「朧日の孤樹」・わに

樹皮は固陋の匂ひして
妄昧涼風、跪雪の根
意気軒昂に涙して
三界窮土、空盃を呷る
栗鼠、蟋蟀も冬の贄
地の白絹で糸を紡ぐ
万巻焚書、枝も燃し
苦楽祓いて日齢を数ゆ
あと幾許ぞ、天滅し
巨樹手折らるる祭節は


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詩の投稿作品・1998年前半


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