「少年に」・KISEKI


学校にいく通りをいそぐのはやめにしよう

まっすぐに前だけを見るのは

ゆっくりあるいて  道のはしっこに

ふだん気のつかなかった花を見つける

そんな朝があってもいいだろう


いろんな気持ちをがまんするのはやめにしよう

自分の心に鍵をかけるのは

国語のテキスト  ある詩の一節を

知らない間につぶやいている

そんな昼があってもいいだろう


明日を買おうとするのはやめにしよう

大事な今日と引き替えにするのは

君の家のある  東の地平にむかう道を

友達といっしょにはしゃいで帰る

そんな夕方があってもいいだろう


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詩の投稿作品・1998年前半


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