69号
2002.8. 17.更新
最近(2002年5月以降)号 58 、 59 、 60 、 61 、 62 、 63 、 64 、 65 、 66 、 67 、 68
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ビオト−プにやって来た生き物
各地で ビオト−プ 作りが行われていますが、新しく池を作ったリすると真っ先にやってくる生き物たちがいます。
近所の保育園に出来たビオト−プでは用地の一部に造った15uばかりの小さな素掘りの池ですが水を張ってまもなくいろいろな生き物たちが現れました。
真っ先に飛んできたのは「ヒメアメンボ」「アメンボ」「ヒメゲンゴロウ」などでした。
その後「ボウフラ」の発生も認められましたので「 メダカ 」や「 シナイモツゴ 」「ヌカエビ」などが放流されました。
周囲は造成中のため、一部は未だ赤土が剥き出しになっていますが小さな水溜りにも「オタマジャクシ(アマガエル?)」が現れたり、「ウスバキトンボ?」のヤゴも孵化しています。
放流した「メダカ」や「ヌカエビ」のK世たちも続々と孵化し、飛来した「アメンボ」「マツモムシ」などの小さな幼虫の姿も見えます。
元の植生も徐々に復活し、毎日のように新しい発見が記録されています。いずれ経過については記録を整理して行きたいと思っております。
今年の青森地方は7月30日から8月14日までの日照時間が僅かに23.4時間(平年比26%)という有様でHP用の写真撮影が不可能でした。更新が遅れて申し訳なく思っております。
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素掘りの池 池に連なる湿地予定地 水源
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ヒメゲンゴロウ 頭・胸部 ヒメアメンボ
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アメンボ 足跡? 足跡の主「カワニナ」
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ビオト−プ生まれのK世達 (左 マツモムシ 中 ヌカエビ 右 アマガエル? )
アキアカネ オオカマキリ(幼虫) クサカゲロウ(卵)
ビオト−プ 生き物の生息場所を意味する合成語(bio+top)ですが、人為的に復元された自然空間を意味する言葉として使われています。公園などもビオト−プの一つですが、外来種も積極的に配置して美観を重視する(自然公園を除く)のに対し、ビオト−プという場合は生息場所は人為的に一部造成するが、生き物は勝手に飛来侵入して定着して行く過程を観察・記録していくことに視点を置くという考え方です。
導入する生き物も地元の在来種で移動・定着の困難な動植物に限定される場合が多いようです。
ここで紹介する「しらかばビオト−プ」は「産廃」の捨て場になっていた場所に個人的に手を加えたもので、目下造成中の「ビオト−プ」です。元の植生は高木が「ハリエンジュ(ニセアカシア)」「ドロノキ」などで、「チマキザサ」「アシ」「ワラビ」などの密生・繁茂する斜面でした。ヒメゲンゴロウ 体長10mm程度の小型の「ゲンゴロウ」の仲間です。池に水が張られた2−3日後には番の飛来が認められました。各地に普通の種類で日本全土に棲んでいます。
あまりにも早い飛来で驚きました。その後繁殖しているかどうかは未確認です。ヒメアメンボ 水生半翅目昆虫ですが「ヒメゲンゴロウ」とほとんど同時に飛来が認められました。アメンボ類は腹部末端の構造で種の同定が出来ます。現在繁殖が認められます。
アメンボ? 「ヒメアメンボ」より少し遅れてやってきましたが、体形がはるかに大型です。これら2種類のアメンボは繁殖している模様で、幼虫と思われる小さな子ムシが水上に見られます。
カワニナ 将来「ゲンジボタル」の定着を夢見て放流されたものです。放流地点の下流に位置する湿地予定地に移動していました。稚貝の発生が待たれます。
マツモムシ 飛来した水生半翅目の1種ですが「アメンボ類」や「ヒメゲンゴロウ」に次いでやってきました。最初は成虫だけでしたがやがて幼虫の発生も確認されました。この写真は未だ幼虫ですが終齢幼虫でしょう。
マツモムシは光の当たる方向に腹部を向ける習性があるそうです。普段腹側を上にしていますが、水槽に入れて下から光を当ててみるのも面白いでしょう。
注意 しなければならないのは手で捕まえると鋭い口で刺され、かなりの痛みを感じます。ヌカエビ 淡水産の小さなエビですが「ヌマエビ属」の様な回遊習性は無く淡水で繁殖します。写真の個体は「メダカ」、「シナイモツゴ」などと一緒に放流されたビオト−プK世です。ほとんど透明な体で目立ちませんが水が澄んでくると「メダカ」や「シナイモツゴ」のK世達とともに見えるようになってきました。
近くには「スジエビ」の生息地もあるのですが「ヌカエビ」と「スジエビ」の混生地は見られません。
何か理由があるのか御存知の方が居られましたらお知らせ下さい。オタマジャクシ このオタマジャクシは8月になってから水を張って間もない湿地予定地の水溜りの中で発生しました。春、池を掘った直後に発生したオタマジャクシはすでに「カエル」になって上陸しています。餌に困るだろうと「アカザ」の葉をちぎって入れておきましたが2週間以上経過して2cm程度に成長しています。
種名は確定しておりませんが、「アマガエル」だろうと思っています。8月に孵化する「オタマジャクシ」は珍しいので観察を続けて行きたいと思います。アキアカネ 7月中旬から飛来が認められていますが未だ赤くなっていません。9月以降はアカネ類の産卵が始まるでしょう。他に「ノシメトンボ」「マユタテアカネ」なども滞在しています。今まで飛来が確認されたトンボ類は「ミヤマサナエ?」「クロスジギンヤンマ」「ハラビロトンボ」「ウスバキトンボ」「シオカラトンボ」「ギンヤンマ」などでした。
放流されたヤゴ類は「エゾイトトンボ」「アオイトトンボ類」「ルリボシヤンマ」などでした。オオカマキリ このビオト−プ周辺に生息するカマキリです。写真の個体は「ススキ」の葉上で昼寝?している終齢幼虫です。体の色はこのような褐色の個体と緑色の個体があります。
クサカゲロウ(卵) 「ウドンゲの花」などとも呼ばれますが「クサカゲロウ」の卵です。幼虫は「アブラムシ類」を食べます。この写真は池のほとりの「アシ」の葉に産み付けられていましたが、近くの「アシ」に「アブラムシ」が発生していましたので成虫が飛んできて産卵したのでしょう。
「アブラムシ」の発生している場所ではこの「ウドンゲの花」が見られるでしょう。
友人・知人のHP
青森の自然 : 青森県内の景色や花の画像が見られる人気NO.1のHP (棟方啓爾氏)
青森の水環境 : 始まったばかりのHP、青森県内各地の水環境が画像と共に紹介される予定(蝦名憲氏)
岩木山を考える会 :津軽のシンボル「岩木山」の自然が破壊されています
故郷埼玉のトンボ :松崎雄一さんのHP、トンボ愛好家には必見のペ−ジですトンボの素顔 :高橋克成さんのHP、トンボの接写画像が素晴らしい
トンボフオトギャラリ− : 氏原道昭さんのHPです。トンボの画像とコメントが素晴らしい
My Enphotomic Room : 中川雅充さんのHPです。トンボのほか身近の昆虫の接写画像が見られます
トンボのリストへ :最近青森市内で記録されたトンボの記録です(’99.7.〜’00.9.まで)
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Created December 20. 1999/Copyright(c) Masatoshi Igarashi