ジオラマ

○と×の選択で育った僕たちは
自らの言葉を伝えられずに

黒か白の選択を迫られた私たち
曖昧を求めて袋小路に入り込んでしまう

星の数ほどある占いは
どれもフリーサイズの言葉ばかりで
僕を導いてはくれない

欲望の渦の世の中は
大きくなりすぎた嘘に動きがとれなくて
誰も導いてはくれない

人はジオラマの中で
ほころびはじめた現実に
これまで辿った道筋の過ちに気づく