アーティストのステートメント
類煙色流流人種群
まず始めに実行委員会の方々や青森商店街の皆さまの助けがなければ展示にこぎつける事ができなかったので、 この場を借りて御礼を言いたいと思います。
今回のプロジェクトには八月の末に話を頂き、九月の中旬に参加意思が固まるような状態でかなりの強行軍となった。 まず青森に着き感じたことは、空と建築物との何ともいえぬ距離感と、行政機関がある街特有の虚無感を感じた。 街の道路はとても広く祭りのために整備され、ひっそりとたたずみ次の祭りを待っている。車に乗り移動すれば郊外には 大型店舗が立ち並び、人々の生活の分散化が感じられる。それは雪国特有の車社会であることの現われなのだろうか。 そして、恥ずかしながら初めてコンパクトシティ青森という構想を知った。その構想について思ったことは、 それにより求心力を持った地方都市は完成するのか、そしてそれは青森の人々、もしくは今回滞在した木村荘周辺の方々の 生活と何時になれば実生活でリンクするのかということだった。それについて私は不安を覚えた。その地でより良くいきる ために人々は働く、ただマクロ化した人々の生活(社会)は人々の欲を集め、その欲は方方する。それに対する答えとして 不安の(普段感じている私自身の不安だが)実像化に取り組んだ結果が今回の作品となった。
*毎日穴を掘りその穴はいつのまにか出ることができないほど深く深くなりました。上を見上げれば信じられない数の 飛行機が飛び交っているようです。僕の位置はGPSで確認してください。2010年に会えると思いますが駄目でもいつか 会えますから気にしないで下さい。それではまた。*
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