81号
2003. 1..10.更新
最近(2002年9月以降)号 71 、 72 、 73 、 74 、 75 、76、77、78、79、80
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フナと金魚
「金魚」の歴史は「フナ」の突然変異種で発生した「ヒブナ」(北海道東部では現在もなお「ヒブナ」の自然発生地があるという)から交配によって人為的に創出されたものだそうです。
最も値段の安い金魚の中には体形がフナと区別がつけられない「ヒブナ」型の金魚がいます。最近では水田地帯の水路構造が水田の基盤整備事業とともにコンクリ−ト護岸やコンクリ−ト製のU字溝に代わり、少年時代小鮒釣りを楽しんだ土水路はほとんど見られなくなりました。
それに伴って「フナ(キンブナ、ギンブナ)」の姿も急速に減少したように見受けられます。古い溜池ではまだ「フナ」の棲息も見られますが、放流された「へラブナ」や密放流された「ブラックバス」などの影響でますます目に触れる機会が少なくなっているようです。
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キンブナ
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フナと金魚の鰭の比較
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ワキン(ヒブナ型)
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ヘラブナ
キンブナ 「マブナ」で総称されるフナは「キンブナ」と「ギンブナ」に分けられますが外形だけで両種を区別することは簡単ではなさそうです。画像に示したのは多分「キンブナ」の方でしょう。図鑑(原色日本淡水魚類図鑑)を見ても外部形態では色調以外決め手になりそうな各鰭の軟条数などには明確な差異はなさそうです。内部形態の腸長比(腸の長さを体長で割った数値)がキンブナ(2.1〜3.0(〜3.2))に対してギンブナ(3.1〜4.9)の方が長いようです。
キンブナもギンブナも分布地域は北海道から九州までイワナ域以外の川、池、湖、沼などに棲息しています。
私の少年時代にはフナ釣りと言えば「キンブナ」「ギンブナ」が普通で、竹の一本竿を担いで田圃の用水路に出かけミミズを餌に手作りの唐辛子浮きで微妙な当たりのタイミングを見計らかって釣り上げたものでした。子供らが釣ってきたフナも重要な蛋白源で釣り上げたフナは炭火で串焼きにして「藁筒のベンケイ(弁慶)」に刺して保存し、何匹か溜まった頃、フナ味噌に加工されて食卓に乗ったものでした。現在この様な風習はほとんど消えてしまったようです。ヒブナ ギンフナの突然変異で体色が緋色に変化したものといわれ、現在でも北海道釧路市の春採湖(昭和12.12.21.天然記念物指定)では天然のヒブナが棲息しているということです。昭和60-62年頃、染色体調査によってギンブナが変異したものとなっています。
「ヒブナ」は金魚の祖先だといわれますが金魚掬いなどで市販される「ワキン」の中にも体形的に「ヒブナ」型を示すものが現れます。しかし、近年「ヒブナ」と「フナ」の交配実験の実例は報告されていないようです。その理由は現代の「ギンブナ」がほとんど他魚種の精子の刺激で雌性発生することが知られており、簡単に交配できないことが原因しているのでしょうか?画像は水槽で飼育されているヒブナ型「ワキン」です。へラブナ 「キンブナ」や「ギンブナ」に比較すると背が盛り上がって体高(体の幅)が高くはるかに大型に成長します。とくにダム湖では50cm以上に成長することも知られております。
画像の個体は近所の溜池の水が「溜池整備事業」の際不用意に抜かれたため大量の個体が排水溝に流れ出した時の1匹です。体長約30cmです。
数百匹の「コイ」や「へラブナ」が犠牲になったものとおもわれます。ヘラブナは琵琶湖特産種でしたが各地に放流されるようになり、日本各地の湖沼で繁殖している。最近ではフナ釣りといえばこの「ヘラブナ」釣りを指し、キャッチアンドリリ−スのゲ-ムフイッシングが主流になっています。
友人・知人のHP
青森の自然 : 青森県内の景色や花の画像が見られる人気NO.1のHP (棟方啓爾氏)
青森の水環境 : 始まったばかりのHP、青森県内各地の水環境が画像と共に紹介される予定(蝦名憲氏)
岩木山を考える会 :津軽のシンボル「岩木山」の自然が破壊されています
故郷埼玉のトンボ :松崎雄一さんのHP、トンボ愛好家には必見のペ−ジですトンボの素顔 :高橋克成さんのHP、トンボの接写画像が素晴らしい
トンボフオトギャラリ− : 氏原道昭さんのHPです。トンボの画像とコメントが素晴らしい
My Enphotomic Room : 中川雅充さんのHPです。トンボのほか身近の昆虫の接写画像が見られます植物生態研究室(波田研)のホ-ムペ-ジ :岡山理科大学の波田さんの研究室です。たくさんの植物の鮮明な写真と解説が見られます。
日本野生メダカ保存会 : 鈴木広茂さんの絶滅危惧種に指定されたメダカに関するHPです。
昌子のお庭は虫づくし : 親子3人のほのぼのとした生き物観察記録、豊富な参考文献を参照した画像は参考になります。
トンボのリストへ :最近青森市内で記録されたトンボの記録です(’99.7.〜’00.9.まで)
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Created December 20. 1999/Copyright(c) Masatoshi Igarashi