「一枚の窓」

窓を眺めていると
窓そのものが一つの額縁になる
部屋から見える海の景色が
一枚の絵の風景として完成されてゆく

曇りの日には
どうしたんだい と水平線に尋ねてみる
雨の日には
頑張れよ と重い空を励ます
そして晴れた日には
元気かい と青い海に語りかける
たった一枚だけの美術館は
黄昏とともに閉館を迎える

朝の開館を楽しみにしながら
今夜も眠りにつく


柴崎昭雄川柳作品


柴崎昭雄詩作品


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