていない。しかし、ガンになることが科学的に証明されているのであるから、自己防衛(予防行動)をして健康を守り、無駄なタバコ消費税を払わない方向で行きましょう。

タバコを吸っていても誰もほめてはくれないし、どこに行っても肩身の狭い思いをする上に健康を害し、喫煙時間が無駄になるのである。いま、まさに世界は喫煙者を減らす方向に動いているのである。私達も賢い消費者となり、お互いの健康に気をつけ、禁煙に取り組もうではありませんか。(了)
                                 by Hidetaka Sato on November,26th,2004.
「追伸」
2008年7月19日の新聞報道ではタバコの値段が1箱500円程度がよろしいのではとの方針が自民税調で出されたと言う。1,000円からすれば後退した感はあるが500円でも結構だと思う。早く、決めていただきたいと思っている。現在、280円から300円代のタバコよりは、500円硬貨一枚(ワンコイン)で買えるから便利であろう。(^^;

JT(日本たばこ産業)や関係団体は「葉タバコ農家のたばこ業界が壊滅的な打撃を受ける」と反対しているが喫煙で健康を害している人たちのことはどう考えているのだろう。タバコが健康に悪影響がないのであれば堂々とキャンペーンを張ってタバコは健康に良い証拠を公表すべきであろう。

未成年者の喫煙防止にタスポなどのシステムを導入したことは評価するが、タバコが健康に害がないのであればこのシステムは不要である。法律で未成年者の喫煙が禁止されているのは理由があってのことであろう。

JT(日本たばこ産業)はタバコを吸わせることに全力を尽くしているが、喫煙環境の整備にも力を入れて欲しい。建物の片隅に押しやられ、まるで犯罪者を扱うような喫煙室を作ることをやめさせ、レストラン並の冷暖房完備、各種自販機の設置、空気清浄機付きの喫煙室を設けるべきであろう。喫煙者は高額納税者なのだから、優遇すべきである。(苦笑)

また、健康増進法の第25条の受動喫煙の防止も大切であるから、喫煙者と非喫煙者の住み分けを進め、吸う人も吸わない人も共存できる環境の整備をして欲しいものである。吸う人を差別するような行動はするべきではなく、優しい目で見守ってやる勇気も必要であろう。JTはこの方面にも力を入れていただきたい。

いずれにせよ、足りないものは輸入に頼っている日本であれば、葉タバコも全面的に輸入すればよいことだし、葉タバコ農家に関しては転作など進め、助成金を支給することで救済していただきたい。そのためにも値上げしたタバコ税の一部を助成金に回すべきだと考えるし、JTが儲けた一部分は喫煙環境整備事業の補助金に回すべきである。

タバコ1箱500円時代の早期到来と喫煙環境の充実を期待したい。喫煙者が「今日も元気だタバコがうまい!」というキャッチフレーズが言える環境と非喫煙者が「今日も元気だ空気がうまい!」と言える環境が整備されることを期待している。そう言う私は禁煙派である。喫煙者を蔑視する気は全く無いが禁煙は進めている。(^^;       2008年7月23日記す。
★禁煙関連サイトへのリンク★   Last Updated: July,8th,2012.     
●未成年者の喫煙率    ●青森県タバコ問題懇談会   ●健康日本21
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