「さくらんぼう」・星粒


いもうとのままでいてよ

そういわれたてえぶるの
片隅のソーダ水で
くっきり赤く揺れていた


懐かしいね

アメリカンチェリーを
かごにいれるたび

若かりし頃の恋が
はずむよ胸で。


そうしてもっと遡れば

6月の木の上で

食べるとお尻が真っ赤になると
おどかされた
野性のさくらんぼうを食べた


ビニールにいっぱい集めて
持って帰った

舌をだせといわれ
こっぴどく叱られた。


あのさくらんぼうは
本当の名前はわからない

さくらんぼうは
想いでの赤

悲しくて

おかしくて

胸が
こみあげるよ


●作者へのご感想はこちらへ●


[詩の投稿作品・1999年6月〜7月詩の投稿作品トップへ戻る]