88号
2003. 3.28.更新
最近(2002年12月以降)号 79、80、81、82、83、84、85、86、87
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早 春 の 水 の 中
とうとうアメリカ、イギリス合同軍が国際世論を無視してイラク進攻を開始してしまいました。一刻も早く戦火が収まる事を祈るのみです。
例年ならば黄砂の襲来で残雪が汚れ、春の日差しとともに雪融けが急速に進むのですが今年は未だ大規模な黄砂の襲来がありません。
3月23日、「ヤマアカガエル」の産卵を期待して遊水地に行った見ましたが水面は未だ一面の雪に覆われていました。
雪融けの冷たい流れの中を掬って見ますとネットの中に入ったのは「クレソン」の陰に隠れていた「ヌカエビ」と「ミズムシ」「ヒル」そして「カワニナ」でした。
4月に予定されている観察会(青森市環境政策課主催)の下見を兼ねてトンボのヤゴを探しに行ったのでしたが予想外の残雪に圧倒されて目的を達成できないまま帰路につきました。
その後、25日近所の「しらかばビオト-プ」で今年度初記録の「ヤマアカガエル」の卵塊を一つだけ見つけました。
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ヌカエビは水中の植物が繁茂した場所が好きだ 顆粒状の細かい斑紋があるが部分的に透明 せわしなく脚を動かして餌を口に運んでいる
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ヤマアカガエルの初卵塊(3月24日頃?産卵) 卵は一個ずつ寒天質に包まれている 産卵後3日経過して神経胚期に達した卵内の胚
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水中で動き出したカワニナ 触角の付け根に目が見える 水槽のガラスを這い回るカワニナの口器と腹足
ヌカエビ 子供の頃は「ヌマエビ」と呼んでいたのですが、本当の名前は「ヌカエビ」です。「ヌマエビ」科の多くは回遊性の性質があり、汽水域から淡水域を回遊するそうですが、「ヌカエビ」は淡水だけで生活しています。
平野部の湿地帯の水路や沼に普通でなじみのある小型のエビです。体長は30mm程度で繁殖力は旺盛です。
69号で紹介した「しらかばビオト-プ」では放流した種エビが順調に繁殖して昨年秋にはたくさんのエビが池の底に見られました。関東以北ではビオト-プに導入する生き物の候補として適しているようです。
ヤマアカガエル 北国の水辺は「ヤマアカガエル」の産卵によって幕が開きます。一面の雪原に穴が開き、周りの雪が消え始めると何処から現れて何時の間に産卵したのか画像のような「ヤマアカガエル」の産卵が見られます。
新学期の始まった頃、生物の時間に「発生」の実習に使われるのも「ヤマアカガエル」の卵です。雪の消え具合で産卵時期に早晩がありますが青森市内では3月下旬頃からちょっとした郊外の水溜りでもこんな風景が見られます。
産卵された翌日の午後辺りから卵の分割が始まり、翌日の夜には「桑実胚期」まで進み、3日目には「神経胚期」〜「ダルマ型の神経胚U期」に達します。
まもなく小さな「オタマジャクシ」がそこかしこに見られるでしょう。
カワニナ 「ゲンジボタル」の餌になることで知られていますが細長い淡水産の巻貝です。比較的水の澄んでいる細流に普通ですが「カワニナ」がいるから必ず「ゲンジボタル」が棲めるということにはならないようです。ホタルの産卵場所、蛹化場所、街灯の有無(有れば有害)など細流の周辺環境が大事でしょう。
「カワニナ」の増やし方はいろいろなホ-ムペ-ジでも紹介されていますので参考にして下さい。
友人・知人のHP
青森の自然 : 青森県内の景色や花の画像が見られる人気NO.1のHP (棟方啓爾氏)
青森の水環境 : 始まったばかりのHP、青森県内各地の水環境が画像と共に紹介される予定(蝦名憲氏)
岩木山を考える会 :津軽のシンボル「岩木山」の自然が破壊されています
故郷埼玉のトンボ :松崎雄一さんのHP、トンボ愛好家には必見のペ−ジですトンボの素顔 :高橋克成さんのHP、トンボの接写画像が素晴らしい
トンボフオトギャラリ− : 氏原道昭さんのHPです。トンボの画像とコメントが素晴らしい
My Enphotomic Room : 中川雅充さんのHPです。トンボのほか身近の昆虫の接写画像が見られます。植物生態研究室(波田研)のホ-ムペ-ジ :岡山理科大学の波田さんの研究室です。たくさんの植物の鮮明な写真と解説が見られます。
日本野生メダカ保存会 : 鈴木広茂さんの絶滅危惧種に指定されたメダカに関するHPです。
昌子のお庭は虫づくし : 親子3人のほのぼのとした生き物観察記録、豊富な参考文献を参照した画像は参考になります。
日本産汽水・淡水(+海産)はぜ類図鑑:向井貴彦さんのハゼ類図鑑です。ハゼ類に関心のある方は必見のぺ−じです。
ヤゴの世界〜いとおしきトンボjrたち〜:一家伴安さんのトンボのヤゴを中心にしたHPです。
トンボのリストへ :最近青森市内で記録されたトンボの記録です(’99.7.〜’00.9.まで)
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Created December 20. 1999/Copyright(c) Masatoshi Igarashi