<遮断されて行く心>・歌姫


屈折した時の網の目を  ちらちらと白い光に導かれて

降り立ったやわらかな場所

煙がすさまじい音をたて大きなスピ−カーから流れてくる

色彩を網羅した場末のめまぐるしい往来は

時を滅入らせるには充分くらい気が利いて

絹の呼吸をまとって静脈に降りしきる昨日の騒音は

睡眠と言う儀式に擬人化されて行く

ひときわ美しく輝いたハイヒールに滑り込む実感

全ての拒否の時はもうこんなに間近



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