87号
2003. 3. 1.更新
最近(2002年12月以降)号 79、80、81、82、83、84、85、86
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羽化した「スジグロシロチョウ」
時折春の淡雪が積もったりしていますが日増しに日の出も早まり日脚の伸びが実感されるようになりました。雪の消えた陽だまりの斜面で枯れ草の上を歩き回る「コモリグモ」や越冬から覚めた「キタテハ」が見られるのも間もなくです。
時どきスト-ブのスイッチを入れる書斎の机では採集しておいた「スジグロシロチョウ」の蛹が休眠から覚めて一足早く羽化の時期を迎えていました。カメラの準備が間に合わず途中からの画像になりましたが羽化したばかりの「スジグロシロチョウ」をご覧下さい。
菜園に飛んで来れば害虫として駆除される運命にありますが新鮮な蝶は美しいものです。
人間も動・植物も待ち遠しい春がもう間じかです。
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蝶の羽化はあっという間に蛹から脱出する クシャクシャの翅を展ばす オスの裏側の翅は翅脈が太く縁取られている
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羽化したばかりのオスの横顔 オスの翅脈は黒く周辺には黒い鱗粉がやや幅広く張り付いている 羽化前日のメスの蛹、前翅の翅脈が黒グロと見える
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翅が伸びきったメス メスの翅、裏側の翅脈の縁取りは細い(表側は逆にメスの翅脈が濃い) 未だ休眠中の蛹
スジグロシロチョウ 「モンシロチョウ」に似た白い蝶ですが最近私の住んでいる郊外の丘陵地帯では最も普通の蝶です。この蝶は我家の菜園で「ダイコン」の葉っぱを食べて育った「アオムシ」の親です。幼虫時代はアブラナ科の植物があれば野生でも年数回の発生があるようです。
夏(日長が長い)に育った「アオムシ」は蛹になっても間もなく羽化して繁殖を繰り返しますが、秋(日長が短い)に育った「アオムシ」は「ホルモン」の作用で蛹になりますと「休眠」して厳しい冬を過ごすことになります。ホルモンバランスの変化で休眠から覚めた個体は周囲の温度を感じ取って発育を開始することになります。
野外の個体もそろそろ休眠から覚めて気温が上昇するのを待っていることでしょう。
「モンシロチョウ」ではオスとメスで紫外線に対する反射の仕方が違っていてオスは容易にメスを識別できるのだそうです。「スジグロシロチョウ」の場合はどうなっているのでしょうか?「休眠」
生物が厳しい季節(冬季あるいは夏季)を避ける手段として一時的に活動を休む時期があります。冬の間冬眠するするのが普通ですが、夏の間だけ厳しい暑さから逃れるため「夏眠」するものもあります。温度や日長に反応した生理作用で説明できます。
昆虫の場合、休眠期間の長さや深さは種類によって違いますが、2月の末頃になりますと徐々に休眠から覚める種類が多いようです。今回取り上げた「スジグロシロチョウ」の蛹は昨年11月に採集して書斎の机の上に置かれていましたがこの度やっと休眠から覚めたようです。残りの蛹は未だ何の変化も見られないものや、翅の模様が見え始めたものもあります。休眠の覚め方は一様ではないのですが休眠から覚めても外は未だ雪が積もっていますし最低気温がマイナスになることもしばしばです。
したがって、休眠から覚めた個体も低温で発育が抑えられています。そしてその間に競馬のゲ-トインの様にほぼスタ−トラインが揃って、やがて気温の上昇とともに少しずつ発育がすすんで積算温量が十分になった頃、ほぼ一斉に羽化したり花が咲いたりするのです。害虫の発生時期を予察したり桜の開花予想などは地道な試験・研究の結果可能になっています。
友人・知人のHP
青森の自然 : 青森県内の景色や花の画像が見られる人気NO.1のHP (棟方啓爾氏)
青森の水環境 : 始まったばかりのHP、青森県内各地の水環境が画像と共に紹介される予定(蝦名憲氏)
岩木山を考える会 :津軽のシンボル「岩木山」の自然が破壊されています
故郷埼玉のトンボ :松崎雄一さんのHP、トンボ愛好家には必見のペ−ジですトンボの素顔 :高橋克成さんのHP、トンボの接写画像が素晴らしい
トンボフオトギャラリ− : 氏原道昭さんのHPです。トンボの画像とコメントが素晴らしい
My Enphotomic Room : 中川雅充さんのHPです。トンボのほか身近の昆虫の接写画像が見られます。植物生態研究室(波田研)のホ-ムペ-ジ :岡山理科大学の波田さんの研究室です。たくさんの植物の鮮明な写真と解説が見られます。
日本野生メダカ保存会 : 鈴木広茂さんの絶滅危惧種に指定されたメダカに関するHPです。
昌子のお庭は虫づくし : 親子3人のほのぼのとした生き物観察記録、豊富な参考文献を参照した画像は参考になります。
日本産汽水・淡水(+海産)はぜ類図鑑:向井貴彦さんのハゼ類図鑑です。ハゼ類に関心のある方は必見のぺ−じです。
ヤゴの世界〜いとおしきトンボjrたち〜:一家伴安さんのトンボのヤゴを中心にしたHPです。
トンボのリストへ :最近青森市内で記録されたトンボの記録です(’99.7.〜’00.9.まで)
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Created December 20. 1999/Copyright(c) Masatoshi Igarashi