真宗大谷派 圓明寺


≪近況報告≫





平成17年12月2日(金)

屋根の作業と並行して、内部では床板をはる作業が進んでいます。
こちらもほとんどが以前の板の悪い部分だけ補修して、使用されています。
廊下はじゅうたんをしいていましたが、板敷きに戻されることになる予定です。


平成17年11月28日(月)

来年度塗られる予定の壁土が、発酵状態(ちょっとくさかった!)で運ばれてきました。
ここで一冬寝かせられ、さらに発酵が進んだ状態で塗られることになります。


平成17年11月25日(金)

本堂全体を覆っていた素屋根が取り外され、銅版葺きの作業も本格的雪の季節を前に、急ピッチで進められています。
素屋根を支えていた支柱が貫いていた部分や、一番上の箱棟の部分、そして両端といった細部が残るのみとなりました。


平成17年11月17日(木)

屋根左右の上端に、銅版で包まれた鬼板が取り付けられました。
この鬼板も、腐食部分だけ取替えられ新しい木を同じように継ぎ足し、その上から銅版を加工して包み、写真のように元の位置に戻されます。


平成17年11月16日(水)

屋根の作業も進み、本堂を覆っていた素屋根が外され、その素屋根を支えていた支柱も抜かれることになりました。
これで屋根がすべて葺かれることになり、同時に内部まで貫いていた支柱が抜かれることで、床板を張る作業に入ることができます。


平成17年10月31日(月)

屋根の作業と並行して、内部では床下の構造補強工事が行われました。
以前はなかったのですが、今回の修復では耐震性という観点から、床下に補強材が入れられ、主要な部分を金具で補強するという方法がとられています。


平成17年10月27日(木)

屋根の柾葺き終了でその後約1ヶ月かけて銅版葺きの作業も進み、いよいよ素屋根を支える支柱部分を残して大部分が葺き上がってきました。
これから本格的になる雪のシーズンを前にまもなく素屋根が外され、屋根の全貌が見られることでしょう。


平成17年10月2日(日)

1日に引き続き本日の見学会は前日の新聞掲載効果なのか、一般の見学者も含め予想を大きく上回る130名ほどの見学者がありました。
文化財修理ということで、ご門徒以外の興味のある方も多く、こうして広く公開して、理解を深めてもらう必要性というのを感じました。
普段入ることのできない足場の上の方から、屋根の柾葺きや勾配、柱の組立ての様子が見られるということで、貴重な機会だったと思います。

・・・ 「新着情報」にも記載がございます。




平成17年10月1日(土)

かねてより予定しておりました修復現場公開と見学会が1日・2日の両日開催されました。
一般公開に先立ち、県の文化財修理事業ということで報道関係にも公開され、地元地方紙2紙の取材を受け、掲載されました。
当日はあいにくの雨ということもあり、ご門徒の方20名ほどが熱心に見学されました。




平成17年9月1日(木)

いよいよ屋根の柾葺きが本格的に始まりました。
特殊な技術なため、わざわざ遠く岡山から職人さんが来て葺いてくれています。
薄いヒノキの板を少しずつずらしながら重ねて屋根全体を覆うという根気のいる作業です。
徐々に葺き上がるとヒノキのいい香りとすばらしい屋根の勾配が見られることでしょう。




平成17年8月31日(水)

屋根のほとんどに野地板という下地の板をはり終えました。
これで屋根の勾配が元通りわかるようになりやっと屋根らしくなってきたように思います。
この板も実はすべて新しく取り替えられ、1本1本に焼印が入っています。


平成17年8月20日(土)

南面(正面裏)の屋根より、下地の板がはられています。
できたところから順次、柾葺き、その上に銅版と葺かれ、徐々に屋根が出来上がっていく予定です。
なお10月1日(土)・2日(日)の両日、共に午前10時からこの修復工事の状況を皆様にもご覧いただくため、現場見学会を予定しております。
この機会にぜひご希望の方は見学いただければと思います。


平成17年8月9日(火)

西側御簾の間の屋根では、早くも柾葺きが始まりました。
職人さんは岡山の方から来てくれています。
戦前まで本堂屋根は柾だったということが証言によりわかっておりますが、その後耐久性のためその上からトタンがかぶせられておりました。
今回の修復では、柾の上に銅版で屋根が葺かれることになります。


平成17年7月23日(土)

当日はお天気にも恵まれ、本堂修復工事の上棟式が、現場にて執り行われました。
工事関係者ならびに修復委員の方のご列席をいただき、無事に勤めることができました。


平成17年7月20日(水)

