僕は僕という自分を
演じているのかもしれない
それは場面転換のない一幕物の舞台
自分の名の付いた配役を
演じているのかもしれない
それはカーテンコールのない舞台
歩けない主人公は 単に歩かないだけのこと
動かない手は 単に動かさないだけのこと
ほんの少しのハンディーさえ
個性と呼んでしまえばそれでいい
残された感覚を研ぎ澄ます
たとえ脚本家はいなくても
空っぽな体に 次の選択は 右 左
たとえ台本が出来ていなくても
空っぽな心に 次の言葉は Yes No
幕が下りるその時まで
楽しみながら演じてみようか