「林檎」・星粒



少なくとも、
たしかに紅い宝石になって、
散策するひとの胸をしずかに
豊かにさせてきたのならば、

そろそろ、
虫に食われてしまったのだし、
あたたかい落ち葉のじゅうたんに、
そうっと
落ちておいきよ。

臨終は、
だれもみていてあげられないけれど、
朽ちた香りが、
もっと林檎の木を、
神秘のオーラでつつむのだから・・。




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