「雨の散歩」・星粒


滝が空から滑り落ちてきて、
小さな窓をおもいきり濡らした

その時、歩き出したくなる。
長靴など、とうに捨てたのだけれど、
たとえ靴下まで水がしみても・・。
ちいさな蛙がぴょこんと
ダイビングしてとおりすぎる

たった少し、
コンビニにでかけるだけなのに、
見知らぬ街の風景に
足を踏み入れたように、
ちょっとばかりの不安が
心までも濡らす


こんな暗い、雨の日のコンビには
静かにかがやくともし火に見えて、

買わなくて良い
クッキーを買って、
それも可愛い絵柄がそっと描いてある缶の
すこし高いクッキーを。

雨は、
確実に街を白い空間に変えて、
わたしも家路をたどるころ、
傘のむこうに
そっと光る、
くもの巣が輝いた





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