身近の生き物虫眼鏡で見る世界

82号

2003. 1..15.更新

最近(2002年12月以降)号
  798081


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森林害虫シリ−ズ


    「スジグロシロチョウ」の蛹に寄生した寄生蜂

NO.80で紹介した「スジグロシロチョウ」の蛹はまだ休眠したままですが、一部の蛹からは寄生バエの他に寄生蜂が出てきました。
多分「ヒメキアシヒラタヒメバチ」だと思います。
昆虫の世界も卵から孵化して無事に親になれるのは非常に少なく、大部分は卵、幼虫、蛹のうちにいろいろな寄生蜂、寄生バエ、病気などの攻撃を受けます。これらの天敵類の他に捕食性の鳥やアリ、クモなどの攻撃もあります。さらに人間に見つかるとひねり潰されたり、場合によっては殺虫剤を撒かれたりします。
それでも天敵類の隙を見ては次か次へと卵を産み続けていきます。そしてやっと蛹になっても何処からとも無く飛んでくるのが寄生蜂たちです。
独特の探知能力で物陰に隠れた蛹たちも次々に発見されて寄生蜂の卵を産みこまれていきます。
やがて寄生蜂の卵は孵化して蜂の幼虫は寄主である「スジグロシロチョウ」の蛹を食い尽くして蝶の蛹の殻の中で寄生蜂は蛹になり、成虫の蜂になって出てきます。


 
                               オス                                         メス(腹部の形が三角に膨らみ産卵管がある)


                      肢の色調                                                          寄主の点検(アンテナに注目)


        産卵準備                                                    産卵管挿入(アンテナの変化に注目)                                  産卵跡(画面中央)          


ヒメキアシヒラタヒメバチ 日本全国でいろいろな鱗翅目の蛹に寄生することが知られている寄生蜂の一種です。越冬中の「スジグロシロチョウ」の蛹から羽化した後は春になってから蛹になる別種の蛾や蝶の蛹を探して世代を繰り返していくものと思われます。
まだ生きている蛹を入れてやると直ちに産卵行動が観察できました。産卵管は普段鞘の中に納まっていますが産卵時には鞘から外れて深々と挿入されました。
真夏にはマツカレハ(幼虫はマツ類の葉を食べる毛虫)の蛹から脱出したのを見たことがあります。
画像に示した成虫は交尾は確認できませんでしたが、未寄生の「スジグロシロチョウ」の蛹を入れてやりましたら早速興味を示し産卵管を差し込む行動が観察されました。産卵後の蛹に対しては直後は興味を示さない様でしたが、狭い空間内では多数回産卵を繰り返していましいた。
他のヒメバチ(マツケムシヤドリコンボウアメバチ)では処女雌でも産卵行動が観察され、その卵からは全てオス蜂が羽化したのを確認したことがありました。


友人・知人のHP

青森の自然 青森県内の景色や花の画像が見られる人気NO.1のHP (棟方啓爾氏)

青森の水環境 始まったばかりのHP、青森県内各地の水環境が画像と共に紹介される予定(蝦名憲氏)

岩木山を考える会 :津軽のシンボル「岩木山」の自然が破壊されています

故郷埼玉のトンボ :松崎雄一さんのHP、トンボ愛好家には必見のペ−ジです

トンボの素顔 :高橋克成さんのHP、トンボの接写画像が素晴らしい

トンボフオトギャラリ− : 氏原道昭さんのHPです。トンボの画像とコメントが素晴らしい

My Enphotomic Room 中川雅充さんのHPです。トンボのほか身近の昆虫の接写画像が見られます

植物生態研究室(波田研)のホ-ムペ-ジ :岡山理科大学の波田さんの研究室です。たくさんの植物の鮮明な写真と解説が見られます。

日本野生メダカ保存会 鈴木広茂さんの絶滅危惧種に指定されたメダカに関するHPです。

昌子のお庭は虫づくし 親子3人のほのぼのとした生き物観察記録、豊富な参考文献を参照した画像は参考になります。


トンボのリストへ :最近青森市内で記録されたトンボの記録です(’99.7.〜’00.9.まで)

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Created December 20. 1999/Copyright(c) Masatoshi Igarashi