「思い出す間もなく」・レトロ

わたしたちの歴史は
とうとうと流れる水


それは淀む事無く
ただ流れて行く


音もなく
宇宙にながれこむ一筋のーー

そう思うと
とてつもなく哀しい


ほんとうは骨なのだ
ほんとう静物にもどろうと

回帰を願ってやまぬ

不可思議な生き物なのだ


そういう葛藤が
いつも胸に在るのに


ひとはなぜ

生きてゆくーーー


思い出す間もなく

時間はながれ


思い出す間もなく

大地はかれて行く

でもそこにあるのは

今を歩く小さな旅人の群れ


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