会 話 調 の 津 軽 語 百 選
ここで使用されている津軽語の単語は、あくまでも津軽地方の西海岸方面で用いられて
いるものです。他の地域の津軽弁とは意味や話し方が異なっていることをご理解の上で
ご利用くださることをお願い申しあげます。
★ 2003年7月、だんぶり(トンボ)の画像を追加した ★
「津軽語百選の音声版」1番から8番までの音声ファイルです☆
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1.かまんどぁ へづねづぎ へわになた ふとだば までに さねば まいねよ(音声付)
「家計が切ないときお世話になった人であれば、大切にしなければいけませんよ」

2.むったど しゃべるばって えげんだもんでも たましこあるんだね
「いつも言うのですが、どんなものでも魂(命)があるのですよね」

3.けっつめで おけても まねはんで そごのいしころ とろけでおげ
「つまずいて転んでもいけませんから、そこの石コロを片付けておきなさい」

4.へんだぐ きたねはんで ろぐだもんでねって もればまねど
「着ているものが汚いからって、ろくな者ではないだろうと思ってはいけませんよ」

5.がっこうさ あがってがら すぐけすてまて ずんぶながぐ やすんだね
「学校に入学してから、すぐに吐いてしまって随分長く休んだのですよ」

6.まぎりで 手きてまてよ おっき怪我すたごとあったね
「ナイフで手を切ってしまい、大きな怪我をしたことがありましたよ」

7.ままばれ けばまいね おがずもかねば おっきぐなえねよ
「ご飯ばかり食べてはいけません。おかずも食べなければ大きくなれませんよ」

8.ごんぼほってねんで ややどすごどさながぁ からっぽねやみこのぉ
「無理難題を言ってないで、さっさと仕事をしなさいよ。不精者このぉ」

9.おばんです とっちゃえだが かえだものごと もってきたんだばて
「今晩は、お父さん居りますかね、借りたものを 持って来たのですが」

10.ぎっつごと ぎっつどにぎて はっけできた わらすえであったね
「キリギリスをしっかりと握って、走って来た子供がおりましたよ」

11、このわらす むったど えのへさ しっこするんずよ えぐねもんだ
「この子供はいつも家の塀におシッコをするんですよ。悪い奴ですね」

12.このいぬ おめだの いぬでねが おえのえさ まよてきてらね
「この犬はお宅の犬ではありませんか、私の家に迷って来ておりましたよ」

13.はなっこもえばて このさげっこもめなぁー ごぐらぐごぐらぐってがぁ
「お花も良いのですがこの酒もおいしいですねー。極楽々ってがぁ」

14.うってそさながぁ そのうぢ ばぢあだるはんでの
「大いにそうしなさいよ、その内に罰が当たるからね」

15.このてぬぎ なんぼだべぇ さきたもきたばて えねふてあたねな
「この手拭はいくらですかねぇ、さきほども来たのですが不在でしたのでね」

16.えっとごま このわらすごと みんでけらえねべがの
「ちょっとの間、この子供を見ていていただけませんかね」

17.ぼっこで わごと へんかへばまねぁ あだまさ こんぶでぎでまるね
「棒で私を殴ってはいけませんよ。頭にコブができてしまいますからね」

18.そったものきて えふりこえで めぐせぐねがぁ
「そのようなものを着て格好つけて、恥ずかしくはありませんかね」

19.なんぼえんぷてばなぁ ぬえだものごと もやへばまいねじゃ
「なんと煙いのでしょう。濡れた物を燃やしてはいけませんよ」

20.うたんだへかるの うだっこ おんべでらなぁ ん まがへでおげってぇ
「宇多田ヒカルの歌を覚えて(知って)おりますかねぇ、ハイ、任せておけってぇ」」

21.ふぐろさ ずっぱどじぇんこへで あさいでらふと みねがったがぁ
「袋に一杯お金を入れて、歩いている人を見かけませんでしたかぁ」

22.しらぬがほどげ だんぶりあだまって だのごとだべの なのごとがぁ
「知らぬが仏、トンボ頭って誰のことでしょうかね。あなたのことですかぁ」
シオカラトンボ(雌) シオカラトンボ(♀) 左の画像が
「だんぶり
」です。

共通語=トンボ(蜻蛉)

Digital Still Camera
Sony DSC-P71
Cyber-shot 3.2M Pixels
28th,July,2003.
Photographed by H.Sato.
23.だんぶりとり きょどごまんで いったんだべ
「トンボ捕り、今日はどこまで行ったやら」

