「夢」・カテコール

いやな夢を見たので
汗をいっぱいかいた
とても恐ろしい夢だったので
もう忘れてしまおうと思った

しかしどうしても忘れることができなかったので
恐ろしい夢を見たことを
近くの動物たちに教えてまわった

するとみんな不思議そうな顔をして
ゆっくりとこちらに近づいてきた

ねえどんな夢だったの
羊がしきりと聞いてくる

ねえ教えて下さいな
そう言ってカエルが飛び跳ねた

てんとう虫も
とても聞きたがっているようなので
僕はゆっくりと 夢について話し始めた


死と、痛みと、憎しみと、孤独と、苦悩と、戦争と、法律と、 罪と、罰と、矛盾と、裁きと、・・・・


そんな話を 聞かせてあげた

だけどみんな 言ってる意味がさっぱりわからなかったので
すぐに興味を失って
それぞれ好きな所に歩いて行ってしまった

一人になって しばらく考えてみたが
今話したことが 自分でもちっともわからなかったので
もう考えるのはやめてしまった

そして
ただいやな夢を見たと そう思うことにした



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