はね木の据え付けもほぼ終わり、その上の組み立てもだいぶ進みました。
考えてみれば、一旦すべて解体して更地にしたところから、よくここまできたものだという気がします。
これから暑くなる時期、素屋根や足場に囲まれた現場での作業は大変になることでしょう。


平成17年7月2日(土)

今年度の修復委員会の会議が開かれました。
設計監理担当者から、これまでの経過と今後の予定が説明され、1年間の収支決算報告、今後の座敷新築工事について話し合われました。
また7月23日(土)上棟式を行うことが確認され、いよいよ最後の大きな梁が上がることになります。


平成17年6月29日(水)

屋根に桔木(はねぎ)を取り付ける作業が始まりました。
足場に素屋根がかかってるため、クレーンで吊ることができず、滑車を使って人力でここまで上げています。
加工しながら1本ずつ手作業で上げられるため、全部で40数本据え付けられるまでには、しばらくかかりそうです。


平成17年6月6日(月)

作業は急ピッチで進み、あっという間に屋根のところまで組み立てが進みました。
すごい数のあの部材が間違われることなく、元の位置に戻されていきます。
現在上棟式に向けて、順調に作業が進んでいるところです。


平成17年6月2日(木)

いよいよ今日から柱立てということで、解体した部材を元の位置に組み立て直す作業が始まりました。
番付がふられているため、その通りに以前あった場所にパズルのように戻されていく様子は、解体修復工事の醍醐味ではないでしょうか。
使えなくなった部材は新しい木材と取り替えられたり、一部分が継ぎ足しされたりしていますが、そこには平成16年度〜平成18年度補修という焼印が入れられました。
また木材の色も古い部材と統一感が出るように塗られることになるようです。


平成17年5月10日(火)

現在も6月の柱立てに向けて、木材の加工作業が続いています。
写真の通り、解体した木材の腐食した部分だけ木材を取替え、つないだりはめ込んだりして再用することになります。


平成17年4月25日(月)

本堂の土壁に使用する土が採取されました。
当日は立ち会うことができず、写真をお借りしましたが、岩木川近くのこの地域は壁土に適した土があるということです。
この後しばらく熟成期間として寝かせられ、来年度壁が塗られることになります。


平成17年4月19日(火)

3月末で基礎部分の工事が終了し、4月から解体した木材の調査ならびに加工する作業に入っております。
ご承知の通り文化財であることから、可能な限り木材は再用するため、再用可能かどうか1本ずつ調査し、
可能なものでも腐食部分があれば、補修するという作業がしばらく続けられることになります。


平成17年3月31日(木)

ついに平成16年度末を迎え、今年度分の工事の出来形を検査する日です。
書類や現物を合わせ、計画通りに進んでいるかチェックされました。
これをもって今年度分の工事が終了となりました。
平成17年度もどうぞよろしくお願いいたします。


平成17年3月29日(火)

礎石の据え付けがほぼ終了しました。
写真は足場の上から全体をとらえたもので、西村組さんからお借りしたものです。
ようやく月末までに基礎部分が間に合って、工事関係者もほっとしていることでしょう。


平成17年3月25日(金)

めまぐるしく作業が進み、砂が大量に運び込まれ、基礎を埋め戻す作業が始まりました。
調査では土台部分の木の含水率が大きく、湿気が上がることを考え、さらさらとした乾燥砂が入れられます。


平成17年3月24日(木)

早くも基礎の型枠が外され、写真のように礎石を以前の場所に据え付ける作業が始まりました。
この礎石も使えるものは再利用、また同じ位置に戻されることになります。


平成17年3月22日(火)

基礎のコンクリート打設が始まりました。
固まり次第、型枠がはずされ、礎石の据付作業に入るとのこと。
いよいよ年度末に向け大詰めとなってきました。


平成17年3月18日(金)

お彼岸というのに近年にない大雪で墓地の積雪はまだ1メートル以上、まだ墓石が見えない状態なのでお墓参りもできない状況です。
外の雪とは関係なく、素屋根の中では年度末ということで、作業も急ピッチで進められ、いよいよ基礎工事に入りました。
杭打ちしたところに溝を掘り鉄筋を敷いて、コンクリートを流すことになるのですが、この部分は土の中に隠れ、敷石がこの上に上がります。


平成17年3月3日(木)

敷石などもよせられ、杭打ち作業が始まりました。
重機で掘削し、H鋼が地中深く埋められている様子が写真でもわかると思います。
いよいよ解体作業から建て直しの作業に移り、これからが楽しみです。