24.おどげさ ままつんぶつけで つっけらどしてらね
「顎に飯粒をつけて、知らんふりをしていますよ」

25.おづげごと ままさかげれば ねごまんまさなてまるべよ
「味噌汁をご飯にかけると猫マンマになってしまうでしょうに」

26.つるかめのつでねぐ つどりのつ すんぶんのすでねぐ すんずめのす
「鶴亀の”つ”ではなく、千鳥の”ち”、新聞の”し”ではなく、スズメの”す”

27.わ けんどさまよてまたんだばて えぎどぢだが おへでけらえねべがの
「私、道に迷ってしまったのですが、駅はどちらの方かを教えていただけませんかね」

28.めぐせふて えまさら そったごと しゃんべらえねべ
「恥ずかしくって、いまさらそんな事を話せませんよ」

29.おらほぢの ねぷたっこ みんでけろじゃ そえさ きふもたのむじゃ
「私達の”ねぷた”を見てくださいね。それに寄付も頼みますね」

30.ばげものんど くいもんは ゆだんなすなって しゃんべるぁ
「化け物と食い物は油断してはいけないって言うでしょう」

31.けどもなも くまてまてよ どっすもなねんず
「毛糸がもつれてしまってさ、どうにもならないのですよ」

32.この品物 たげな もすこすまげらえねがぁ ん、へば まげるね
「この品物高いですね。もう少し値引きできませんかぁ、はい、それでは安くしますよ」

33.め!、ん め。 く!、ん く。
「おいしいですか?、ハイ。おいしいです。 食べますか?、ハイ、食べます」

34.あまりめふて あどはだりしてまったね
「あまりにも美味しくて、お代わりをしてしまいましたよ」

35.ねってしたはんで ねったきゃ ねっちょふけってしゃべらいだんず
「無いと言われたので眠ったのに、執念深いって言われてしまいました」

36.どっしゃばぁって しゃべらえだはんで ん げんきでらって喋ったんだ
「どうしておりますかって言われたので、ハイ、元気ですよって言ってやりました」

37.きのはっこさ げんだがらえだはんで てでほろごったでばな
「木の葉っぱに毛虫がおりましたから、手で払い落としましたんですよ」

38.おめだのちゃぺ むったど ねんずみことて さがすねごこだねの
「お宅の子猫はいつもネズミを捕って利口な猫ですよね」

39.うるへわらはんどだばぁ あまりぼごればまいね
「うるさい子供たちだねぇ、そんなに暴れてはいけませんよ」

40.かみさえって えしょぐさつえで てっぺかへぐど
「東京に行ってよい職に就いて、沢山稼ぐのだ」

41.こぬがっこ さんごうあるんだば もごさえぐな
「小糠が三合あるのでしたら、婿に行くことはないよ」

42.このサイダー えんかぬげでらんでねな なもじがめがね
「このサイダーは気が抜けているのではないのか、何もジカジカしないね」

43.きどごねさねんで とごさねろ かんじゃふぐど
「来たまま寝ていないで、布団に寝なさい。風邪をひきますよ」

44.くせなぁ だえがへふたべ このへふりむすこのぉ
「臭いですねぇ、誰かオナラをしたのではないかな、この屁ふり虫このぉ」

45.やぐどにしゃべったきゃ ほんきにすてよ えへでまったんず
「冗談に言ってやったのに、本気にしてね。臍を曲げてしまいました」

46.すろぢにあがぐ へのまるそめで ああ きれがだだ 日本のはだは
「白地に赤く 日の丸染めて ああ 美しい 日本の旗は」

47.きょ 電車混んでまて たもずがるどごもねふてあった
「今日、電車が混んでしまいまして、捉まるところが無かったよ」

48.テレビばれ みんでねで あめに てづだなが
「テレビばかり見ていないで、たまには手伝ってよね」

49.さげのみすぎで がっぱどけしてまったふと よげであったね
「酒を飲み過ぎて、全部吐いてしまった人が多かったですよ」

50.あのふと サラ金がら じぇんこかりすぎで かまどけして まったんだどぉ
「あの人はサラ金からお金を借りすぎて破産してしまったそうですよ」

51.なんぼあつばぁ こえだば うだでぐあへででまるな
「なんと暑いんでしょう。これですと気持ちが悪いほど汗が出てしまいますね」

52.あつっても ねんぶたこ終れば 秋かぜっこふぐってすっきゃ
「暑いと言ってもネブタが終れば秋風が吹くって言いますよね」

53.あどかがさ かだれば えごとねね あぎらめだほずえね
「後妻に関われば良いことがありませんよ。あきらめた方が良いですよ」

54.あまりえんつくれば ぶかえでまるね えどごでやめだほづえ
「あまりいじると壊れてしまいますよ。適当なところで止めた方が良いですよ」

55.このみす かんぷけでらんでねのが すっけかまりっこすてらど
「このご飯、カビが生えて腐っているのではないのでしょうか、酸っぱい匂いがしておりますよ」

56.おめ りんごっこすぎだってがぁ どんだぁ あんぢっこえが すっけべぇ
「あなたは林檎がすきなんだってね。どうですか、味はよろしいですかね。すっぱいのでは?」

