「別れる」・セイミー

人と別れるのではない 何かもっと大きな何かと 斬首のようにして 別れる 振り返れば秋が冷たい ススキの穂も青い 踏切の音響がなぜかふくよかに響くのは この別れに 呼気を手渡した 小さな気高い音の笛が片手に 栗の実が もう片方の手に あたたかな血の通う1秒に似た顔で 握られたから ふるえる風の形に変えて ぼくの右足が大きく前に出る 指先に触れる 季節の崩落 誰のためでもなく 赤く染めているのは 何の脈?


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