平成17年2月17日(木)

ついに柱などがすべて運び出され、本堂の解体作業がほぼ終了しました。
実際敷石だけになってみると、がらんとして広々とした空間しかなく、何か違和感があるものですね。
日の光を240年も浴びたことのない土を踏みしめながら、これまでこの本堂の土台を支えてくれていたと思えば、感慨深いものがあります。


平成17年2月14日(月)

今日はバレンタインデーってあまり関係ありませんが、世に言うチョコレートの日とでも言いましょうか。
いよいよ工事は仮本堂としております座敷の半分を解体する作業に入りました。
この部分は本堂の御簾の間(みすのまー控えの間)を一部屋復元のため増築するためのものです。
仕切りの向こう側では解体作業が進められ、ご本尊を安置する場所もだいぶ狭くなり、お参りの方にもご不便をおかけすることになります。


平成17年2月12日(土)

現場の方からかけ声のようなものが聞こえたので急ぎカメラを手に入ってみると、ちょうど玄関の上の大きな梁を下ろす作業。
ということで珍しくいいショットが撮れたかなと思って載せることに!
重機での解体と違って、このようにすべて手作業での作業が進められています。


平成17年2月8日(火)

解体作業も順調に進んでいるようで、梁も大方取り除かれ、柱を残すだけとなりました。
今月中にはさら地になる予定とのこと、始まってしまうと何だかあれよあれよといううちに、ここまできたように感じています。
まだまだ寒さも厳しく、今年は17年ぶりに弘前でも積雪1メートルを超える大雪ですが、
それにも負けることなく春には組み立て作業に入れるように順調に進んでほしいと思っています。


平成17年1月29日(土)

最近作業の進み具合が速く、ぼやぼやしていたらすでに屋根裏(小屋組というらしいのですが)の柱がなくなってきていました。
この分だともう少しで解体も終わりそうで、順調なのは何よりなのですが、相変わらず下からしか写真も撮れないし、こちらの近況報告が間に合わないといった感じです。
後でお借りした写真なども含めて、その中から厳選した写真で別コーナーでも作ったほうがいいのかな…などと思い始めているこのごろです。


平成17年1月28日(金)

当寺には代替わりの混乱などで、以前の本堂の写真や資料などが全く手元になく、設計士の方からも何か資料になるものがあればと言われておりましたが、
父(先代)のいとこの方が、なんと100年ほど前の写真を持っているとのことで、この度参考になればと頂けることになりました。
残念ながら本堂全体の姿はわかりませんが、当時の柾葺きの屋根の様子が伺うことができ、本当にありがとうございました。
またこれほど古くなくても昔の本堂の写真をお持ちの方がもしおられましたら、ご一報いただければ助かります。

※クリックすると別ウィンドで拡大表示
※クリックすると別ウィンドで拡大表示

平成17年1月27日(木)

気がついたら屋根がなくなってたと昨日お伝えしましたが、これじゃいけないと思い、西村組さんへ写真ありますかと相談に行ったら、
快くお貸し下さいましたので、紹介させていただくことに!
順番がくるってしまいましたが、これはトタンを剥がして、昔の屋根の柾葺きの痕跡が出てきたところです。
調査や資料のため膨大な写真を撮って下さってるようで、やっぱり足場の上、近くから撮影した写真は違いますね。
自分で撮ってお伝えしたかったのですが、高所恐怖症の私には写真撮影はだんだん厳しくなってきました。
ヘルメットかぶって上がってみたらなんて言われますが、そんな日が果たしてくるのでしょうか。


平成17年1月26日(水)

外は濡れ雪が降り積もり、重たい雪片付けに四苦八苦しておりますが、内部では気がつけばなんと屋根がなくなっていました!

素屋根と足場のシートに覆われて以来、外からその様子が伺えなくなったのですが、素屋根がかかったことで作業も進んでいるように感じます。

これからが冬本番、寒さの中での作業は大変でしょうが、順調に解体が進んでほしいと思います。

平成17年1月17日(月)

改めまして新年おめでとうございます。
工事関係者をはじめ、お寺に関わるすべての方々には、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

ということで、年明け6日から始まりました工事も本格的になり、いよいよ裏側(南面)から素屋根かけが始まり、順次屋根のトタンも剥がされるところまできました。
新年早々大雪が連日降り、大変な時もありましたが、順調に進みますように見守るだけです。

 
過去の近況はこちら ▼
2004年