57.このわらす(童子) どんづだすて はまではけじょっこすてらんだど
「このお子さんは、お尻を出して浜辺でかけっこをしていたんだそうです」

58.あます へさあだれば はぐらんおごすど そえがらうるだえでもまねや
「あまり日に当たると日射病になりますよ。それからあわてても駄目ですよ」

59.おめのけりの あぐどもなも すっかどへってまてらでばす
「貴方の短靴の踵もなにも全部減ってしまっておりますよね」

60.かぐぢのはだげさおがってる でごごと ほじょできってもてこなが
「裏庭の畑で育てている大根を包丁で切って持ってきなさいよ」

61.ふっとぢごと しゃべってでもまいねね どへ わがねんだはんで
「同じ事を言っていても駄目ですよ。どうせ、分からないのですから」

62.「ドンデエスタ」って スペイン語だべさ。「どんですた」さにでねがぁ
「(donde esta)ってスペイン語でしょう。(どうでしたか)に似ておりませんかねぇ」

63.「ウステカサ」もスペイン語だね。「うすけねけさ」さにでねがぁ
「(uste casa)もスペイン語ですよ。(弱々しいだろう)に似ておりませんかねぇ」

64.じぇんこがめれば まいねでばぁ 巡査きて つでえがえるど
「お金を盗めば駄目でしょう。警察官が来て連れて行かれますよ」

65.どんだばなぁ えだげくてがら めぐねだどす
「どうなんですかねぇ、散々食べてから、美味しくないですよだとさ」

66.ねっちゃ ねちゃねちゃって ねっぱるんだばって
「お姉さん、粘々していて 粘つくんですがねぇ」

67.かっちゃ 茶碗ごとかっちゃにして カチャカチャすてんだばて
「お母さん、お茶碗を裏返してカチャカチャをやりたいのですがねぇ」

68.までまねなぁ なんぼおへでも じょんずになねでばす
「まるで駄目ですねぇ。いくら教えても上手になりませんねぇ」

69.じょで こねくせして さげかまりっこへば うぬうぬってくるねろ
「ほとんど来ないくせに酒の匂いがするとさっそく来るんですからねぇ」

70.えがら あんできたんずがぁ そえだば おたてまたべ がっこでものむがぁ
「家から歩いてきたのですか、それですと疲れてしまったでしょうに、水でも飲みますか?」

