「瞬間の永遠性」・カテコール


窓を開き 空を迎え入れて その先の透き通った大気から 風の音を聞き分けてみる その静かな音色と さらに静かな光が 辺りの風景にしみ通ってゆき やがて時を支配する 眠るような時の中で ふいに風が止んだ そんな瞬間 光は急に動けなくなり 辺りは一気に緊張につつまれる こうなってしまうと 誰もこの静寂を破る勇気がなくなったので この瞬間を額縁に入れて 一枚の絵にすることにした そして 絵が完成したその時 緊張は一気に破られ またいつもの倦怠が広がってゆく

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