「潤い」・星粒

乾いていた砂漠の夜が
すんなりと明けて
いつからが朝のラインかは誰も知らなかった
ただ乾いた肌にしみる
涼しい風のオルガンが
奏でるのは秋

都会より早めに夏休みも終わり
そうした意味で
静かな潤いを取り戻す
いなかの小道がある

明けた朝は
露を降らし
ありふれた自転車や芝生や
家庭菜園を濡らし
それなのに朝顔は
しぼんでしまった


季節の潤いを感じならがも
確かに
移ろうものを見つけたとき
命も輝きながら
次の季節を迎える

すこしびくつきながら
空をのぞいたら
まぶしかった青から
透明な
ミルク色の朝になっていた


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