children boogie E-12-B-04

ゆきよ


校庭で一人、太陽の最期を見届ける。

ジャングル・ジムから手を伸ばし、
雲を掴もうとして墜ちた。
ポケットの中身をぶちまけて、
背中に消えない傷を残した。

耳鳴りがする、誰にも聞こえない音。
視力を失い、声を無くした。

僕だけの現実。
僕だけが気づいた。
誰も知らない、僕だけの事実。
一人だけの現実。
僕だけの世界。
大切な、世界。
僕の場所。

太陽の最後を見送り、僕は泣く。
さよならは、
僕が望んだことだった。


詩の投稿作品・1997年


詩の投稿作品


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