71.どすたんず ん すたんづこんぼすてまったんず
「どうしましたか?、ハイ、汁をこぼしてしまったのです」

72.めざすだばぁ あだまむんつけら かねばまいねでばす
「目刺しですから、頭ごと全部食べなければいけませんよね」

73.そったごとだばぁ ちょはめにでぎるじゃ
「そんなことなら、朝飯前にできますよ」

74.な ちゅうはくたなぁ あどがら すごど すこたまあるはんでの
「貴方は昼飯を食べましたか、後から仕事が物凄く沢山あるのですからね」

75.おめ へっちょだすて ちちだすて どったらだきもぢっこもてらんだば
「あなたねぇ、臍を出して、オッパイまで出して、どんな気持ちを持っているのですかねぇ」

76.な がもじょっきどたでで なにすきなってらんずよ
「君ぃ、チンポコを硬直させて何をするきになっているのですか?」

77.おめ はどたででらってがぁ はどでも おめのはどたでればまねよ
「貴方は鳩を飼っているとのことですが、ハトでもあなたのオチンチンを立てれば駄目ですよ」

78.あのふと までぇ までだんず までまでってすても までねんずす
「あの人は大変丁寧なのですよ。待て待てって言っても待ってはくれないのです」

79.えげでこえかって となりのあんこさこえして こえもなもかれでまったんだど
「池で鯉を飼って、隣のお兄さんに恋をして、声なんかも枯れてしまったんだとさ」

80.山登りも こえなぁ こえだば頂上さ つぐまんでだば もだねびょん
「山上りも疲れますねぇ、このようでは頂上に着くまでは持たないでしょうね」

81.な までまぢげさえぐってがぁ までまで わも まぢまで えぐじゃ
「汝 馬で町へ買い物に行くってかい、待て待て、吾も町まで行きますから」

82.な はっけじょっこへば むったど げっぱだってがぁ までまねなぁ
「君 走る競争をすれば、いつもビリだってねぇ。まるで駄目ですねぇ」

83.はんかくせもんだぁ 英語の本ごど あっぺによんでらんず
「バカなやつだなぁ、英語の本を逆さに読んでるよ」

84.あべ どさ パチンコさ じぇんこねね かすはんで あべ
「いきませんか?、どこへ?、パチンコへ、金が有りませんよ、貸すから行きましょうよ」

85.すんでなぁ CDかすてけねんず このよくたがれ こんどがらすとさね
「ひどいですねぇ、CDを貸してくれないのですよ。
                この強欲者、今度からはかまってやらないからね」

86.あぶねはんで そご ちょへばまね。
「危ないですから、そこのところに触れないでね」

87.こんできたはんで ちゃっくど2列になって まってけろ
「混んで来ましたので、きれいに2列に並んで待ってね」

88.あどがらきたふと 順々にめのほさ つめでけろじゃ
「後からきた人は、順々に前の方へ詰めてくださいね」

89.おめのズボンのどんずさげでらでば どへばそうなるんだば
「貴方のズボンの尻が裂けておりますよ、どうすればそうなるんでしょうかね」

90.めぐせはんでって なずぎばれ なででもまねね
「恥ずかしいからって、額ばかり撫でていてもだめですよ」

91.ぼのごさ あへえっぺかえで けっぱってら
「盆の窪に汗をいっぱいかいて頑張っておりますよ」

92.あっちゃ あっちゃえげばまね。とっちゃ どっちゃえったべの
「母さん、あっちへ行ってはいけません。父さん、どっちへ行ったのかな」

93.めやぐだのぉ むったどへわになってまて ありがんどごす
「ご迷惑をおかけいたします。いつもお世話になりっぱなしで、ありがとうございます」

94.あのふとごと ぼんぼけらがして ついでくるべし
「あの人をおどけて笑わせて連れてこようではないか」

95.どへ しゃべらえるんだば しゃべねより 喋って しゃべらえだほずえ
「どうせ言われるのであれば、言わないよりも言って言われた方が良い」

96.なにそごで もふらっとしてらんだば さきたから よばってらべさ
「何をそこでボーとしているのですか、さっきから呼んでいたのですよ」

97.けってしても へながけのが けっこけだが けへだのが わがね
「”け”と言っても、背中が痒いのか、粥を食べなさいなのか、下さいなのか分かりません」

98.ふぐっても ふぐだのが ふぐだのが ふぐんだべが どぢだべ
「”ふぐ”と言っても、服なのか、それとも河豚なのか、拭くのでしょうか、どちらでしょう」

99.あんずますぐ しゃべったはんで ゆったどゆさはって えさもんどるべし
「気持ちよく十分に話をしたので、ゆっくりとお風呂に入って家に帰ることにしよう」

100.しろさぎのえぎで けやぐどまぢあわへしたんだばて まいながったね
「弘前の駅で友達(仲間)と待ち合わせをしたのですが、だめでしたよ」
    July,17th,2000.

会 話 調 の 津 軽 語 追 加 編
(順次追加の予定でおります) July,18th,2000.
1.「けへ」ってしても けれだが けすんだがわがらね
「”けへ”とはいっても
●下さいなのか ●消すのなのか ●吐けなのか がわかりません」

2.「けね」ってしても ”けね”だが ”けね”だが ”けね”だがケネだがわがねんだ
「”けね”とは言っても、
●大丈夫ですなのか ●弱々しいんだか ●食えないのか ●あげないのか
わかりませんよ」

3.みなが あれがタッピのみさぎだねぇ 北のはんずれっこだんだぁ
「見なさいよ、あれが竜飛埼ですよ。 北のはずれなのです」

4.えぎでくもる まんどがらすごと ぬぐてみんだばって なんもめね
「息で曇る窓ガラスを拭いて見たんですが何も見えません」

5.さいならおど わだきゃ もんどるはんでの まんだいづがあうべすの
「さようなら、お父さん。 私は帰りますからね。 また何時か会いましょうね」

6.おぎのかんぜが むねばゆすって ないでもえってしゃんべってらね
「沖の風が胸を揺すって、泣いてもよいよって言っておりますよ」

7.かみこさみはなされだら おめじしんのてっこで うんこをつかめよ
「紙にみはなされたら、自らの手でウンコを掴みなさいね」

8.ふれいふとほんど あだらしいものごと ほすがるもんだんだね
「古い奴ほど、新しい物を欲しがるものでございます」

9.お〜い、おっちゃ おちゃけねがぁ なに えねってがぁ へば おちゃけでがまんだな
「お〜い、お父さん、お茶をくださいな。 なに、居ないってがぁ、それではお酒で我慢だな」

