naca npo法人アートコアあおもり
青森市大字新城字平岡160-1039 email: information_001@art-core.net
naca アート井戸端会議

第44回アート井戸端会議
勝手な見立て―伝承古典折り紙をめぐって
高橋智佳子
2009年2月14日(土)18:30-
青森市民ホール4階リハーサル室
青森市新町1丁目3番7号








講師は、過去(青森市と合併前の)浪岡町にある「中世の館」という所に勤務されてい た学芸員であり、現在は、全国の学芸員内で秘密裏に組織された「きもの部」の主要 メンバーである。

これまで、毎回素敵な着物姿を披露してくれているのだが、残念ながら当日は、その 部長が欠席とのことで、力が抜けたか、一見ラフな洋装で登場。 (実は、名の有るシャツなのでしたが) 用意したプロジェクターには目もくれず、ガラス張りのバレエ練習室という困難な?状 況にも一切動じず、静々と講義開始となりました。

さて、講義の内容は、「浪岡町中世の館」で企画した、「紙」にまつわる展示会の紹 介から、その実績が認められアメリカのワシントンに招かれて、同様の展示会を行なっ てきたことにはじまり、折り紙にまつわる世界中の話題や、その科学技術への応用・ 展開の紹介等々、大変興味深いお話でした。

(Issei MIYAKEもそうだったんですね、わたくしは昔のおばさん服だとばっかり思って おりました)

さても今回は、聴衆が少なかったのが悔やまれます。 (それも男子ばかり)

いや、お聞きするに、折り紙学会にはムサイ?男子が多いとか、そこでは、日々研究に 明け暮れ、山折りと谷折りという単純な組み合せを、高度な数式を駆使して最新のチュー ハイの缶にまで発展機能させる学究肌に、参加男子の面々は、心なしかホットした次 第、決してオタクなのではないのです。

最後に、田舎の博物館で(浪岡のみなさん失礼!あくまでも一般的な意味合いにおいて です)、予算もなく小さいけれども、あたたかく意義ある仕事というものは、必ず誰か が見ているものなんだなぁという感慨を覚えました。

星は自らの輝きを知らず、遠くから見る者に見出されるものなのかもしれません。

わたしたちnacaは、こうした「またたく星の光」を拾い集め、あおもりをあたたかく 照らしていきたい。

以上、丁稚しまなか記