クマガイソウ 

熊谷草と書きます。
源氏の武将熊谷直実の背負っていた母衣(ほろ)に見立ててつけられたものです。

ラン科の多年草で各地の丘陵地の樹下や竹林に生えます。
地中をはう地下茎から高さ20〜40センチメートルの茎に
長さ15センチメートルぐらいの扇状で無柄の葉を二枚つけます。

初夏、長さ約15センチメートルの花柄を出し 先端に暗紫色の斑点のある淡黄緑色の花をつけます。
「ほていそう」ともいわれます。

風変わりな姿のため、鉢植えや露地植えにもされ 茶花やいけばな花材にも使われています。

栽培品には台湾産もあり 日本産より花が美しく葉が小さいので 園芸上は台湾クマガイソウと呼んで区別します。

鉢ものは半日陰の場所に置き、朝夕水やりします。
鉢植えでは繁殖しませんが、露地に植えると増えていきます。



  



趣味の花々