10.がっぱごと がっぱどぬらすてまて あすたの夜宮 どすんずよ
「履物(幼女の履く、高足下駄)を全部濡らしてしまって、明日の宵宮祭りをどうする気なのよ」

11.このでんすかいろ ふぐざつで かちゃくちゃねな
「この電子回路は複雑で頭が混乱して分からなくなってしまいますね」

12.このにす にすてまてらでばぁ にすぎればまねなぁ
「この鰊(にしん)は煮詰まってしまってますよ。煮すぎれば駄目でしょう」

13.おめ 「さげっこのかんつけでけねが」ったきゃ さげのかんづめごとぬぐだめでいだきゃ
「貴方、(お酒のお燗をつけてくれませんかね)と言ったら。鮭の缶詰を温めておりましたよね」

14.東京のふとさ ごんぼほればまいねってしゃんべったきゃ ごんぼ掘ってらんずやめだっきゃ
「東京の人に無理難題を言うなと言ったら、牛蒡(ゴボウ)を掘っているのをやめましたよね」

15.このホヤ とりだでのほやほやだでば すたはんで めんだね
「このホヤは取り立てのほやほやなのですね。 それだから美味しいのですよね」

16.ねのえど おえのえ おやぐだんだど ねのおどどおえのあや きょんだいだどす
「貴方の家と私の家は親戚なんですと、貴方のお父さんと私のお父さんが兄弟なんだって」

17.それもげでまったんだば もげもなも ねぐなってまるじゃ
「それが折れて取れたのであれば、儲けも何も無くなってしまいますよ」

18.やぎのにぐだが へつずのにぐだが わがねぐなったんだば やぎまわてまったどもる
「山羊の肉なのか、羊の肉なのかが分からなくなったのであれば、焼きが回ったと思います」

19.そのど ドスきだば ドスもなねんだば ドスどすぶんなげろ
「その蟹網をどうする気ですかね。 どうにもならないのであれば、どしどし捨てなさい」

20.いづのこめに そのマガがめてきたば マガさすたんずなぁ こえだはんでマガへらえねんだぁ
「いつの間にそのマクワ瓜を盗んできたのかね。魔が差したのですか、これだから任せられないのだぁ」

21.オドぁ オドでな オドがってがら オドがさえで オドりっこさ つえでえがえだべぇ
「お父さん、一昨日、目が覚めてからおどかされて踊りに連れていかれたでしょう」

22.おっきオド(音)だして オド(驚)がへばまいねでばぁ オドゲ(顎)ぶっつけだねろぉ
「大きな音を出して、驚かしてはいけまんせんよぉ、顎をぶっつけてしまったでしょう」

23.オガぁ オガすんでねがぁ オガってがら オガずっこ すぐねぐなてまたでば
「お母さん、おかしいのではないかねぇ、大きくなったらおかずが少なくなってしまったね」

24.このとふ えぱんだだ かまりこしてらぁ こえだば なんぼしても かえねじゃ
「この豆腐、変な匂いがしておりますよ。これだとどうやっても食べられませんね」

25.きしゃさ おぐえでまるねぇ しつもつさねんで ややどえがながぁ
「汽車に遅れてしまうでしょう。 ぐずぐずしていないで、さっさと行きなさいよ」

26.タクシよばってけねが わ かんぢまぢまんで いっぺのみにいぐはんで
「タクシーを呼んでくれませんかね。私、鍛治町まで一杯飲みに行きますからね」

27.おめ さきたがら水じゃめばれすて てもなも にかんでまるどぉ
「君ねぇ、さっきから水三昧ばかりしているが手なんかもしわしわになってしまうよ」

28.つづが つづごとみんで つづさクエを つづで打ってらよ
「知事が地図を見て土に杭を鎚で打っているよ」

29.おめのつがるのずっかの電話ばんご 25の1234番だなぁ、 なも つがる!
「貴方の津軽の実家の電話番号は、25の1234番ですかぁ?。 いえ、違います」

30.おめ なんぼもづわらけへに じょんずだんだぁ おがすこっても しゃべらえでらもな
「貴方はなんとおだてるのが上手いんでしょうねぇ。
                   人を笑わせるに上手い人だっても言われておりますよね」